プラネテューヌ
す、すげぇー。街全体がデカイ!どこ見ても新世代的な建物ばっかりでとにかくびっくり!
少年「えっと ネプギアさん」
ネプギア「あ ネプギアで大丈夫ですよ」
少年「じゃあネプギア。ここって凄いな」
ネプギア「そうですよね!私もそう思いますよ。それより 大丈夫ですか?さっきの事がありましたし……」
さっきの事とは?街に向かう途中でネプギアに聞いたところ、俺を襲ってきた物体ははスライヌって名前らしい。ん? スライムとスライヌ?なんか似てるような…………。
ネプギア「あ もう少しで着きますよ、あれはプラネタワーと言って、この国、プラネテューヌのシンボルで私達の家です」
少年「い、家 …なんだ…」
遠くから見えたあのタワーが実は家って……世の中タワーを家にする貴族って居るんだな。ん? 私達?
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プラネタワー
ネプギア「ただいま戻りました」
少年「お、おじゃま……します」
タワーの中に連れていかれ、受け付けやら色んな職員の人達とすれちがい、大きなドアへと入って行く。
ネプギア「いーすんさん 居ますか?」
???「私はここにいます。こちらへ来てください」
奥から幼い声が聞こえた。俺はネプギアに付いて行き、いーすんさんと呼ばれる人の声が聞こえた面会室に入る。
???「おかえりなさいネプギアさん。そして、ようこそプラネテューヌへ」
……人………じゃない?
落ち着け、喋るぬいぐるみが浮遊する本に乗っている。で間違いないよな?つまり人じゃないって事だよね間違いなく。
???「あの〜」
少年「は、はい!」
目を何度もパチパチと動かす俺にぬいぐるみが話し掛けてきた。慣れない話し相手から声を掛けられた俺は緊張気味な感じで返事をする。
イストワール「まず自己紹介をさせていただきます。私はイストワール、このプラネテューヌの教祖と世界の歴史を記録する者です。以後お見知りおきを」
この街の教祖?それっていわゆる大臣の事かな?それと、世界の歴史を記録する者ってなんだろう?
少年「えっと……」
イストワール「その様子ですと、混乱してるみたいですね」
ネプギア「いきなり教祖や歴史の記録者って聞かされてすぐに理解するのは無理なんじゃ」
イストワール「一理ありますが、説明するには少々時間が掛かります。約3時間は掛かるかと」
はい、全く頭がついてこれません。ってそんなに難しい説明なんだ。とりあえず今は頭を真っ白にして1から整理していかないと。
少年「あの、すみません イストワールさん。少し時間をくれませんか?ちょっと頭の整理を」
イストワール「そうですね。そうした方が後々理解しやすいですし、念のため、使われていない個室を用意しましょう。ネプギアさん、案内してあげてください」
ネプギア「分かりました。いーすんさんは何かやる事はあるの?」
イストワール「私はネプテューヌさんを呼んできます」
ネプギア「了解ですそれじゃあ行きましょう」
少年「お、おう」
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ネプギア「着きましたよ」
用意してくれた個室にやって来た。ネプギアはカードキーを使って個室の扉が開く。ハイスペックだなーっていつの間に準備されてたんだな………
少年「はぁぁー やっと一休み出来る」
ベッドへ倒れるようにダイブする。このベッドの心地の良さは絶品でソフト感があってとても気持ちいい。このままベッドでゆっくりしてたら寝ちゃいそうだ。
ネプギア「あの、一つだけ決めておきたい事あるけど、いいかな?」
少年「決めておきたい事って?」
ネプギア「あなたの名前の事ですけど、どうしても思い出せないんですよね?なら、思い出すまでの間、仮の名前を決めておくのはどうかなって」
名前か、確かにそうだな。このまま名前を持たないでいたら色々不便だな。でもあいにく名前のセンスに自信がない。俺は早速自分の仮の名前を考える。しかしどうしても難しい顔をして案が思い付かない。
ネプギア「私で良ければ任せてください!好きな色とかありますか?」
少年「好きな色かー。…………この服の通り赤かな」
ネプギア「赤ですね!どしたらレッドっていう名前はどうですか?」
レッド?悪くないけど、もう一つ案外欲しいかな?
ネプギア「今Nギアを使って、名付けアプリで男性にあう名前を調べてみたんですけど……」
少年「え? Nギア?」
ネプギア「あ、この機械はNギアと言って、通話やアプリなどゲームやハッキン……じゃなくて色んな事が出来るんです」
ネプギアはNギアを持って、俺に見せた。ところで今の聞き間違いかな? ハッキングって聞こえたような……。
少年「そ、そうか それで調べた結果、どうだったの?」
ネプギア「えとですね、二つあります。ジンとシュウです」
ジンとシュウか、ジンとシュウ…………ジンとシュウ……ジント?あ、ジントがいいかも知らない。
ネプギア「ジント…ですか。いいですね! それにしましょう!」
ネプギアは俺の仮の名前が決まった事に満面の笑顔を見せた。
ジント「お、おう。改めてよろしくお願いします。ネプギア」
ネプギア「こちらこそよろしくお願いします!ジントさん」
ジントか……うん、悪くないな。それにしてもイストワールと別れてからか?ネプギアが妙に張り切ってるな。なんかいい事でもあったかな?
ネプギア「ジントさん」
ジント「なに?」
ネプギア「まだ頭の整理が終わってないと思いますが大丈夫ですか?」
ジント「そうだったな。ごめん、今から整理するよ」
ネプギア「何か質問があれば言ってください。私はNギアで適当に過ごしてますから」
それじゃあ整理しようか。まずこの世界はどこか、イストワールさんが自己紹介で言ってたな。
イストワール『このプラネテューヌの教祖とこの世界の歴史を記録する者です』
おそらく、この世界って言葉から推測出来る事は他にも別の世界があるって事だよな?俺は記憶喪失で、この世界についての記憶が失ってるとすれば、俺はどこの人間なんだ?そしてもしこの世界について、元から知らないとすれば俺は別世界から来たって考えた方が妥当か。確信はないけど、俺は別世界から来たって事にしよう。アホらしい推測だけど。
もう一つはこの国、プラネテューヌとは何か情報不足過ぎて推測一つ出来ないけど、さっきイストワールさんが自己紹介の言葉からすれば教祖=大臣、だがあの小柄で本当に大臣なのか?まあまず疑う事より信じるべきか。
あとは別世界からやって来たとしたら俺はどうやってこの世界に来たか、いやむしろ運ばれたって言うべきか?最初に目覚めた場所は、あの電子世界のような空洞だよな?それも逆さまで落ちながら。普通ならパニクる筈がパニクらなかった。その理由は助かる余地がないと思った。あの後俺は目を閉じ、死を受け入れようとしたんだけど、何時からか気付いたら落ちていなくて、あのバーチャルフォーレストの滝の近くに倒れていた。その時俺は自分の体を確認した結果、傷どころか痛みもなく ただ砂埃が付いていただけ。体の状況からすれば、間違いなく俺は落ちてきた訳じゃなく……実は運ばれていた?ていうかいつから俺は記憶喪失になったのか?
ん〜不確定要素が多すぎるし、どうやって来たかは考えないでおくか。
大体整理は出来たかな?それじゃあ次の質問に移ろう。
ジント「なあネプギア」
ネプギア「はい」
ジント「イストワールさんが言ってこの世界って言うのはなんなの?」
ネプギア「えっとですね。この世界は、ゲイムギョウ界といって、この世界を守護する4人の女神、守護女神がいます。そしてその女神は世界だけじゃなく、守護する国があります。プラネテューヌはその一つです」
ジント「その4人の女神が守護する街あるって事は、ゲイムギョウ界にはプラネテューヌを入れた四つの街があるって事?」
ジント「そうです。プラネテューヌを守護する女神、パープルハート。ラステイションを守護する女神、ブラックハート。ルウィーを守護する女神、ホワイトハート。リーンボックスを守護する女神、グリーンハート。この四つが守護する女神の名前と国の名前です」
ジント「ふむふむ、分かった」
ネプギア「また、グリーンハートを除いた3人の女神には妹がいます」
ジント「妹?」
ネプギア「はい。守護女神の妹を女神候補生と言うもので、ブラックハートには1人。ホワイトハートには2人。パープルハートには1人います。それで実は、そのパープルハートの妹と言うのは私なんです!」
ジント「え!? 君が!?」
ネプギア「はい! ですがまだまだ未熟者ですけどね………」
なんと言う事だ。俺はとんでもない人を呼び捨てにしてるじゃないかぁぁぁぁぁ!ベッドでダラダラしていた俺はすぐさまベッドから降りて、ネプギア様の前に跪く。
ジント「えとネプギア様、ごめんなさい。そんな凄い人の妹とは思わなくて、つい口が…………」
ネプギア「いやいや!気にしないで下さい!むしろ気軽に接てしてもらえると嬉しいのでどうかタメ口でお願いします。ジントさん」
ジント「ど、努力するよ…………」
ネプギア「はい!」
俺はとんでもない人と関わってたんだな。これはありがとうの一言じゃあ気が済まないぞ俺。
♪♪♪♪♪♪♪
ん?ネプギアさ……ネプギアのNギアの着メロか?な、なんかマニアックな着メロだな。
ネプギア「あ、ごめんなさい。ちょっと出ますね」
ジント「はい どう…………おう」
ネプギア「どうしたの?お姉ちゃん」
ん? お姉ちゃん?………ま、まさか女神?
ネプギア「今から目の前のドアにいるの?うん分かった!今開けるね」
え?今ドアの目の前!?ちょちょちょちょ!? 急に心臓が!心拍数が!
ネプギアは手に持ったNギアをポケットにしまい、すぐさまドアを開けに行き、そして開けた。そして俺は目の当たりにした。あれが女神なのか………………。
背の高さはネプギアより少し下で長袖の白いパーカーを着ている。ネプギアよりちょっと濃い薄紫色のショートヘアの女性…………いや……女の子?
ネプテューヌ「おはこんばんにちわ! 記憶喪失くん!私はネプテューヌ!プラネテューヌの女神だよ!」
…えっと……え? この子が女神?ちょっと想像が違ってた。もっとこー凛々しくていかにも『神です』みたいなオーラを感じさせる雰囲気を持ってるのかと思ったんだが………。
ネプギア「お姉ちゃん! 記憶喪失くんは失礼だよ。彼にはジントって仮の名前があるんだから」
ネプテューヌ「ジント?なら今度からジントって呼ぶね!それより君、記憶喪失なんだってね。大丈夫?なんか思い出せそう?」
そういいながら、ルンルンとした動きでベッドに寄ってきて、微笑んだ表情で様子を伺ってきた。
ジント「いや、何も思い出せない」
ネプテューヌ「そっかー。大変だねー」
ネプギア「あれ?いーすんさんは?」
ネプテューヌ「急用が出来たって言ってどっか行っちゃったよ?ねねジント! 何も思い出せないならゲームしよ!頭の回転を良くして思い出させる!我ながら頭良いー! どう?やらない?」
ゲームに誘うと俺の手を掴み、いつでも連れていける体制をとった。今手を掴まれたが、女性に触れた事ないないのかちょっと照れてしまった。
ネプギア「ちょっとお姉ちゃん〜ジントさんは今色々大変だし、ゆっくりさせてあげようよ」
ネプテューヌ「ネプギア、確かに大変だし、色々整理していかないとだけどそれはまず、生活に慣れていかなきゃだよ?」
た、確かにそうだな。考えても仕方ないし、ゲイムギョウ界の事は分かったし後は生活に慣れて行かないとこれからどうするべきかが決めにくいしな。そうだな、ここは…………。
ネプギア「で、でも……」
ジント「お言葉に甘えるよ。ネプテューヌ」
ネプテューヌ「お、流石!そう来なくちゃ!それじゃあ早速私の部屋にレッツゴー!ほら行くよ! ネプギア!」
掴んでいた手とついでにネプギアの手を掴んでいた無理やり引っ張りだし、部屋から出ていく。
ネプギア「ちょ、引っ張らないで〜!」
ジント「ま、待て!走るから引っ張らないでくれぇぇぇ!」
まずはこの世界の生活に慣れてからだ!謎だからの理解は………その後だ!
ネプギアによって保護された少年は仮の名【ジント】と自分に名ずけ、プラネテューヌの女神、ネプテューヌの提案でまず生活に慣れる事から始めた。
生活に欠かせない稼ぎの一つ【クエスト】をネプギアとネプテューヌと共に3人で受ける事に。その内容は【討伐】だった。しかしその先に待ち受ける【事】は新たな異変だった。
次回
Episode02 遺跡