チームRWBY(ルビー)がベルナの村で実地試験を行うようです 作:はぐれファウナス
飛行船が、ゆっくりと着陸して、ハッチが開く。
現れた私達を待っていたのは、割れんばかりの大歓声だった。ヤンお姉ちゃんに背負われながら登場した私と、チームRWBYに向けられたものである。
駆け寄って来たのは村長さんと受付嬢さん、加工屋さんにネコ嬢ちゃんと筆頭ハンターの皆さんだった。
「無事だった様だね、ハンター殿」
「本当にごめんなさい! 私がよく確認してれば……」
受付嬢さんが、泣きそうになりながら頭を下げる。気にしないで、あなたのせいじゃないよ。
「ルビーちゃん! だ、大丈夫ッスか!?」
「ルーキーさん……うん。ちょっと疲れただけ。体は全然大丈夫だよ」
「良かった~ッス。黒炎王は、倒したんスか?」
「ちゃんとウチのチームリーダーが倒しましたわ」
「というか、黒炎王? 火竜リオレウスじゃなくて?」
ブレイクの冷静なツッコミに、またしても説明にまわる筆頭リーダーさん。
「あ~、まぁいいや、今日はもう疲れたし、シャワー浴びて寝る~」
お姉ちゃんに同意。多分聞いてる途中に寝ちゃうし。祝福は嬉しいけれど、今はお休みが優先……
「待ちたまえ! 君達の狩った個体は本来、特殊任務に当たる。調査個体についての報告をする義務が発生するぞ」
「それさぁ、明日でよくない?」
「そうッスよ! 皆疲れてるッス、後回しでいいんじゃないッスか?」
「しかしだな、規則である以上は、特別扱いすることはできない」
「でしたら、わたくしが報告を致しますわ。あなた方はお先に休んでらして」
「ワイス? でも、あなたは……」
「心配しなくていいですわ。報告会には慣れてますのよ」
「ワイス……ありがとう。無理はしないでね」
「あ、あなたにだけは言われたくないですわ!」
そう言うと、ワイスは筆頭ハンターさんや龍歴院の人と一緒に、建物へと入っていった。
頑張ってね、ワイス。
「ブレイク、休もう。さすがに今日は、あなたでも堪えたんじゃない?」
「ええ、腕がパンパンよ」
「アタシも。もう飛竜はこりごり。ルビー?」
「Zzz……Zzz……」
「あらら、寝ちゃった。全く、いつの間にかこんなに重たくなっちゃって……」
「鎌がちょっと重くなってるみたいだものね」
「そういう事じゃなくて、昔、こうやってルビーをおぶった時は、凄く軽かった覚えがあるのよ。頼り無さげで、儚くて、簡単に壊れてしまいそうだった」
「今は?」
「うん。今は、しっかりと重いよ。どっしりとそこに居る。ワタシの背中に居るルビーはもう、立派なリーダーだよ。ちょっと、頼り無い時もあるけどね」
「――そうね。その分私達も、この子を支えてあげましょう」
「だね。あっ、ブレイク、さっきはありがと。これからも頼りにしてるね」
「ええ。こちらこそ」
鳴り止まない歓声が、傷付いたチームRWBYの足取りを軽くしてくれていた。