バカと中華小娘とお姉さん   作:村雪

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 どうも!村雪でございます!

 前回に登場したルーミアちゃん、その下の名前の『アピュエス』!これはギリシャ語の『アピュエース』と言う言葉からとりました!意味は『純粋な』です!ルーミアちゃんは良くも悪くも純粋!と思いまして付けさせてもらいました!
 


 あと、皆様のご希望に添えないかも!?という不安もかなりありますので、ここで述べさせていただきます!

 ・・・・・・戦闘描写が簡単で、短めです!村雪めの文章力の無さをお許し下さいっ!


 それと、書いてて思うのが・・・・・・召喚獣のバトルが、本人達が戦ってるようなセリフになっちゃってる!?ということです。でも、それはそれで面白い・・・ですよね?村雪は信じます!

 それでは、そこを踏まえてよろしいという方々!

――ごゆっくりお読みください――


伏兵―おばか?うにゅ!うつほもやれば出来るよ!

「あはは、そ、そんなに泣かなくても・・・・」

 

 

 ていうか吉井君、脚が少しというかけっこう痛いです。離せとは言いませんから少し加減をしてください。 

 

 

 

 さて。中堅部隊である吉井君達の状況があまり良い状況ではないという事で、私は急いで来たわけなのですが、私の足にしがみつく吉井君、ぽやぽやとのんびりな顔をした写真通りの顔のルーミアさん。そして、私の召喚獣が首根っこを掴んでいるガチガチ歯を鳴らすルーミアさんの召喚獣。この状況が全体の状況を表していると見ていいでしょう。

 

 ざっと見渡すと、何やら顔色の悪いFクラスメンバーが受けに徹していて、Dクラスメンバーの方達が攻めているようです。しかも、戦闘に応じている生徒もFクラスよりDクラスの方が多いです。

 学力は無理にしても、量の方では私たちが優勢でないとかなりまずい。せめて気迫をと言いたいのですが、ルーミアさんの召喚獣の惨劇とやらと、チルノの補習室送りににだいぶ気迫が消沈してしまったみたいで、はっきり言うとやばい気がします。

 これは、なんとかやる気をだしてもらわないといけないのですよ!

 

 

「あなたもFクラスなのかー?」

 

「はいそうです。この足にしがみついている、ちょっとおバカな彼とクラスメイトの紅美鈴(ホン メイリン)です。」

 

「ちょっと美鈴さん!僕のどこがバカだってのさ!」

 

 

 足元から吉井君が抗議をしてきますが、説得力は無しですよっ!

 

 

「チルノの世話を任されたのに、放って逃亡しようとした人はおバカで十分です!」

 

「うっ、ち、ちがうんだ美鈴さん!あれは島田さんが提案したからやろうとしただけなんだ!僕はそんな気は無かったんだよ!」

 

「やかましい!人に責任を押し付けるのは大バカの証です!」

 

「そ、そんな・・・美鈴さんは現人神ではないの・・・!?」

 

「いつ神様になるようなことをしましたか私は・・・」

 

 

 やっぱり吉井君はおバカでしたね。

 

・・・・にしても、いつの間にか私の事を、『美鈴(メイリン)』と呼ぶようになっていますね。まあ嫌ではないし、そっちの方が好きですから全然構わないんですけどね!

 

 

「そーなのかー。私はルーミア・アピュエスなのだー。」

 

「そうですか・・・では、悪いですが勝たせてもらいますよ!ルーミアさん!」

 

 

 勝負は先手必勝!ルーミアさんの召喚獣を掴んでいるのとは逆の手に力を込め、一気に殴り込みます!

 

 

「わわっ、やばかったのだー。」

「むっ!やりますね!」 

 

 

 当たる前に首を掴んでいた手に殴りかけられ、離したすきに回避されてしまいました。でも、少しは当たったみたいです!

 

 

 

『 Dクラス ルーミア・アピュエス        160点                      VS

  Fクラス 吉井明久 & 紅美鈴  英語  41点  & 291点 』

 

 

「す、すご…!?」

 

「うげー、こ、これはまずいのだ-・・・」

 

「意外とやりますよ、私はっ!」

 

 

 ふふん!ちょっとだけ自慢しちゃいます!!咲夜さんとの個人授業の効果は大きいですよ!?

 

 

『!や、やばいぞ塚本!あの紅さんの点数!』

 

『は、はあああ!!?何だよあの点数は!』

 

『BクラスかAクラスレベルじゃねえか!?』

 

『だ、誰かルーミアの援護に着いてやれ!』

 

『じゃ、じゃあ私が行きます!』

 

『急いでお燐さん達に知らせてこい!』

 

『りょ、了解!』

 

 

 Dクラスの皆さんからはそんな恐れおののいた声が。よし!これで勢いは無くなったのではないのしょうか!咲夜さん!感謝しますよー!

 

 

『み、見ろ!美鈴さんだ!!』

 

『おお!俺たちを救いに来てくれたの!?』

 

『しかも見ろ!あの点数!』

 

『やべえ!メチャクチャ強えじゃねえか!』

 

『いけるぞこれは!』

 

『メーリンメーリン!』

 

 

 逆にFクラスの男子からは興奮したような声。こちらはモチベーションが上がってくれたみたいです!!さあ、ここから巻き返していきましょう!

 

 

「ルーミアちゃん、私も手伝う!」

 

「わー、助かるのだ大越―。」

 

 

 おっと、Dクラスの1人がルーミアちゃんの援護に来ました。では相手は2人ですかね!きっちり初陣を飾らせてもらいますよ!?

 

 

「吉井君!私が一応2人の相手をしますので、援護をお願いします!」

 

「ええ!?で、でも僕英語の点数はさっきのやりとりでほとんど無いんだけど!」

 

「やればきっと大丈夫です!多分!」

 

「多分なの!?ああもうっ、やればいいんでしょ!」

 

 

 よろしくお願いします!私の負担も軽くなりますからね!

 

 

「試獣召喚!」

 

 

 大越さんも召喚獣を出し始めます。いよいよですね!

 

 

『Dクラス ルーミア・アピュエス & 大越 冬美 英語 160点 & 115点 

            VS

 Fクラス 紅美鈴 & 吉井明久       291点   41点 』

 

 

 大越さんの召喚獣は手に剣を持ったよく見る武装タイプですね!さすがにルーミアさんのような召喚獣みたいな攻撃スタイルは稀有ですか!それだけでほっとしますよっ!

 

 

「美鈴さん!やはり僕には荷が重すぎるよ!」

 

「ええい!男でしたら覚悟を決めなさい!他力本願な人は嫌われますよ!?」

 

「!?じゃあ僕が頑張ったら女の子に好きになってもらえるの!?」

 

「さあ?少なくとも嫌いにはならないのではないかと!」

 

「全身全霊身を賭して君を守るよ!」

 

「援護を超えて大きく出ましたね!?」

 

 

 欲望に忠実すぎても嫌われますよ!?まあやる気になってくれたのはありがたいですがね!

 

 

「じゃー、頼んだのだ大越ー。」

 

「うん!」

 

 

 向こう側は手順を決めたのか、既に召喚獣が武器と体勢を整えていました。さあ!実質2対1ですが、頑張らせてもらいましょうか!

 

 

 

 

 

「――ふ~、やあっと出てきてくれたかい。ルーミアには感謝しなくちゃね。」

 

「ど、どうする、お燐さん?」

 

「どうするも何も・・・ここは決めてた通りに動くだけだよ。だから、そろそろ準備を頼むね?お空。」

 

「うん!分かった!」

 

 

 

 

 

 

「やあっ!」

 

 

 最初に動いたのは大越さん。剣を横払いに、私の召喚獣を斬ろうとしてきました。

 

 

「よ!」

 

 

 が、当然それを受けようとせずに、身をかがめさせて回避。そして、両手を剣に添えているため、がら空きになった大越さんの召喚獣のふところへと足を踏み込み、拳(こぶし)をぶつけ―

 

 

「!っとおっ!?」

 

 

ることは出来ませんでした。大越さんに決めようとした拳、その腕にルーミアさんの召喚獣が大きな口を開けて飛びついて来たのです。くらってはスプラッターな光景が出来てしまいますので、慌てて手をひっこめさせます!

 

 

「おー。」

 

 

 即座に引っ込めたため私の腕は無傷で、ガチンという音がなるだけですみました。危ない危ない……ですが、これはチャンスです!

 

 

「やっぱりあなたからですかねっ!」

 

 

 空振り(…空噛み、なんて言いましたっけ?)に終わったルーミアさんの召喚獣は、背中を向けており非常にスキだらけです!

 

 今度は足に力を込めるよう指示し、かみつき召喚獣の背中を蹴り飛ばそうとします。

 

 

「えいっ!」

 

 

 でも、次は大越さんがそれを許そうとはしませんでした。大越さんの召喚獣が剣を上段に構えて、私の頭に振り下ろしてきます。頭は人体の急所。それは召喚獣でも同じ事でしょうし、くらってはまずい!ここも回避を―

 

 

「僕をわすれないでほしいね!」

 

 

 ガキンッ!

 

 

「!ナイス吉井君っ!」

 

 

 吉井君の召喚獣が木刀で大越さんの剣を受け止めてくれたので、攻撃に対する対応は不要に!その好機を逃さず、私は止めずにルーミアさんの召喚獣を蹴りぬきます!!

 

 

「はあっ!」

 

「わ、わ~。」

 

 

『Dクラス ルーミア・アピュエス  英語89点』

 

 

 よしっ!ルーミアさんの点数がだいぶ下がりました!

 

 

「う~、なら私は~…」

 

 

 でも戦闘不能にするには及ばず、ルーミアさんの召喚獣はこちらに向き直り・・・吉井君へと走りました!私じゃなくてそっちを狙いますか!

 

 

「!ええっ!?僕なの!?そこは攻撃をしてきた美鈴さんを狙うところじゃないかな!?」

 

「敵を減らすためなのだー。」

 

「戦略的にあってるけど、大越さんの武器をギリギリ抑えてる状況の僕には全然納得できないっ!」

 

 

 パカッと大口を開けるルーミアさんの召喚獣。ですが、私の方が点数が高いというのをお忘れなく!

 

 

「失礼!」

 

「う、うわっ!?」

 

 

 走るルーミアさんの召喚獣よりも私の召喚獣の方が足が速く、さきに吉井君の元へと到着できました。そして、つばぜり合いでかなり押されていた吉井君の召喚獣、その身に着けた学ランの襟首(えりくび)を掴み、離れるために一気に跳躍しました。

 

 

「ちょっと離れますよ!」

 

「ぐえっ!め、美鈴さんもすこし優しくっ!」

 

「うわっと!」

 

 

 せりあいが急に終わり、大越さんの召喚獣が少し前のめりになってすきが見えました。が、私の召喚獣の手は届かなかったので、何もせずに吉井君の召喚獣とともに距離を取りました。

 

 

「大丈夫ですか吉井君?」

 

「げほっげほっ!き、気にかけてくれるならもうちょっと別の所を持ってほしかったよ!」

 

「で、でもあそこが一番持ちやすそうだったんですよ!」

 

「なら尻尾があるじゃん!」

 

「そっちの方が酷いことになると思いますが!?」

 

 

 着地した時、絶対に後頭部にたんこぶを作ることになると思いますよ!あるいは背中を強打です!絶対そっちをやっても文句を言ってたでしょ!

 

 

「ルーミアちゃん!大丈夫なの!?」

 

「んー、ちょっとやられたけど大丈夫なのだー。大越は大丈夫なのかー?」

 

「わ、私は全然大丈夫!」

 

 

 ルーミアさんと大越さんの召喚獣も、身を近づけあって再度戦闘態勢に構え直しました。点数も下がったことなので、今度はより慎重に動かしてくるでしょう。さてどうするか…

 

 

「どうする美鈴さん?」

 

「そうですね・・・・・・吉井君、召喚獣の木刀は折れたりしないんですか?」

 

 

 吉井君の獲物の木刀について聞いてみます。

 さっき大越さんの召喚獣と真剣と押し合っていましたけど、全く傷が入った感じはありません。つまり、木刀の強度的には鉄の剣と同じなのでしょうか?

 

 

「うん。とはいっても威力はへなちょこだから全然ダメージを与えられないけどね。」

 

 

 なるほど、威力自体は弱いですが、強度的には鉄剣と同じというわけですね。

 

 

「・・・なら吉井君。さっきみたいに大越さんの攻撃をカバーしていただくのに専念してもらえますか?ルーミアさんの攻撃は私が防ぎます。」

 

「分かった、それぐらいなら僕にも出来るよ。というか、それぐらいしか出来ないけどねっ。」

 

「それで十分私は助かりますから、自虐は不要ですよ!」

 

 

 それだけで私の負担はかなり減ります。どんな小さなことでも役に立てれば大活躍したのと同じというのが私の考えですから!

 

 

「では頼みますよっ!」

 

「了解っ!」

 

 

 次はこちらから仕掛けるとしましょう!

 私は召喚獣を2人の召喚獣へと走らせます!

 

 

「!やあ!」

 

「っと!」

 

 

 大越さんが迎撃をしてくるも、約束通り吉井君が木刀で受け受け止めてくれました。感謝します!

 また大越さんに隙ができたので、その隙に私は腕を後ろへと引きます。

 

 

「やー。」

 

「むっ!」

 

 

 当然、味方の危機にルーミアさんが何もしないわけがありません。

 右後方からルーミアさんの召喚獣が、私の召喚獣へと口を開けてとびかかってきました。点数が下がったとはいえ、その攻撃を受ければ私の召喚獣もただではすまず、最悪補習室に行く可能性もあります。

 

 

「美鈴さん!」 

 

 

 そんな攻撃が私に届くまであと数センチ。吉井君が声をあげると同時に、私は動きます!

 

 

「てえいっ!」

 

 

 大越さんに当てよう・・・と見せた拳。その力の向きを正面ではなく左側、ルーミアさんの召喚獣に変え、彼女の顔の側面に裏拳をくらわせます!

 

 

「!うあー!?」

 

 

『Dクラス ルーミア・アピュエス 英語 0点』

 

 

 ルーミアさんの召喚獣は噛みつき!だから、攻撃をするときには彼女の召喚獣は急所である顔を敵へと近づけなければならない。それが弱点でしたね!

 

 

 

「ルッ、ルーミアちゃん!!」

 

「あー。ごめん、やられちゃったのだー。」

 

 

 よし、まずは1人!残るは大越さんだけです!

 

 

「吉井君!そこをお退(ど)きをっ!」

 

「ちょ、まっ!?」

 

 

 腕を横へと払う形となり、そこに働く遠心力を利用して私の召喚獣は体を一回転します。そして、さらに勢いを込めて一回転し―!

 

 

「はいっさああ!!」

 

「きゃっ!?」

 

「うわっ!?」

 

 

 大越さんの召喚獣へと回し蹴りを決めました!吉井君は無事回避しています!上手くいきましたよー!

 

 

『Dクラス 大越 冬美 英語 0点』

 

 

 ルーミアさん、大越さん2人の戦闘不能は確定ですね!私たちの勝利です!

 

 

「ちょっと美鈴さんっ!あと少し遅かったら僕まで巻き添えだったじゃないか!?美鈴さんには予告と言う言葉を知らないのかい!?」

 

「え、わ、私ちゃんと避けてって言いましたよ!?」

 

「ギリギリすぎだよ!僕を亡き者にする気かと思ったんだけどね!」

 

「ひ、ひどい誤解はやめてください!悪くてもちょっぴりかするぐらいだと思ってましたよ!」

 

「観察処分者の僕にはそれで十分地獄だよ!」

 

 

 で、でも現実そんなことにはならなかったからいいじゃないですか!ま、万が一にもそんなことにはなりませんでしたけどね!

 

 

「戦死者は補習うううううう!!」

 

「きゃー!」

 

「わー。西村先生だー。」

 

 

 あ、西村先生が来ました。戦闘が終わって約10秒です。耳と行動が早いっ!

 

 

「に、西村先生!自分で歩きますからお、降ろしてくださいっ!」

 

「馬鹿者!1分1秒と補習をする時間を大切にせねばならんぞ!」

 

「い、1秒で問題は解けませんんんん!!」

 

「わはー。もっと高くできないのかー?」

 

「ええい!つべこべ言うな負け犬共がっ!きっちり補習をしてやるから覚悟しておけ!」

 

「降ろしてと言ってるだけですよおおお!!」

 

「あははー、高いのだー。」

 

 

・・・3人の声はしだいに聞こえなくまりました。しかし、ルーミアさんの願いを聞くあたり、やはり西村先生は厳しいだけではないみたいですね!

 

 

「…重ね重ねありがとう、美鈴さん。あやうく地獄に落ちるところだったよ。」

 

「じ、地獄と言いますか…。」

 

 

 ただ西村先生は教師の役割を果たしているだけなんですがね~…。これも先生の宿命と言う奴ですか。なかなか難儀です!

 

 

「!紅さんがあのプレデターガールをやってくれたぞー!」

 

「しゃあ!これで食われる心配が無くなったぜえ!」

 

「美鈴さんサイコーっ!」

 

「はあ・・・・・・」

 

 

 あ、あの最後の人、その溜息は安堵から来るものだと信じますよ・・・?

 

 

「ルーミアと大越がやられたぞ!」

 

「美鈴さん、はんぱねえ・・・!」

 

「塚本!これ以上の交戦は被害を大きくするだけだぞ!?」

 

「も、もう少し耐えろ!もうすぐ来てくれるそうだ!」

 

 

 む、またも誰かが援軍にやってくるようですね。ならその前に打撃を与えておく必要があります!

 

 

「吉井君、点数も下がっていることですし教科を変えてはどうでしょう?」

 

 

 吉井君がルーミアさんと英語で勝負していた以上、乱入する人も同じ教科で勝負する必要が出てきます。そのため私も英語で召喚獣を出したわけですが、担当の教科の先生がいればその科目で戦うことも出来ます。点数がだいぶ少なくなった吉井君は変えるのが上策でしょう。

 

 

「そうだね。ああ、ルーミアさんから受けた思い出が忘れられないよ…」

 

「人に噛まれる痛みってどんなでしたか?」

 

「忘れた深い傷を開かないで!!」

 

「忘れられないって言ったですよね!?」

 

 

 

 そんなことを言いながらも空いている先生がいないかを探します。どこかにいないか…

 

 

 

 

「!!来たぞおおーっ!!」

 

『うおおおおおーーっっ!!』

 

 

 

 

「!また援軍!?」

 

「・・・のようですね!!」

 

 

 Dクラス達が凄まじいまでの大声で喜びをあらわにしている理由など、それしかありえません!こちらの攻撃には転化できませんでしたか!

 

 

「っへ!援軍がなんだってんだ!」

 

「そうだ!俺らには美鈴さんがいるぜ!」

 

「どんな奴でも美鈴さんの美脚の餌食だ!」

 

「さあ姿を見せな!美鈴さんが相手してやるぜ!」

 

「す、少しは男らしいところをみせましょう皆さん!?」

 

 

 た、確かに私は援軍ですけども!敵全てを受け付けるのが援軍だと思っちゃいませんかー!?

 

 

「大丈夫さ、美鈴さんならきっと勝てるよ。」

 

「吉井君、カッコつけてるつもりでしょうけど単に押し付けてるだけでしょうそれ!それならいっそ黙って指を加えて見ていてください!」

 

「ひどいや!」

 

 

 もう、仲間はあんまりあてにしないほうがいいのですかね!?

 その考えに徹し、私は援軍さんとの戦い方を考えながら、その人物を待ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うにゅ!美鈴~!」

 

 

「・・・へ?お、お空(くう)?」

 

「え、え~と。霊烏路(れいうじ)さん、だっけ?」

 

 

 

 Dクラスの皆さんの視線を浴びつつやってきたのは、なんとぼさぼさ頭のロングヘアーが特徴の友達、霊烏路(れいうじ)空(うつほ)でした。

 

 

・・・・・・え、あれ?お空って援軍で選ばれるほど頭が良かったですっけ?

 

 

 

「美鈴さん。霊烏路さんって点数が高いの?なんだかアホの子っぽいけど…」

 

「あなたが言いますか…でも、私も申し訳なくもそう思ってました。」

 

 

 まあテストの成績を知っていたわけではなく、普段一緒に過ごしていて感じたことですから実はそうなのかもしれません。こんなことになるなら知っておけばよかったですね!

 

 

 

「せんせー!うつほは美鈴に、科学の教科で勝負を挑むよ!」

 

「うん、了解した。」

 

 

 私の前にたどり着いたお空は科学担当の先生にそう告げ、私に勝負をしかけてきました。

 勝負を仕掛けられた相手は、必ずその科目で勝負に応じなければならず、もしもこれに応えなければ敵前逃亡犯として補習室へ連行されてしまうのです。

 つまり、私はお空に科学で勝負を挑まなければならないということになったのです。

 

 

「・・・・・・仕方ありませんね、試獣召喚(サモン)!」

 

「うつほもっ、試獣召喚!」

 

 

 科学は苦手な分野なのでちょっと不安ですが・・・・なるようにはなるでしょう!

私の召喚獣が現れ、少しだけ遅れてお空の召喚獣が出現しました。

 

 白いもふっとしたカッターシャツのような服、ふわりと広い作りの緑色のスカート。

カッターの真ん中には何やら赤い…目?ブローチが着いていて少し変わっているなと思いましたが、一番気になったのは右腕です。

 そこには手があるはずなのに、代わりに六角柱の棒のようなものがついているではないですか。こ、こん棒?それともハンマーでしょうか?

 ・・・少し気になりますが、接近戦には変わりありません!さっきまでのルーミアさん達と同じように戦えばいいですよね!

 

 まずはお空の点数を知って―

 

 

 

 

   

 

『Fクラス 紅美鈴  科学 195点

    VS

 Dクラス 霊烏路 空  科学 413点 』 

           』

 

 

 

「お空ぅぅうぅうううううっっ!!??」

 

『なんじゃあの点数はあああ!!!?』

 

 

 全然なんとかなりそうにないです!ほぼ倍の点数ですよお空ー!?あなたそんなに科学が得意だったんですかあ!?アホの子なんて思っててごめんなさいいっ!!

 

 

「ごめんだけど、くらえ美鈴―!」

 

 

 ガチャリと、お空の召喚獣がその奇怪な右腕を向けてきました。そして、徐々にバチバチと光を出し―って、や、やばい!?

 私は召喚獣を右へと思い切り跳ばせました!

 

 

 

 

 その瞬間!

 

 

ズゴアアアッ!!

 

 

「え、ぎゃああああっ!!」

 

「レ、レーザーだとおおおっ!!?」

 

 

 私のいたところに召喚獣ほどの直径の真っ白な光線が突き抜け、後ろにいた召喚獣2匹を呑み込んでしまいました! レ、レーザー砲ってなんて武器を持ってるんですかお空!!

 

 

『Fクラス 近藤 悟志 0点

 Fクラス 田中 勝  0点』

 

 

 威力もやはり高い!ていうか流れ弾でも点数が無くなるんですか!?これは凶悪すぎるでしょう!?ルーミアさんといい、変わった召喚獣が多いですねDクラス!!

 

 

「ああっ、あっぶないな!?霊烏路さんは僕を丸焦げにする気か!?」

 

 

 隣にいた吉井君も上手く避けたみたいです。召喚獣の感覚を感じる吉井君には、絶対くらいたくない攻撃でしょうから当然ですか!

 

 

「敵なんですからそれも全くおかしくありませんね!」

 

「人食い妖怪の次は灼熱地獄だって!?そこまで悪いことはしてないのに、閻魔大王は僕に恨みがあるのっ!?」

 

「それは閻魔様に言って、わわっ!?」

 

「ぐわああああ!!」

 

 

 再び恐怖の熱線が!もう!こうなったら私も友達だからと容赦できません!あと後ろにいた人はごめんなさい!

 私の召喚獣をお空の召喚獣へと走らせ、一気に距離を詰め始めます。私の召喚獣はかなりの近接戦闘型なので近づかないことには始まりません!そのかわり威力は凄いと思いますよ!?

 

 

「Dクラス五島、科学で勝負します!試獣召喚(サモン)!」

「島岡もです!試獣召喚!」

 

 

 しかしそれを阻止しようとDクラスのメンバーがお空への道を壁として妨げてきました。お空は遠距離、私を含めFクラスメンバーはほとんど近距離タイプ!当然の配慮ですよね!

 

 

「どいてもらいます!」

 

 

 なら壁をぶち抜いていくのみ!私は目の前にいるDクラス生徒へと標的を変えます!

 

 

「そおおれっ!」

 

「ぐわああ!?」

 

 

 召喚獣の腹にとび蹴りをさく裂させると、一発でK.O.できました。壁はあっても質は低いですね!次はあっち

 

 

 ギュオオオッ!!

 

 

「!?ゥオアアったたあああっ!?」

 

 

『Fクラス 紅 美鈴  科学 101点』

 

 

「うにゅ!かわすなんてすごいな美鈴!」

 

「・・・しっかり当たってますよお残念ながら…!」

 

 

 完全に腕を呑み込まれましたよお!焦げてるだけで動きに問題はなさそうですけどね!

 し、しかし、壁に気を取りすぎた…!遠距離はお空の領域ですから攻撃してきて普通なのに、目を離すとはアホですか私は!

 

 

「霊烏路さんと連携を取りながら一人ひとり倒していくぞ!」

『了解!』

 

 

 !完全に連携を組んでますね!お空を周りが守って周りが隙を作ってお空が撃つ!お空が要になるとは全く思いませんでしたっとと!さすがにそうはくらいませんよ!

 

 

「ぎゃああ~!」

 

「地獄はいやだ~!」

 

「す、須川君!雄二にどうすればいいか作戦を聞いてきて!」

 

「りょ、了解!耐えろよお前ら!」

 

 

 本部に作戦を聞きに行ったり逃げ惑ったり丸焼けにされたり!私達、大ピンチです!

 こ、これはだめですかねうえええっ!!?あ危な~いっ!!

 

 

 

 

 

 

「さ、坂本!大変だ!」

 

「ん?今度は何だ?」

 

「もはやお主は連絡役じゃのう、須川よ。」

 

「それはいい!またDクラスから厄介な奴が出てきたんだ!指示を頼むっ!」

 

「なんだ?今度は火でも吹く召喚獣でも出てきたのか?」

 

「惜しいが違う!レーザーだ!」

 

「!なんだそりゃあ!?厄介な召喚獣が多いこったなDクラスは!」

 

「ほほう・・・レーザー?」

 

「で、そいつの教科と点数は!?」

 

「か、科学でほぼ400点!」

 

「な、なんじゃと!!?」

 

「・・・もはやAクラス並みの点数…!」

 

「っち、想像以上に戦力を蓄えてやがる!」

 

「わ、私がいきましょうか!?」

 

「いや、姫路は最後の仕事があるからだめだ!・・・霧雨、点数補充の方はどうだ!?」

 

「悪いが、それに対抗できるほど溜まってないぜ!あと十分以上は欲しい!」

 

「わ、悪いんだがそんなに余裕はないと思う!今すぐにでも動いてくれないと・・・!」

 

「くっ・・・仕方ないぜ、じゃあこの点数で―」

 

「待て。須川!立ち合いの先生は誰だ!?」

 

「え・・・・・・た、確か―――」

 

 

 

 

 

「くしゅん。」

 

「?か、風邪ですか先生?」

「ん、ああ。大丈夫だ。心配をかけてすまないね。」

 

 

 




 さて、中途半端な終わり方になりましたけど、今回はここまでで!

 美鈴を始め、お空はとてつもない点数になってますけど、それを楽しんでいただければ!
 
この先生が誰なのか?そんなことを楽しみにして次回を待っていただければ幸せです!


 それではまた次回っ!!
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