ラブライブ! 「」の境界   作: いがみ合う双子

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ここからほとんどがオリジナルの第1章の始まりです。

久し振りに空の境界第3章を見たけど、あんなにヤバイものだったなと痛感した自分がいる。

ではどうぞ。


第1章 "廃校危機"
上 〜キオク〜


なんだか身体が浮いている。そんな感じがする。

 

夢でも、見てんのか?

 

ーーーくん、みんな、早く早く!!

 

ん、誰だ?顔がボヤけているのかよく見えない。しかし、よく見ると背丈が小学生ぐらいだった。

 

ならこれは、昔の記憶なのか?

 

ーーーちゃん、待ってよ〜。

ーーー!早く行きすぎです!

ーーー少しはスピード落としなさい。

 

今度は三人分の声が聞こえた。相変わらず背丈が小学生ぐらいでさっきの子を追いかけてるようだ。

 

ーーーだって早く行かないと間に合わなくなっちゃうよ。

 

さっきまで小学生ぐらいだった背丈が中学生並みの背丈になる。

 

そして一面真っ白だった背景が突然見覚えのない/忘れもしないものへと変わった。

 

ボヤけていた顔も少しだけ見えてくる。表情はわからないが髪の色はわかった。

 

明るめのブラウンヘアーの子と薄い藍色の髪の子と麦色の髪の子、そして金髪の子。

 

初めて見たはずなのになぜかこの四人を知っているオレがいる

 

それにこの光景、見たことがあるような。

 

ーーー!ーーー!!

ーーー!!

ーーーーーー!

 

さっきまで聞こえていた声が聞こえなくなる。

 

見ればまた場面が変わっていた。

 

雨がザァザァと降り続ける音しか聞こえない夜の街。ただ立ち竦む三人の少女。雨で濡れた地面にペタンと座り込む少女。その付近の流れる赤い液体。そしてそこに倒れこんでいる・・・・"オレ"。

 

なんだ、なんなんだこれ。

 

何かの事故現場、だよな。けどオレは事故にあったことなんて・・・。

 

・・・・違う。

 

オレは、何を忘れてる/覚えてる?

 

むかし、オレに何があった?何が起きた?

 

ーーー、・・・だ。

 

・・・えっ?

 

ーーー・・かの・・・せい・・き、ん・・・。

 

・・・お前は・・・ダレダ?

 

 

 

 

「っ!!??」

 

がばっと勢いよく起き上がる。

 

「っは、はっ・・・はっ・・・すぅ・・・はぁ。」

 

少し荒くなっている息を整え、額についている汗を腕で拭き取る。

 

「・・・さっきの夢、なんだったんだ。」

 

左手で頭を抑える。

 

とてもじゃないが普通人間が見る夢とは全く違うものだった。まるで過去に起きた出来事を映像として再生している、そんな感覚がした。

 

「それにあの女の子・・・高坂・・・だよな。」

 

なんで高坂が出てきたのか、オレには全く分からなかった。

だが、一つだけ可能性があるとすれば。

 

「オレは、高坂にあったことがあるのか?」

 

オレはまた考えるため意識を沈めようとしたその時。

 

ブゥーブゥーブゥー。

 

ソファーに投げ捨てた携帯が鳴り始める。

 

オレは考えるのをやめ、携帯をとる。

そこには着信が来ていた。

 

しかも相手は高坂だった。

 

正直なところ、今こいつとは話したくなかった。

 

だが無視するのはまずいと思い仕方なく電話に出る。

 

「・・・・もしもし。」

 

『あ、四季くん?ごめんね、こんな時間に。』

 

「いや、気にしてない。」

 

只今の時刻は深夜零時。良い子はもう寝ている時間だ。そんな時間に、いったい何の用だ?

 

『そのね、相談があるんだ。』

 

「相談?」

 

『・・・もしかしたら、音ノ木坂廃校になるかもしれないでしょ?』

 

廃校。

 

オレたちがこの言葉を聞いたのは編入して三ヶ月経った日に突然と掲示板に貼り出されていた記事からだ

 

その事に最初に気づいたのは園田だったらしくすぐにオレたちに伝えたのだ。

 

この学院の理事長である南の母親はこの事を南に伝えおらず今になって知ったようだ。

 

なんでも、この学院の隣に位置する巨大な学院「UTX学院」に入学希望が多く、この学院は年々入学希望者が少なくなっているらしい。

 

それが原因で今年の一年はクラスが二つしかないのだ。

 

『わたしね。この学院が大好きなんだ。わたしのおばあちゃんが入学して、お母さんも入学して、凄くこの学院で学校生活が送れるって楽しみにしてたんだ。』

 

そういえばそんな事言っていたな。

 

確か高坂の祖母が入学したのが60年も前だったか。

 

正直、それぐらい長く続いたんならもういいんじゃないかと思う。

 

けど、コイツは違う。

 

コイツは守りたいんだ、あの学院を。

だからこそ、オレにこんな相談をしたんだと思う。

 

『わたし、今度の大会絶対優勝する。そうすれば知名度も上がって希望者が増えると思うの。』

 

「確かにそうかもしれんが、確か全日本だったか、優勝するなんて簡単じゃないぞ。」

 

『わかってる。だから、応援に来て欲しいの。』

 

「応援?」

 

『うん!そうしたら、もしかしたら優勝できるかもしれないし。』

 

まあ、確かに。人は誰かに応援されるだけで力が湧くって青子が言ってたな。青子の仕事を応援した事ないけど。

 

だが、まあコイツなりに廃校を阻止したいからの手段の一つなんだろうな。

 

ならオレにできる事をすればいいだけだ。

 

「わかった。ただし、オレが応援するんだ、優勝できませんでしたなんて無しだからな。」

 

『っ・・・うん!!それじゃあ、わたし寝るね!おやすみ、四季くん!』

 

「ああ、おやすみ。」

 

そしてオレはまた眠りについた。

 

 

そして大会と当日。

アイツは必死に戦い、優勝をその手に掴んだ。

 

 

 

だが、それは所詮自己満足に過ぎなかった。

 

 

翌年の春。

 

オレたちは二年へと進級した。ただ、"それだけ"だった。

 

そう、現実はそんなに甘くはなかった。

 

今年入学した一年生は精々30人。つまりたった一クラスのみとなってしまった。

 

つまりは音ノ木坂学院廃校へと、また一歩近ずいてしまった。

 

 

 

その日に浴びた春風は、何時もより冷たく感じた。

 




ああ、文才欲しい。

頭では良い感じに仕上がっても文字でそれが表せないのはもどかしいな。

感想、アドバイスなど待ってます。
ではまたいずれ。
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