デート・ア・ライブ 士織パラドックス   作:こ→さん大尉

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皆様、おはこんばんわ。
帰ってから原作を思い出しつつ、
あまり類似しないように書きました。
ダメだろ。ってお声を頂いたら編集します。
ストーリー自体はあまり変えたくないので
文が原作に近くなってしまってるかもしれません。

はい、と言う訳で
今回は遂にあの子と出会いますよー。
でも、まだ百合百合出来ない…ぐぬぬ。
それどころか特訓すら始まらないなんて…
百合あくしろよ!作者!

ではでは、お楽しみください。


出会い

それから、およそ3時間後

 

「士織ちゃん、良かったらこの後一緒にお昼でもどう?」

 

始業式終了後で、これから昼食に行く約束をしている生徒がチラホラ見える中、殿町が士織に誘いを掛けてくる。

 

「ごめんね、今日は琴里とお昼一緒に食べる約束してるの」

 

「ありゃ、そりゃ残念。………ねぇ、士織ちゃん」

 

「どうしたの?」

 

「…琴里ちゃんって彼氏とかいるのかな?」

 

突然考え込んだと思えば、よく真意の分からない質問をしてくる。

 

「んー、あんまりそう言う話は聞かないけど…どうして?」

 

「琴里ちゃん、三つくらい年上の男なんてどうかな?」

 

「…亜衣ちゃん達はまだいるかな」

 

士織が三人娘を探す素振りを見せると殿町は慌てて、冗談だよ冗談、と手を振っている。

 

「……琴里に手を出したら殿町君でも許さないからね」

 

殿町との話を終え、鞄を持ち約束のファミレスに行こうとすると。

 

ウゥゥゥゥゥゥゥゥ________

 

「…………っ」

 

教室の窓をビリビリと揺らしながら、不快なサイレンが鳴り響いた。

教室に残っていた他の生徒も会話を止め、目を丸くしている。と、サイレンに次いで、機械越しの音声が響いてきた。

 

『___これは訓練ではありません。前震が観測されました。空間震の発生が予想されます。近隣住民の皆さんは速やかに最寄りのシェルターまで避難して下さい。繰り返します____』

 

瞬間、静まり返っていた生徒達から息を

呑む音が聞こえた。

 

「おいおい……マジかよ」

 

殿町が顔に緊張を浮かべながら声を発する。

だが、士織や殿町を含めた生徒達は不安や緊張などはしているようだが、比較的落ち着いてはいた。少なくとも、パニックを起こす生徒はいない。

この街は30年前の空間震により甚大な被害を受けている為、士織たちは幼稚園の頃から何度も避難訓練をさせられていた。

 

「シェルターはすぐそこだから、落ち着いて避難すれば大丈夫だよ」

 

「あ、あぁ、そうだね」

 

走らない程度に急いで教室から出る。廊下には既に教室から出た生徒達が多く、シェルターへの列を作っていた。

と、そこで1人だけ列と逆方向の昇降口へ向かって走る女子生徒、鳶一を見つけ、士織は眉をひそめる。

 

「鳶一さん!そっちにはシェルターなんて…」

 

「大丈夫」

 

折紙は一瞬足を止め、遮るようにそれだけ言うと、再び走り出した。

 

「…大丈夫って何が」

 

士織は怪訝そうに首を捻りながらも、シェルターへ向かう列に並んだ。

もしかしたら忘れ物をしているだけかもしれないし、すぐ戻ってくれば間に合うかもしれない。

と、無理矢理自分を納得させると、そこに

 

「お、落ち着いてくださぁーい!だ、大丈夫ですから、ゆっくりー!おかしですよ、おーかーしー!おさない・かけない・しゃれこうべーっ!」

 

生徒を誘導している岡峰教諭の声が聞こえてきた。同時に、生徒達のくすくすと言う笑い声が漏れて聞こえている。

 

「……自分より焦ってる人を見ると、何となく落ち着いてくるよね」

 

「あ、あはは」

 

士織が否定出来ずに苦笑いを浮かべると、殿町も同じような顔を返してきた。

そんな珠恵の様子を見て、生徒達は緊張がほぐれているように見える。

と、士織はある事を思い起こし、ポケットから携帯電話を取り出した。

 

「ん?どしたの士織ちゃん」

 

「いや、ちょっとね」

 

言葉を濁しながら、着信履歴から妹に電話をかけるが、繋がらない。何度か試すが、やはりダメだった。

 

「…ダメ。ちゃんと避難してるかな、琴里」

 

まだ中学校を出ていなければ問題は無いだろうが、学校を出てファミレスに向かっていたら、事である。

近くにも公共シェルターはあるし、問題は無いはずだが。

士織にはどうしても不安が残った。脳裏に今朝、琴里が言っていた「絶対だぞ!」の言葉がエコーで渦巻く。

そこまで考えたところで士織は、琴里の携帯にGPS機能を用いた位置確認サービスに対応していたはずだと思い出す。

携帯を操作し、地図上に表示された赤いアイコンを見る。

 

「____ッ」

 

士織は息をする間もなく駆け出した。

琴里の位置を示すアイコンは、約束のファミレスの前で停止していた。

 

「ちょ、どこ行くの士織ちゃん!?」

 

後ろから殿町が声を掛けてくるが、それに答える余裕は今の士織には無かった。

転びそうな程前のめりになりながら、ファミレスを目指す。

 

「……っ、何で避難してないの……!」

 

妹の元へと急ぐ士織の見た景色は、何とも不気味な光景だった。

 

車の走っていない道路に、人のいない街並み。

商店街にも、公園にも、コンビニにも、誰1人として残っていない。

つい先程までは、誰かがそこにいたことを思わせる生活感を残しているのに、人間の姿だけが街から消えている。それ程までに避難は迅速になっている。

だと言うのに

 

「何で馬鹿正直に残ってるの……!」

 

いつもより口が悪くなっている。それだけで士織がどれだけ妹を心配しているのかが伺える。

ひたすら走り続ける士織は、何か動く物を見かけた気がして、顔を上方に向ける。

 

「何なの………っ、あれ……」

 

数は3つか……4つか。空に人影と見られる物が浮いている。

だが、すぐにそんな物は気にしてはいられなくなった。

それは____

 

「ひゃっ……!?」

 

士織は思わず目を覆った。突然目の前の街並みが、光に包まれた。それに次いで耳を劈く爆音と、凄まじい衝撃が士織を襲う。

士織は反射的に腕で顔を覆い、足に力を入れたが、無駄だった。

突然の風圧に煽られ、バランスを崩して後方に転んでしまう。

 

「っ、いたた……何だって言うの……」

 

少しチカチカする目を擦りながら、身を起こす。

 

「………え?」

 

身を起こして、真っ先に視界に入ってきた景色を見て、士織は間の抜けた声を発した。それもそのはずで、今の今まで目の前にあった街並みが、士織が目を瞑った一瞬で、跡形もなく、無くなっていたのだから。

呆然と目を見開く。

何の比喩でも無く、隕石が落ちてきたかのように…いや、どちらかと言えば、地面が丸ごと消し去られたかよのうに。街の風景が、削り取られていた。そして、そこの中心に金属の塊のようなものが聳えていた。

 

「あれは……?」

 

遠目のせいか細かい形状までは見えないが、RPGか何かで王様が座っていそうな、玉座のような物が見える。

だが、重要なのはその玉座の肘掛けに、足をかけるようにして立っている、奇妙なドレスを纏った少女であった。

 

「あの子……何であんなところに」

 

長い黒髪と不思議な輝きを放つスカートだけは、確認出来たので、女の子であることに間違いはないだろう。

そこで、少女が気懈そうに首を回し、士織の方に顔を向ける。

士織の事を確認したであろう少女は王座の背もたれから生えた柄のようなものを握ったかと思うと、それをゆっくりと引き抜く。それは幅の広い、巨大な剣だった。

少女がその剣を振りかぶると、その軌跡をぼんやりとした輝きが描いていった。そして

 

「きゃっ!?」

 

士織の方へと剣を振り抜いた。

咄嗟に頭を下げる。否、正しく言えば、士織の体を支えていた腕から力が抜け落ち、上体の位置が下がった。

間を置いて、士織が後ろを向くと、後にあった住宅や店舗、街路樹や道路標識などが同じ高さに切り揃えられていた。

 

「ひ……ッ!?」

 

士織は理解の及ばない恐怖に心臓を縮こませた。…………意味が分からない。

 

「冗談でしょ……!」

 

士織は、抜けた腰を引っ張るようにして後ずさった。早く、遠くに、この場から逃れなければ………!だが

 

「____お前も、か」

 

ひどく疲れたような声が頭上から聞こえてきた。

 

「あ__」

 

思わず声が出る。

膝ほどまで伸びた黒髪に、愛らしさと凛々しさを兼ね備えた顔。

奇妙なドレスのスカート部分には物質ですらないであろう不思議な光の膜で構成されている。

そして、その手には、身の丈もあろうほどの巨大な剣。

 

状況の異常さ。

風貌の奇異さ。

存在の特異さ。

 

どれもが、士織の目を引くには十分過ぎた。

 

だけれど。

嗚呼、だけれど。

 

士織の目が引きつけられている理由に、そんな不純な物は一切、含まれていなかった。

死への恐怖すら忘れ、少女に目が釘付けになる。

 

それくらいに、少女は、暴力的なまでに、美しかったのである。

 

「___あなた、は……」

 

呆然と。士織は、声を発していた。

少女が、ゆっくりと視線を下ろす。

 

「……名、か」

 

心地のいい、そんな声が鼓膜を震わせる。しかし……

 

「___そんな物は、ない」

 

どこか悲しげに、少女は言った。

初めて、士織と少女の目が交わる。それと同時に、少女がひどく憂鬱そうな、まるで、今にも泣き出してしまいそうな表情で剣を構え直す。

 

「ちょ、待って待って!」

 

士織の必死な呼びかけに、少女は不思議そうな目を向けてくる。

 

「……なんだ?」

 

「な、何するつもり……っ!」

 

「それはもちろん、早めに殺しておこうと」

 

当然だ。と言わんばかりの少女に、顔を青くする。

 

「何で……!?」

 

「なんで?当然ではないか」

 

少女は物憂げな顔を作りながら、続ける。

 

「__だってお前も、私を殺しに来たのだろう?」

 

「え_____?」

 

予想していなかった答えに、士織はポカンと口を開けた。

 

「……っ、そんなわけ、ないでしょ!」

 

「_____何?」

 

士織に驚きと疑念と困惑の入り交じった目を向けてきた。だが、少女は眉をひそめ、士織から目を外すと、空を見た。

士織もつられて、空を見ると。

空には奇妙な格好をした人間が飛んでいて、さらには手に持っていた武器から、士織たちを目がけてミサイルを発射して来た。

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁッ__!?」

 

思わず叫び声を上げる。が、数秒経っても、士織は衝撃に襲われる事はなかった。

ゆっくりと空を見上げると、空から放たれたミサイルが少女の数メートル上空で停止していた。少女は、気懈そうに息を吐くと。

 

「………こんな物は無駄だと、何故学習しない」

 

空を舞っている人間たちが、狼狽しているのが、何となくだがわかる。だが、攻撃をやめようとはしない。

少女は小さく息を吐くと、泣き出してしまいそうな顔になった。

先程、士織に剣を向けようとしていた時と同じ顔を。

その表情に、士織は命の危機に瀕したときより大きく心臓が跳ねるのを感じた。

奇妙な光景だった。

少女が何者なのか、また上空にいる人間達が何者なのか。士織には分からない。だが、少女が上空の人間達よりも強大な力を有しているのだけは理解できた。

 

だからこその疑問。

その最強者が。

…………何故こんな顔をするのか。

 

「……消えろ、消えろ。一切、合切……消えてしまえ………っ!」

 

言いながら、少女が剣を上空へと振り上げると、凄まじい衝撃波があたりを襲い、上空の人間達が慌ててそれを回避し、その場から離脱していく。

だが、次の瞬間には、別方向から凄まじい出力の光線が放たれる。

次から次に起こる事に理解が追いつかない。悪質な白昼夢でも見ているかのような。だが、目の前に降りてきた少女を見て、士織は思考を硬直させる。

 

「鳶一………さん……?」

 

「五河士織……?」

 

折紙は士織を、一瞥だけすると、すぐに目をそらし、少女に目を向ける。

少女は先程と同じように剣を振るうが、折紙は即座に地面を蹴り、凄まじい速度で少女に肉薄する。そのまま、光で構成された武器を少女目がけて思い切り振り下ろす。

少女はそれを剣で受け止める。その時起こった衝撃波によって、士織は簡単に吹き飛ばされてしまい、壁にぶつかった。

士織の意識は、そこで途切れた。




はい、いかがでしたでしょうか?

戦闘シーンとかキスシーンとかって
あんまり得意じゃないんですよねー。
経験がないからですかね?

謎の少女に機械の鎧を纏った折紙。
まだまだ謎だらけですね。
そして、後半から不遇な扱いの士織ちゃん。
いや、士織ちゃんは大好きですよ?
大好きな子ほど、いじめたくなるみたいな。
大丈夫です。
ストーリーが進むにつれて士織ちゃんには
色々な出会いとイチャイチャが待ってますから。
さぁ、早く百合百合するんだ!

言い訳っぽくなってしまうのですが、作者が風邪を引いてしまいまして、次回投稿が遅くなってしまうかもしれません。
本当に申し訳ございません。

ではでは、次回もお会い出来たら嬉しいです。
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