では行こう
次の日、陽詩は学校へは向かわずに小野寺家へ向かっている。いつもは1人で登校していたのだが、春と恋人同士になったため、お互い欲望に忠実になりはじめてる。最初は一緒に登校するところかららしい。ちなみにこの提案は陽詩からである。
「おはよう小野寺。」
「おはよう!望月くん」
こうして挨拶を交わした後、2人で話ながら学校に行く。緊張しないのかと颯人が聞いた時は「ドキドキや緊張はするけど、それ気にしてたら別れる気がする」とのことらしい。手をつなぐ時はデートの時だけにするらしい。
「おはよ「望月夫婦がやってきたぞーーーーーーーー!!!!」は!?」
教室に着いた2人は暖かく?迎えられた。颯人と風によってクラス全員に収まらず学年全員に広まった。クラスメイトは祝福してくれた。だが、1人だけ、あまり嬉しそうにしていないのがいた。
「どうしたの?優香ちゃん?気分でも悪いの?」
「……は!、う、ううんなんでもないよ?最近寝不足でねえ」
そうして、クラスメイトと話している優香を見ていた陽詩は
(あいつ、珍しく嘘ついてるな。後で何があったか聞いてみるか……)
お昼休み、陽詩はいつものメンバーで昼食を食べようとしていた。その時優香を誘ってみたが、「ごめん!私今日他の人から誘われてて、食堂で食べるから!ごめんね!」と言いながら、逃げるように走って行った。やっぱ変だ。そう呟きやいた。
「どうしたの望月くん?」
「あ、いや。なんでもない。2人を待たせてるし。行こうか」
「はい!望月くん!お弁当」
「お、ありがとな。小野寺の作る料理はうまいから、すげー楽しみだったんだ。」
「もしよければ毎日でもいいよ?」
「本当か?それはありがたいな」
「なんか、お前ら遠慮がなくなったよな。ついこの間まで適度な距離を保っていたくせに」
「まあまあ、私は春が幸せならそれでいいの。見てみなよあの2人。すごく幸せそうじゃない?」
「そうだな。」
「優香、一緒に帰ろうぜ。2人で」
「どうして?春ちゃんはどうしたの?それに部活は?」
「部活なし。小野寺は家の手伝いだ。」
「そう……。わかった。いいよ」
「うし……いくか」
「今日、お前嘘ついたろ」
「いや、そんなことないよ。わたし嘘つけない性格なの知ってるでしょ?」
「ああ、だからこそお前が嘘ついた時の動作を覚えていたんだ。今日その動作をしている時を見た。体調を心配されてる時な。」
「…………」
「なあ、なにがあったんだよ。教えてくれ」
「………」
「黙ってちゃわかんねーよ」
「この話はわたしの部屋でしよ。ここでは話したくない。」
「そうか。わかった」
そして優香の部屋に着いた2人はリビングで陽詩は先に座り、優香はお茶をだす準備をした。そして、お茶を出して話は始まった。
「………」
「………」
「で、どうしたんだよ。」
「春ちゃんと付き合い始めたの?」
「……ああ。」
「ヒナちゃんから告白したの?」
「そうだ。」
「………そうなんだ。」
「……」
「私がここに引っ越してきた理由知ってる?」
「お前の母さんからは、凡矢理高校に行きたいからと聞いているが」
「実はね。ヒナちゃんに会いたかったからこっちにきたの。」
「………」
「中2になる時、ヒナちゃんが親戚のところに引っ越すって聞いて。私すごく抗議もしたし、すごく泣いたの。離れたくないってね。でもヒナちゃんにはヒナちゃんの道があるから、笑顔で送り出したの。それから一年間、すごく退屈だったよ。友達はいるし、部活もやってた。周りから見たら充分な人生。でも、ヒナちゃんがいないだけでこうもつまらないとは思わなかった。」
「………」
「そう思っていた私にチャンスが来たの。ヒナちゃんが凡矢理高校を受験するって。だから私は志望校そこにしたの。でも県外からの志願者はわずか5人にしか受け入れてくれなかった。だから私は必死に勉強して、見事に合格したの。都合上、入学式にはでれなかったけど。こっちに来れてよかった。ねえ、なんで私がここまでするのかわかる?」
「………」
「ヒナちゃんのことが好きなの……」
「……そうか。」
「ねえ、なんで私を選んでくれなかったの?なんで?なんで……、なんで選んでくれなかったの?」
「………」
「どうして、どうして………」
陽詩は優香に抱きついた。
「ごめん、ごめんな。俺も優香のことは好きだ。大好きだ。優香がいなかったら今の俺はいないと思ってる。ほんとに感謝してる。でもな、恋人として好きにはなれないんだよ。俺にとって優香は恩人なんだ。だから、それ以上もないし、それ以下もないんだ。俺は優香とは今の関係が1番いいと思ってる。……優香の想いに気づかなくてごめんな。本当にごめんな……」
「ヒナちゃんのバカァァァァァァァ」
優香は大泣きをした。何時間かわかんないくらい。
そして、落ち着きを取り戻した。
「本当に春ちゃんのことすきなの?」
「ああ。」
「そっか。……ちゃんと幸せにしてあげなよ!」
「当たり前だ。」
こうして、陽詩の疑問も解消した。これから順風満帆な人生を送れると陽詩は思った。
だが、人生そう甘くない。この後、最悪な出来事が起こることは誰も知らない。
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優香との話し合いも終わり、陽詩の気分は良かった。そして楽しい日々も過ぎて関東大会一週間前まで迫っていた。今、陽詩は春と下校している
「あと一週間だね!このまま全国いけるかな?」
「ギリギリだな……、今回は厳しい戦いになりそうだ」
「そうだね……、でも望月くんならいけるよ!」
「はは、ありがとう小野寺。」
こうしていつものように小野寺と話せる時。これは陽詩にとって至福の時だ。関東大会も近いことでモチベーションも上がり、勝てる自信も湧いてくる。
小野寺家に向かう途中の信号に向かっていると
(あそこにいる小さい子………、!!このままじゃ引かれて死ぬ!)
陽詩は急に走り出した。それには小野寺もびっくりして
「え!?ちょっと!望月!」
(間に合え!間に合ってくれ!)
陽詩は車道の真ん中にいる子供のところへ全速力で駆け出した。子供の前にはスピード違反波のスピードを出している車があ向かってきている。
(くそ!くそ!くそぉぉぉぉ!)
ガシャン!!
「望月………くん?」
春の目に写っていたのは、女の子を怪我しないように身を抱えながら血を流している陽詩の姿だった。
「望月くん!ねえ望月くんってば!起きてよ!ねえ!望月くん!」
「ご、ごめんなさい!きゅ、救急車呼ばないと!」
「起きてよ!それで私に笑顔向けてよ!お願い……お願いだから………」
そして、春は陽詩と共に救急車に乗り、言葉をかけ続けた
今回は優香の本心について書いてみました。
陽詩は関東大会を目前に事故を起こしてしまう。さて、どうなるのでしょうか。次回をお楽しみに!