バカと中華小娘とお姉さん   作:村雪

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 どうも、村雪です!なんだかんだで今年度初の投稿となりますがよろしくお願いしますね!

 さて、前回ようやく霊夢さん達が到着したわけなのですが、ここで一つ重要なことが・・・・。


――プール編は今回にてフィニッシュさせていただきます!


 いきなり!?とか霊夢の活躍が全然ないぞ!?とか思うことでしょうが、申し訳ありません!書いている流れでそういうことになりまして、彼女の出番があまりないままに区切りをつけちゃったのでございます!
 もう少し続くと思っていた方々には恐縮ですが、どうか納得していただければ・・・!


 それでは突然ですが、夏のプール最終回、少しでも満足してもらえることを願いつつ――

――ごゆっくりお読みください。



競争―速さ、で勝負は決まるものですよね普通!?

 

 

「とうっ!いったのよさメイリン!」

 

「はーい!よっ、瑞希さん!」

 

「は、はいっ!ええいっ!(バシンッ)」

 

 

 姫路さんが少しぎこちないながらも、美鈴さんから送られたビーチボールを叩いた。うんうん、なかなか良いアタックだ。姫路さんの持つ2つのビーチボールもすごく弾んでるよ。

 

 

「はっ、甘いんだぜ!美波っ!」

 

「オッケー!霊夢っ!」

 

「任せなさい!ふっとべ美鈴オラァーッ!!」

 

「ええ!?なにゆえ私を名指し、べふぁああっ!?」

 

「きゃっ!?メ、美鈴さぁんっ!?」

 

 

 そんな姫路さんのアタックを凌駕するアタックを炸裂させる博麗さん。あわれ顔に直撃を受けた美鈴さんは、空に赤い橋を掲げた。わ~、赤一色の虹とは珍しいなあ~。

 

 

「だ、大丈夫ですか美鈴さん!鼻血が凄い出てますよ!?」

 

「づ~~…っ!!な、何ずんですが霊夢!一瞬意識が飛びかけましたよぉぉおっ!?」

 

「へえ、やるじゃない美鈴。私の殺人サーブを受けて無事だなんて、さすがね」

 

「誰が無事ですか!鼻が重症ですよ!!ってかレッドカード確定の技をあからさまにかまさないでください!穏やかで優しい私でも黙っていられませんよごらぁ!?」

 

「落ち着きなさい美鈴。これにはちゃんと理由があるのよ」

 

「一応聞いてあげましょう!その理由って何ですか!?」

 

「勝負で絶対勝つ方法は、相手を全員リタイアさせること。だからよ。」

 

「完全に外道の考え方をスパッと言い切りましたよこの子っ!?も~怒った!!その間違った考えを拳で正してやりますよ霊夢ぅ!!」

 

「ほほう。なら私は、完全にあんたをリタイアさせて勝利への道を前進してやろうじゃない。あんたとやるのは久しぶりだけれど、容赦しないわよ!」

 

「じょ、上等ぉおおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

「………ねえ雄二。姫路さん達はビーチボールをやるって言ってたよね?」

 

「ああ。そう言ってたな」

 

 

 

 横で一緒に休憩している雄二に確認をとったけど、僕の記憶は間違っていないみたいだ。

 

 

 

「……いつから、ビーチボールはこんなに殺伐とした遊びになったのかな?」

 

「強いて言うなら、博麗が紅の顔面にボールをくらわせた時からだな」

 

「だよねー」

 

 

 博麗さんの言ってる理論は理解できるけど(※出来るのですか)、試合が中断されたら元も子もないよ博麗さん。

 

 そんな思いが伝わるわけもなく、怒った美鈴さんとものすごく横暴な博麗さんがぶつかり合うわけで・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「―――あ、あふうぅぅ……」

 

「メ、美鈴しっかりしなさい!傷は浅いわよ!!」

 

「メイリン大丈夫!?お、お姉さま水を取ってきて!早くっ!」

 

「フ、フランが命令するなぁ!私がお姉ちゃんなのよ!?」

 

「ふっ。やっぱり正義は勝つのよ美鈴」

 

 

 博麗さんが渾身のしたり顔でダウンしている美鈴さんを見下ろしていた。うん、言ってること自体は正しいと思うんだけど、その悪の表情で信ぴょう性がごっそり減ったよ博麗さん。もう少し正義らしい顔をしてその言葉を言ってほしかったなぁ。

 

 

「どっ、どこが正義ですかぁ…!ヒーローさんならもっと優しく対応しなさいよぉ!!」

 

「美鈴さん!あ、あんまり動いちゃダメですよっ!」

 

「霊夢。あなたがどちらかと言えば悪いんだから、少しは謝るとか申し訳ない態度をとるべきだと私は思うんだけど……」

 

「違うわアリス。悪いのは負けた美鈴よ。ほら言うじゃない?『勝てば官軍、負ければ賊軍』って」

 

「…はあああ~…もう、本っ当に負けず嫌いなんだから……」

 

「く、くうううう…!紙一重、だったのにぃぃ~~…!」

 

 

 

「霊夢ってすごいのね~。美鈴に勝っちゃうとは思わなかったわ」

 

「だよね。博麗さんは将来何かのチャンピオンになってる気がするよ」

 

 

 挑戦者をめんどくさそうな顔で瞬殺している博麗さんが簡単に想像できる。サラシとふんどしという格好と言い、なんてかっこいい女の子なんだろうね。

 

 

 まあそれはともかく、君たち、水遊びって知ってるかな?水を使って遊ぶことを水遊びって言うんだけど、君たちのやってるのは水遊びじゃなくてキャッツファイトだ!!水は使ってないしオマケにプール脇でゴングを鳴らしちゃってるし!せめて水を使うなりなんなりでプール感を出せというんだっ!!そんなチャンピオンの風格を僕は求めていないっ!

 

 

 

「へえ~。メイリンに勝つなんて、あいつなかなか強いのよさ!これは最強のアタイとして黙ってられないわねっ!」

 

「待てチルノ!これ以上華やかさから遠ざかることをするのはやめるんだっ!」

 

 

 どうせ博麗さんに瞬殺されるのがオチなんでしょ!それはそれで愉快だけど今は花を見たいんだよバカめっ!

 

 

 

 

 グゥゥルルルルウゥゥ~~~・・・・・

 

 

 

 

『・・・・・・・・・』

 

 

 

 そんな僕の切望を笑うかのように、あんまり可愛いとは思えない腹の虫が登場した。

 

 

「あ、ごめん。今の私だわ。やーお腹すいたわね~。誰か食べ物とか持ってない?」

 

 

 

・・・博麗さんは、ほんっとうに大物だな~。まったく恥ずかしがらずに(逆に聞いてた姫路さんが顔を赤くしてた)、お腹の音が自分だって認めた上で食べるものを要求するなんて。華やかさはゼロだけど、すがすがしさがいっぱいで気持ちいいな。もはや男の子って言った方がしっくりきそうだよ。

 

 

「う~ん。ボクは持ってないなー。代表や優子は何か持ってる?」

 

「……持ってきてない。ごめん」

 

「持ってきてないわよ。というかたとえ持ってても、そのバカにはゼッタイにあげない」

 

 

 霧島さんは首を振って、木下さんはぷいっとそっぽを向いて工藤さんの質問に答えた。木下さんは博麗さんとよくケンカするそうだけど、ここまで徹底してるとは思わなかったなー。せっかく同じクラスメイトなんだから仲良くできると思うんだけど・・・(その言葉、自分にも言い聞かせましょうか)

 

 

 

「う~んそっかー。他の皆はどう?」

 

「あ、ううん。悪いけど僕も持ってきてないや」

 

「すまないが俺もだ」

 

「わしもじゃ」

 

「……(ふるふる)」

 

「す、すみません。まだまだ人にだせる味じゃなくって……」

 

「ウチも持ってないわ。ごめんね霊夢」

 

「私もなんも持ってきてないぜ」

 

「最強のアタイが料理をする必要はないのよさ」

 

「あるわよ」

 

「ごめんなさい霊夢。それだったら何か作ってこればよかったわ・・・」

 

 

 

 う~ん。どうやら他の皆も持ってきてないみたいだ。首を振ったり謝ったりして工藤さんの言葉に反応を――

 

 

 

『……って〝ある〟!?』

 

 

 聞き逃しそうだった大切な言葉を言った人、十六夜さんへと僕らは目を向けた。僕たちの反応に十六夜さんは苦笑しながら付け加える。

 

 

「ええ。と言っても持ってきたのは私じゃなくて美鈴なんだけれどね。美鈴、起きれる?」

 

 

 十六夜さんはまだ倒れている美鈴さんに声をかける。あんまり心配しているように見えないのは、気にしてないのか大丈夫だと信用しているからか。・・・たぶん考えるまでもないよね!

 

 

「う、う~ん・・・は、はい。なんですか咲夜さん?」

 

「良かった。あなた確か食べるものを持ってきてたわよね?霊夢たちに出してもいい?」

 

「・・・あ、ああはいはい!じゃあ取ってきますからちょっと待っててくださいね!よいしょ、いたたた…」

 

「あ、私が取ってくるわ。だから美鈴はゆっくり休んでても―――」

 

「だ、大丈夫です!咲夜さんはここでゆっくり待っていてください!おお、なかなか頭と足が…」

 

「いや、あなたの方が安静にすべき・・・って、もうっ」

 

 気遣いに耳を貸さずふらふら更衣室へと向かう美鈴さんに、十六夜さんは少しだけむくれた顔になって腕を組む。普段は大人びた雰囲気の十六夜さんだけに、ものすっごく可愛く見える。ほら、ムッツリーニも思い切り写真を撮ってるし。

 

 

「美鈴~。早く持ってきなさいよ~。なにか食べられると知った私の胃袋は限界よー」

 

「霊夢、それはさすがに美鈴があんまりじゃないかしら」

 

「あなたは人の姉を雑に働かせ過ぎなのよ。もう少し優しく言いなさい」

 

「ん~?大丈夫よ。私と美鈴の仲ってやつじゃない」

 

「それ以上に、姉(メイリン)と妹(わたし)という関係があるということを忘れてないでしょうね・・・?」

 

 

 そう言って十六夜さんは、じゃっかん怒ったような顔で博麗さんを見る。本気では怒ってないんだろうけど、博麗さんのマイペースっぷりに少し不満があるって感じだ。

 

 

 でも博麗さんは、そんな十六夜さんに慌てたりひるんだりせずに首を振るだけ。

 

 

「あーはいはい。悪かったわねシスコン」

 

「ぅえっ!?だだ誰がシスコンよっ!?」

 

「あんたよ咲夜。いや~美鈴は妹に愛されて幸せね~嬉しいでしょうね~」

 

「ちょちょっとやめて!美鈴に聞こえちゃうからそういうこと言わないでお願いっ!!」

 

 

 真っ赤な顔のまま、あわてて博麗さんの口をふさごうとする十六夜さん。うん。今日はコロコロと十六夜さんの表情が変わる日だ。それを見れただけでもここに来た意味があったと言えよう!

 

 

 

「お、お待たせしました~っ!いよいしょっと!!」

 

 

 結局博麗さんの口を押さえきれず、息を切らして顔を赤くしてる十六夜さんを姫路さんや美波たちがなだめている間に美鈴さんは戻って来た。手には少し小さめの手さげカバンがあるけど、そこに食べ物があるのかな?

 

 

「お、それに入ってんのか!何が入ってるんだぜ?」

 

「そうね。食べ物があるのも大事だけど、何があるのかも大事よ。何が入ってるの美鈴?何が??」

 

「え、え~とですね。確かサンドイッチだったと思いますよ?」

 

「…サン……ドイッチ…っ!(ぽたぽたぽた)」

 

「れっ、霊夢!顔がっ!よだれが凄い溢れて女の子がしちゃダメな顔になってるわよ!?」

 

 

 口というダムが決壊している博麗さんの顔はものすごく喜びにあふれている。よっぽどお腹が減ってたんだねぇ。でもサンドイッチかー。卵とかハムとか色々とバリエーションがあって、僕も楽しみになってきた!

 

 

 

「でも美鈴。いつの間にそんなものを作ったの?今朝はそんなに早く起きてなかったじゃない」

 

 

 すると、十六夜さんは美鈴さんと手さげかばんを見比べながらそんなことを。

 

 ってことは、昨日のうちに作り終えたってことかな。僕は女の子の手料理が食べられるのなら一日前に作られていようが一週間前に作られていようとも全然気にしないけどね!(そこは気にしてください。)

 

 

「ああ。じつはそのことなんですけどね」

 

 

 いけないいけないと、なにか大切な事を言うのを忘れてたみたいにぼやいてから美鈴さんはシンプルに言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「実はこのサンドイッチ、妹紅さんが良かったら食べてって作ってくれた差し入れなんですよー」

 

「ああ、そうだったの。そういえば妹紅さんは早起きしてたわね」

 

 

 

 十六夜さんが納得するのと同時に僕を含めた何人かが凍りつく。頭に浮かんだことはおそらく同じだろう。

 

 

 

「へ~。あの白いのがねー。まあ食べれたなんでもらいいから、早く開けなさい美鈴」

 

「白いのじゃなくて妹紅さんです!・・・まあ、食べてほしいって言って渡してくれたんですから開けますけど・・・」

 

 

 僕達同志は一斉に目線を交じ合わせ、美鈴さんが袋に手をつっこんだところで意思をひとつに固め終えた。

 

 

「よいしょっt」

 

 

 

 

「第一回!」(僕の声)

 

「最速王者決定戦!」(雄二の声)

 

「「ガチンコ水泳対決――っ!!」」(僕と雄二の宣言)

 

「「「「イッ、イエーーーーッ!!」」」」(秀吉、ムッツリーニ、美波、魔理沙の合いの手)

 

 

『え?』

 

 

 皆がキョトンとしてレースを宣言をした僕たちを見る。そりゃあご飯を中断され、前置きなく水泳大会をやるなんて言われたら驚くのが普通だ。

 

 

「は?なに?いきなりどうしたのよあんたら」

 

 

 ただひとり驚かないのが博麗さん。食事を止められ不機嫌さ丸出しの眼差しに思わずドキドキ。もちろん僕はMじゃない。

 

 

「ア、アキッ!ルール説明頼んだわっ!」

 

「オ、オーケイッ!ルールはいたって簡単!ここのプールを往復して一番早く泳ぎ切った人が勝者という、誰にでも分かる勝負だよ!」

 

「さ、参加者は俺、明久、秀吉、ムッツリーニ、島田、霧雨の6人だ!この6人で誰が一番早いのかを決める!」

 

「そ、そんでその中で一番になったやつが妹紅お手製サンドイッチをゲット!だからまだサンドイッチは食べちゃあダメなんだぜっ!」

 

 

『??』

 

 

 どうしてそんな必死なのかと皆がよく分からなさそうに見てくるけど、もちろん必死になってるのには理由がある。

 

 

 実は藤原さんの料理ってちょっぴりユニークで、あるバカ達は食べた途端口から泡を吹いたり、あるイケメン少年は天国のじいちゃんに出会ったり、またあるムッツリは女神と謁見して写真を撮り損ねたことを後悔したりとバラエティーに富んだ反応を起こさせる一品なんだよねー。

 

 

 けど、今の問題は作り手じゃなくて食べ手。

 

 

 なにせ藤原さん料理を食べると言ってるのは、臆することを全く知らず自分に恐ろしく正直で遠慮のなさがどこかのガキ大将にも劣らない博麗さん。

 

 そんな辛口評論家が藤原さんの料理を食べたら・・・たぶん、おそらく想像を絶するような評価を下すに違いない。そんな博麗審査員の言葉はシャイガールな藤原シェフにはきつすぎて、卒倒してしまう可能性もある!

 

 そんなものは見たくないから、前に藤原さんお手製料理を頂戴したことがあるメンツが腹を括って立ち上がったってわけさ!僕たちの誰か一人が犠牲になりさえすれば問題は解決するからね!

 

・・・できれば一番は避けたいというのが僕の本音だけど聞かなかったようにっ!

 

 

 

「え、え~と…つまり、吉井君達6人の誰かがサンドイッチを食べる、と?」

 

「そういうことだよ美鈴さんっ!」

 

「悪いが文句は受けつけないぞ!これは俺たちだけの勝負だ!!」

 

 

 

 慎重に伺う美鈴さんにも強気に!ちょっと悪い気もするけどここは心を鬼にしてでも納得してもらわないとね!雄二の言うとおり、文句は一切受け付けないよ!?

 

 

 

 

 

「・・・だ、だそうですが・・・・いいですか霊夢?」

 

 

 

「ほお~。それはつまり、私には食べるなと?私にどつかれてしめられて沈められたいと思っているとみて良いのねおいこら?(ゴキゴキゴキ)」

 

 

『話をしようじゃないか』

 

 

 やだなあ。話を聞かないなんてそんなのジョークじゃない。そんな殺気立って拳を鳴らす必要はどこにもないよ博麗さん。

 

 

「話も何も、私はそのサンドイッチが食べたいだけよ。それを邪魔するってのなら出るとこ出るわよ」

 

「ま、待って待って博麗さん!それにはちゃんと理由があって!!」

 

「あ?理由って何よ?」

 

「え、え~~っと・・・」

 

 

 どう言おう?藤原さんの料理が変わってるから、とはゼッタイ言えないし……

 

 

「つ、つまりだね。博麗さんってすごくはっきり言うじゃない?ほら、思ったことを口にするというか、ね?」

 

「そう?あまり気にしたことがないけどね」

 

 

 そこは出来たら気にしてほしかったな。ほら、女の子数名が白い目で君を見つめてるよ?

 

 

「うん。だから博麗さんには絶対食べないでほしいというか・・・」

 

「よく分からないけど、吉井が私に餓死しろと言ってるのだけは分かったわ。表出なさいよコラ」

 

 

 ここがもう表なんじゃないのかな、ってそんなこと考えてる場合か僕っ!博麗さんが僕にターゲットをロックオンしたんだぞ!

 

 

「待って待って待って博麗さん!?に、人間の身体はお昼ご飯を抜いただけでダメになるほどやわじゃないよっ!僕なんか一日一食天かすだけでも生きていけてるんだから!」

 

「い、いや吉井君。霊夢が言いたいのはそういう問題ではないと思いますよ?」

 

「というか、天かす…?あなたはいったいどういう食生活をしているのよ吉井。バカなの?」

 

 

 そんな冷たいこと言わないで十六夜さん!僕だってあんな味のないサクサクした物ばっかり食べることに飽きてきてるよ!でもゲーム代金でほぼお金を吹っ飛ばす僕には頼りになる相棒(しょくざい)なんだっ!!

 

 

 

「とにかく、私は何が何でもそこのサンドイッチを食べるわよ。吉井、関節か打撲か窒息、どれがいいか選びなさい」

 

「そこまで!?そこまで命にかかわるような悪いこと僕してないよね!?」

 

 

 そんな僕の切ない食料体験談も博麗さんにはまったく届かず、一歩一歩と僕に接近。いくら食事の邪魔をされたと言え、そこまで過激な反応を見せるのはひどすぎないかなちょっと!?どんだけお腹が減ってるんだ君は!

 

 

 

「待って霊夢。それだったら、吉井君達がするレースに一緒に参加すればいいんじゃないかしら。それならちゃんと平等よ?」

 

 

 

 博麗さんと天国へのカウントダウンが近づき、いよいよ腹を括って彼女を撃退するしかないと僕が特攻を覚悟しようとしたところで、常識人にして淑女の鏡、アリスさんが見事なアイディアを出してくださった。もう素敵すぎるよアリスさん!ものすごく好きだっ!

 

 

「あ~?……仕方ないわね。つまりその勝負で私が勝てばいいんでしょ?」

 

「そういうことね」

 

「なら吉井、その勝負とやらに私も参加するわ。ここで文句を言ったらそれが最後の一言になるわよ」

 

「うん、全身全霊了解した」

 

「霊夢はもう少し、普通に頼むということを覚えるべきだわ・・・」

 

 

 ここで再び待ったをかけられるほど僕は強くない。アリスさん、君はどうにか行動に移してでも博麗さんを指導してあげてね。心から応援するよ。

 

 

「じゃあお姉ちゃんたち、今から水泳勝負をするですか!?すごく面白そうですっ!」

 

「ふ、ふぅん?ま、まあ勝手にすればいいじゃない。私は興味ないけどね?」

 

「どうしてそんなに偉そうなのお姉さま。というか目が興味で一杯じゃない」

 

「そ、そんなことないわよバカフランっ!!」

 

「ま、まあまあフランちゃん!私も楽しみだからレミリアちゃんはおかしくないよっ!」

 

 

「……私も、興味ある」

 

「確かに。普通だったら男子が勝つだろうけど、物がかかった霊夢がいるなら分からないわ」

 

「あ~。咲夜の言いたいことがよ~く分かるなー。霊夢ってすっごい現金だもんね~」

 

「まったくよ。さっきから自分の事ばっかり…もう少し気配りってものを覚えなさいってのあのバカ」

 

「優子…ちょ、ちょっとだけだけど優子にもその言葉が返ってくるような~…」

 

 

 他の皆は誰が勝つのかに興味があるみたいで、博麗さんみたいに参加を要求してくる人はいない。どうやら彼女たちは、景品として気前よく妹紅さんのサンドイッチを許してくれるみたいだ。優しいな~。博麗さんも少しだけでいいから彼女たちの優しさを見習ってほしいところだ。

 

 

「ちょっとちょっと!何言ってるのかは分かんないけど、アタイを勝負に入れないなんて許さないわよ!?アタイもやるのよさ!」

 

 

 するとただ一人、藤原さんの料理を食べたのに名前がエントリーされてないチルノが参加を叫んできた。

 

 だってこのアホ少女は絶対に思ったことを言うもの。まさに『バカ正直に言う』ってやつだからわざと名前をはずしてたんだけど、この様子だと聞き入れることはなさそうだ。

 

 

「え~と……じゃあ、チルノもやる?」

 

「当然よっ!アタイが最強になってみせるわ!」

 

「オーケー分かった」

 

 

 

 仕方がない決断だったけれど、これで選手は8人。これだけ揃っていたら博麗さんが勝利する可能性もグッと低くなるから、僕達としても一安心だ。・・・根本的な問題はともかくだけど。

 

 

「じゃあせっかくですし、私が審判をしましょう!判定は任せてください!」

 

「美鈴。何があっても私を勝たせなさい」

 

「う、裏取引を堂々と持ちかけないでください!?公正平等にいきますっ!」

 

 

 美鈴さんの言う通りなら、僕達から取引を持ちかけても結果は同じ。そうなると全力で勝ちに行く以外の選択肢はない!

 

 

 

『雄二、こうなったら本気を出すしかないみたいだよ』

 

『ああ。とにかく博麗だけには勝たせるな。お前らも頼むぞ』

 

『おう、とりあえず霊夢には負けないように頑張るぜ』

 

『わ、わしはあまり早くないのじゃが、努力するのじゃ』

 

『……ベストを尽くす』

 

『任せなさい。妹紅が作ってくれたサンドイッチ、まずいだなんてウチが言わせないわ』

 

 

 おお、妹紅さんの傷つけないために頑張ろうとする美波の後ろ姿はまるで勇者だ。胸は小さいけれど背中がすごく大きく見えるよ。

 

 

「??あんた達、何回も目をパチパチしてどうしたのよさ?」

 

 

 ちなみに今の流れ全部がアイコンタクトでの意思疎通。チルノはまだ分からないみたいだけど、超能力もかくやのこの技術、僕達って変なところですごいなー。

 

 

 

 

 

「じゃあ皆さん、準備はいいですか?」

 

 

 とび台に移動した僕たちを見つめながら美鈴さんが確認をする。ちなみにそれぞれの位置は上から見て、左からムッツリーニ、秀吉、僕、雄二、博麗さん、魔理沙、美波、チルノだ。

 

 

「大丈夫だよ美鈴さん」

 

「私もだぜ。いつでもオッケーだ」

 

「オッケーです!じゃ、始めますね~~!!」

 

 

『み、皆さん頑張ってください!』

 

『霊夢っ!負けたらダメよ!?』

 

『……雄二、頑張って』

 

『お姉ちゃんガンバレです~!』

 

『みんなっ!博麗なんかに負けないでよ!?負けたら許さないからね!?』

 

 

 あつい応援の言葉が僕達に投げられて、僕たちのやる気もさらに上昇。よし!博麗さんを優勝させないのが第一目標だけれど、いっちょ僕も優勝目指して頑張るぞっ!別に木下さんの言葉にびびったとかではない!

 

 

 

「じゃあ……位置について!」

 

 

 

『…………』

 

 

 

 言葉と同時に飛び込みの姿勢を取る。この飛び込みのタイミングが勝負の分かれ目にもなるかもしれないから、慎重に……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ~~~い・・・!ドンっ!」

 

 

 

ドゲシィッ!

 

「ぐほあああっ!?」

 

 

『へ?』

 

 

 開始の合図とほぼ同じタイミングで悲鳴が響き渡った。あれ?今の野蛮でアホみたいな声って、僕の隣にいるバカの声だったような・・・?

 

 

 

 

「……あ、雄二……」

 

「さ、坂本君っ!?」

 

「ちょ、れ、霊夢!?」

 

 

 霧島さん、姫路さん、アリスさんの選手じゃないメンバーが驚いた顔で二人の名前を叫ぶ。

 

 プールに飛び込もうとしていた僕達も、気にせざるを得ないわけで―――――

 

 

 

 

 

「は・・・博麗ぃ…!?」

 

 

 苦い顔で、背中を思い切り逸らした状態でプールの上に滞空している雄二と、

 

 

 

 

「悪いわね・・・厄介な相手は消すに限るわ。とうっ!」 

 

 

 

 僕の方(きちんと言えば、雄二の立っていたとび台の上)に浮かせていた足を

降ろし、プールへと綺麗な飛び込みを決めようとする博麗さんがいて、

 

 

 

 ドプンッ! 

 

ドボォンッ!「ごぼばばっ!」

 

「さ、坂本ーっ!?」

 

 美波の悲鳴と同時に二人はプールへと沈み込んだ。雄二は汚い飛び込み方だなー。博麗さんとは大違い・・・

 

 

 

「ってちょちょっと!?なにやってるの雄二!?」

 

「な、なんじゃ!?何が起こったのじゃ!?」

 

 

 そのまま浮き上がった雄二に動く気配はなく、開始数秒にして限界のようだ。い、いったい今の一瞬で何があったの!?

 

 

 

「あ、あいつマジか!坂本を思い切り背中から蹴りやがった!」

 

「「「ええええっ!?」」」

 

 

 それってもう雄二が戦力にならないようにしたってこと!?

 

 そ、そりゃ僕たちの中では雄二が一番体力がありそうだよ!それで雄二を警戒するというのは分かるけど、だからってここまで堂々と潰しにかかるだなんて、スポーツマンシップなんか関係なしの暴挙だっ!!決して許されざる行為じゃないかっ!!

 

 

 

「お、おい美鈴!今のはかんっぜんに反則だろ!?霊夢の奴にレッドカードだぜ!!」

 

「そ、そうだよ美鈴さん!これは博麗さんを失格に」

 

 

『美鈴んん!!反則なんかじゃないわよねぇえええええっ!?』

 

 

 泳ぎながらも響き渡る博麗さんの大声。一種の脅迫でそれも反則行為だから博麗さんの失格は確定だ!美鈴さん!平等に審判をする君が博麗さんに引導を渡してやる時だよっ!

 

 

 

 

「・・・え~~・・・・・、イ、イエローカードということでっ!」

 

『おぉい審判んっ!?』

 

 

 どうやら審判は選手に屈してしまったようだ。おのれダメダメ審判め!今すぐその座からすべり落ちればいいんだっ!

 

 

「ア、アキ!霊夢がもう半分を泳いでるわよ!」

 

「え、もう!?」

 

 

 見ると、すでにターンを終えた博麗さんがこちらへと泳いで向かってきている!まずい!このままだと博麗さんが優勝してしまうことに!

 

 

「皆!こうなったら戦争だ!博麗さんをなんとしてでも食い止めるんだよっ!」

 

「りょ、了解じゃ!」

 

「……やむを得ない…!」

 

「そ、それしかねえなっ!こうなりゃヤケだぜ!」

 

「た、多人数ならさすがの霊夢もかなわないわよっ!」

 

 

 

 向こうが先に乱暴な手段を取ったんだから目には目をだっ!!ジャプンと水につかって、迫りくる博麗さんを僕たちは待ち構える!さあ、いつでもかかってこいっ!

 

 

「はっ……邪魔する奴は蹴散らすのみよ!」

 

 

 団結する僕たちを目視してなお動揺せず、博麗さんは不敵な言葉をこぼしながら接近。その恐れ知らずは見事だけど、さすがにそれは無謀ってやつだ!いよいよ君も年貢の納め時だっ!

 

 

『うおおおおおおっ!!』

 

 

 そして僕たちは、5対1(…あれ?なんか1人足りないような?)の仁義なき水上バトルをおっぱじめた。

 

 

 のちに、この戦いに参加していた人はこう語る。

 

 

 

『俺が目を覚ましたらプールが血の海になっていた。なぜかは分からないが、せっかく綺麗にしたのにまた掃除をやり直すのことだけは分かった』

 

 

『れ、霊夢ったら全然容赦なんかしないで、ウ、ウ、ウチの水着を……っ!!うううううう!!ウチもうお嫁に行けない~~~っ!!』

 

 

『僕は彼女の背中しか見ていません。…いや、これはほんとだからね?別に言い訳とかじゃなくてほ、本当に美波の健康的な肌色の背中しか見ていないんだっ!!それだけで十分に刺激的すぎて僕もムッツリーニも意識を落としてたんだよ!!どうか信じてください!』

 

 

 

『……あと少しだったと考えると……無念…っ!!』

 

 

『も、もう2度と霊夢と泳ぎになんか行くかっ!アリスに思いっきり見られたし、それもしょしょ、正面から…っ!あああああ!!も、もうアリスと顔合わせる顔がないよぉおおおおぉぉおおおお~っ!』

 

 

 

 

『わ、わ、わしに悪気はなかったのじゃ!あ、あの時博麗がわしの水着をひっぱろうとしたから抵抗しようとしただけなのじゃ!!

 

 

 

 ・・・ま、ま、まさかゆ、指が博麗のサラシにひっかかるとは・・・!全然見ておらん!神に誓うぞい!ほ、ほどけて肌が現れる前にわしは拳で頬を殴られて気絶したんじゃっ!鼻血は殴られたときに出たもので・・・じゃ、じゃから!わしは何も見ておるぬから、姉妹ともどもその変態を見るような目と言動をやめぬかぁぁっ!』

 

 

 

 

 

『……邪魔をしてくる奴らを蹴散らしたのはいいけど……いつの間にか、一人泳いでた小さいやつが私より先にゴールをしたわ。だから……私のサンドイッチが……!!約束は約束だから守るけれど……!食べ物の恨みは忘れないわよぉぉぉぉぉ…~~っ!!』

 

 

 

 

 

『アタイが一番にゴールして、サンドイッチを一杯食べることが出来たのよさっ!!

しかも、そのサンドイッチがとっても美味しかったからどんどん食べちゃってあっという間になくなったわ!勝負に勝っていっぱいサンドイッチも食べられて!やっぱりアタイったら最強ねっ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

『はいレミィ、牛乳ね。あ、そうだ妹紅さん!今日のサンドイッチなかなか評判でした!チルノが喜んでましたよ!』

 

『……ん。そう……って、あ、あいつだけ?』

 

『あ、ええ。実は色々とあって妹紅さんのサンドイッチを優勝賞品にして、チルノが優勝しちゃいましてね、ってこらフラン!それは私のハンバーグ!勝手に食べたらダメ!?』

 

『ふーん……別に良いけど……一応、皆のために作ったんだけどなー…ん?私の??……いいよ、ほら』

 

『ご、ごめんなさい妹紅さん。こらフラン!美鈴がダメって言ったからって妹紅さんのを食べちゃダメでしょ!!』

 

『い、良いよ…。少し大きいから、私には多かったからさ』

 

『か、重ね重ねすみません妹紅さん。ほらっ、フランもお礼!あと妹紅さんのお料理もまた今度いただきますね!』

 

『……き、気が向いたら、またやってみる』

 

『しかし、妹紅さんは料理が上手だったのね。あのチルノって子、すごくおいしいって言って食べてたわよ?ねえレミィ』

 

 

『……えっと……じ、実は…勇儀にも手伝ってもらって……一緒に料理をしたから……』

 

『あーそうだったんですか!母さんも手伝ってたのね~…って、ん?母さん、少し顔色が悪くない?』

 

『あら、本当…大丈夫、お母さん?』

 

『ごくごくっ……あ~。ちょっとばかし腹がね。まあ大丈夫だから気にすることはないよ』

 

『お母さんがお腹を?珍しいけれど、どうかしたの?』

 

『……大丈夫?勇儀』

 

『な~に大丈夫さ。これしき酒を飲んでりゃすぐ直るからな!というわけで妹紅!これから頑張って行こうか!いくらでも時間はあるから、私がしっかり教えてやるよ!』

 

『『?』』

 

『???……え、と…よ、よろしく…?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・吉井、坂本、チルノ。ちょっと聞きたいことがある」

 

 

「断る」

 

「黙秘します」

 

「なによさ先生?」

 

 

 プール掃除の翌週。教室に入ってきた鉄人は挨拶もすることなく僕たちのもとにやってきて、低い声で尋ねてきた。だいたい予想はつくけれどここは拒否の一手だ。

 

 

「・・・お前たちに頼んだプール掃除、いったいどうなっている」

 

「どうって、アタイは最強だから、先生の言われたとおりにキレイに掃除をしたのよさ。偉いでしょ?」

 

 

 えへんと腰に手を当てて偉そうにするチルノ。確かにチルノも掃除をしたけれど、頑張ってくれたのは美鈴さんやアリスさん達出来る女の子たち。

 

 

 

・・・と言っても、その頑張りは意味がなくなっちゃったんだけども。

 

 

 

「・・・ならば、どうして綺麗なはずのプールが血で汚れるんだ!?しかも一緒に行ったらしい霧雨と島田は『お嫁に行けないから休む』などと訳の分からん理由で欠席をするし、木下は紅に嫌われたかもしれないと涙ながらに相談に来るし!!貴様らいったいプールで何をしていたんだ!?」

 

 

 

 空気を揺らすほどの怒鳴り声。惨劇の跡と化しているプールに鉄人はかなりお冠のようだが、怒りたいのは僕達である。

 

 

「何をしていたって、女の子が傷つくのを避けるために頑張ってたんですよ!どうしてそれを責められなきゃいけないんですか!?」

 

「そうだ!しかもそのほとんどの原因は俺達じゃねぇ!!叱るのならそっちをしかれという話だ!!」

 

 

 どれもこれもあの恐ろしいふんどし少女がしでかしたことに原因があるんだ!だから僕らは完全に被害者じゃないかっ!

 

 

「訳のわからんことをぬかすな!とにかく、詳しい話を生活指導室で聞かせろっ!しっかり説明するまで帰らせんぞ!!」

 

「ふざけんじゃねえ!むしろ褒められたいところなのに、なぜそんな地獄に落ちなきゃいけねえんだ!!」

 

「そうですよ!少しは褒めてくれたっていいじゃないですか!!」

 

「そうよそうよ!!先生は褒めてあげるってことも知らないの!?だったらアンタはやっぱりバカなのよさっ!!」

 

 

「ええいゴチャゴチャとやかましいっ!貴様ら、今度という今度は説教だけで許さんぞっ!!」

 

「くそっ!この脳筋教師め!!逃げるぞ明久、チルノ!」

 

「了解っ!」

 

「逃げるぅ!?バカ言わないで!最強のアタイが逃げるわけな、はぎゃああああー!?」

 

 

 さっそく捕まったバカチルノの断末魔の叫びを聞きながら、僕達は全力でそこから走り去った。

 

 

 でも必死の逃亡もむなしく僕達もチルノと同じ運命をたどり、拳骨を受けながらも事情の説明をすることに。くそぉ、僕達は何も悪くないのに…!

 

 

 

 

 

「………高橋先生が嘆くわけか……はぁ……」

 

 

 話を聞いた鉄人は、すごく深いため息をついて頭を抑えた。

 

 

 

 

 後日。鉄人が博麗さんをお呼びして話をしたみたいで、生徒指導室から廊下に出てきた博麗さんの頭には、大きなリボンに負けないでっかいたんこぶが出来ていたんだとか。

 

 そんな博麗さんを目撃したAクラスの皆は笑いを我慢することが出来ず、怒り暴れる博麗さんを召喚して大騒ぎになったそうだけれど、そこはAクラスの話。本当かどうかは分からない。

 

 

 けど、本当ならきっとこんなやりとりをしてたんじゃないかな?

 

 

 

 

 

『ぷっ!あ、あっはははははああはひ、ひ~っ!な、何よ博麗その頭!?わ、私を笑い殺す気!?ぷぷ、あははっはははははははははっ!!』

 

『ゆ、優子!そんな…ぷっ、そんな笑っちゃ…うふふ…!笑っちゃダメ、ア、アハハハハハハ!!』

 

『……2人と、も…っ。笑っちゃ…笑っちゃ…失礼……くふ…っ!』

 

『くっ…!れ、霊夢ったら、すごいたんこぶね…ふふふ…っ!』

 

『れ、霊夢……そ、その……か、変わった格好、ね?で、でもそんな変じゃないわ!だから気にすることなんかな―』

 

 

『ぬぁあああああああっっ!!あんたら全員そこで神妙にしろぉおおおおおお!!!』

 

 

 





 お読みいただきありがとうございました!うん、今回も今回でやらかしちゃった感がありますけれども、にぎやかに明るく終われたのではないでしょうか?


 プールと言えばポロリが物語でのお約束!というわけで台風霊夢さんに水着はがしという同性として無慈悲すぎる攻撃を行っていただきました。最終的には因果応報で自分もなったようですが、もはや博麗さんのキャラクターが断トツで濃い気がしなくも・・・。

 そんな霊夢さんに鉄人先生がげんこつを炸裂させてプール回は終了となりましたが、改めて急に話をまとめて申し訳ありません!
 
 次回からは強化合宿編を書いていくと思いますが、まだ文章が出来あがっていない状態ですので、少し間が空いてからの投稿となるかもしれません。どれくらいになるかは分かりませんが、楽しみにして待っていただければ幸いでございます!


 それではまた次回っ!感想や思ったことなんか遠慮なく送ってください~!

 
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