「ただいま」
と言って帰ってきたのが南千秋、小学生の三女だ。辛辣なお方だから皆で姫と呼ぼうな
「おかえり」
と言って迎えたのは南夏奈、中学生の次女だな、バカ野郎日本代表だけど純情乙女だから許せよ
「っていうかアレだな、おまえは早く帰って私の遊び相手をするべきだ。こんな時間までどこをほっつき歩いてたんだこの野郎」
と言ってるが、今は4時20分ぐらいか?小学校通ってたのももう10年以上前だが、俺も帰ってくるのは大体このぐらいの時間だったはずだけどな、そんな遅いか?
「勝手な御託を並べ立てた上この野郎か。これはあれだな、宿題をしよう」
「ごめんなさい遊んでください、暇なんです私!」
勝者は千秋、まぁいつものことだ
「暇ってお前………晩御飯の用意があるだろう」
「えっ」
『今日は帰り遅くなるから晩御飯お願いね』
「ハルカ姉さま言ってただろう」
「あぁ………そうか」
いま千秋が言ったのは高校生の長女の南春香。若い身空で三姉妹の親代わり、泣けるだろ
「手伝ってチアキ様」
「宿題を片付けたい」
見とけ、これが妹に助けを求める姉とそれよりも宿題を優先する妹の図だ
「私の料理の腕を知ってるでしょう?」
「」ビクッ
あぁ、知ってるとも、この身をもって知ってるとも
「いま私を見捨てたらどうなるか、宿題を終えていい感じに空腹のお前にかつてない一皿が襲うぞぉ」
「」ビクビクッ
それも知ってるからな、この胃をもって知ってるからな
「全部飲み込んでもらうよぉ、うふふふふふふふ…」
そうなることも知ってるさ、知ってるからこそ…
「そうなるから、俺が作ってるんだろ」
「あれ!?」
「シキ兄様いたんですか!?」
「チアキはまだいいとして、カナの反応は解せないぞ」
さっきから空気になってのが俺、大学生で長男の南四季だ。そのままミナミシキって読む。この三姉妹をそこはかとなく支えてるっぽい、そんな位置
「いやぁごめんシキにぃ、チアキとの進路相談に夢中になってて忘れてた!」
「何の相談だ何の。あれか?ホットケーキへの進学をカナが提案して、それをチアキが了承したら、カナがフルーツやヨーグルト等々という内申点をプラスした結果、なんかカナ特製クリームシチューへと進学してカナがとことん飲まされるという就職へ向けた進路相談か?」
「なんでそんな具体的なのかわからないんだけど!?」
「いやそうなったと思うぞ、なぁチアキ?」
「はい、ホットケーキとはありのままがもっとも完成された形であってそれをカナは余計なものを+αで入れようとするのは目に見えてます」
「だって、色んなもの入れた方が美味しそうじゃない?」
「あぁはい、料理が苦手な人に発症する典型的な病だ、お薬処方しないと」
「止めて!私は正常です!したがってお薬の処方は必要ありません!」
「そうですよシキ兄様、バカに効く薬はありませんよ」
「あっ、そうだったな」
「二人して酷いな!それとシキにぃチャーハンうまい!」
「お粗末様」
「ただいまー、遅くなってごめんねー」
「ハルカ姉様、おかえりなさい」
「んー、おかえりなさいハルカ、チャーハン食べるか?」
「いただきます!」
「んー、ちょっと待ってろ」
「はーい!」
(ハルカ姉様がゴキゲンだ)
(シキにぃの料理が食べられるからだろ、それなら毎日シキにぃに作ってもらえばいいのに)
(ハルカ姉様の家事好きは知ってるだろ)
(花嫁修業いらないぐらいにな)
「ほら、お待ちどうさん」
「いただきます!」
(小さい頃からハルカは俺の料理が好きだよな、こんないい笑顔で食べるぐらい。まぁハルカはいつも忙しいし、いいご褒美になってくれたらいいけど)
「ごちそうさまでした!」
「はやっ」
こんなごく普通な日常を、俺は送っている
ハルカのキャラがちょっと崩れてるなぁ(そうした本人)
四季は黒髪ロングヘアーで眼鏡という外見の大学2年生という設定です