バカと中華小娘とお姉さん   作:村雪

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 どうも、村雪です!

 いよいよ美鈴さん達をはじめ、多くの美少女たちの水着回となりました!

 とは言えども女性の水着についてほとんど無知に等しい村雪でありますので、正直彼女たちの素晴らしい水着姿を完全に表現できていないと思われます!

 期待していた人の中には期待がハズレてしまう方が出てしまうかもしれませんが、どうか割り切って読んでやってください~!

 では、ご期待に添えているか非常に自信がないわけなのですが・・・

――ごゆっくりお読みください。


お披露目―興奮、せずにいるなんて男として失格・・・!

「……!!(カチャカチャ)」

 

「ムッツリーニ。鬼気迫る顔で機械の準備をするのはいいんだけど、心の準備の方は大丈夫なの?絶対鼻血を流すんじゃないの?」

 

 

 更衣室で着替えを終えた僕、ムッツリーニ、雄二の男子三人はプールサイドで女子の皆が来るのを待つ。やっぱり男子の方が着替えるのが早くて、写真撮影の機材か何かを動かしてるムッツリーニは彼女たちの登場を待ちわびてるのが丸分かりだ。鼻血を出したらそんな準備も全部無駄になるんだけど…

 

 

「……問題ない。イメージトレーニングを256パターン、256パターンの出血を昨晩確認した」

 

 

「もはや出血多量は免れられないんだね」

 

 

 なんだか血液パックをいっぱい持参して来てるみたいだけど、それでも足りないんじゃないかと思うなあ。女の子の水着姿による出血多量死って、こんなバカみたいな死因で死なれたら悲しむどころか笑わずにはいられないかもしれないよ。

 

 

「……今日の俺は、本気だ…!」

 

「それはたぶん普段からだよね?まあ気持ちは分かるけどさ」

 

 

 なにせ、姫路さんをはじめたくさんの美少女たちを水着姿で拝められるんだもの!ああ、今更ながらドキドキしてきた!僕は今日、もしかすると人生で一番の幸せの時間を過ごすんじゃないだろうか!?

 

 

 

 

「お、一人出てきたな」

 

「「っ!!」」

 

 

 そんな風にしてドキドキしながら待っていた僕たちの耳が、雄二のそんな声を捉えた。

 

 ついにっ!ついに一人目がっ!?僕らはすぐさま女子更衣室の方へと目を走らせる!さあ、いったいどんな水着姿が――!?

 

 

 

 

 

「うおおおおっ!やっぱプールは晴れてる時が一番なのよさーっ!」

 

 

「君はひっこんでろチルノおおおおおおっ!」

 

「うわっ!?な、なによ急にばかよしー!?」

 

 

 元気よく現れたのは僕よりずっとおバカな小さい女の子チルノ。君の水着なんて興味あるかっ!このがっかりをどうやって落とし前付けてれるんだおらぁ!?

 

 

 

「……っ!!スクール…水着…っ!(ダクダク)」

 

「なによムッツリーニ、アタイが最強だからって鼻血なんか出しちゃって。スクール水着がどうかした?」

 

 

 でもムッツリーニには思い切りキタみたいで、鼻血を流しながらカメラを構えていた。

 

 チルノの水着は小学生が着るような紺色のスクール水着で、大変つるつるな胸の部分には、『ちるの・めでぃすん』って子供らしい字で所有者の名前が書かれている。その恰好を見ただけじゃあ誰も君が高校生だと思わず、絶対に小学生としか思わないだろう。

 

 

「チルノ、その恰好は高校生としてどうなの?もっとこう、女子高生!って水着があるでしょ?」

 

「やっ、やかましいのよさバカよしー!アタイだってもっと最強な水着を着たかったわよ!」   

 

「最強な水着ってなんなのさ」

 

 

 まあそれはともかく、あれ?なんかチルノにしては珍しくきまりが悪そうにしてるぞ?一応自分でも年にあってないって自覚はしてるのかな?

 

 

「あ、あんただって何よその恰好!つまんない格好ね!」

 

「な!?しっ、失礼な!わざわざ今日のために新しく準備した特製海パンに向かってつまんないとは何事だ!」

 

「だが確かに、全く特徴がないなお前の海パン」

 

「うるさいよ雄二っ!君だっていたって普通の海パンじゃないか!」

 

「海パンだったらなんでもいいだろ」

 

 

 バカなことを言ってやがるよこのバカ雄二は!僕たちが女の子の水着を見るように、彼女たちもきっと僕たちの水着を見るに決まってるじゃないか!たぶん!だからこそ僕は、見られても恥ずかしくない海パンを少ない財産を奮発して買ったというのに!それを普通だなんて君たちの目は節穴かっ!

 

(詳. 真っ黒なトランクスタイプの海パン。それを普通以外の何で言い表せと言うのでしょうか…)

 

 

「お兄ちゃんたち、お待たせです~っ!」

 

 

 すると、チルノの後ろから元気な声が聞こえてきた。

 

 

「あっ、葉月ちゃん……って!?どどっ、どうしよう雄二!あれってスクール水着だよね!?そんなものを着た女の子と一緒に遊んでも逮捕されないかな!?」

 

「お前は今、チルノの水着を見てなかったのか?」

 

「最強のアタイをムシするよしーに、むしょーに腹が立ったのよさ」

 

「……どちらも……売れる…っ!(ドクドクドク)」

 

 

 は、葉月ちゃんの姿は正真正銘の小学生のスクール水着姿!年と言うものを考えないチルノのスクール水着と違ってどこか危険な香りがしてる気がしてたまらないよっ!ムッツリーニも鼻血の量が増えた気がするから間違いないよね!?(※大いにアウトです) 

 

 

「あっ。さいきょうのお姉ちゃんも葉月と一緒の水着ですっ!」

 

 

 駆け寄ってきた葉月ちゃんはチルノの姿を見て嬉しそうに話しかけた。こう並んで見ると、同じ型の水着ってのもあって2人は同じ年にしか見えないなあ。

 

「ほほほほっ、ほっときなさい葉月!いくら子分の葉月でも、それ以上は許さないわよっ!?」

 

「ふぇっ!?」

 

 

 ん?チルノのったら小学生に声を荒げるなんて、いったいどうしたんだろう?

 

 

「ア、アタイはまだまだ伸びるんだからね!だからいい気になるんじゃないのよ葉月!あんたの親分はアタイなんだからっ!」

 

「??え、えっと、えっと??」

 

 

 葉月ちゃんもチルノの言葉に思わず首をかしげる。チルノがバカなことを言うのはいつものことだけど、今のはいつにも増して訳が分からないぞ?

 

 

「おいおい、小学生に怒鳴るのは良くないぞチルノ?」

 

「!ででくの坊はひっこんでなさいっ!ア、アタイにケンカを売ってるの!?」

 

「あん?なんでそんなことになるんだ?」

 

「ア、アタイだってその内に伸びるんだからっ!!アタイの背はまだ終わってないわバカ本!」

 

「誰がバカ本だ。…というか、背か…」

 

 

 割って入った雄二にも噛みついたチルノの言葉に、雄二はスクール水着の少女たちを見比べて―――

 

 

 

 

 

「一応ぎりぎりだが、ちびっ子よりもチルノの方が背が高いぞ?」

 

「しょしょ小学生とほぼ一緒ってのが問題でしょうがあああ~~っ!(どげしっ!)」

 

「いっでええええええ!?す、すねがあああああっ!!」

 

「だ、大丈夫ですかお兄さん!?でも、葉月はちびっこじゃなくて葉月です!」

 

 

 なるほど、チルノは背丈を気にしてたのか。小学生とほぼ変わらない身長だと思っていたけど、ひょっとすると今チルノが着ているのは本当に小学生の頃から使っている代物なのかもしれないね。小学生から背丈が変わらないというのは……いくらチルノでも少しだけ同情しちゃうなあ。

 

 

「こんちくしょー!葉月!あんたは背が高い方ね!?アタイとほぼ一緒ってことはあんたは結構背が高い方なのね!?」

 

「ふえ!?え、えとえと、でも葉月、皆に比べたら小さい方で――」

 

「うがあああっ!アタイは背は低くないのよさぁああああ!」

 

「ふぇええ!?」

 

「ちょ、チルノ!」

 

 

 小さいと暗に言われたチルノが葉月ちゃんにとびかかった!これは止めないと―!

 

 

「こらチルノ」

 

 

 ゴンッ!

 

 

「ぎゃいん!?」

 

「あ」

 

「あっ!おねえちゃん!」

 

 

 その心配は無用だったみたいで、お姉さんである美波がチョップによってチルノの魔(アホ)の手から葉月ちゃんを守った。

 

 

「なんか知らないけど、あんたは人の妹に何やってんのよ。葉月が何かしたの?」

 

「したわよっ!アタイは全然小さくないわよね!?みなみ!!」

 

「……あ~。なるほどね。大丈夫よチルノ。あんたはちっちゃくても心はでかいわ」

 

「ま、まったくフォローになってないのよさっー!?」

 

 

 美波に真実を突き付けられ、ガーンと音が聞こえそうな反応をしたとチルノはがくりと膝をついて沈み込む。どうもチルノにとって身長のことは、美波にとっての胸の問題と同じくらい深刻な問題なようだ。

 

 

「アキ、なんかウチの変なことを考えてたでしょ?」

 

「気ノセイダヨミナミ」

 

「あんたはウソつくのが下手ね・・・」

 

 

 呆れたように息をつく美波の姿は、スポーツタイプのセパレート。すっとした手足にキュッとしたウエスト、そして中央にある小さなおへそがとても魅力的で、思わず目をやってしまう僕だった。

 

 

「…何よ。ウ、ウチの胸のことだったらしばくわよ?」

 

 

 僕の視線に気づいた美波が、僕を睨みながら胸のあたりを腕で隠した。いや、今回に関しては胸の事じゃないんだけど……

 

 

「あ、いやそうじゃなくて、美波の足とお腹とおへそとかがいいなーって思って」

 

「おへっ…!?ど、どこ見てんのよアキのスケベッ!そんなところ見ても何もないでしょっ!?」

 

 

 ポフンと顔を赤くした美波が、とっさに右手を胸からおへその上にかぶせた。あれ、おへそもあんまり見たら良くなかったっけ?それは悪いことをしちゃったな。

 

 

 

「……!!セクシ…ポーズ…っ!!(ダクダクダク…!)」

 

「ふあっ。お兄さん、鼻血をたくさん出して大丈夫ですか?」

 

「何やってんだムッツリーニ。ほら、出血多量になるから血液パックを使え」

 

「……それは後だ…っ!」

 

「優先順位を間違えすぎだバカ野郎」

 

 

 ムッツリーニが鼻血を流しながら美波にカメラを向けている。

 

……ふむふむ。言われてみると美波は今、左腕は胸を隠し右手のパーはおへそをカバーしていて、まるで僕が愛読している参考書(×大人向けの本です)の女の人がしているポーズにも似ている気がする。

 

 

―――な、なんだか知り合いの子がそんな恰好をすると、すごく萌えるねっ!?

 

 

「ありがとう美波っ!その恰好、僕は猛烈に感動したっ!!心から感動したーっ!」

 

「へっ!?そ、そう?に、似合ってたかな?」

 

「うん!水着を着ながらそのポーズをするところが逆にグッと来た!僕が保証するよっ!」

 

「?き、着ながら??……って、きゃっ!あああああんたウチの裸でも想像してたのっ!!?」

 

 

 げっ!やや、やばいっ!すっごい誤解をした美波が涙目になってさらに身体を縮めちゃった!い、急いで訂正しないとっ!

 

 

「ちちっ、違うよ!僕が思い浮かべてたのは美波の裸じゃなくてエロ本に載ってた人のはだ――」

 

「ア、アアアアアキのエッチィィィイイイ~~っ!!(パアンッ!)」

 

「ブベエッ!?」

 

 

 ビンタの勢いに乗り、僕はプールサイドをゴロゴロと転がった。な、なんてビンタだ…!首がすっ飛んでいくかと思えるこの威力、鉄人にも劣ってないよ美波っ!

 

 

「完全にセクハラだな、あのバカ」

 

「……うらやま……許されざる蛮行…っ!(ドクドクドク)」

 

「どこまでもウソが下手で、欲望に忠実だなムッツリーニ」

 

「お姉ちゃんたち、とっても仲が良いですっ!」

 

「アタイはちっさくない…アタイはでっかくて最強なのよさ~…!」

 

 

 そんな僕たちを見てつぶやく面々。でも最後のに関しては全く関係がない!連続でウソをつくんじゃないよチルノッ!

 

 

「……雄二」

 

「うおっ?翔子か、いつの間に出て(ブスッ)ぐああああっ!目がぁああああ!!」

 

「……あまり、他の子を見ないように」

 

「あ、き、霧島さん」

 

 

 しばかれた痛みを我慢しながら身体を起こしてたら、いつの間にかやってきた霧島翔子さんが華麗に雄二の目つぶしを行っていた。うーん、なんとも流れるような仕草での目つぶしで見てる僕たちは気持ちが良いね!当人にとってはたまったものじゃないと思うけれどもそこは雄二だから構わない!

 

 

「……見事…っ!(パシャパシャパシャ!)」

 

「……そう言われると……照れる」

 

 

 霧島さんの水着は白いビキニに水着用のミニスカート。その芸術と言っても良いぐらいの華麗な姿に、ムッツリーニは鼻血を抑えることなくすごい勢いで霧島さんの水着姿を写真に収め、霧島さんが照れた様子でうつむく。そんな仕草をされてはどんな男も大ダメージだ。ちなみに僕はイチコロレベル。

 

 

「ううう…やっぱり何かが違う…!胸!?やっぱり胸なの!?」

 

「お姉ちゃん、お胸がどうかしたですか?」

 

「ウチはこれからもっとダメ―ジを受けなくちゃいけないの!?こんな苦行ヒドすぎるわよっ!」

 

 

  美波も何かダメージを受けたのか、霧島さんと自分を見比べながらわなわなと戦慄している。う~ん、今日はプールで遊ぶという楽しい時間なのに、なんで美波はあんなに真剣なんだろ?何かを見ているみたいだけど…

 

 

 

 

 

「魔理沙、大丈夫なの?少し休んでたほうがいいんじゃないかしら?」

 

「な、ななな~に、大丈夫だアリス。私は全く問題なしだぜ」

 

「問題なしだったら、そもそも何も起こらないと私は思うけど・・・」

 

 

 足りない頭で考えても分からないので、どうしたのか美波に直接聞こうかなと思っていると、再び女子更衣室から着替えを済ませた少女達が現れた。

 

 

 

 

 

 

「……金髪美少女二人合わせ…っ!!(パシャパシャどくどく)」

 

 

 やってきたのはムッツリーニの言う通り、綺麗な金髪がとても映えている魔理沙とアリスさんだった。ムッツリーニ、カメラにも鼻血がついてるみたいだけど、レンズは大丈夫なのかい?現像したら真っ赤だなんてホラー演出は御免だよ?

 

 

 

「お待たせしてごめんなさい吉井君達。他の皆もそろそろ着替え終わると思うから、もう少し待ってあげてもらえないかしら?」

 

「あ……う、ううん!全然大丈夫だよっ!全然僕たちは気にしてないもん!」

 

 

 い、いけないいけない。今、話しかけてきたアリスさんの水着姿にすごく目を奪われちゃったよ。

 

 

 おしゃれか日焼け防止なのか、白いケープを羽織った下には姫路さんや霊烏路(れいうじ)さんほどじゃないけれど、ふわりと膨らんだバストをおおう蒼いビキニ。そして腰では、足首まで届いて上品さ溢れる同色のパレオがその存在を誇示していた。

 

 僕、これほど優雅で綺麗に水着を着こなす女の子は初めて見た気がするよっ!!感動だっ!

 

(注意. 決して霧島さん達が水着を着こなしていない、と言ってるわけではありません。彼はきちんと彼女たちも高評価していますのであしからず)

 

 

 

「ふわあ~!キレイキレイッ!優しいお姉さんすっごくキレイですっ!」

 

「う、うう~……アリスったらすごいキレイ…!うらやましい~~っ!!」

 

 

 葉月ちゃんと美波もアリスさんの優雅で美しすぎる水着姿に感激したみたいで、葉月ちゃんは目を輝かせてピョンピョンとはね、美波は羨望のまなざしでアリスさんを全身隅から隅まで見つめている。アリスさんはそんな反応に、頬を赤く染めてはにかむ。

 

 

「あ、ありがとう葉月ちゃん、美波さん。ちょ、ちょっと自信がなかったんだけど・・・そう言ってもらえると、すごく嬉しいわっ(ニコリ)」

 

 

「がふっ!(ブバッ!)」

 

「………天使の微笑み…っ!(ブバッ)」

 

 

「って、ええ!?よ、吉井君、土屋君!?どどうして急に鼻血をっ!?」

 

 

 瞬間、僕とムッツリーニはアリスさんと違い、頬だけじゃなく顔半分を赤く染め上げた。

 

 ご、ごめんねアリスさん心配かけちゃって。でも悪いのは君じゃなくて、アリスさんの微笑みという至宝を生み出した神様が悪いんだ。だからこれからも気にせずその宝(えがお)を見せてほしいんだよ。

 

 

「ん、んん?なんだ?何が起こってるんだ?まだ目が見えねえんだが……」

 

「……雄二、そのまま視界を絶ってて。……私が永遠に絶ってあげてもいい」

 

「さ、さらりとなに恐ろしいことを言ってんだ翔子!?」

 

「……友達をいやらしい目で見るのは、許さない」

 

 

 僕達もそこに含まれちゃうのだろうか。静かな剣幕を帯びた霧島さんの声に、全身が寒いものを感じ取った。

 

 

「ほっ、ほっとけほっとけアリス!そんなスケベ共にア、アリスが心配してやる価値はないんだぜっ!」

 

 

 すると、一緒にやってきた魔理沙がアリスさんをかばうように僕たちの間に立って失礼極まりないことを言ってきた。魔理沙も美波と同じ黄色のスポーツタイプのビキニとパンツを着ていて十分可愛らしい姿なんだけど、その言葉は見逃せないぞ!

 

 

「魔理沙!ムッツリーニはともかく、僕はスケベなんかじゃないよ!そんな言いがかりはひどいよ!(ボタボタ)」

 

「……!おれだって、スケベじゃない…!(どくどく)」

 

「は、鼻血ふいてる奴がしらじらしい嘘つくなこの変態コンビめっ!ア、アアアリスを変な目で見るなっ!」 

 

「そ、そんなっ!僕はやらしい目でなんか見てないよっ!?」

 

 

 ほら見て!自分の心に正直で少しだけ濁ってるけど綺麗なまなざしでしょ!?言いがかりはやめてよ魔理沙!(※完全に下心丸出しの眼差しですね)

 

 

「ま、魔理沙。そこまで言わなくても・・・私は気にしてないから、ね?」

 

「ア、アリスはもっと気にしろバカッ!そんなんだからアリスはアリスなんだぜっ!」

 

「そこで私が怒られるのっ!?」

 

 

 そうだそうだ魔理沙っ!アリスさんは親切にも僕たちに見ても良いと言ってるのにそれを怒るとは何事だ!自分勝手にもほどがあるよっ!(あなたがそれを言わないでください)

 

 

「だいたいアリスは――!って・・・あー、まだくらくらするぜ・・・」

 

「ちょ、大丈夫魔理沙?興奮し過ぎよ」

 

「あれ?どうしたの魔理沙?」

 

 

 大きな声を出していた魔理沙が急に頭を押さえてふらついた。ん?それに、よ~く見たら顔色も少し青いような・・・?

 

 

「それがさっき、魔理沙ったら鼻血を出しちゃって…」

 

「鼻血を?」

 

「大丈夫ですか、元気なお姉さん?」

 

「おお、大丈夫だぜ葉月。鼻血はちょっとしか出してないからな」

 

「あー、そうだったわね魔理沙・・・。あんた、アリスのはだ―」

 

「みみみみ見てにゃい見てにゃいっ!!白くてキ、キレイな背中なんて見てない見てない見てないもんっ!」

 

「は~・・・。ほんと、あんたって意外と初心なのね」

 

「う、ううううううるせえバカーっ!」

 

「まっ、魔理沙落ち着いて!また鼻血が出るわよ!」

 

 

 

「…な、なんだかよく分かんないけど、魔理沙がけしからんことをしたってことだけ僕の感が告げてきてるよ」

 

「……おそらく、間違っていない」

 

「霧雨は意外と純粋なところがあるからな。あー、まだ眼がいてえ……」

 

 

 男子顔負けのふてぶてしさを持つ魔理沙も、たまに変になるんだよねー。なんか女の子になるっていうか(もともと女子です)。

 

 とにかく、水着姿に加えて普段とは違う魔理沙を見れて僕は大喜び。元気いっぱいな魔理沙も良いけど、こっちのしおらしい魔理沙も素敵だと思うな。

 

 

 

 

 

 

「あはははは!プールだプールだーっ!」

 

「あ、こらフランッ!プールサイドは走っちゃダメよ!?」

 

「咲夜、咲夜っ!わ、私ちゃんと水着を着れてるかしら?」

 

「大丈夫よレミィ。後でしっかり写真も撮らせてもらうわね」

 

「ええ!?ど、どうしてカメラなんか持ってきてるの!?」

 

 

 

「はっ!?」

 

「…っ!?」

 

「あら、あの四人も着替え終わったみたいね」

 

 

 そんな賑やかな笑い声と慌て声、冷静な声ながら冷静ではなさそうな声と泣き声が僕たちのもとへ届いてきた。アリスさんの言うとおり、彼女たちの水着のお披露目タイムが来たみたいだ。

 

 

「うわ~!フランちゃんの水着可愛いです~!」

 

「えへへ~!葉月の水着も良いと思うよーっ!」

 

「にゃ~!ありがとうですフランちゃん!」

 

 

 キャッキャッと楽しげに葉月ちゃんと褒め合いをするのは、美鈴さんと咲夜さんの妹であるそうなフランドールちゃん。

 

 濃い赤色のビキニタイプの水着上下を着用していて、スクール水着の葉月ちゃんと違ってかなり肌があらわになっている。・・・っていかんぞ僕っ!こんないたいけな小学生の水着姿を見てハイになったら完全にアウトだっ!君ってやつはそんなに変態じゃないでしょ!?

 

 

「………っ!!小学生ビキニ…っ!(ポタポタポタ)」

 

 

 でも隣のムッツリは逮捕は免れられないだろう。臆することなく自分の信念を貫こうとしているところだけは称賛しておいてあげよう。

 

 

「まあ。レミリア、とてもかわいい水着ね。似合ってるわよ?」

 

「……!と、当然よ!しっかり水着を選んだんだからねっ!」

 

 

 アリスさんの褒め言葉に誇らしそうな嬉しそうな顔をするのは、同じく美鈴さん達の妹であるレミリアちゃん。

 

 大胆なビキニ姿のフランドールちゃんとは反対に、水色をベースに色とりどりのお花が描かれているとても可愛らしいワンピース水着で、腰の部分のフリルがとてもフリフリしてて目を釣られてしまう。

 

 

「……フリル付き、子供ワンピース水着…!売れる…っ!(ボタボタ)」

 

「ひいっ!?あ、あの人鼻血流してこっち見てる!」

 

 

 ムッツリーニもフリフリフリルにやられてさらに鼻血を流し、驚いたレミリアちゃんはアリスさんの後ろに隠れた。どうやらレミリアちゃんはシャイな性格なんだねー。藤原さんといい、恥ずかしがり屋な人はどうしてこんなにもグッとくる行動を取ってくれるのやらや。

 

 

「やめなさいあなた達。レミィが怖がってるわ」

 

「あっ、十六夜さん」

 

 

 ムッツリーニの暴走を止めようと(あなたもですが)、アリスさんと僕たちの間に割って入ってきたのは、彼女たちのお姉さんにあたる十六夜さん。

 

 シンプルな白いビキニ姿なのだけど、そこが彼女の綺麗さをさらに引き立てていて、僕は思わず開いた口が閉まらなかった。

 

 

「・・・何かしらその顔は?私の恰好に文句でも?」

 

「も、文句なんてそんな!すっごい綺麗だと思ったんだよ!」

 

 

 アリスさんと同じように腰には短めのパレオが巻かれており、元々大人びた性格の十六夜さんがさらに大人になったような錯覚を覚える。こんな素晴らしい恰好に文句なんて誰が言うものか!……ただ、手に握られてるデジタルカメラはどうしたのかと聞きたいところだね。いったい何を撮るつもりなんだろう?

 

 

「・・・そ。お世辞だと思って受け取っておくわ」

 

「おっ、お世辞じゃないよ!綺麗な銀の髪に整った顔!それにシンプルな水着になだらかな胸がかみ合ってすごくビューチフルだ(バキイ!)よっぷるぁ!?」

 

「やっぱりバカにしてるでしょう、この変態野郎がっ!」

 

 

 僕の褒め言葉に、十六夜さんからのあつ~いパンチ。バカにするつもりはないんだけれど、僕、まずいことを言ったかなあ・・・褒めたつもりだったんだけどなあ・・・(完全に逆効果です。少しは学んでください)

 

 

 

「もう、こらフラン!走っちゃ危ないから走ったらダメよ!」

 

「……っ!?(ブバッ!)」

 

 

 そして、フランちゃんに近づくもう1人。彼女を見た途端、ムッツリーニは言葉なく血の花を咲かせた。

 

 

「ちょ、うわ土屋君っ!?フラン達の水着を見て興奮なんかしないでくださいよっ!痛い目にあわせますよコラ!?」

 

「わぷっ?」

 

「は、はうっ!?」

 

 

 ムッツリーニの下心に、声の主、美鈴さんは目くじらを立てながらフランドールちゃんとレミリアちゃんを抱きしめる。たぶん勘違いしてるんだろうけど、あながち鼻血の理由が間違っていないのも事実。このままだとムッツリーニが二重の意味で危ないから、僕が仲裁に入ってあげるとしよう。

 

 

「まあまあ美鈴さん、どうか勘弁してやってよ。むっつりスケベなムッツリーニなんだからさ(ポタポタ)」

 

「・・・私の目には吉井君も鼻血を流してるように見えますが、それは代わりに自分をシバいてと言ってるのですね?」

 

「どうぞ気の済むまでムッツリーニをしばいてください」

 

「…!?裏切り者…っ!」

 

 

 少女に興奮するムッツリーニが裁かれるのは当然のこと。でも君に目を刺激された僕は無罪だと思うんだよ、美鈴さん。

 

 

「ふわあ~!力持ちのお姉さん、すっごいせくしーですっ!」

 

「あ、いやいや照れますね葉月ちゃん~!葉月ちゃんも素敵ですよ!」

 

 

 目を輝かせながら近づく葉月ちゃんの頭を照れくさそうに撫でる美鈴さん。確かに葉月ちゃんの言うとおり、美鈴さんの水着姿もせくしいの一言に尽きている。

 

 長く綺麗な芸術品のようである美脚は惜しみなくさらけ出され、キュッと引き締まったお腹も隠すことなく丸出し。そして、豊満な胸は結構面積率が小さい緑色のビキニで着飾れて、その間にはくっきりとネクロバレー(王家の谷)がお見えになられ――

 

 

「眼福、だね・・・っ!(ブバッ!)」

 

「ちょ、うわ吉井君っ!?その血の量大丈夫なんですか!?っていうか小学生相手に発情なんかしないでくださいっ!ほんとにしばきますよ!?」

 

 

「しばいてくれてもいいよ美鈴さん!」

 

「ええええっ!?」

 

 

 そうするときっと、美鈴さんが殴る瞬間にその禁断の果実が・・・!これを拝めるのななら命だって惜しくはないさっ!

 

 

「美鈴。この変態はあなたを見て盛ってやがるわ。消していいかしら?」

 

「だ、ダメですよ咲夜さん!?っていうかそれを言うなら咲夜さんで興奮して……ってなに咲夜さんに興奮してるんですかおんどりゃあああああ!!」

 

「あばばばっ!?メ、美鈴さんしてないっ!僕は十六夜さんで興奮してないから安心して僕を開放してタップタップタップゥゥウウッ!!」

 

「ちょ、メ、美鈴落ち着いて!?」

 

「ア、アキが顔を真っ青にしてるかから!やめてあげて美鈴―っ!」

 

 

 この後、美波やアリスさんに頼まれて解放されるまで、僕は美鈴さんによって締め上げられることになった。首を持ち上げられて、下を見れなかったのが無念だっ…がく

 

 

 

 

 

『翔子。なんだかさっきから騒がしいが何が起こ(ブサッ)ぐああああ!?なぜもう一回つぶしをする翔子おおおお!』

 

『……雄二には、見せられないものがあるから……。みんな、すごくきれいで……うらやましい………はあ…』

 

 

 

 

 

 

 

『あっつ~・・・愛子、アイス取ってー。冷凍庫の中にあるからー』

 

『はいは~い。まったく、霊夢ったら自分で動かないんだから。ボクの家じゃなくて霊夢の家だよね?勝手に人の家の冷蔵庫を開けるのは申し訳ないんだけどなあ~』

 

『大丈夫。私が許すから勝手に冷蔵庫の中を開けてくれてもいいわ』

 

『もうっ、そんなにごろごろして身体を動かさなかったら、細い霊夢でもいつかは太っちゃうよ?』

 

『はっ、甘いわね愛子。私はそんな肉が付くような食生活、したくてもできないわよ』

 

『・・・ううう~!霊夢ぅ~!』

 

『ちょっと。涙目で悲しいものを見るような目を向けられても私が困るのだけど』

 

『クスンッ。は、はい。アイスだよ。しっかり心ゆくまで食べてね?』

 

『ん、ありがと。やっぱ暑いときはこれに限るわー』

 

『し、失礼すぎる言い方だけど、そんな状況でアイスはしっかりあるのがボクは不思議だなあ~・・・』

 

『当たり前よ。暑いときにはアイス。この鉄則は何を二の次にしても守ることにしてるわ』

 

『その理論はゼッタイ間違ってるからね霊夢!?そこはアイスよりご飯をきちんとしようよ!』

 

『却下ね。それにしてもホントに暑いわね…タダのプールに入りたいわ-』

 

『タダ限定って言ってるあたりに、霊夢がホントに倹約家なのが伝わってくるなあ…』

 

『愛子~、どこかただでプールに入れる場所ってないの?』

 

『う~ん、た、ただで入れるプールか~……が、学校のプールは勝手に入ったらまずいし、けど他となると…』

 

『なるほど。じゃあ行きましょうか』

 

『へっ?行くってどこに?』

 

『今愛子が言ったでしょ。学校のプールよ』

 

『・・・ええええっ!?か、勝手に入るのはまずいって言ったよね!?ボクちゃんと言ったよね!?』

 

『大丈夫よ。確か愛子って水泳部でしょ?』

 

『え。そ、そうだけど?』

 

『だったら自主練がしたかったとかなんとか理由が出来るでしょ。それだったらダメとも言われず、むしろ練習熱心な生徒だなって思われるわよ。私はその愛子に誘われたってことで大丈夫じゃないかしら?』

 

『ボクのリスクがすっごい大きいっ!しかも誘ったのって霊夢じゃんかぁ!』

 

『そっちは冗談よ。もしも何か言われたら全部私が責任取るわ。それなら良い?』

 

『う…そ、それは悪い気がするから、その時は僕も怒られるよ。あ~、霊夢は本当に肝が据わり過ぎ!』

 

『そんな私に付き合ってくれる愛子は心が広くてすごいと思うわ』

 

『ふえっ!?や、やめてよ霊夢!そんなこと言われると恥ずかしいから!普段そんなことを言わない霊夢だったらなおさらだよ!』

 

『私だって褒める時は褒めるっての。んじゃ、水着の準備をしなくちゃね。愛子は水着を持ってるの?』

 

『あ、ああうん。でも家にあるからいったん取りに帰らないといけないなー』

 

『そう。じゃああとでどっかに待ち合わせましょ。あ~、今から楽しみだわ~』

 

『そうだね!ボクもなんだかんだで楽しみになってきたよ!ところで霊夢はどんな水着を着るの?ひょっとして、とってもセクシーな水着かな~?』

 

『ん?ああ、え~と……あったあった。これよ』

 

『へ~どれど………ぴゃあああああっ!?』

 

『ん?ちょっと、何よその反応。そんなに派手だったかしら?』

 

 

 

 

 

 




 お読みいただきありがとうございます!

 ちょっと文章が長かったので話を区切らせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?やっぱり少し水着の部分が一味足りなかったかも・・・!

 さてさて、今回も明久が余計な褒め言葉をしたせいで咲夜さんに怒られ、そろそろ『明久学べよっ!』と思った方もいるかもしれませんが、やはり明久は褒めようとするも空回りして、そこににぎやかさを生み出してくれる人物!彼には変わることなく周りの皆さん、および我々を惹きつけてもらいたいですね!

 そして文章最後にて、霊夢さんと工藤愛子さんの参加も決定させてもらいました!意外とあの2人の組み合わせが多くなっているのですが、霊夢がボケて愛子がツッコむ。村雪は結構気に入っちゃったのですが、少しでも共感していただければ嬉しいですね~!

 それではまた次回っ!
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