プラネタワー 個室
[ジント]
ジント「……ん……っ」
ブラン「…………」
眠りから覚めた俺は、上半身を起こて背伸びをする。周りを見渡すと近くのデスクの椅子にブランが座っていて何かをしている。同室していたアダスオラの姿は見当たらない、多分先に起きてどっかに行ったのか?
ジント「おはよう、ブラン」
ブラン「おはようジント。ぐっすり眠れたみたいね」
《超次元ゲイムネプテューヌシリーズ Lite Light》
△
まずは挨拶をした。ていうか寝ぼけていたせいかそれしか思い付かない。でもブランが言った、ぐっすりに俺は反応する。
ジント「ぐっすり? 今何時だ?」
ブラン「10時よ」
ジント「なっ……もうそんな時間か~ 朝食食べ損なったか」
遅く起きてしまった俺は、朝食を食べ損なった事に気付き、起きた上半身がベッドに倒れる。
ブラン「それなら心配ないわ。そこのテーブルにラップした朝食があるわ」
ジント「まじか!感謝するぜブラン」
テーブルにラップされた朝食がある事を知った俺は、すぐさまベッドから降りて洗顔しに洗面所に行く。
ブラン「どういたしまして……」
洗面所の水で顔に浴びさせ、フェイスタオルで顔についた水分を拭いて身だしなみも整える。拭いたタオルを首に掛けて、朝食が置いてあるテーブルへ向かう。
ジント「お、美味そうだな」
ブラン「冷めているけれど、味は保証するわ。猫舌の私はが保証する」
ジント「そうか、ってお前猫舌なんだな。なんか雰囲気通り」
早速朝食を食べにかかる、その様子を見ているブラン。なんか視線が妙に気になるがまあよしとする。
右手に箸を持っておかずを摘み、口の中へ運ぶ。
ジント「お~ 冷めているけど美味い」
ブラン「……っ」
おかずを口にして美味い事を聞いたのかブランは、その瞬間デスクの上にある白い用紙に目を移し、何かを書き始める。
ジント「なんか書いてるのか?」
俺はブランに、白い用紙に何を書いてるのかを聞いた。顔を動かさず目は白い用紙に向いたまま答える。
ブラン「これから書く小説の内容を書いてるの、プロットをね」
ジント「そうか、次作……楽しみにしてるよ」
ブラン「うん……」
朝食を食べながら言う俺、ブランはその答えを少し遅れながら答える。白米とおかずを一緒に食べ、やがて食べ終わって片付けに入る。
ジント「はぁー美味しかった」
ブラン「もう食べたの?食べるのが早いのね」
席から立って、食器をまとめて台所に行く際、ブランの後ろを通った時、もう食べた終わった事を知ったブラン。
ジント「そうか? まあ美味かったからだと思うよ。んじゃあ片付けてくるな」
ブラン「そう。…………っ」
後ろに向いてきたブランは、何かほっとした表情を見せている。俺は構わず台所へ向かおうと、ブランに台所へ行く事を伝えて個室を出る。
ジント「そう言えば、結構静かだな。という事はネプテューヌ達はお出かけ中って事か」
朝の廊下を歩く時、いつもは何かしら物音(ネプテューヌによって)が聞こえたりするんだが結構静かだ。
ジント「よし、洗うか」
台所に着いた俺は、朝食に使った食器を洗う。その時、台所と繋がっているリビングから1人の天然な声が聞こえてきた。
プルルート「おはよぉ~ ジント~」
ジント「おはよう プルルート」
リビングのソファーにこのプラネテューヌの女神、プルルートが座っていた。手には縫製道具を持ってるみたいだが、何か縫うのか?
ジント「お前、縫製とかしてるのか?」
プルルート「そうだよ~ 友達が出来たら、その人のぬいぐるみを作るんだぁ~」
ジント「ぬいぐるみを作るのか、いい趣味じゃないか」
プルルート「えへへ~」
友達か…………気が早いかも知らないけど、友達になってるって事でいいのか?プルルートとは。
そうだ、一応聞いてみるか
ジント「なあプルルート」
プルルート「なあにぃ~?」
ジント「アダスオラはどこに行ったか知らないか?」
プルルート「アダスオラさん~? えっとね~ プラネタワーのてっぺんに行ったよ~」
ジント「このタワーのてっぺんに?」
なんかどっかのゴリラじゃありまいし、高い所が好きなのか?
プルルート「うん なんで~?」
ジント「朝から見かけないからどこにいるのか知らなくてな」
プルルートとののんびりした会話をしている内、話が終わるよりも食器の片付けが先に終わり、元の個室へ戻る。
ジント「そんじゃあ、部屋に戻るよ」
プルルート「は~い! ぬいぐるみ~ 楽しみにしててね~」
ジント「お、おう」
笑顔で見送るプルルートに背を向けたままリビングを後にする。
ジント「実行は明日か」
個室へ戻る途中、独り言をこぼす。
実行する事、それはハネダ山道の山深部へ向かう事。戦力等を考え、念のため全国の女神と俺達全員で行く事になっている。アルブムとサクラはプラネタワーで留守番。2人は俺と同じように記憶喪失者だか、俺のように力は持っていないとなれば巻き込ませたくない。
頭の中で考えていたら、あっという間に個室のドアの前に来ていた。ドアを開けると、すぐにデスクが見えるがブランがいない。
ジント「あれ?いないのか?」
ブラン「私ならベッドの上よ」
少し進み広い部屋に出ると、俺が寝ていたベッドの上にブランが横座りで座っていた。
ジント「脳が覚醒した今だから言えるんだけどよ、どうして俺の部屋に?」
ブラン「私なりの勉強よ。今回の小説のジャンルは恋愛だから」
ジント「そうか、って男の部屋に来てなんの勉強になるんだよ。まあいいけどさ」
ブランの行動に疑問を持つのを諦めて、ブランが座っていたデスクの椅子に座る。
ジント「はぁ~」
ブラン「どうしたの?」
ジント「暇だな~って」
ブラン「………………」
[ブラン]
とても暇そうね。あいにく手元には本はないし、制作段階の小説の始まるに合う内容があまりピンと来ないし、何となくベッドの上で座るけど何も浮かび上がらない。斯くなる上は……
ブラン「ジント」
ジント「ん?」
ブラン「一緒に出かけましょ」
ジント「え?」
私の誘いに少し戸惑いを見せたジントは、私に振り向いて見つめてくる。
ブラン「ここにいても仕方ないわ。こういう時は外に行くに限るわ」
ジント「た、確かに。でも俺と2人でか?」
ブラン「嫌なの?」
ジントは少し抵抗するような態度を見せるが、少し威圧を出すように言ってみる。するとジントは私の顔を見たジントは抵抗するのを諦めて、観念した。
ジント「わ、分かったから。まあよく考えれば、ここのプラテューヌはどんな感じか知らないしな。念の為プルルートも誘う?」
ブラン「その心配はないわ。行くところは決まっているわ。そして地図もある」
私は後ろに手を回し、地図を取り出す。
ジント「どこから出したんだよ。んで?行きたい場所って?」
ブラン「コロシアムよ」
ジント「は?」
ブラン「コロシアムよ、コ・ロ・シ・ア・ム」
ジント「いやそれは知ってるけど、何の為に?」
ブラン「特訓ついでに、討伐対象を倒せば報酬が貰えるのよ」
ジント「ほ~ そんなのがあるのか。じゃあ早速行くか?」
ジントは椅子から立つ。彼の事だからスカーレットフォトンやタキオンの力の特訓に火が付いたのだろう。私も女神化出来ない以上、女神化時の戦闘能力はない。でも明日、戦闘になるかも知らない事を考えて、ある程度腕を磨かないとね
ブラン「もちろんよ」
▲
私はベッドから降りて、早速地図に記されたコロシアムを目指し出かけに出る。念の為プルルートにも伝えようとリビングに向かってみたが、プルルートは縫製道具を手に持ったまま寝ていたので、出掛けている事をメモし、プルルートの隣に残して行く事に。
プラネタワーを後にして、近くの商店街を歩いている。
《神次元ゲイムネプテューヌV PLANEPTUNE's Theme ver.V》
△
ジント「ちなみにだけど、コロシアムってさ、やっぱいきなり強い奴をやらせてはくれないだろ?」
ブラン「そうだと思うわ。まずこの世界のコロシアムは初めてだから、最初にライセンスを作る事から始まるわ」
ジント「そのライセンスって?」
ブラン「ライセンスって言うのは、言うなら会員カードの事で、最初はDランクから始まるの。自分のランクにあったクエストを選ぶのに必要なのよ。そしてクリアする度にそのクエストに記されたランクポイントが貯まるわ。一定数貯まると昇格して、ランクが上るの」
ジント「なるほどな。ちなみにブランは向こうの世界でもコロシアムに会員してるのか?」
ブラン「えぇ、ちなみにランクはSよ」
ジント「へ~ 凄いな。俺も燃えてきたぜ」
ブラン「言っておくけど、くれぐれも私にも危害が加わる様な事をしないでね」
ジント「大丈夫だって!守りながらやるし」
ブラン「…………っ」
私は反射的に顔をそらした。ジントに守ってやると言われると何故だから照れてしまう。周りは一体どんな目で見られているのか……どういう訳か周りの視線も少ながらず感じている。
ジント「それにしても賑やかだな~プラネテューヌは。お前んとこの国もこんな感じなのか?」
ジントに質問された私は、恥の気持ちを一旦しまって答えを返す
ブラン「そうでもないわ。私の国、ルウィーは雪国よ。賑やかな部分もあるけれど、基本は物静かでカラフルな建物が多い。魔法の国の様な雪国よ。機会があったらあなたを招待するわ」
ジント「そうなのか、雪国なのか~ お言葉に甘えるぜ。その招待」
ブラン「……っ うん」
彼は素直に期待してくれた。私の国が期待されてると思うと、なんだか新鮮な感じ。招待して来てくれたその日、何をおもてなししようかしら。
ジント「なあ、これがそのコロシアムか?」
ブラン「えっと……そうね。これがコロシアムよ」
ジント「な、なんか思った以上に小さくないか?」
彼は目の前にあるコロシアムの建物を疑っている。無理もないわ。本とか歴史ではコロシアムはとにかくでかい、でも現実はこの通り。建物もの大きさは、どこにでもある一軒家サイズの建物。形は全体的に四角くて、色もカラフル。そして入口は大きく、大きな扉が2つ「ドン!」と設置されている。そしてその扉の上には看板があり、名前は次元ノコロシアムと出ている。
ブラン「間違いないわ。向こうと同じ構造だ、入りましょ」
ジント「あ、あぁ……」
プラネテューヌ 次元ノコロシアム
私達はコロシアムの入口の扉を開けて入っていった。その先の景色は、オール電子 その一言に尽きる。周りは手馴れた人達が何人もいて、とても賑わっている。よくある血の気が多い人とは真逆で、フレンドリーな人達が充満している。その中を入口から入った私達は受付に向けて歩いていく。周りの視線は、初めて見たような様子を見せながら「見ない顔だね」「新人さん?」「どんなバトルをするんだろう」とこそこそ話をしながら私達を見ている。
ジント「なんか凄い注目を浴びてるけど、こういうの余計に燃えてくる」
ブラン「あなたって実は目立ちたがり屋なのかしら?」
ジント「別にそんなんじゃないよ。ただ本気は出さない方が気がしてな。タキオンだけでやってみるか」
ジントは私の耳元に小声で話しかけてくる。しっかり聞く事は当然出来たけれど、息がくすぐったかったりした。
受付まで来た私達は早速ライセンスの発行を申し込み、写真撮影とテストを行うべく二手に分かれ、約20分で終わった。
ちょうど終わったタイミングも同じで、私とジントは受付前に同じタイミングで戻ってきた。
ジント「偶然だな。ちょうど終わったとこだ」
ブラン「私も同じく」
結果は合格した。互いにライセンスを受け取り、晴れてコロシアムに会員する事が出来た。
ブラン「早速やりましょ」
ジント「あぁ」
ライセンスを受け取った私達は早速コロシアムクエストを受ける。まずは肩慣らしとしてジャイアントスライヌ2体の討伐する事になった。
ジント「ジャイアントスライヌって……あのヌラ~って言ってるモンスターのデッカイ版か?」
ブラン「そうよ」
クエストを受けた私達は受付に番号付きのカセットを持たされて、左にある大きな自動ドアを真っ直ぐ進むように言われた。ずっと進むと、八つに分かれた自動ドアが見えて来る。自動ドアの前に立っていた1人の案内人が寄ってきて、カセットの番号を教えて欲しいと問い掛けてくる。
番号を教えると、指名された自動ドアの前に行って、カセットの差し込み口に番号付きのカセットを指すと、それに反応し、自動ドアが開かれる。開かれた先にあるものは、宇宙の景色を見せる丸いエネルギーの様なものが展開されている。
ブラン「これはワープ装置。その中に入ると無限世界へ転送されるわ」
ジント「無限世界って事は、空想の世界って事だよな?その中にジャイアントスライヌがいるのか?」
ブラン「そうよ。だからなるべく私を巻き込ませないようにね」
ジント「おう、じゃあ行くか」
ブラン「えぇ」
ワープ装置へ足を踏み入れると、周りは眩い光が私達を包み込み、無限世界へ転送される。視界はまるで先に進むように見えて、奥から黒が広がり白が広がって行く。
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空想世界 無限電世
《新次元ゲイムネプテューヌV2 Voltage》
△
ジント「……っ ここが無限世界?まるでゲームの中みたいだな」
場はすごく広く、山の盛り上がりや凹みも無い真っ平ら。空はゲーム世界の様な感じで、所々数字の列が流れている。
ブラン「地形を破壊しても再生されるわ。ある意味あなたのスカーレットフォトンの扱いを特訓場にするのも手でしょ?」
ジント「確かにそうかも知らないな」
その時だった。ここから50m先に離れた所から大きな穴が空いて、2体の大きな物体が現れた。
ジント「で、でか!?」
ブラン「この距離からであの大きさ、予想以上のかも知らないわね」
その大きさはこの距離から確認すると、自分の手の大きさと同じ。近くから見ればその大きさは恐らくあの時に現れた火炎龍の倍かも知れない。
ブラン「どうする? 一体ずつ分けて倒す?」
ジント「そうしよう、一応俺は本気を出さない設定だ。Dランク相手に使うのも大人気ないし」
ブラン「そう……」
右手を前に伸ばして横に手の平開く、すると転送されるかのように手の平に私の武器であるハンマーが現れる。
そしてジントもタキオンを唱えて、背後から時空剣が現れて、右手に持って構える。
ジント「さてっと……」
ブラン「行くわよ」
ジント「おう!」
▲
《新次元ゲイムネプテューヌV2 Outside The Dimension》
△
二人同時にジャイアントスライヌへ向かうように駆けていく。私は左の標的を狙い、ジントは右の標的を狙う。向かってくるのを気付いた標的はこちらに注意を向く。
ジント「はぁ!」
先に仕掛けたのはジント。ジャンプして縦に剣を構えて振り下ろす。
ずし!
ヌラ~!?
ジントの剣はジャイアントスライヌの顔面を斬り、斬られた跡は赤く光ってる。
相変わらずスライヌ系の鳴き声はよく分からないけど恐らくダメージは通っていると思う。
ヌラー!
私が狙っている標的はその場でジャンプし、ジントを踏みつけようのしかかる。
ジント「くっ!」
ブラン「…………っ!ゲフェーアリヒシュテルン!」
私は左手に氷の丸い玉を作り空中に浮かせ、ジントにのしかかるジャイアントスライヌに向けて、テニスのサーブをする様に氷の玉を撃つ。
ヌラ!?
氷の玉はジャイアントスライヌの足部分?に命中。その反動でジントがいる位置から外れ、地面に「ドスン!」とのしかかり、地面が少し揺れた。
ジント「ナイス!ブラン」
ブラン「あんな大きな物がのしかかるのよ。いくらプニプニしたこいつらでも痛いわ」
ジント「だな……」
私達と2体のジャイアントスライヌは睨み合う。切り傷を負ったジャイアントスライヌは再生していて、もう一体は既に体制を整えていた。
ブラン「再生…………こんなスライヌは初めてだわ」
ジント「来る!」
ジャイアントスライヌは一斉に飛びかかり、私達にのしかかる。私は後ろに飛んで、ジントは上には直線に飛ぶ。
助走をして、私が狙う標的に向けて横にハンマーを振る。
ブラン「……っ!」
ドン!!
ヌラ!。
ハンマーの一撃を顔面に食らったジャイアントスライヌは体全体が波のようにプルプル揺れ出し、後ろにのけぞる。するなんかプリンみたいね。
ジント「せぇあ!」
片っぽのジャイアントスライヌの のしかかりをジャンプして避けたジントはその場で剣を下に突き出して、標的の頭に向けて落下する。
グサ!
下に突き出した剣は頭に刺さるがあまり効果が無いのか反応しない。頭の上にジントが着地しているのを気付いたジャイアントスライヌは走り回りながら「フルフル!」と激しく動きだし、ジントを振り落とそうとする。
ジント「のあ!っく!」
ブラン「ジント!」
ジント「大丈夫だ!こ、この……っ!」
斬撃が効いてないみたいね。ここは弱点を突くか魔法で対抗するしかないわ。
ブラン「これならどうだ! アイスコフィン!」
ハンマーを左手に持ち替えて、右手を前に突き出し平を開くと、平の先端に冷気が圧縮して一つの大きな星型の氷塊が出来て、ジャイアントスライヌに向けて放つ。
パシン!カチカチ!
アイスコフィンが命中し、受けたジャイアントスライヌは少しずつ凍り始めた。火の様に、ゼリー状の体は氷に侵略され、やがて氷漬けになった。
ブラン「やっぱ一体に集中。気休め程度だが、おめぇはそこでじっとしてな」
氷漬けになったジャイアントスライヌから離れて、ジントの援護に向かう。
ジント「こいつ!大人しくしろって!」
もう一体のジャイアントスライヌは未だにジントを振り落とそうと激しく動いていた。その様子はまるで、乗った人を振り落とす馬の様に。
ブラン「ジント!このジャイアントスライヌは斬撃は効かないわ。斬撃以外の攻撃をするしかないわ」
ジント「なるほど、ならこうする!」
ジントは突き刺さった剣を抜いて、ジャイアントスライヌの頭を降りて、武器を構える。
ジント「斬撃がダメならこれはどうだ?」
ジントは左手に緋色の粒子が圧縮させ、一つのエネルギー体に変化し、それを時空剣の刃に接触させる。すると緋色のエネルギー体が時空剣と一つになって、緋色のオーラを纏った。
まだ激しく動いているジャイアントスライヌはジントに向かって突進してきた。
ブラン「ジント!危ない!」
ジント「食らえ!時空剣・空斬!」
ジントはジャイアントスライヌに接触する寸前に、剣を振り上げる様に持ち、目で追えない速さでジャンプしながらジャイアントスライヌの顔を上る様に斬った。
ブラン「え?」
斬撃を受けたジャイアントスライヌはその場で動きが止まった。
空中にジャンプしたジントは勢いのまま落下して着地する。その瞬間、ジャイアントスライヌは切れ目で始め、どんどん広がり兜割りした木の様に二つに分かれてブロック化して消滅した。
ジント「一閃ってね!」
ブラン「ジント、凄いわ」
ジント「それはどうも。んでもう一体は?」
ブラン「氷漬けにしたわ」
ジント「こ、氷漬け?」
ブラン「ほら」
▲
少し離れた先に、私が氷漬けにしたジャイアントスライヌに向けて指を指す。戦闘不能になったらしいジャイアントスライヌを見たジントは納得した。
ブラン「後は砕くだけよ」
ジント「む、酷いぞ」
肩慣らしに選んだこのクエストは、正直私にとって準備運動には及ばなかった。さっさとクエストを終わらせる為、氷漬けになったジャイアントスライヌをハンマーで砕いて、元のコロシアムの受付前に戻る。
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プラネテューヌ 商店街
《神次元ゲイムネプテューヌV PLANEPTUNE's Theme ver.V》
△
ジント「ふう、なかなか面白かったぜ」
ブラン「私は物足りないわ」
ジント「初めて鉢合わせしたスライヌはさっきのジャイアントスライヌとは同種類だと思うと、なんだかスライヌが恐ろしく思えてくるよ」
ブラン「再生能力を持ってるスライヌなんて、ここで戦ったのが初めてね」
ジント「多分、向こうの次元のモンスターとここ神次元とはモンスターは似ていても能力性は違うみたいだな」
ブラン「かもね」
報酬を受け取った私達はコロシアムを出たその時。
ぐぅー…………
ブラン「…………っ」
ジント「…………っ」
私とジントは、同じタイミングに腹の虫が鳴る。そのせいか互いの顔を見て少し呆然とするが……
ブラン「ふっ……」
ジント「ふふん……」
ブラン「貰った報酬で昼食を済ませましょ」
ジント「だな」
自然に笑った。12時を回った今、近辺の飲食店を探しに行く。そして私は何となく気付いた。
▲
ブラン「あ…………(も、もしかしてこれ デート?)」
《超次元ゲイムネプテューヌ The Animaition tune》
△
私は今の状況に気付いて顔を赤くする。確かにこれはこれで恋愛物のネタにはなるかも知らないけれど、変に緊張するのはなんで?
ジント「どうした?顔が赤いぞ。具合でも悪いのか?」
ジントは私が心配しているのか、私のおでこに彼の手が接触する。
ブラン「ひゃぁ!?ちょ、恥ずかしい……」
ジント「あ、すまん。つい でも具合が悪い感じじゃないみたいだな」
ジントは慌てて接触した手を離れる。まさかの展開に私も慌ててしまう。
ジント「そう言えば思い出したぞ。ロムとラムが言ってたんだけど、お前って照れると…お、怒るらしいって……?」
ブラン「…………いいから飲食店に行きましょ」
ジント「あ、あぁ」
ジントに顔を見られないように先頭に歩いて行き、強引に話題を終わらせた。
正直悪い気はしなかった。この調子で行けば、恋愛ネタがいっぱい手に入る。でもやっぱり緊張が止まらない、心拍数が早いわ。
ブラン「…………っ」
前まで小さい存在だった彼が、なんだか大きな存在になってるわね。私やきっとネプテューヌ達にとって…………
暇してたブランとジントは、肩慣らしに加えちょっとした特訓としてコロシアムでクエストを受けた。その後、クエストの報酬を使い近辺の飲食店で昼食をすませ、プラネタワーへ帰る。その後にネプテューヌ達も帰ってきて、1日が終わる。そして翌日、会議で決まった事を行動に起こし、四女神と、アルブムとサクラ、アイエフ、コンパを除くジント達がハネダ山道の山深部へ向かう。するとそこに、ネプテューヌにとって因縁の敵と偶然鉢合わせしてしまう。
次回
Episode06 魔女の再来