デート・ア・ライブ 士織パラドックス   作:こ→さん大尉

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いやほら、年度末って行事とか増えるし、時間無くなるじゃないっすか。それに比例して書けなくなるって言うか。えー、何が言いたいのかって言うと。

遅れてすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

いや、もう遅れるとかそんなレベルじゃないですね。
この際、私のことは置いておいて。
最新話、お楽しみください。


再会

「………はっ!」

 

と士織は目を覚まし、

 

「きゃっ!?」

 

と、すぐさま叫びを上げた。

それもそのはずで、見知らぬ女性が士織の瞼を開き、小さなペンライトのようなもので光を当てていたのである。

 

「……ん?目覚めたね」

 

妙に眠たげな顔をした女性は、イメージ通りのぼうっとした声でそう言った。

士織の眼球運動を見ていたらしく、顔が近い。

 

「だ、だだだ誰ですか!?」

 

「…ん、ああ」

 

ぼうっとした様子のまま身体を起こした。距離が空いたことで、女性の全体が見えてくる。

軍服らしき服を着た、20歳くらいの女性である。無造作に纏められた髪に、分厚い隈に飾られた目、それに何故かポケットから顔を見せている熊のぬいぐるみが特徴的だ。

 

「……ここで解析官をやっている、村雨令音だ。あいにく医務官が席を外していてね。……まぁ安心してくれ。免許こそ持っていないが、簡単な看護くらいは出来る」

 

「…………」

 

まるで安心出来ない。

それもそのはずで、士織より明らかに、この女性の方が不健康そうなのだから。

と、上体を起こした士織は、今の令音の言葉に引っかかりを覚えた。

 

「……ここ?」

 

周囲を見回す。

士織は簡素なパイプベッドに寝かされ、それを取り囲むように白いカーテンが仕切りを作っている。学校の保健室のようだ。

だが天井だけは様子が異なり、無骨な配管や配線が剥き出しになっている。

 

「ど、どこですか?ここ」

 

「ああ、<フラクシナス>の医務室だ。気絶していたので、勝手に運ばせてもらったよ」

 

「<フラクシナス>……?て言うか気絶って…あっ」

 

言ってから、士織は思い出した。

謎の少女と折紙の戦闘に巻き込まれ、気を失っていたのだ。

 

「……え、えっと、質問いいですか?よく分からない事が多すぎて……」

 

頬をぽりぽりと掻きながら聞こうとする。

しかし令音は応じず、士織に背を向けた。

 

「あ……ちょっと……」

 

「……ついてきたまえ。君に紹介したい人がいる。……気になる事はいろいろあるだろうが、どうも私は説明下手でね。詳しい事はその人から聞くといい」

 

言って令音は部屋の出入り口であろう方向に向かって、ふらふら進んで行く。

が、すぐに足をもつれさせ、ガン!と音を立てて頭を壁に打ちつけた。

 

「!だ、大丈夫ですか!」

 

「……むう」

 

倒れはしなかったようで、壁にもたれかかるようにしながらうめいている。

 

「……ああ、すまんね。最近少し寝不足なんだ」

 

「……どれくらい寝てないんですか?」

 

士織が聞くと、令音は考える素振りを見せてから、指を3本立ててきた。

 

「3日ですか。そりゃ眠いですよ」

 

「……30年、かな?」

 

「ケタが違う!?」

 

3週間くらいであったら覚悟していた士織だが、予想外の答えだった。

 

「……まぁ、最後に睡眠をとった日が思い出せないのは本当だ。どうも不眠症気味でね」

 

「そ、そうですか……」

 

「……と、失礼。薬の時間だ」

 

令音は突然懐を探ると、錠剤の入ったケースを取り出した。

そしてケースを開けると、ラッパ飲みの要領で一気に口の中に放り込んだ。

 

「って、ちょっと!」

 

躊躇いなく尋常ではない量の錠剤をバリバリと噛み砕いているい令音に、思わずツッコミを入れる。

 

「……なんだね、騒々しい」

 

「なんて量飲んでるんですか!て言うか何の薬ですか!?」

 

「……全部睡眠導入剤だが」

 

「それ死にます!洒落にならないですよ!」

 

「……でもいまひとつ効きが悪くてね」

 

「どんな体してるんですか!」

 

「……まぁでも、甘くて美味しいからいいんだがね」

 

「それラムネじゃないの!?」

 

ひとしきり叫んでから、士織はため息を吐く。

 

「……とにかく、ついてきたまえ」

 

部屋から出ていった令音を追いかけ廊下へ出ると、宇宙戦艦の内部や、映画で見た潜水艦の通路を思い出すような機械的な壁に床が目に付いた。

 

「……さ、何をしているんだ?」

 

士織はもう何が何だか分からないまま、ゆっくり足を動かし始め、どれくらい歩いた頃だろうか。

 

「……ここだ」

 

令音が、通路の突き当たりの扉の前で足を止めると、滑らかに扉がスライドする。

 

「……連れてきたよ」

 

「ご苦労様です」

 

艦長席と思しき椅子の横に立った長身の男が、執事のような調子で軽く礼をする。

ウェーブのかかった髪に、日本人離れした顔立ち。アニメにでも出てきそうな風貌の青年であった。

 

「初めまして。私はここの副司令、神無月恭平と申します。以後お見知り置きを」

 

「は、はぁ…」

 

頬をかきながら、小さく礼を返す。

そのまま神無月が艦長席に声を掛ける。

 

「司令、村雨解析官が戻りました」

 

すると、こちらに背を向けていた艦長席が、ゆっくりと回転した。

そこにいたのは……

 

「__歓迎するわ。ようこそ、<ラタトスク>へ」

 

『司令』なんて呼ばれるには少し可愛らしすぎる声を響かせ、真紅の軍服を肩がけにした少女の姿が明らかになった。

大きな黒いリボンで二つに括られた髪。小柄な体格。くりっとした丸っこい目。口に咥えたチュッパチャプス。

士織は眉を潜めた。だって、この子はどう見ても__

 

「……………琴………里……?」

 

そう。格好、口調、それに全身から発する雰囲気など、違いは数あれど、その少女は間違いなく、士織の可愛い妹・五河琴里だった。

 

「はぁい、士織。元気そうで何よりよ」

 

あっけらかんとした様子で言ってくる琴里だが、士織はそんなこと気にも止めなかった。いや、気にしていられなかった。

 

「…琴里?本当に琴里なの?」

 

「あら、士織は可愛い妹の顔も忘れちゃったのかしら?」

 

やはり口調の軽い琴里の肩を襲いかかるように掴み質問攻めする士織。

 

「琴里、大丈夫なの?怪我とかしてない?そもそも、何でこんな所にいるの?……えっと、それから…」

 

「ストップよ、士織。一旦落ち着きなさい」

 

宥めようと士織の頭を撫でる琴里。

だが士織の目には、少しづつ涙が浮かんでくる。

 

「……だって…ヒグッ………琴里が…グスッ……死んじゃったかと……」

 

ギュッ

 

士織が言い切る前に、琴里は士織を抱きしめていた。

 

「大丈夫よ、士織。大丈夫。大丈夫だから」

 

先程の様子とは打って変わって、目には優しさが浮かんでいる。

そして、士織の頭を何度も、何度も、優しく撫でている。

 

「うぅっ………うわぁぁぁぁぁぁ……!!!!」

 

誰よりも優しく、大切で、大好きな姉。

自分の身に起きた非日常よりも、自分の身を案じて涙を流してくれる姉。

そんな姉を安心させるのが、妹の役目であろう、と考える琴里は。

優しく、琴里の頭を撫で続けていた。




はい。百合ですよね。百合になってますよね。百合ってことでいいですよね!?
こんだけ待たせて、百合要素が少ないってどう言うことだ!!作者!!
作者出てこい!!……私だ。

いやー。琴里ちゃん。優しくなでなで。琴里ちゃん。

………もう後書きでまで何書いてるんでしょうね…

作者はテンションがおかしいので、今回はここまでにさせていただきます。

ではでは。次回もお会い出来ることを願っております。
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