大筋に変化はありませんがちょくちょく変わってますんで
よければ読んでくれると作者が血反吐を吐いて喜びます
第一九学区
最先端技術がひしめき合う学園都市のなかでも最も寂れた学区。人口は少なく、なんとなく暗い雰囲気が漂い続ける場所。
飲食店の立ち並ぶ第4学区と隣接していることもあり、この学区にわざわざ立ち寄る学生は皆無である。
そんな他の学区とはダメな意味で一味違うこの第一九学区の片隅、これまた寂れた様子の二階建てボロアパートがある。壁にはヒビが入り、階段は歩くだけでも底ぬけそうなほど年季が入っている。
快適とは言い難い六畳一間を提供するこのアパートの205号室のドアが開く。そこから顔を出したのは黒いシャツに黒いスラックス、黒い髪の毛に暗い瞳でおなじみの彼、空間接続だった。
俺の朝は一杯のミルクコーヒーで始まる………のだが、あいにく今は手持ちがない。まずはコンビニに寄ってお金を引き出さなければ……
自身のお財布事情を確認した俺はふらふらした足取りで最寄りのコンビニエンスストアに向かう。最寄りといってもこの学区内のコンビニまでは約20分かかるので、隣の第4学区にまで足を運ばなくてはならない。
まぁ、行きつけの店も第4学区にあるので特に問題はないが、自分の住んでる学区ではコンビニに寄ることすら一苦労という事実にため息を吐きたくなる。自分の現状を考えれば住むところがあるだけマシだと思わなくはないが、それでも不満は出てしまう。
徒歩で5分ほど、コンビニに到着した俺は自動ドアに迎えられ入店する。
陳列されている商品群には目もくれず、俺はATMの前に立った。
昨日の任務は報酬もよかった、振り込みはされているはずだから朝は少し贅沢するかな?
残高:14563円
命のかかった仕事の報酬が振り込まれたにしてはあまりに安すぎる貯金額に空間接続は愕然と………した様子もなく、ほくほく顏でお金を引き落とす。
よっしゃ!今日も飢えることはないな!
基本、暗部に所属する者の目的は金で である。
暗部の仕事は給料がいい。
しかも今回は任務の成功報酬に加え、指定されていた《鮫島》の捕縛、密航ルートの割り出し、被害を最小限に抑えたことなどから追加報酬もかなり出た。
事実、彼と一緒に仕事をしたサークルの面々にはかなりの金額の報酬が支払われた。ならばなぜ、彼に支払われた報酬はこんなにも少ないのか。
答えは簡単、彼に支払われる報酬の大半は組織に回されてしまうのだ。なぜ彼が組織に金を支払い続けているのか、その理由を知る者は少ない。理由が広まってしまえば、彼はきっと殺されてしまうから。
とにかく彼は命懸けの任務を引き受け、成功させ、その報酬の大半を組織に納めなければならないのだ。
それでも彼が一人で生活していける程度の金額が支払われるのは、彼を担当している《上司》の温情なのだが、彼がそのことに気づく事は恐らく一生ないだろう。
「いらっしゃいませ…」
俺が店のドアを開け入店を告げるベルを鳴らすと、マイスイートハニー(笑)赤毛ちゃんが笑顔で出迎えてくれた。朝一番のせいかその笑顔は引きつっている。
「窓際の席ですよね?どうぞー!」
俺が何か言葉を発する前に素早く席に案内される。その声はやけに棒読みで、さっさとこの場を離れたい意思が伝わってくる。
なるほど………照れ隠しか……
それにしてもこんなに短い期間で俺の定位置を把握するとは……やはりこの子俺に惚
「注文お決まりでしたらお呼び下さい!それでは失礼します!」
素早く厨房に帰っていく彼女の姿にデジャブを感じた。
………もう注文決まってるんだけどなぁ……
住民の8割が学生の学園都市内の主要交通手段はモノレールである。最新の技術を存分につぎ込んで作られたこのモノレールは揺れも少なく、音もほとんど出ない。騒音の心配がほとんど無いので、線路は学園都市の様々な場所に張り巡らされている。
第4学区の片隅、第一九学区の近くにまで。
第4学区北東
この駅で降りる学生は少ない。第4学区を目的地とするなら繁華街として賑わう第4学区中央で降りるし、何より訪れる人皆無な第一九学区が近くにあるからだ。
そんな駅に降り立つ私服の少女がいた。頭になぜか花をつけ、何かを探しているのか、キョロキョロと辺りを見回している。
少女、初春飾利は右手に携帯を持ちながら駅の改札を出た。
「えっと……ここ、ですよね?あれ〜佐天さんいないなぁ」
どうやら誰かを探しているようだ。
困った顔を浮かべる初春の背後に近づく影が一つ……
「 うーいーはーるー!!」
瞬間
初春の可愛らしい花柄のスカートが重力に逆らい上へなびく
マリリンモンローがスカートを抑えなければこうなったであろう状況が生まれる。
はっきりいうと見えている
何が?パンツが
「………………へ?」
「おぉ!今日は花柄か〜華やかでいいねぇ」
公共の場で少女の下着を披露するという暴挙に出た犯人は呑気にそんなことを言う。
その表情に罪悪感といったものは感じられず、ひたすら楽しそうであった。
「さ、さささささ佐天さん!?何をするんですか!?」
「何っていつものスキンシップだよ〜初春はいつまでも反応が新鮮でいいね!」
「いいねじゃないですよ!毎度毎度本当に恥ずかしいんですよ!?」
公共の場でセクハラをしたのは初春の親友、佐天涙子だった。あはは〜と笑う佐天に初春は顔を真っ赤にして抗議する。佐天も初春と同じく私服で、白いワンピースを可愛らしく着こなしている。
「全く……朝から元気ですわね、お二人共」
「毎度やられて全然気がつかない初春さんも初春さんだけどね…」
佐天の背後から二人の少女が呆れた様子で歩いて来る。一人は茶髪の少女、もう一人はツインテールの少女だ。
彼女たちは佐天、初春とは違い、休日だというのに学校の制服を身につけていた。
これは外ではあまり考えられないかもしれないが、この学園都市では特に珍しくもない現象である。特に男子学生などは私服を選ぶのが面倒くさいという理由で一年中外出の時は制服を着るという人間もいる。
しかし彼女たちの場合は少し事情が異なる。
茶髪の少女とツインテールの少女、御坂美琴と白井黒子が所属している学校は常盤台中学校。数多くの学校がある学園都市の中でもトップクラスのお嬢様校だ。その制服は着ているだけで一種のステータスになるため、学校側が常時制服着用を校則にしている。制服のデザインも年頃の少女達が日頃身につけても苦にならないよう一流のデザイナーがデザインしたものであり、マニアの間では、裏でかなりの高額で取引されたりしている。
「あ、御坂さん!黒子さん!おはようございます!」
「おはよう佐天さん。所で時間大丈夫なの?確か…人通りの消える道……だっけ?」
「えぇ!今から歩いて5分くらいのところですので時間には間に合います!でも早めに行って色々調べときましょうよ!そうしましょうよ!」
都市伝説の真偽が気になるのか、日頃元気な佐天はいつにも増して元気だった。
駅から歩いて数分。四人の少女達は目的地に到着した。
佐天が連れてきた場所はごく普通の繁華街だった。通行人もあまり多くはないがそれなりにいて、カフェや雑貨展が列をなす。良くも悪くも特筆することがない普通の繁華街だった。
到着してから3分ほど経っているが特に人通りに変化はない。
「本当にここですの?変わったものは見当たりません…ごく普通の繁華街にみえるのですけど……」
「間違いなくここです!私はここで都市伝説を!人通りの消える道を見たんです!」
「ん〜やっぱり佐天さんの勘違いじゃないですか?全然普通ですよ?」
「う〜い〜は〜る〜?私の言葉を信じられないのか……なっ!!」
「きゃあ!佐天さん!スカートをめくらないでください!」
もう都市伝説などお構いなしに騒ぎ出す佐天を見て御坂は苦笑いを浮かべる。
(まぁ都市伝説なんてこんなもんよね……よし!こっち方面は全然来たことないし、皆でちょっと散策してみよ……っ!?)
変化は突然だった
はしゃいでいた佐天と初春は体を硬直させ、理由がわからぬ冷や汗を垂らしている。
二人を呆れた表情で見ていた黒子も、とっさに転移してしまいそうになるほどの寒気を感じたが、可愛い後輩と愛すべきお姉さまをこの場に残すのは危険と感じ、周囲を警戒した。
いつの間にか繁華街の人通りは消えており、この道には四人の少女達しか残っていなかった。
そんな状況になった途端、御坂の表情が変わる。
後輩を守る、その意思で自分の中にあった恐れをねじ伏せた彼女は険しい表情で周囲を探る。
「……佐天さん、初春さん、私のそばから離れないで。黒子、そっちになんか怪しい奴いる?」
「いえ、特に見当たりませんわ……」
「さ、佐天さん……なんかすごくヤバそうなんですけど…」
「こ、これってアンチスキルに連絡とかしたほうが良いのかな?都市伝説も逮捕してくれるのかな?……なんて…」
得体の知れない恐怖にそんなことを言い出す佐天はかなりの肝が座っているのかもしれない。
体感にして5分ほど、急に彼女らにのしかかっていた寒気が消える。
恐怖のあまり抱き合っていた佐天と初春は心から安堵の表情を浮かべるが、黒子と御坂はいまだ周囲を警戒し続けている。
「な、なんだったんでしょうか…いまの…」
「ゆ、幽霊の仕業だったり…してね…」
「まさか……幽霊なんていませんわ。もっと他になにか……お姉さま?」
黒子はある異変に気付く
先ほどまで後輩を守るために勇ましく立っていた御坂がしゃがみこみ、両手で耳をふさいでいるのだ。
「あのー……お姉さま?」
心配になってきた黒子が彼女の肩に手を置く。
次の瞬間
「きゃぁぁぁぁ!?おばけぇぇぇぇ!?」
黒子の体に電流が流れる(物理)
どうやら御坂は佐天の言ったお化けの仕業という言葉を信じてしまったらしい。
そのとばっちりは全て黒子にいった。
薄れゆく意識の中で彼女は思った…
(今回わたくし……何も悪くありませんのに……あ、でもこれ気持ちいい…)
「ち、違います御坂さん!それ黒子さんです!」
「ぁあぁぁぁあぁ……ぁえ?黒子?」
涙目になって目をつぶっていた御坂は佐天の言葉に目を開いた。目の前には何故か気持ち良さそうな表情の黒子が黒焦げになって気絶していた。
「……そ、そうよ!お化けなんているわけないじゃない!そもそも今は朝よ?こんな時間帯にお化けなんてありえないし!」
己の過ちに気づいた彼女は黒子に謝罪するでもなく、自身の考えた超理論を話す。
さっきまでの緊張感はどこえやら。微笑ましい女子中学生の日常がそこでは始まっていた。
寒気が消えた繁華街には徐々にだが人が戻り始めていた。都市伝説は一体なんだったのか、彼女達にはその原因はさっぱり分からず、さぁどうするかと考え始めたその時。
目の前の喫茶店のドアが開く
そこから出てきた男に四人は目を奪われる。何故なら男がこちらをしっかりと見ながら歩いて近づいてくるのだ。服装は黒いシャツに黒のスラックス、黒い髪。そして何より目を引くのはその瞳だ。その瞳は人類史の歴史に残るのでは?と思ってしまうほどに
死んでいた
明らかな不審者に御坂は解いていた警戒をより強固にする
なにをしてくるかわからない
御坂はいつも相手をしているチンピラとは明らかに違うなにかを目の前の男から感じた
強く警戒をする三人の少女達(と黒焦げの少女)に男は言った
「………イジメは……よくないと思う……ぞ?」
「「「……………はい?」」」
死んだ目の青年と少女達の出会い
思えば此処が彼の、空間接続の人生における分岐点だったのだろう
そのことを知るものは今はまだ、誰もいない……
徐々にお気に入りが伸びてニヤニヤしてる作者ですきもちわるいですね。
これどちらかといえば原作超電磁砲なんじゃ…と思った人
正解です