バカと中華小娘とお姉さん   作:村雪

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 どうも、村雪です!


 今回は文化祭方面でお話を出していきたいと思います!さて、悪い評判を流されたFクラスはどのように動いていくのか・・・!?

 ちょっでもと楽しみにしてもらえたら幸せです!

 
――ごゆっくりお読みください。


変貌―見た目、の方が口よりず~~っと興味をひけるんじゃな…

「ただいまー!・・・って、う~ん・・・やはり、お客様が少ないですねえ…」

 

「そうじゃな。何か手を打たねばならんのう」

 

「ぐー・・・すー・・・」

 

「ですね。少なくとも、このおバカたちを眠ったままでいさせるのはよくありませんし」

 

「同意じゃ」

 

 

 教室に戻ると、行く前とあんまり変わらない教室事情。チルノは居眠りして、他の皆も暇そうにしているので、実に良くない流れです。秀吉君の言う通り、すぐにでも策を立てねばいけません!いやな噂を吹っ飛ばすような案で、お客さんを取り戻しましょう!

 

 

「あ、ところでレミィとフランはどこへ?」

 

「あやつらは先程、明久達とAクラスに行ってから戻って来ておらんぞ。十六夜もおるし、Aクラスにいるのではないかの?」

 

「な、なるほど」

 

 

 向こうの方が教室は綺麗ですし、正しい判断です・・・!が、やはり私としては悲しいっ!

 

 

「力持ちのお姉さん!向こうの教室はとってもきれいで、お客さんも一杯来ていましたです!」

 

「はぉう…!?そ、そうですか~・・・!」

 

 

 そんな葉月ちゃんの無邪気な刃。葉月ちゃんに悪気がないのは分かるんですけど、こう、グサッと心に来ますね何か!

 

 ええい!私達もなんとかして、Aクラスみたいにお客さんに来てもらいますよっ!

 

 

「秀吉君、何かアイディアはありませんか?」

 

「ふむ…では、学校を歩き回って宣伝するのはどうじゃ?それならば知らぬものでも知ってここへ来るようになると思うのじゃ」

 

「なるほど!それ採用です!」

 

 

 耳だけじゃなく、目でもその店の事を知ってもらえば興味がわく可能性は高い。それすなわちお店に来てもらえるかもしれないという事です!さすが秀吉君!このFクラスで最も常識を持った男子ですね!

 

 

「じゃがそれじゃと、何か印象に残るようなことを考えねばな」

 

「そうですねぇ・・・…じゃあ、ゴマ団子を試食してもらうのはどうですか?」

 

 

 それだと味を占めて、もう一度ゴマ団子を食べに来るのではないでしょうか? 

 

 

「じゃが、下手をすればその味見で満足して、余計に人が来なくなるかもしれんのじゃ」

 

「ぎゃ、逆効果ですね。駄目だこれは!」

 

 

 即却下です!だとすれば~・・・

 

 

「あっ、じゃあ瑞希さんや島田さんや秀吉君が、可愛い服を着て宣伝するのはどうですかっ!?」

 

「お主はバカじゃったのかっ!?」

 

 

 あれ、良い案だと思ったんですけどダメみたいです。

 

 

「バ、バカってひどいですっ!一応真剣ですよ私っ!?」

 

「な、なおさらじゃ!なぜお主じゃなくてわしの名前が出とるんじゃ!」

 

「だ、だって秀吉君の方が私より可愛いじゃないですか!」

 

 

 うう!だ、男子のくせに~~っ!私だって女の子らしく可愛いなれるのならなりたいってんですよ~っ!

 

 

「バ、バカを言うでないっ!わしよりお主の方がずっとかわ・・・・・・っ!え、ええいとにかくそれをやるならわしじゃのうて紅じゃ!異論は認めんぞい!」

 

「え、え~!?そんな横暴なあ!?」

 

 

 顔を真っ赤にし、息切れなく言ってくる秀吉君の剣幕に私は反論できません。わ、私がやるんですかー・・・?そりゃ売り上げの為なら、頑張らないといけないのは分かりますけど~・・・

 

 

「でも、私は可愛い衣装なんか持ってませんよ?」

 

「・・・それでよく衣装の案を出したのう」

 

 

 え、演劇部の秀吉君が準備してくれるんじゃないかと思ってたんです!だからそんなに呆れた目を向けないでくださいよう!

 

 

 

「……話は聞かせてもらった」

 

「おっと、土屋君?」

 

 

 そこに、いつの間にか厨房の白い服を着た土屋君が。相変わらず静かに接近してきますね~。

 

どうも、今は何か話があるようです。

 

 

「・・・・・・(スッ)」

 

「?これは?」

 

 

 差し出されたのは、緑色の生地の何か。服、のようですが・・・折り畳まれてよく分かりませんね?

 

 

「・・・・・・これを着てほし・・・着て、宣伝を」

 

「・・・普通に着てほしいって言っても別に問題は無いと思いますが…」

 

 

 土屋君の中で、どういったことを隠したがるのか、基準が気になりますよ。

 

 

 まあともかく、やはりこれは服のようです。う~~ん。土屋君が薦める服って、すっごいエッチな感じがしてならないんですけど・・・・・・とりあえず見てみましょうか?

 

 

 

ん~~どりゃどりゃ・・・・・

 

 

 

 

 

「―――って、あ、これって・・・」

 

「わぁ!葉月、初めて見ましたです!」

 

「!?ここ、これを紅が着るじゃとっ!?」

 

「(こくり)・・・ぜひ」

 

 

 土屋君の期待のこもった頷き。ま、まさかこれを出してきますか~・・・!

 

 

 

「力持ちのお姉さん、これを着るんですかっ?」

 

「き、着るのか、紅・・・!?」

 

 

 私に集う三つの視線。

 

 

 

 

・・・・・・・・・はい。実を言いますとこれ。一度でいいから着てみたいと思っていたんですよ。

 

 

――なので、喜んで着させてもらいましょう!

 

 

 

 

 

 

 

「さて、無事三回戦も勝てたことだから、喫茶店の立て直しの事を考えないとな」

 

「僕は全然無事じゃないけどね。お財布のこととか特に」

 

 

 とは言え雄二の言う通り、喫茶店は馬鹿三年コンビによってあまりお客さんが来てない状況。全くとりあえずでは済まない話だけど、ここはとりあえず博麗さんの事は忘れて、喫茶店のことだけを考えるとしよう。

 

 

 う~んどうしたものかな~・・・・・・・・・ん?あれ?

 

 

「ねえ雄二。なんか騒がしくない?」

 

「ん?」

 

 

 Fクラスから、さっきまでは聞こえてなかった賑やかな声が聞こえてくる。ひょっとして、また何か起こってるのかな?

 

 

「・・・本当だな。明久、急ぐぞ!」

 

「分かった!」

 

 

 少し駆け足で僕らは教室へと向かう。どこの誰だか知らないけど、これ以上は好きにさせないぞっ!首洗ってまってやがるんだい!

 

 

 

ガララッ!

 

 

 

 

「はい!ゴマ団子と飲茶を二人前ですね!ありがとーございやすっ!」

 

「ゴマ団子を追加で!少々お待ちください!」

 

「ゴマ団子を三つね!ちょっと待つのよさ!やい厨房!ゴマ団子を全速力で作るのよ!」

 

「・・・・もう少し待て・・・!須川、急げ…!」

 

「ぜ、全力をこれでも尽くしてるぞっ!?」

 

 

「妹紅さん!飲茶を三つ頼むぜ!」

 

「!!……お、お、おうっ・・・!」

 

 

 

 

 

「・・・・・・へ?」

 

 

 僕の見間違えだろうか。教室の中に、結構な数のお客さんがいるような・・・?

 

 

「な、何が起こってるんだ・・・?」

 

「あ、見間違えではないんだね」

 

 

 雄二もびっくりした顔で教室中を見渡している。どうやら都合のいい夢なんかじゃなく、本当に現実のようだ。

 

 え、えと、僕達のいない間に何が起こったんだろう?誰かに聞いてみないと――

 

 

「あ、ご苦労様ですお二人様」

 

「あ」

 

 

 よく分からないまま教室を見ていた僕らの背後から、美鈴さんらしき声が聞こえてきた。実にナイスタイミングである。

 

 

「ねえ美鈴さん。なんでこんなにお客さん、がぁああああっ!?」

 

 

「うわわっ。吉井君、どうしましたか?」

 

 

 

 

 思わず叫んじゃったのは仕方ない。なぜなら……

 

 

 

「美鈴さん・・・・・・・・・その、姿は・・・?」

 

「あっ、これですか?」

 

 

 美鈴さんはよく聞いてくれたとばかりに、少し興奮気味に

 

 

「チャイナ服です!自分で言うのもなんですが、意外と似合ってませんかっ!?」

 

 

 緑色のチャイナを指さした。きっと僕は、これ以上の天使を僕は拝めないだろう。

 

 

「美鈴さん、これ以上なく最高だよぉぉぉぉおっ!!」

 

「お、おおうそりゃどうも!?」

 

「落ち着け明久」

 

 

 僕、今ほど生きてて嬉しいと思ったことはないよ!さすが美鈴さんは分かってくれてるなあ!

 

 

「僕、今日ほど生きてて良かったって思ったことは無い!その豊かな胸!引き締まったウエスト!そしてスラリと綺麗すぎる美脚っ!ビバチャイナ服!ハレルーヤチャイナドレス~っ!!」

 

「・・・・・・あの、すっごい気に入ってくれたのは分かったんですけど、そこまで言われると、私はひかざるをえないんですけど・・・」

 

「・・・・・・明久、お前はチャイナ服が好きなのか」

 

 

 2人の反応も気にならないほど僕は今、猛烈に燃えているっ!ムッツリーニはこの素晴らしすぎる写真を撮ったのかな~!!撮ったならぜひ僕に見せて欲しいな~~!!

 

 

「戻ったのじゃ」

 

「あ、バカなお兄ちゃんです~っ!」

 

「おっとと。あ、おかえり葉月ちゃんと秀吉いぃぃ!?」

 

 

 さらに僕は衝撃を受ける。

 

 

「?どうしたですか?バカなお兄ちゃん」

 

「・・・・・・言うておくが、服装に関してならば何も聞くでないぞい」

 

 

 そうふてくされ気味の秀吉に忠告されても、僕は聞きたい。・・・…どうして2人もチャイナドレスを着ているのだろう、と。

 

 

「ご苦労さんです秀吉君達。そっちも上手くいったみたいですね!」

 

「はいです力持ちのお姉さん!一杯の人が来てくれるって言ってました!」

 

「そうじゃな・・・・・なぜ、男のわしが着ているという事に誰もツッコまないのかは疑問じゃが・・・」

 

「まあまあとりあえず、イエーイッ!!」

 

「イエーイですっ!」

 

「むう…いえーい、じゃ」

 

 

 パチンとチャイナドレスの美少女三人はハイタッチを交わした。仲が良いなあ。同じ服を着て友情が強まったんだろうか?

 

 

「で、三人とも。その恰好はどうしたんだ?」

 

 

 そんな3人に雄二が問いかける。僕も気になるけど、可愛いからそれでいいと思うけどなー。

 

 

「土屋君が準備してくれたんですよ。いや~、一度着てみたいとは思ってたんですけど、まさか自分で縫ってまで持ってくる人がいるとは思いませんでしたね~!」

 

 

 ムッツリーニ。君には後で極上の聖典(エロ本)を差し上げよう。まさか裁縫も出来るとは、エロの力とはすごいものだ。

 

 

「葉月達の分も、あの静かなお兄さんが作ってくれましたです!」

 

「わしは不本意じゃが・・・そういうことじゃ」

 

「ああ、調達方法は分かった。だがそれを着ている理由が分からんぞ?」

 

「宣伝ですよ。さっきからこれを着ながら学校中で呼びかけをしてたんですけど、これがまた意外と受けましてねー。結構な数の人が来てくれたんですよ!」

 

 

 嬉しそうに語る美鈴さん。なるほど。つまりこの客数は、3人が頑張ってくれたおかげなんだ。美鈴さんや秀吉みたいな子がチャイナ服を着て学校を歩いてたら、嫌でも目について興味を持つこと間違いナシ。そんな人に勧誘をされては、男女問わず誰でも着いていくに違いあるまい。僕なら全てをかなぐり捨てて着いていく自信があるもん。

 

 

「なるほど、それはよくやってくれたな。この入りなら、十分持ち直したと言えるぞ?」

 

「ですよね?きゃ~っ!やりましたよ葉月ちゃん秀吉く~ん!」

 

「わぷ!力持ちのお姉さん、良かったですね~っ!」 

 

「んにゃ!?はははっ、離さにゅか紅-っ!?」

 

 

 紅さんの熱いハグに抱かれる葉月ちゃんと秀吉。僕も!次は僕もお願い美鈴さんっ!

 

 

「後で準備をしてくれた土屋君にも、お礼をしなくちゃいけませんね!」

 

「ぷはっ!わ、わわ、わしとししては、みょんくを言いちゃいところじゃっ!・・・しょ、少々は感謝してもいいかもしれんが……」

 

 

 美鈴さんの腕から逃れた秀吉の顔は、まるでリンゴのように真っ赤になっている。・・・初めて秀吉が男の子なんだなーって思った気がするよ。

 

 

「紅。そのチャイナ服は三着だけか?」

 

「え、さあどうでしょう?土屋君に聞いてみないと分かりませんが……」

 

「?なんで、雄二?」

 

「もしもあるのなら、紅達だけじゃなくて他の奴らにも着てもらう」

 

「あ、なるほどね」

 

 

 もしも姫路さんや美波や魔理沙もチャイナドレスになったら、それはもうさらにお客さんも増えそうだ。こんなにいっぱいの美少女達がチャイナドレスを着るなんて、なかなか見られな――

 

 

「その時はお前も頼むぞ、明久」

 

 

 男が女性用のチャイナを着るのは、絶対に見られない。

 

 

「ちょ、なんで僕もなの!?」

 

「ついでだ。なんだかんだで似合うんじゃないか?」

 

「ついでで僕をホンモノにする気なのっ!?絶対嫌だ!」

 

 

 ただでさえ僕の評判が悪くなってるのに、女装する男子なんてうわさも流れたらもう僕には耐えられないよっ!

 

 

「安心しろ、冗談だ」

 

「あ、だよねー?雄二も人が悪いなあ」

 

「似合っているというのはな」

 

「それって、似合わないのにやらせようとしてるじゃないか!」

 

 

 それだったらまだ何も言わないでくれるほうが良かったよ・・・

 

 

 

 

 

「たっだいま~!ってわ!何これ!?」

 

「い、いっぱいお客さんが来てますっ!」

 

「おいおい、召喚大会の間に何があったんだぜ?」

 

 

 おっ、魔理沙達が戻ってきましたね?まずはお客さんに団子を渡してから、っと!

 

 

「お~いお三方~」

 

「あ、はい美鈴、さ……!?」

 

 

・・・え?何か私についてますか?

 

 

「?どうしたのみず・・・・・・き・・・!!」

 

 

 ?やっぱり何かついてますかね?え~と・・・何も着いてませんね。?

 

 

「お?美鈴どうしたんだよその恰好?」

 

「あ、これはですねー」

 

 

 

「美鈴!アンタって奴は~!」

 

「ずず、ずるいです美鈴さんっ!」

 

 

「は、はいっ!?」

 

 

 突然詰め寄ってくるお二方。わ、私何もしてませんよね!?

 

 

「な、何がですか!?」

 

「何って・・・その恰好よ!なによそれ!」

 

「な、何ってチャイナドレスですけど!?」

 

 

 それで皆さんにも着てもらおうと話しかけたのですよ!?

 

 

「そ、それですよっ!む、胸が大きくてほほほほ、細くてキュッとしてる美鈴さんがチャイナ服を着るなんて、卑怯です!羨ましいですっ!」

 

「そうよ!あ、あんたみたいな奴がそんな・・・エ、エッチ服を着たら!アキが誘惑されちゃうでしょ!」

 

「こ、後半はともかく前半は撤回を求めますよ島田さんっ!?」

 

 

 エ、エッチな服て!?中国の皆さんに(出身地では、あなたもですが・・・)謝罪が必要な言葉を言っちゃいましたけど、私の他にも秀吉君やあなたの妹さんも着てるんですからねー!

 

 

「え…後半はともかく・・・ってよ、吉井君に何をしたんですかぁ!?」

 

「・・・美鈴!ウチはあんたのことを信じてたのにぃぃぃっ!!」

 

「あふっ!?ぬっ、濡れ衣でず2人とも~!」

 

 

 ふ、2人に締め上げられるとさすがに苦しいんですが!?これってちょっと手を出しても正当防衛ですよね!?だ、出しますよ!?出しますからね!?ほんとに出しますからねー!?

 

 

「お、3人とも戻って来たか」

 

「あ、おかえり3人とも」

 

「お、坂本に吉井」

 

 !さ、坂本君に吉井君!いいところに来てくれました!この二人をなんとかしてくださいーっ!

 

 

「あ、アキ!あんたはこっち見ちゃダメよ!」

 

「み、見ちゃダメです吉井君!」

 

「え!?ななに!?何で僕は突然目を覆われたの姫路さんっ!?そんなことされたら美鈴さんのチャイナが見られないんだけど!」

 

「やや、やっぱりこうなるじゃないですかーっ!」

 

「美鈴―っ!あんたやっぱり見せてたのねぇ!?」

 

「お、同じクラスで働いてんですから仕方なくありませんそれ~~!?」

 

 

 おかしい!売り上げに貢献してるはずなのに責められるなんて!私たちは仲間じゃないんですか~!?(※ 恋が絡むと話は別です)

 

 

 

「まあ待て、2人とも。ならお前達もチャイナ服を着たらいいじゃないか」

 

「「え?」」

 

 

 そう言う坂本君の手には三着のチャイナドレス。土屋君が「……万が一の時のために、準備しておいた」と言って提供をしてくれたのですが・・・いったいどんな万が一なのでしょう?見事的中してるから侮れません。

 

 

「え…で、でもそれはちょっと恥ずかしいっていうか・・・」

 

「で、ですよね・・・私もちょっと・・・」

 

 

 羞恥で顔を赤く染めるお2人。ふぃ~、おかげさまでや~っと空気呼吸が出来ますよー

 

 

「まあそう言わずに、協力してくれないか?明久も見たいと言ってるぞ?」

 

「えっ」

 

「そ、そうなんですか吉井君?」

 

 

 2人の目が吉井君に向きます。そこには意外さ、よりもむしろ期待がこもっているような気がしなくもありません。

 

 

「あー、えーと………・・・大好―――愛してるね」

 

「それ、言い換える必要ありますかね?」

 

「お前は本当に、嘘をつけないヤツだな」

 

「確かに分かりやすいヤツだぜ」

 

 

 どおりでさっき、私を見た途端ハイになってたんですね。やれやれ、私じゃなくて姫路さん達にあの高潮を炸裂させればよかったでしょうに。褒める相手を間違えましたねー。

 

 

「そ、そうっ。じゃ、じゃあウチも着るわっ!」

 

「わ、私もですっ!頑張ります!」

 

 

 なんにせよ、不乗りだった二人はそれぞれ赤、青色のチャイナドレスを手に取りました。先ほどとは打って変わってやる気十分です!

 

 

「へ~。瑞希たちのチャイナか~。そりゃまた土屋が喰い付きそうなネタになりそうだな~」

 

 

 魔理沙がにやにやしながら、そんな他人事のようなことを言いました。

 

 

「あの、魔理沙?他人事ではないと思いますよ?」

 

「へ?」

 

「そうだぞ霧雨。お前用の服もあるし、お前にも着てもらいんだが」

 

「え…ええっ!?」

 

 

 その反応、完全に自分は蚊帳の外と思っていましたね~?私達がやるんですから、同じクラスのあなたが例外なわけないじゃないですか!

 

 

「わ、わ悪いけど!私はちょっと遠慮させてもらうぜ!そういうのはやりたいヤツがやるべき―」

 

「まあまあ魔理沙ちゃん。そんなこと言わないでください」

 

「そうよ魔理沙。こういうのは皆一緒にやるものだわ」

 

「げっ!?み、瑞希美波っ!」

 

 

 恥ずかしさを分け合うため、友達も引き入れる瑞希さんと島田さんもだいぶFクラスに馴染んできたと感じますね。

 

 

「んじゃ、ちょっと着替えてくるわ」

 

「行きましょうか、美波ちゃん、魔理沙ちゃん」

 

「い、嫌だっ!放すんだぜ2人とも!私はチャイナなんか、着たくない~~~~っ!」

 

 

 ぴしゃん

 

 

 あわれ魔理沙は2人の友に連れていかれました。ふむ、魔理沙に仕返しをしてやろうとするとき、今度からは同じことをすればいいかもしれません。いい勉強になりました!

 

 

「美鈴さ~ん、私たちの注文お願いしま~す!」

 

「あ、は~い!」 

 

 

さて、三人のことは後にして、仕事仕事!

 

 

 

 

『い、いやだいやだっ!私は絶対着ないからなっ!』

 

『コラ魔理沙!大人しくしなさい!』

 

『そうですよ魔理沙ちゃん!せっかくなんですから皆で着てみましょう!』

 

『断る!お、お前ら2人だけで着ろ!私は嫌だ!』

 

『もう、観念しなさい魔理沙ぁ!てい!』

 

『いやっつってんっ!?きゃ、きゃああああああっ!!』

 

『うわっと。魔理沙、あんたもそんな悲鳴あげるのね』

 

『て、てっきりもっと男の子みたいな声を出すかと思ってました』

 

『う、うるしゃいうるしゃい!服返せよバカァ!』

 

『ん、ほら』

 

『ほらってこれ、チャイナだ!制服返せって言ってんの!』

 

『だ、大丈夫です魔理沙ちゃん!きっと似合いますって!』

 

『私は羞恥心の観点で言ってんだよ瑞希!そんなもんは羞恥心の無い奴らで勝手に着ろっ!』

 

『わ、私だってあります!羞恥心はスッゴイありますっ!』

 

『そ、そうよ!ウチらが恥ずかしがってないと思ってるなら大間違いだからね!』

 

『なら止めろよ!?止めなくても、自分の意志で決めてるんなら私にも自分の意志で決めさせろっ!』

 

『ええいごちゃごちゃうるさいわよ!魔理沙らしくそこはあっさりのりなさいっ!』

 

『魔理沙ちゃん!一緒にがんばりましょう!』

 

『勝手に頑張れ!って近づいてくんなお前ら!や、やだやだやだっ!いやー!助けてアリス~っ!』

 

 

 

『ん?ねえもこうっ!なんだかメイリンが変な格好してるわよ!?』

 

『・・・・あー・・・。・・・罰ゲームだろ。・・・・あんなの着るとか…狂気の沙汰だ・・・』

 

『へー!なんだか動きやすそうね!アタイも着たくなってきたのよさっ!』

 

『・・・・・・頭、大丈夫か・・・?』

 

『ふふん!別にアタイの頭はケガなんかしてないわよもこう!』

 

『・・・・やっぱりコイツ・・・・バカだ・・・・・・』

 

 

 

 

 

 




 お読み読みいただきありがとうございます!


 美鈴さんの本来のお姿、中華服を着てもらうところまでこれました!いや~、やはり美鈴さんは中華服!単調ながらも、その一文をかけて村雪は作者ながら感激です!

 次回は瑞希さんや魔理沙もチャイナとなるのですが、流れに乗っかって、人見知り妹紅さんにも着てもらいたいなあ・・・!おそらく無理でしょうがっ!

 ではまた次回っ!
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