バカと中華小娘とお姉さん   作:村雪

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 どうも、村雪です!言っていました通り今日も投稿させてもらいますね!

 そしてさっそくですが、もはや『どんだけ自信ないんだよあんた!』って思われるでしょうが再び!

――村雪は戦闘描写が苦手ですので、あんまり過度な期待はしないでくださいねっ!前回も言いましたのに、しつこい性格ですみません!


 今回も実に中途半端なところで切れたかもしれないのですが、字数の関係上お許しください!

――ごゆっくりお読みください。



努力―バカ、でもやるときは出来るものだったよ

『勝負、開始ぃぃいいい!!』

 

 

「ふっ!行きますよぉっ!」

 

 

 射命丸先輩の声高の開幕宣言と同時に、私は召喚獣を走らせます!狙いは、私と同じく拳が武器である坂本君の召喚獣です!

 

 

「!俺が狙いかっ!」

 

「その通りです、よおっ!」

 

 

 でえい!左ストレートォオ!!

 

 

「っと!そう簡単にくらうかってんだ!おぉらあっ!」

 

 

 右に逸れることで回避した坂本君の召喚獣は、メリケンサックが付いた拳を私の召喚獣の横っ面へと加速させてきました!ずるい!私は何も装備を付けてないのにぃ~!

 

 

「それは私も同じですっ!ふんっ!(パシッ!)」

 

 

 ですが当たらなければそれも意味がなし!迫る拳を、空いた右腕で下側から払いあげます!

 

 

 

「!まだまだぁ!(ブンッ!)」

 

 

 腕を打ち上げられた坂本君は、そのままもう一度突きを放ってきました。が、その間に召喚獣の態勢を直せたので問題ありません!

 

 

「よっ!(バシイッ!)」

 

 

 

「ちっ!?」

 

 

 坂本君の召喚獣の腕を右腕で握らせて、攻撃を押さえます。さあ、隙アリですよ!

 

 私は召喚獣の左腕へと力を込めさせ、坂本君の召喚獣の顔へと殴り掛からせますっ!

 

 

「てええいっ!」

 

「うおおっとっ!?(ガシッ!)」

 

 

「むっ!」

 

 

 しかし、坂本君の召喚獣もギリギリのタイミングで攻撃を受け止めました。お見事坂本君っ!

 

 でも、ここは引きませんよぉっ!

 

 

「むぅううううっ!!」

 

「うおおっ!?ち、力押しかよ!?」

 

 

 寸前でガードをされたので、当たるまではあとわずか!せっかくのチャンスを逃しませんよお!

 

 

「――そぉおおおおいっ!!」

 

 

ドゴッ!

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

 

『2-Fクラス 坂本雄二 日本史 226点 

         VS

 2-Fクラス 紅美鈴  日本史 289点 』

 

 

 

 よし初ヒットです!勢いが消されてたので50点ほどしか減らせていませんが、良しとしましょう!

 

 

「くっ、やってくれるな紅。十六夜がいなければなんとかなるってたかを括ってたんだが、やはりそう上手くはいかないみたいだな」

 

「ふふふん!咲夜さんはすごい賢いですからね!それに日本史は結構好きですから、こんな私もおかげさまで人並みの点数ですよ!」

 

「人並みは十分に超えてると思うがな。全く、Aクラス戦の時はありがたかったが、今ばかりは恨みたくなるぜ」

 

「ひどいですねー。Fクラスの代表なんですから、クラスメイトが努力していることを褒めてくださいよう!」

 

 

 互いに召喚獣の距離を取らせながら軽口を言いあいます。しかし、私の点数をほめてくれるのは嬉しいのですが、そう言う坂本君も十分すごいです。なんせAクラス戦の一騎打ちでは、小学生レベルの百点満点の日本史で半分ぐらいの点数だったのですからね!すごい発達じゃないですか!

 

 

「なんだっていいさ。ともかく、紅が俺の敵という状況には変わりはない。たとえ勝てなくとも、絶対に点数は削ってみせるから覚悟するんだな」

 

 

 

「・・・ん?坂本君??」

 

 

 わ、私の捉え方がおかしいのでしょうか?今の坂本君の言い方に、少し尋ねたいことが・・・

 

 

 

 

 

「もしかして・・・吉井くんが、咲夜さんに勝つと踏んでられますか?」

 

 

 

 いや、決して吉井君を安く見ているわけではないんですよ!?で、でも咲夜さんは私に勉強を教えてくれた、言うなれば先生!間違いなくこの4人の中では最高得点を所持しています!

 

 そんな咲夜さんに・・・そ、その・・・・・・大きく点数が劣っている吉井君が勝つのは、難しいのではないのかと・・・!

 

 

 

「ああ。おれはそう踏んでいる」

 

「ほ、ほう?」

 

 

 しかし、坂本君は私の否定的な考えにかぶせるように、自信ありげに宣言しました。

 

 

 

「―――今のあのバカは、そう一筋縄ではいかないと思うぞ?紅」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・失礼な言い方をして悪いけれど、正直、変態のあなたが1人だけで私と戦おうとするとは思っていなかったわ、吉井明久」

 

「十六夜さん。僕が1人で挑むことについてはそう思って当然のことだと思うんだけど、悪いと思っているのならその変態って呼ぶところだけはやめるべきだと僕は思うんだよ」

 

 

 雄二と美鈴さんがぶつかりあっているのを横目に、僕と敵である十六夜さんは、召喚獣を動かさずに口を動かしていた。

 

 なんだかんだで話したりしばかれたりしめられたりしてるけど、2人だけで話すのは初めてじゃないかな?相変わらずの十六夜さんの毒舌に突っ込みながら、僕はそんなことを思った。

 

 

「ふん。でも事実でしょうが。・・・・気持ちを害す言い方になってしまうのだけれど・・・どうして、私に一人で勝負を挑もうとしたの?」

 

 

 十六夜さんはそう言うけれど、その顔は本当に純粋に不思議そうな顔。決して僕のことをバカと思って言った言葉ではない。その気配りを変態の方に回してくれたらなあ・・・

 

 ま、それはともかく。

 

 

「あー、そんな大した理由じゃないよ?ただ、剣には剣。拳なら拳で勝負をした方が良いと思ってね」

 

 

 雄二の召喚獣はメリケンサックがあるとはいえ、ほとんど素手のようなもの。それなら似たような攻撃をする美鈴さんと、木刀を持つ僕の召喚獣は十六夜さんと勝負をした方がいいんじゃないかと僕達は結論づけたんだ。

 

 

「・・・まあ、木刀も確かに武器ね。鉄ではないから、あまり迫力はないけれど」

 

 

 そう言って十六夜さんは召喚獣に、武器である短いながらも鋭い光を放つ銀のナイフを構えさせた。話はここまで、ということかもしれない。

 

 

「――でも、召喚獣がどんな武器を持っていようと、あなたにだけは絶対負けたくないわ」

 

 

 ううん。かなり敵視されてるなあ。僕にはそんな気は全くないんだけど・・・

 

 

 

『2-Aクラス 十六夜咲夜 日本史 361点』

 

 

 そんな彼女の点数は、やはりAクラスなだけあってかなり高い。美鈴さんが勉強を教えてもらって学力が上がったっていうのもうなずける。

 

 

 

 

「・・・僕、あまり勉強が好きじゃないんだ」

 

「?」

 

 

 だから、姫路さんや十六夜さんみたいな勉強のできる人はすごいと思う。僕なんかじゃ比べ物にならないぐらい頑張って努力し、勉強をしてたりするんだろう。

 

 

「雄二とかムッツリーニとか秀吉、あと魔理沙や一応チルノなんかとバカをして過ごすのはとっても楽しいし、これからも僕は、変わらず皆とバカやって高校生活を過ごすと思うんだよ」

 

「??それがどうしたのかしら?」

 

 

 十六夜さんは何が言いたいのかと、少し首をかしげながら僕に問いかける。うん、前置きなんて僕らしくなかったよね。

 

 

 僕が今言いたいことは・・・・・・

 

 

 

 

「そんな、バカと頻繁に言われちゃって最近本当にバカなのかなって思ったこともある僕だけど―――」

 

 

 

〝大事なのは私の言葉なんぞより、お前たちの持つ気概だろう〟

 

 

 

 ついさっき八雲藍先生が送ってくれた、少し厳しい応援の言葉だけれど――――

 

 

 

 

 

 

 

「―――昨日からこの瞬間に限って、僕は自分に自信を持っていいと思ってる」

 

 

 

 

 この時ほど心強く、頼もしいと思える言葉は絶対ないだろう。

 

 

 

 

 

 

『2―Fクラス 吉井明久 日本史  253点』

 

 

 

「!?・・・・な・・・っ!?」

 

 

 僕の点数に気づいた十六夜さんの顔が驚愕に変わった。それだけこの点数が衝撃だったんだろうけど、僕自身も驚いた。人間、何かがかかってたら信じられない力を発揮するもんだね!

 

 

 

「行くよ十六夜さん!明日の朝日を拝むために!」

 

「!なんのことかは知らないけれど、やれるもんならやってみなさい!この変態がっ!」

 

 

 ひどい言い方だけど、じゃあお言葉に甘えようじゃないか!

 

 

「よしっ!いくんだ召喚獣!」

 

 

 おなじみの木刀を構えさせ、召喚獣を十六夜さんの召喚獣へと急接近、ってうわっ!こんなに早く動くんだ!高得点ってすごい!

 

 

 さあ!まずは横からだっ!

 

 

「でいっ!」

 

「っ!(ガキンッ!)せいっ!」

 

「おっとと!」

 

 

 十六夜さんのナイフは右と左に一本ずつ。木刀を防いだ方とは反対側のナイフで、僕の召喚獣のお腹へ刺しかかってきた。けどすぐさま木刀を迫りくるナイフの軌道上に動かし、なんとか防御に成功する。

 

 まったく、武器が二つってのはうらやましいねっ!僕は一本の上に鉄ですらないってのに!

 

 

「――でえいっ!(ギインッ!)」

 

「!?」

 

 

 その代わり威力自体は低いみたいで、意外と難しくなく木刀ではじき返せた。さあ、次こそ!

 

 

「そぉおおおおいっ!!」

 

 

 はじかれて隙が出来た十六夜さんの召喚獣の胴に、竹刀の横払いをかます!

 

 

 

バシイッ!!

 

 

『2―Aクラス 十六夜咲夜 日本史 274点』

 

 

「・・・!!くっ・・・!?」

 

 

 よしっ、今度は当たった!はじき返されてのけぞった一瞬の間はさすがに防御に回れなかったみたいだね、十六夜さんっ!

 

 

 

「やっ!!(シャッ!)」

 

「うわっと!?」

 

 

 でもさすが普段から冷静な十六夜さん。すぐに体制を整えさせて、右のナイフを振り下ろしてくる。僕は慌てて後ろに下がり、彼女と距離を取った。

 

 

「やってくれるわね・・・悔しいけど、先制攻撃はそっちよ」

 

「うん。これでまた勝負は分からなくなったよ」

 

 

 十六夜さんと僕の間にあるのは、圧倒的な点数差。それさえ無くすことができれば、僕にとって最大の武器、召喚獣の操作の経験が活きて、勝負の流れは僕に傾くと思う。

 

 とにかく、今僕が注意することは点数を減らされないことだ!そうすればあとはなんとかなる!

 

 

「勝負が分からなくなっても、私があなたに負けたくないという気持ちは本物よ」

 

「あいにく、負けられないのは僕もだよ十六夜さん!」

 

 

 約束のためお金のため明日の朝日を拝むため!僕の背中にはそんな重すぎるものがのっかってるんだ!

 

 

「ふん!たとえ勝とうにせよ簡単には勝たせないわ!」

 

 

 そこで言葉を区切って、十六夜さんは召喚獣に僕の召喚獣へと接近させ始めた。さあ来い!返り討ちにしてあげるよっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・いや。純粋にマジで驚きました」

 

「だろ?今のあいつはただのバカじゃないってな」

 

 

 近くで咲夜さんと交戦している吉井君の点数に、私は心の底からびっくりしました。あの吉井君が、よもやあんな点数を取れるなんて・・・私は夢でも見ているのでしょうか?

 

 

「やれやれ、明日にでも大雪が降るんじゃないかと俺は不安だな」

 

「今ばかりはその言葉に賛成ですね。大変吉井君には失礼なのですけれど」

 

 

 あれほど高い点数。よっぽどこの決勝戦で勝利を収めたいと思っているのが伝わります。その熱意を普段から出していれば、バカバカ言われることもなくなるでしょうに・・・

 

 

「ところで、そんな高い点数を取ってまで、どうして吉井君は私たちに勝ちたいんですか?坂本君達はもう最初の目的を果たしてるんでしょう?」

 

 

 昨日の放課後の話だと、吉井君達が召喚大会に出たのは、大会で優勝するのを条件にFクラスの改善修正をすると学園長に言われていたからだそうです。

 

 しかしそれは実際、学園長が吉井君に取引を持ち掛けたかったから言っただけで、実際は自分たちが費用を出すなら構わないということ。確かに普通に考えたら、生徒の健康に被害が出ているのに修繕を許さないってのはおかしいですものね~。学園長さんも事情はあったとはいえ、ひどい話ですよ!

 

 

 

「・・・決まってる。俺が婿入りする事態を避けるためだっ!」

 

「へ?」

 

 

 そんな私の疑問の答えは、とんちんかんな言葉で戻ってきました。あー、そう言えばそんなことを最初に言ってましたけど、すいません。何がどうなればそんな不安に駆られるようになるんでしょうか。私にはさっぱりわかりません。

 

 

「俺は自分のために、この勝負に勝たなければならないということだ!うおおおっ!」

 

「って、わわ!」

 

 

 詳しい説明をしてくれるでなく、坂本君は止めていた召喚獣を動かし始めました。ちょ、私は全く構えていませんでしたのに汚いですよっ!?

 

 

「紅!俺の幸せな未来のために、ここで潔くやられてくれ!」

 

「バ、バカ言わないでください!それだったら坂本君こそ、私たちのお財布事情のために漢を見せて婿入りでもしてください!」

 

「それこそバカ言うなだバカ野郎ぉぉおおお!!」

 

 

 メリケンサックの拳をけしかけてくるので、私も素手の拳で迎撃します。ほらっ、隙だらけですよ!

 

 

「ていっ!(ガツッ!)」

 

「う!?」

 

 

『二年Fクラス 坂本雄二 日本史 176点』

 

 

 肘打ちを受け、点数が下がった坂本君の召喚獣がここでよろめきます。よしっ、ここで一気に畳みかけましょう!

 

 

「行きますよ!そろそろお覚悟を、坂本君!」

 

 

 私は召喚獣に隙を作らせないよう、注意を払いながら坂本君の召喚獣へと突き、蹴りなどの攻撃を連発させます!

 

「そらそらそりゃぁぁああっ!」

 

「うおおお!?っと、ぐっ・・・!よ、容赦ないな紅!」

 

「それだけ私も勝ちたいってことですよっ!とうっ!」

 

「それは俺も同じだっ、おおおっ!?」

 

 

 ここでさらに一蹴り、召喚獣のわき腹に命中です!これは効いたのでは!?

 

 

 

『2年―Fクラス 坂本雄二 日本史 92点』

 

 

「っし!あとちょっと!」

 

「そ、そう何度もはくらわねえぞ!次はこっちの番だ!」

 

 

 そこで、反撃と言わんばかりに受けばかりだった坂本君の召喚獣がラッシュへと移ってきました!っと、なかなか早いっ!?

 

 

「お、とと、うわわわっ!?」

 

「オラオラおらおらあぁあああっ!!」

 

 

 あ痛っ!こめかみに一発です!私は痛くないですけど、こういう時って思わず言っちゃいますよね!

 

 

「や、やってくれましたね坂本くん!最後のあがきってやつですか!?」

 

「違うな!火事場のクソ力ってやつさ!おおおお!!」

 

 

 おわわわ!?な、なるほど!この怒涛の攻め!確かに追い詰められてこそ出てきたパワーって感じです!召喚獣にそんな仕組みがあるのか大変疑問ですけどね!

 

 

「上っ等です!ならば返り討ちにしてやりますよーっ!」

 

「地獄か勝利か!俺は勝利するしか道はねえんだぁぁあああ!」

 

 

 互いに譲らぬ意気込みを叫び、全身全霊を注いで召喚獣を操作します。

 

 

「はあああああああっ!!」

 

「おおおおおおおーっ!!」

 

 

 互いの拳が防ぎ、殴りあう真剣勝負。それを見てか、観客は一気に声を大きくします。さあ皆さん!しかと私の勝利をするであろう瞬間を見ていてくださいねっ!

 

 

「せいっ!!」

 

 

 召喚獣のお腹めがけて左の拳を叩きこ――

 

 

 バシッ (坂本君の召喚獣が、私の召喚獣の左手をはたき落とした音)

 

 

「!」

 

「おおおっ!(ゴオッ!)」

 

 

 ことは叶わず、逆に私のもとへと召喚獣の左拳が迫って、やばっ!

 

 

「っとと!?(バシッ!)」

 

 

 ふう!なんとか防げ――

 

 

「ふんっ!(ゴキンッ!)」

 

 

 

 

「ふべっ!?」

 

 

 ず、頭突きが顔にっ!?手を使わずに攻撃をするなんて卑怯ですよー!(卑怯ではないし、蹴りを放ったあなたが言わないでください)

 

 

「おらああっ!!」

 

 

「あだだっ!?」

 

 

 私のいちゃもんが漏れていたのか、頭突きの次は肩へのグーパンチ!さ、さっきのやり返しですっ!というか、ま、まさか二連続で攻撃を受けるとはっ!て、点数の方はっ!?

 

 

 

『2―Fクラス 紅美鈴 日本史 101点』

 

 

 げ!だ、だいぶ減ってますね・・・!これはちと流れが良くない模様っ!

 

 

「ふんっ!」

 

 

 おまけとばかりにもう一発を放つ坂本君。が、これで決めてやりましょうっ!

 

 

「ふっ!(ガシッ)」

 

 

 向かってくる右ストレートを、今度はしっかりと左手で掴ませます!これでもう逃げられませんよ!

 

 

「くっ!?」

 

「坂本君!きっと良い未来を築けますから!」

 

「ああ!?全く慰めにならんぞっ!?」

 

 

 さあ、慰めの言葉も一応言いましたし、情けはかけずにいきますよっ!

 

 

「おおおおっ!」

 

 

 召喚獣の顔面めがけ、あいた右拳を急加速させます!私と坂本君の点数を見る限り、これが決まれば勝負は決まることでしょう!

 

 

 

「っとおっ(バシッ)!そう簡単にはやられんぞっ!」

 

 

 ですが坂本君は、同じように私の拳を握って攻撃を抑えました。坂本君も少し安堵した顔で私を見ます。

 

 

 

――が、それは織り込み済みです!

 

 

 

「よっ!(グオッ!)」

 

 

「!! いっ!?」

 

 

 瞬間、坂本君は顔を驚かせます。ふふん!かわせるものならかわしてみなさいっ!

 

 

「そおぉぉぉぉおおおいっ!!」

 

 

 私は―――互いの両腕の間から天高く振り上げた足の踵(かかと)を、坂本君の召喚獣の頭頂へと振り下ろしました。

 

 

 

ゴッキイイイインン!!

 

 

「げっ!?」

 

 

『2-F 坂本雄二 日本史   0点

      VS

 2―F  紅美鈴  日本史  101点  』

 

 

 

「っ!!ち、ちくしょおぉおおおおおおおお!!」

 

 

「―――っしゃあああ!アイムウィナアアアッ!!」

 

 

 見事脳天直撃です!どんなもんですかこら~!!!火事場のクソ力を上回ってやりましたよーーー!

 

 

『あやや!どうやら紅、坂本選手の勝負は紅美鈴さんが勝者のようです!見事な踵落としでしたね~!』

 

 

「俺の未来がぁぁぁ・・・!婿入り生活の地獄が始まるのかぁぁぁああ・・・っ!!」

 

 

 

「・・・・・え、え~~と・・・」

 

 

 そんな私の喜びも射命丸先輩の明るい声を聴いても、この世の終わりを見たような暗雲わき立つ形相で沈み込む坂本君のおかげで霧散します。そ、そんなに悲しまなくても!すっごい悪いことをした気がしてならないですよ!?

 

 

「ま、まあまあ坂本君。本当に婿入りをすることになったとしても、きっと幸せになれますって!私は応援しますよ!」

 

「もう俺は、首輪につながれるしか道がないのかぁぁあ……!」

 

「扱いがペット!?私の知ってる婿入りとはだいぶ違いますっ!?」

 

 

 それはもはや、愛と言うより憎悪が入り組んでいるのではないでしょうか。さっきはああ言いましたけど、その光景から幸せというものが全く思いつきません。おかげでさらに罪悪感が沸き上がります。

 

 

 

「はっ!ま、まだだ!明久!明久の野郎がまだいるんだっ!」

 

「あっ」

 

 

 すっかり頭から離れてましたけど、これはあくまで二対二なので、相方の吉井君が残っていれば、負けた坂本君にも勝ちの目はあります。

 

 とは言え、きっと咲夜さんも良い勝負を繰り広げていて一筋縄では―――

 

 

 

『あやややっ!?』

 

 

「うわっ!?」

 

 

 突然、動揺の混ざった射命丸先輩の言葉が会場に響き渡ります。何事かと思って見れば、射命丸先輩はある一点―――咲夜さん達の召喚獣がいるところを見ていました。

 

 どうやら向こうも勝負が決まった模様ですね!果たして・・・!?

 

 

 私は皆さんに釣られる形で、もう一つの召喚獣たちの戦場を見ました。

 

 

 

 

 

 

 




 お読みいただきありがとうございます!

 次回からの続きでいよいよ決勝戦の開幕となったのですが、勝負今回もかなり変なところで区切っちゃいましてすいません!

 しかも、こ、この後の展開が分かってしまうような終わり方な気も・・・!?話の区切り方が変になって申しわけありませんっ!どうしてもこの後の字数上、区切りたかったのですー!

 で、そんな変な感じで区切ってしまった決勝戦なのですが、おそらく次回で決着がつきます!あっけないかもしれませんが、どうかご了承ください!長引かせるよりもぱっと決める方が気持ちいいかとも思ったのございます!

 それでは、中途半端となりましたがまた次回っ!次は金曜日でございます!


 

 

 
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