最近忙しすぎる……
さあいこう
部活動説明会
「あー、緊張してきた……」
俺と小野寺と颯人と澪ちゃんは、部活動説明会の会場の待合室にいた。3年生がいないのは最後となりうる大会も近いため、二年生が担当することになった。「まあ、説明するだけでいいから。」と、監督が言ってたので、ハードルなどの実演を行わず、説明だけすることにした。
今は待機中で、セリフの確認をしていた。というかそれ以外にやることない。
「大丈夫だよ!なんとかなる!それに実演するわけじゃないからさ」
「まあ………。そんなことより澪ちゃん見てみ」
「ん?」
「どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ………大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな………」
「さっきからずっとあの調子だ」
「………あらら」
「おい、お前ら。次出番だから行くぞ」
「え!?」
「澪は驚きすぎだ……。そこの2人も移動するぞ」
「「ラジャー」」
(部活動説明会つまんないなー……。速く終わらせて陸上部の体験行きたいのに〜……)
私は今、部活動説明会に来ている。この凡矢理高校のすべての部活が勧誘できる唯一の方法だ。ここで爪痕を残せなければ、その年は大不作となるという話がある。
なぜなら、凡矢理高校はこれといって強い部活がないのだ。たまに個人競技で飛び抜けた人材がいるかいないからしい。
「続いて、陸上競技部です!」
(お、きたーーーー!!)
入り口から出てきたのは、男女2人の部員だった。その中に望月先輩がいた。陸上部に入ってるのは本当だったんだ!と、心の中で飛び上がっていた。
「どうも〜〜〜〜」
男2人が最近人気のピス○チオの出てき方と同じように出てきた。結構反応が薄かったせいか、先輩たちは少し黙る。
「………。どうも、陸上競技部です。」
何事もなかったかのように話したせいか、会場に笑いが起きた。私は結構面白いと思ったけどな〜
「僕たち陸上部は短距離 中長距離 跳躍 投擲の4つのブロックに分かれて練習しています。陸上なんてただ走ってるだけじゃん。そう思われてる方がほとんどだと思います。僕は短距離をやっていますが、そんな甘い考えで走ってるわけではありません。どれだけリラックスしたフォームで走れるか、どれだけスパイクとトラックの反発をうまく使えるかとか、結構考えながら走ってます。」
「陸上は単純だけど奥深い、素晴らしいスポーツです。個人競技だけど、応援してくれる仲間がいれば、それはもうチーム競技です。走るのが苦手な陸上部員はたくさんいます。陸上は走るだけでなくて投げたり跳んだりしますから。」
「私達マネージャーは、練習の準備、タイム計測、水分を渡したりなど、様々な仕事を行なっています」
「そ、そして、せ、選手の健康状態のチェックもします」
「陸上競技の練習は、正直つまらないし、ただ辛いことの方が多いと思います。でも、その練習を超えた時の自分は見違えるものになります。私達凡矢理高校陸上競技部では、技術面はもちろん、礼儀を正し、精神的な面でも強くなることを目標に活動しています。少しでも興味があれば、足を運んでください。」
「きおつけ、礼!」
「「「「ありがとうございました!!」」」」
パチパチパチパチッ
放課後、私は教室を飛び出してグラウンドに向かっていた。部活に行くために。先輩に会うために……
「先輩〜〜!!」
「お、きたな悠里。もう入部したのか?」
「はい!しました!」
「じゃあ今日から早速だな。とりあえず準備手伝ってくれ」
「はい!」
「望月くん!今日のメニュー確認するよ」
「ん。わかった。今日はなんだ?」
「テンポ走とダッシュと……」
「あの……先輩」
「ん?どうした悠里?」
「部活動説明会の時も一緒にいた先輩ですよね?」
「ああ、そうだよ。この人は小野寺春。俺の専属マネージャーだ。そして俺の彼女だ。」
「………え?」
「この人は小野寺春。」
「いや、そこじゃなくてもうちょい後」
「俺の専属マネージャー」
「その次」
「俺の彼女」
「…………えええええええええええ!!!!!?????」
「望月君、この子は?」
「中学校の頃の部活の後輩、斎藤悠里だ。高校も入るみたいだから、仲良くしてやってくれ」
「うん!わかった!よろしくね、悠里ちゃん」
「ひゃ、ひゃい……。よ、よろぴくお願いひまふ……」
(せ、先輩に………彼女がいた……なんて……)
「悠里ちゃん?」
「は、はい!」
「どうしたの?なんだか心なしか顔色悪いけど」
「い、いえ………」
「今日は俺と一緒に練習するか?監督には俺から言う。」
「はい……」
「1本目いきまーす!ヨーイハイ!」
カッカカカカカカカカカ
(先輩中学の時よりかなり速くなってる!中学のときはこんなに差はできなかった……!)
今日のメニューは100m10本だった。練習をしていたとは言っても、ジョグを毎日など走りの感覚を忘れないためのものだった。
前半はうまく走れていたが、後半は持久力の低下していたせいか急激にタイムが落ちた。
「悠里速くなったなー!びっくりしたぞ」
「それは先輩もですよ……。今ベスト何秒ですか?」
「ん?10・42」
「関東大会から全くと言っていいほど走ってなかったんですよね?」
「まあ……、一応ジョグくらいはしてたさ。急に辞めちゃって太るのもいやだからさ」
「陸上をやり直したきっかけってなんですか?」
「実はというと、高校入ってもやる気はなかったんだ。まだ陸上にきがひけてたというかなんというか………。きっかけはやっぱり小野寺にいわれたってのもあるし、体験行ってみて、少しずつでもやり直すのもいいかなと思ってさ」
「一昨年じゃ考えられないですね」
「確かにそうだ笑………やっぱ陸上続けてよかったわ。悠里がいなかったらもう陸上競技のこと嫌ってたかも知んないからな」
「そんな大げさな………」
「大げさなんかじゃないよ。俺が部活いた時も、部活でなくなった頃からも、悠里はずっと気にして連絡したりしてくれてさ……。卒業式のときだって言ってくれたじゃんか。続けてくれって」
「確かに言いましたけど……」
「陸上をやり直すことにしたのは、悠里の力が一番大きいよ。ありがとうな……」
「………はい」
「よし、ダウン行くか」
ごめんなさい、最近忙しいのでここまでにさせてください
続きは次回投稿します