ニセコイ 望月 陽詩の物語 再始動   作:朝桜小雨

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更新遅れました!

今回はだいぶ少なめです。すいません。ではどうぞ


先輩という名の特効薬

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、今日の練習は終わりだから部室でさっさと着替えちゃって」

 

「はい!お疲れ様でした!」

 

 

部長である俺の掛け声によって部員全員が挨拶をした。今日は特に辛いというようなメニューではなかったが、大会開けということもあって正直全く動かなかった。

 

 

「せんぱーい!夜飯おごってくださーい!」

 

 

「なに言ってんだクソ康介。今日はムリだ、用事がある」

 

 

「えー!そんなー!用事ってなんすか?」

 

 

「あんま先輩のプライベートに口出すなよ」

 

 

「もしかして、小野寺先輩とお熱くおデートですかい?」

 

 

「お前、ぶん殴るぞ」

 

 

「じゃあ何なんすかー?」

 

 

黙ってしまう。実際今日のことは言えないのだ。小野寺にはばれた時用に言ってあるが、それ以外にばれたらたまったもんじゃない。

 

 

「とりあえず今日は用事があるから、じゃあな!」

 

 

「あ、先輩逃げた!………あとつけよう」

 

 

康介が陽詩の後を追いかけようとしたその時、颯人が康介の肩を掴み思い切り力を入れる。

 

 

「痛い痛い!颯人先輩なにするんすか!」

 

 

「お前は人のことより自分のこと気にしろ。中間赤点だったろうが」

 

 

「ぬ!痛いところをついてきましたね先輩……」

 

 

「赤点なんてそうそうとるもんじゃないぞ、うちの学校中間簡単だから」

 

 

「じゃあ教えてやるから、今日開いでるだろ?」

 

 

「はい!さっすが先輩!」

 

 

康介に勉強の約束を取り付けて、後を追わせないようにした。詳しい事情は知らないが、絶対に追ってはいけないものだと確信している。誰にだってしられたくないことはある。ここ数日、悠里ちゃんが休んでるからそのことだろうという予想がついたりする。なんにせよ、俺が関わることじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ピンポーン

 

 

「誰だろう、こんな時間に…………」

 

 

家のインターホンが鳴った。この時間に人が来るなんてことは滅多にない。たまにお隣のおばさんがご飯をおすそ分けに来てくれるくらい。宅配もこないので、すこし慎重になっていこう」

 

 

「は、は〜い……」

 

 

玄関のドアを開けると、私の目に映ったのは、紛れもない望月さん先輩だったのだ。

 

 

「やあ悠里、熱は引いたか?」

 

 

「せ、せせせせせせせせせ先輩!?ど、どどどどどどうひて?」

 

 

あ、噛んだ。

 

 

「学校休んでるからさ、心配だったんだ。」

 

 

「そ、そうなんですか……。立ち話もなんですから上がってください。あ、この時間だとご飯食べてませんよね?作りますよ」

 

 

「おいおい、病人がなに言ってんの。そのために食材買ってきたんだからさ」

 

 

「で、でも……」

 

 

「まだ高校生になったばっかだから、きっと疲れたんだろう。頼れる時は頼っとけよ?俺だってお前の先輩なんだから」

 

 

「はい、わかりました…………」

 

 

「よろしい。さてさて作りましょうかね」

 

 

先輩はキッチンで料理を始める。手際がいいのか、野菜の切る音が綺麗。どうして、どうして先輩はただの後輩の私にこんなに優しくするのだろう?先輩には、春先輩っていう彼女がいるのに。なんで、なんでなの……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先輩は………優しすぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほれ、できたぞ。」

 

 

先輩は月見うどんを作ってくれた。最近あまり食欲がなかったので、重いものでなくてよかった。

 

 

「頂きます………。………おいしいです!」

 

 

「そうか?よかったー、特に特別なことはなにもしてないけどな」

 

 

「普通が一番おいしいんですよ、普通が……、あつっ」

 

 

「ゆっくり食べろよ?そうだ………」

 

 

先輩が私の箸をとり、うどんを持ち上げて…

 

 

「ふーふー。ほれ、あーん」

 

 

「な、な、な」

 

 

なんですとぉぉぉぉぉ!?せ、先輩が私にふーふーを!?ギャルゲーとかアニメとかでもよくありがちのイベントではないかな!?ギャルゲーやったことないからわかんないけど……

こ、こんな機会二度とないかもしれないんだから、よし!

 

 

「ん?どうした?のびるぞ?」

 

 

「は、はい!あ、あーん……。」

 

 

「どうだ?」

 

 

「お、おいひいでふ……」

 

 

「そりゃよかった!ほれ、あーん」

 

 

このイベントはまだまだ続くのか………。嬉しいような辛いような………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした!」

 

 

「お粗末様。すっかり元気だな、でも油断すんなよ?」

 

 

「はい!おかげさまで!ですからもう普通に歩け、ほわっ!」

 

 

「ほら、言わんこっちゃない。まだ寝ときな」

 

 

「は、はい……」

 

 

久々にまともな食事をしたからか、先輩に会えて嬉しかったのか、急に頭がクラクラし始めた。意識が飛びそうになる。

 

 

「ゆっくりお休み、明日休みだから、看病してやるよ」

 

 

「………………」

 

 

その頃には私は寝ていた。先輩が隣にいるからこその安心感なのだろう。これほど頼れる人は他にいない。

 

私は怖い。先輩がいどこかに行ってしまう気がして、寝ている間に帰ってしまう気がして。春先輩の元へ帰るのは仕方ないけど、他のところには行かないでほしい。

 

行かないで、どこにも、いかないで、どこにも、いかないで、いかないで、いかないで……

 

 

「い……、か………、な………、い………、で………。」

 

 

私は無意識に、先輩の手を握りながらそう答えた。先輩は少しびっくりした顔をしたが、すぐに笑って

 

 

「ああ、いかないよ……。俺はここにいるよ……」

 

 

先輩は私にとって特効薬だということがわかった。

 







本当に少なくてすいません!

あまりにも忙しすぎて書く時間がありません……。ですが、次回はもっと多く早く描けるように頑張ります!

次回はIFストーリーだと思われます。

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