魔法先生も異世界から来るそうですよ!   作:さゆとき

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第1章〜YES!ウサギが呼びました!〜
第1話


 

「へ?」

 

 ちょっと待ってなんていきなり空から落ちてるのォォォオ!?

 

「キャァァァア!」

 

「わっ!」

 

「さようなら、マイワールド‼︎‼︎

 こんにちは、ニューワールド‼︎‼︎

 此からは───ここが俺の世界だーーー‼︎‼︎」

 

あ、他にも3人落ちてる───1人は礼装を着て赤い髪留めを付けている女の子。1人はスリーブレットのコートを着て猫を抱き抱えている女の子。最後の1人は制服を着てヘッドホンを頭につけて、おかしなこと叫んでる人───いや見てないで助けないと!

 

「『高速起動(モービリテル)』」

 

 よし、あとは地上に降りれば大丈夫かな

 

 

 ※※

 

 

「まったく、信じられないわ!いきなり空に放り出すなんて!」

 

お嬢様といった格好の女性がいうと、

 

「右に同じだクソッタレ。そいつが助けてくれなきゃその場でゲームオーバーだぜコレ」

 

いかにも不良です!といった格好の人が続く。

 

「そうね、さっきはどうもありがとう───ところで、あなたどうやって私たちを助けてくれたのかしら?」

 

 んー?どうしよう、本当は魔法のことを教えちゃダメなんだけど───まあいっか、どうせ2年後に公表されるんだし。

 

「魔法で助けたんですよ」

 

『『『魔法!?』』』

 

 うぉ、びっくりした。

 

「そうですよ。例えば───えっと魔法は後で見せるとで、先に自己紹介しませんか?」

 

「えぇ、いいわよ。私は久遠飛鳥よろしくね。

 それで、そこで猫を抱きかかえているあなたは?」

 

「春日部耀、この子は三毛猫、よろしく」

 

「よろしくね春日部さん、それで、そこの野蛮そうなあなたは?」

 

「高圧的な紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶悪な逆廻十六夜です。粗野で凶暴で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、用法と容量を守った上で適切な態度で接しておくれお嬢様」

 

「そう、取扱説明書をくれたら考えてあげるわ十六夜君。───それで最後に、魔法を使って私たちを助けてくれたあなたは?」

 

「僕はネギ・スプリングフィールド。先程言った通り魔法使いですよ」

 

 うん、3-A並に凄そうかな。

 

 

 そんな僕らを物陰から見ていた黒ウサギは、

(うわぁ───なんかお一人様を覗いて問題児様方ばかりなのですよ)

 とか考えていたらしい。

 

 

 ※※

 

 

「ところでネギ君、さっき言っていた魔法って見ることはできるかしら?」

 

 種類にもよるけど簡単のならいいかな?

 

「いいですよ、どんな感じのがいいですか?」

 

「それじゃあいつまでたっても出てこないで、そこにいる奴をあぶりだせるようなのがいいな」

 

───十六夜君、それはちょっと可哀想じゃない?多分僕たちが落ちつきすぎて出れなかっただけだと思うけど。

───まあ、当てなければ大丈夫かな。

 

 

「わかった、それじゃあ行くよ、

『ラス・テル・マ・スキル・マギステル|光の精霊101柱集い来たりて敵を打て!!《ケントゥム・エト・ウーヌス・スピリトゥス・ルーキス・コエウンテース・サギテント・イニミクム》

 魔法の射手(サギタ・マギカ)連弾・光の101矢(セリエス・ルーキス)

 

「わっ!」

「すごいわね」

「ヤハハ!スゲェなこりゃ」

 

「へっ!?───キャァァア!」

 

 おぉ、やっと出てきた、当たってないよね───ってあれ?

 

「なんだこいつ」

「うさ耳?」

「コスプレ?」

 

 って、みんな睨まないの

 

 

「や、やだな皆さん。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは1つ穏便にお話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

「却下」

「お断りします」

 

「いや、みんな少しぐらいは聞いてあげたら?」

 

「あっは、取り付くシマもないですね」

(肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える勝気は買いです。それにネギさんの魔法もなかなかのものでしたし。まあ、扱いにくいのは難点ですけども)

 

 ん?なんだろう、この視線、値踏みされてるのかな?

 って、なんか不思議そうな顔した耀さんが黒ウサギさんの隣に立って──

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

 あ、引っ張った。

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きにかかるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心のなせる技!」

 

「自由にもほどがあります!」

 

 あ、今度は後ろに十六夜君と飛鳥さんが───

 

「へぇ?このうさうさ耳って本物なのか?」

 

「────。じゃあ私も」

 

「ちょ、ちょっと待───────!」

 

 十六夜君も飛鳥さんもたのしそうだね。───その犠牲として黒ウサギのさん悲鳴が近隣に木霊してるけど。

 

 

 

 ※※

 

 

 

 僕たちは黒ウサギさんの前の岸辺に座り込み、とりあえず彼女の話を聞いてみようと耳を傾けている。

 

「あ、あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス。」

 

「いいからさっさと進めろ」

 

 だから脅さない、黒ウサギさん本気で涙目になってるじゃん。

 

「それでいいですか、皆さん。定例文で言いますよ?言いますよ?さあ、言い『早く言え!』

───うぅ、言いますよぅ。

ようこそ、“箱庭”の世界へ!」

 

おぉ、涙目だけどこらえた。

 

「我々は皆さんにギフトを与えられたものたちが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「YES‼︎ すでに気づいていらっしゃるでしょうが、皆さんは普通の人間ではありません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその恩恵を用いて競い合うためのゲーム。そして箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活するために作られたステージなのですよ!」

 

 両手を広げて箱庭をアピールしてるけど────あのポーズ何回練習したんだろ。

 

「なぁ、質問いいか」

 

 十六夜君が軽薄な笑顔を消して黒ウサギさんに質問した。

 

「───どういった質問です?ギフトゲームのルールについてはこれから説明させていただこうと思っていたのですが」

 

「そんなものはどうでもいい。ゲームのルールは後で確認なりすればいいだけの話だ。俺が聞きたいのはたった一つ手紙に書いてあったことだ」

 

 十六夜君は僕と飛鳥さん、耀さんを見まわし、巨大な天幕に覆われた都市を見てこう言った

 

「この世界は───面白いか?」

 

 と。

 他の2人も無言で返事を待っている。それもその筈、彼らを呼んだ手紙には

 

『家族を、友人を、財産を

 世界の全てを捨てて箱庭に来い』

 

 と書かれていたからだ。それに見合うだけの催しものがあるのかが、3人に(・・・)とって重要なことなのだろう。

 でも、僕は───

 

「YES! 『ギフトゲーム』人を超えたものたちが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 

 ───元の世界に戻らなきゃなんだよなぁ。

 どうしよう、後で黒ウサギさんに聞いてみようかなぁ。

 

 

 

 

 

 

 




所々強引なところがありますが、気にせず読んでいただけたら幸いです。
そしてネギのキャラを少し問題児にしたいのです。
キャラが変でもそんなもんだと呼んでくださいな。



〜〜おまけ〜〜


「黒ウサギさん、この世界から元の世界に帰る方法ってありますか?」

「確か『クイーン・ハロウィン』さまが、外界との交流手段を持っていたはずですが……どうかなさったんですか?」

「いえ、帰る方法があるなら大丈夫です。ありがとうごさいます」

元の世界に戻れば、超さんのカシオペアと渡界機で元の世界に帰れるからね。

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