超次元ゲイムネプテューヌ 光の輪廻と闇の輪廻   作:超輪

23 / 46
Episode08 森林の迷路

ハネダ山道の森林 ???

 

[ブラン]

 

ノワール「ちょっと!さっきから同じ道を歩いてる気がするわよ!」

 

完全に迷った。石道をひたすら歩いてたらどっちが北側は南側か分からない位に。どれだけ進んでもX文字に分かれた石道が現れる。

 

ピーシェ「もしかして迷路だったりして?」

ブラン「あり得るわね」

 

それを納得させる物がある。それは、周りに漂っている深い霧。それが迷路だと納得させる。

 

《東京ザナドゥ Hazy Moon》

ノワール「もー!何とかならないの?」

 

ノワールは腹が立っている。神次元のノワールは怒りっぽい性格なのかしら?

 

アダスオラ「あまり喚くな。耳障りだぞ小娘」

ノワール「なぁ!?」

ブラン「アダスオラ、何か方法はないかしら」

アダスオラ「あるにはある。だが危険を伴う」

ピーシェ「危険に伴うって?」

ノワール「や、やってみなさいよ!見せ貰おうかしら!」

 

ノワールは顔を真っ赤にしながら、いかにも耳から煙が出そうな位に怒っていた。アダスオラの性格は本当に冷たいから分からなくは無いわね。

 

アダスオラ「良いだろう。ならその場で伏せていろ」

 

私とピーシェは素直に従ったがノワールは従わなかった。アダスオラは蒼い粒子を纏って、パーティカルジェネシスへ時空進化する。そして右手の平を開いて前に突き出す。その途端、蒼い粒子の玉が圧縮し始める。

 

ノワール「............っ!」

アダスオラ「フォトンバースト!」

 

ノワールはアダスオラのフォトンバーストが放たれる瞬間に伏せた。フォトンバーストは前方へ飛ぶ。すると何も無い所に着弾し、蒼い爆発が起きる。その衝撃で激しい衝撃波が返ってくる。

 

ブラン「う......く!」

ピーシェ「っう!?」

ノワール「きゃ!」

 

自分の顔を腕で隠すように、目をつぶって衝撃に耐える。衝撃波が次第に止み、腕を下ろして目を開けると、信じられない光景を目にした。

 

ブラン「こ、ここはどこなの?」

 

さっきまでの景色とは違う、見知らない花の楽園世界に私達は立っている。場所はさっきの石道とは違い、花園の綺麗な公園に変わっていた。広場の際には坂道の真ん中から流れてる水が、流通している。まるで古代遺跡に良くあるような水のカラクリ。

 

アダスオラ「花園型の【扉】の中だ」

ピーシェ「【扉】ってもしかして」

ノワール「アダスオラ、いつから気付いていたの?って言うかどこが危険に伴うよ、全然そうじゃ.........」

 

ノワールがアダスオラに問いかけようとした時だった。その不意を背後から植物型のモンスターに付かれた。

 

ノワール「あぁ...!?」

 

モンスターがノワールに攻撃しようとした途端、アダスオラがいつの間にか展開したキュアノスライトでモンスターを切り捨てた。時間差が出来て後から切れ目が出始め、血しぶきが飛び散りながらバラバラになった。

 

ノワール「ひぃ!」

ピーシェ「ひゃあ!?」

 

大量の血しぶきは近くに居たノワールの服や肌に飛びつく。バラバラになった光景を見たノワールとピーシェは動揺する。

 

ノワール「あ.........」

 

突然の出来事にノワールは呆気に取られている。

 

ブラン「なるほど。危険に伴うと言うのは、これから現れる【扉】のモンスターが現れるからって訳ね」

アダスオラ「今まで、何故ハネダ山道のモンスターが見かけないのか、これで分かった筈だ。ならばこの先にその理由と元凶がある。小娘、貴様が女神ならこの程度では動揺しないんだろ?」

 

アダスオラは立ち尽くしているノワールに尋ねた。

 

ノワール「……あ、当たり前よ!こ、こんなもんで動揺なんてしないわ!」

 

返事が遅れたが、その様子はとても見苦しい。ノワールの表情は少し青ざめて苦笑いをして、アダスオラの迫力に耐えている。

 

ピーシェ「明らかに動揺してるよこれ」

ブラン「そんなあなたはどうなのかしら?」

ピーシェ「望むところ!ってね」

 

ピーシェは両手をパキパキと鳴らしながらか気合いを見せた。話には聞いていたけれど、肉弾戦には頼りになるわね。

 

アダスオラ「まあいい、危なくなったら助けてやるだけだ。行くぞ」

ノワール「はぁ!?貴方の助けなんて要らないわよ!絶対に!」

 

ノワールはムキになりながらアダスオラに返事をする。あんなノワール、向こうのノワールに似ているとは言えネプテューヌ以外にあんなにムキになる様子を見たのは初めてだわ。

 

ピーシェ「なんかすっかり仲良くなってるね」

ブラン「そのようね。置いてかれるわ。私達も行きましょ」

 

―――――――――――――――

 

――――――――――――

 

―――――――――

 

 

―――――――――

 

――――――――――――

 

―――――――――――――――

 

華月(かげつ)夜園樹(やしんじゅ)

 

[ピーシェ]

 

【扉】の世界を進み始めてから約15分が経過した。それぞれ戦闘状態に満ちている。迷路に思えた道もそれらしい道が現れ、進む度にモンスターも現れる。アダスオラは時空進化、ノワールと私は女神化、そしてブランは普通。鉢合わせする植物型モンスターや虫型モンスターを倒していく。その中でどうしても気になる事がある。

 

ブラン「..................」

 

ブランが悔しそうな表情をしている。ノワールと私は、基本ブランに気を配っているから安心なのは間違いない。でもネプテューヌの話が本当なら、私が知るブランと同じなら、きっと彼女は相当気にしてるんだと思った。

 

 

ピーシェ「ねえ、一旦休まない?」

ノワール「なによ。もう疲れたの?」

ピーシェ「まだ疲れていないけど、ブランの様子が.........」

ブラン「............」

ノワール「ブラン?どうしたの?気分が悪いのかしら」

ブラン「............」

 

ブランは黙りっぱなしだった。何も答えず下を見ている。何となく分かる。きっと助けられっぱなしなのが嫌なんだろう。

 

ノワール「女神化出来ないからとは言え、あなたは向こうでは女神なんでしょ?だったらこれくらい気合いよ」

 

ノワールは、気が沈んだブランの背中を押すように引っ張る。しかしアダスオラは背を向けたまま厳しい言葉を投げ渡す。

 

《BLEACH Soundscape to Ardor》

 

アダスオラ「気が重いならばこの先の戦に立つなブラン」

ブラン「で、でも.........」

アダスオラ「集中出来ないものは死あるのみ。力無き者は大人しく下がっていろ。今のお前は足でまといだ」

ノワール「ちょ、アダスオラ!あなた...」

ピーシェ「待ってノワール。アダスオラ、いくら何で言い過ぎじゃあ......」

アダスオラ「【扉】の中は生易しいものでは無い。いいか?隙は心の弱さから出来る物だ。それがまさに貴様の事だブラン」

ブラン「............」

 

アダスオラは一切振り向かずに言った。それを聞いたブランは何も言い出せず黙り込んでしまい、少し涙を流しているのがわかる。

 

ノワール「アダスオラ、あなた言い過ぎよ。そこまでしておきなさい。ブラン、大丈夫?」

 

ノワールはブランに近づいて様子を伺う。ブランは一切顔を上げないが一目で泣いてるのが分かる。ノワールはポケットからハンカチを取り出してブランに手渡すと、素直に手に取って自分で流した涙を拭く。

こう言う時ねぷてぬならどうするか?私は頭の中で考えた。すぐに思い付いた。やっぱり慰める事だった。今の私だったら、泣かせた相手を倍返しにする。でも今はそんな事より慰める事を選んだ。

 

ピーシェ「大丈夫だよ。女神メモリーがあれば女神化出来るから、それまで我慢しよ。ね?」

ブラン「う......く......」

 

とりあえず今のところ、一旦休憩に入った。私達はすぐそこの小さなスペースの石像前で休憩に入った。見張りはアダスオラが名乗り出ている。ノワールと私は沈んだブランの隣に着く。

花園の自然音が鳴り響く。これで天気が良かったら最高に気持ちいい。でも現実は、夜空の下にモンスターがいる。気を許せられない。

 

ノワール「はぁー……。これでモンスターがいなかった、いい観光地なんだけれどね〜」

 

どうやらノワールも同じ事を考えていたらしい。でもここは【扉】の中、安全地ではない。

 

アダスオラ「俺はある日、ジントと妹2人。もう2人とここに来た事がある」

 

アダスオラは見張りをしながら私達に話しかける。

 

アダスオラ「その時は温もりに包まれていた。ライバルのジントとその妹と俺の妹のアリファ、そしてもう2人、俺達は楽しい時間を過ごした。それだけなら良かった。だが」

ノワール「何か……あったの?」

アダスオラ「そうだ。光の扉と闇の扉が突然現れ、2人を吸収するように連れ去られてしまった。妹と違う、もう2人の人物をな」

ピーシェ「その2人って?」

アダスオラ「それは分からない。俺もジント同様、記憶喪失者だからな」

ノワール「え......じゃああなたも記憶喪失なら、どうやって自分の妹の存在を思い出したの?」

アダスオラ「俺が初めて気付いた時、場は時空洞の空間に落ちていた。その時、何が理由か知らんが急にビジョンが見えた。それが妹の存在、そして俺の力もな」

 

顔を夜空に向けて語りながら拳を握りしめる。

 

ブラン「時空輪亜.........」

 

ブランには心当たりがあるような表情を見せた。そして何かを考えていたらしい。

 

アダスオラ「俺には、何か大事な事を忘れている、そんな気がして仕方ないのだ。そしてその答えをしていそうなのが、俺の妹とジントの妹であるネプテューヌだ」

ノワール「確かそのアリファって言う妹が、私に似てるのよね?」

アダスオラ「その通りだ」

ブラン「ジントの妹……あの黒い目を下にクロテューヌね」

アダスオラ「黒い目?」

 

アダスオラは疑問に思ったのか、言葉が疑問形だった。

 

ブラン「えぇ、忘れもしないわ。女神化した私の一撃を素手で軽く受け止めた。ただならなぬ存在よ」

アダスオラ「小娘、あのクロテューヌが一般の目をしているのではなく、黒い目をしているのか?」

ブラン「そうよ。白い部分が黒くて、悪魔のような目をしているわ」

ピーシェ「え?」

 

私には、ブランの言葉に心当たりがあった。ねぷてぬに似たその人物。悪魔のような目をした人なんて見たことない、でも私はある。あの時ゲーセンの自動販売機の前に現れたあの人……

 

???『………待たせてもごめんね、君』

 

頭の中にビジョンが無理やり映し出された。茜色とピンクのパーカー、近寄り難い雰囲気…………

間違いない、あの人だ。

私は確信した。アダスオラが言っている妹、あの時現れたあの人が、ジントの妹!

 

ノワール「ピーシェ?腕を抱いて震えてるみたいだけど、大丈夫?」

ピーシェ「え?」

 

私が、無意識に腕を抱いて震えていた?どうしてなの?なんで思い出すだけでこんなに神経が震えて.........

 

ピーシェ「あれ?なんで……だろう……」

アダスオラ「おかしい。俺が知るネプテューヌ、いや、クロテューヌは目が一般的だった筈だ」

 

アダスオラはようやく振り向いて、話をキャッチボールを正面から投げ返す。彼の表情は相変わらずマットで見えないが、目は普段より少し見開いてるのが分かる。

 

ブラン「見違えたくても見違えないわ。間違いなく悪魔のようだった」

 

ブランの表情は真剣だった。その真剣さに私は更に身震いする。

 

アダスオラ「では何故だ?何故黒い目を……いや、話はここまでだ。充分休憩出来ただろう?そろそろ先を進むぞ」

ノワール「そうね。ブラン、もう大丈夫かしら?」

ピーシェ「た、立てる?ブラン」

ブラン「えぇ、立てるわ。それより早く進みま……」

 

ブランが立ちがあった時に言葉が途中で止まった。

 

ピーシェ「ぶ、ブラン?」

ブラン「…………」

 

 

ブランの表情が今までにないくらいに険しくなっている。そして痛みがあるのか頭を片手で抑えている。

 

ノワール「ちょ、ちょっとブラン?どうかしたの?」

ブラン「あいつがいる……あの野郎……なんであいつがこの花園にいるんだ!」

 

言葉が荒くなり、急に走り出した。しかしそれを遮るようにアダスオラが立ちはだかる。

ブランは立ちはだかるアダスオラに向けて大声を上げながら怒鳴る。

 

ブラン「そこをどきやがれ!あいつを叩きのめしてや……っ!?」

 

アダスオラはブランの口を強引に閉ざすように、頬を強く叩くように平手打ちする。その衝撃でブランは目を見開き、口を閉ざした。

 

《BLEACH On The Precipice Of Defeat》

 

アダスオラ「何故そこまで言うかは知らん、だかもう忘れたか小娘。お前は頭脳派と見ていたがどうやら見間違いのようだ」

ブラン「.....................」

アダスオラ「女神化出来ない貴様が何を先走った行動をしている?死にに行きたいのか?小娘」

ノワール「ぶ、ブラン.........あなた、どうしたの?」

ピーシェ「ブラン......」

 

ブランは顔半分を手で抑えながら、アダスオラに向き合う。そして自分が気付いた事を話す。

 

ブラン「あいつが……いるんだ。奥に……」

 

私にはブランから何かを感じ取った。因縁と言うかなんとて言うか……私にはよく分からなかった。でもこれだけは何となく分かる。

 

何が起きる……

 

そんな気がした。

 

―――――――――――――――

 

――――――――――――

 

―――――――――

 

 

―――――――――

 

――――――――――――

 

―――――――――――――――

 

ハネダ山道の森林 ???

 

[ネプギア]

 

ジント「っち、見失ったぜ」

PH「流石の森林、もはや探し出すのは得策ではないわ」

PS「うん.........」

 

私達は、さっきの草原の奥に立っていた人形の影を追ったのだけれど、逃げ足が早くて見失ってしまった。

 

ユニ「次あった時は必ず捕まえてやるわ」

WH「あぁ。だが必死に追いかけたせいかここは森林のどこが分からなくなったぞ」

PH「そうね......とりあえず女神化を解除しましょ」

 

そう言って、私たちは女神化から変身を解く。ジントさんもスカーレットフォトンを解き、全員は戦闘態勢から探索態勢に映る。

 

ネプテューヌ「はぁ〜久しぶり過ぎる無双戦だったよ〜。もうクタクタ〜」

ホワイト「相変わらずのギャップの変化、見てるこっちが疑いを持つくらいよ」

ネプギア「でもどうして、ハネダ山道のモンスター達が集まってたんだろう?」

ジント「それは分からないなー。でも、この森林に何かあるのは間違いはない筈だ」

ユニ「うん.........」

ネプギア「うん............」

 

私とユニちゃんは同じように返事をして、同じタイミングにため息をつく。それにしても、何だろう?なんかおかしい気がするのは気のせいかな?

 

ネプギア「あの、ちょっといいかな?」

ネプテューヌ「どうしたの?ネプギア」

ネプギア「上手く言えないけど、そもそもよく分からないけど、なんか引っかかる……気がする」

ユニ「ネプギア、あなたもそう思ってたんだ」

 

ユニちゃんは私が言った途端、少し驚いた表情をして言った。ユニちゃんも私と、良く分からない何かに引っかかっていた。何かに引っかかるような感じがしたのは、人形の影を追う時に覚えた。なんて言えばいいのか分からない、ただ本当に分からない。でも引っかかる。

 

ジント「どうしたんだ? 二人共難しい顔してよ」

ホワイト「何が引っかかるの?」

ユニ「それが分からないんです。ただ、無意識に頭の中がスッキリしないと言うか.........」

ネプテューヌ「ん〜」

 

みんなは何も気づいてはいなかった…………

 

誰もが気付かない、そしてネプギアとユニは少しずつ、芽生えるように気づき始める。そもそも森林の探索に入る前からがおかしい。何か引っかかる…………引っかかる…………引っかかる?

でもなんで影を見た時に?なんで見たら引っかかるようになったの?

 

 

ハネダ山道の森林 ???

 

 

 

???「もう少しで来るのか………」

AH「……うっ…く……」

 

アイリスハートに女神化していたプルルートは、森林の地にうつ伏せに倒れている。そしてすぐそこに、禍々しいオーラを纏った闇の女神がプルルートの頭を踏み付けて誰かを待っていた。

 

 

 

なんで?なんでみんなは気付かないの?だって…………でも…………

 

 

心の中で、無意識にある事を呟いた。

 

 

 

 

一体いつから…………どんなタイミングに…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネプギア&ユニ『いつから……プルルートさんがいなくなったの?』




アダスオラ達は、いつの間に【扉】の世界に侵入していた。その場所アダスオラの記憶の思い出の一つだったが、ブランが険しい顔で、奥にあいつがいる事を訴えた。

そしてジント達は、謎の人形の影を追ったが見失ってしまう。しかしそれをきっかけにネプギアとユニが何か違和感を持ち始め、そしてすぐに気付いた。
プルルートはいつから居なくなってしまったのか?そして何故プルルートが闇の女神に倒されていたのか?その闇の女神とは、ネプテューヌとネプギアとユニとブラン、そしてジントにとって二度目の再会になってしまう。

一方、サクラとアルブムは急いで彼等の合流しに向かっていた。

次回
Episode09 月下の森禍(しんか)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。