リーンボックス教会 屋上
《超次元ゲイムネプテューヌ The animation tune》
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[ジント]
ハネダ山道の森林の探索を終えて一週間の時が流れた。
ジント「…………」
1人はぐれたベールを見つけ森林を出た頃には、クロテューヌとアリファは姿を消していた。森林の中心に展開されていた【扉】はクロテューヌの地形破壊攻撃によって崩壊し、ダークホワイトは倒された。地形破壊の影響は、【扉】の空間だけじゃなく、森林本来の地形まで破壊されていて、上空から見るとまるで隕石が落ちた現場かのような地形に変わり果てていた。
ピーシェとサクラとアルブムの3人は大怪我を負ったホワイトを連れてルウィーまで送り届け、そこで待機。気絶していたプルルートはネプテューヌがプラネテューヌへ連れていき、そこで待機。ノワールはラステイションへ戻り、ハネダ森林の報告書を作成し仕事に入って、残りの俺達はアダスオラ、ブランと俺 そして気を失ったままのネプギアとユニはリーンボックスに来ている。ダークホワイトが倒されて以来【扉】の出現は激減した。
ジント「でも、謎がある。あれは一体なんだったんだ?」
あれとは……大群のモンスターを率いていた人影。あれは誰だったんだろうか?今までの流れからすれば、誰でもない。
ジント「まず、俺達探索者の人じゃないし、クロテューヌとアリファではないのは間違いないな」
アリファは待ち構えていたが、女神をも超える実力者で俺達の実力が知りたくて仕掛けた。じゃあ何故草原から去ったのかを思うと、言葉と行動の違いに不自然感が浮かび上がる。
ジント「考えても仕方ないや。今はただ、ネプギアとユニが目覚めるのを待つだけだな」
ちなみに2人を捕らえたアリファに聞いたところ、ネプギアとユニがなかなか目を覚まさない理由はアリファ自身も知らないらしい。
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《超次元ゲイムネプテューヌシリーズ Lite Light》
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ブラン「ここに居たのね」
ジント「ん?ブランか。どうした?」
屋上にやって来たのはブランだった。背を向けていた俺はその場で振り返って、ブランと向き合う。
ブラン「さっきネプテューヌから、プルルートが回復した事を聞いたわ」
ジント「それは良かった。ところでアダスオラは?」
ブラン「アダスオラならコロシアム。それで相変わらずよ」
ジント「そうか」
アダスオラは三日前からコロシアムに通い始めている。本気は出さないでいるようだが、アイツの口の悪さで始まる事故で毎回トラブル。でも無傷で見事に返り討ちにしていて、新聞の端っこに写っていたりする。
ジント「ベールは?って言っても想像は付くけど」
ブラン「想像通りよ」
ブランと同じように呆れた顔をしてため息をつく。何故ならベールは、五日前からほとんど私室にこもって四女神オンラインをプレイ中。でもネプテューヌよりはマシらしい。
ジント「だよな〜。そんでお前は?」
ブラン「私は小説の執筆をしたいところだけれど、プラネテューヌに置きっぱなしにして来てしまったから、やる事が無いのよ」
ジント「なら一緒にどっか出掛けようぜ。教会に居てもやること無いしな」
ブラン「え?……う、うん」
そんでもって俺とブランはベールに出掛ける事を伝えて、教会を後にする。
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リーンボックス カフェ店
ブラン「なんだが新鮮だわ。別次元のリーンボックスに出歩くなんてね」
ジント「思えばこの前、コロシアムの帰りでカフェ店に寄って食事をしたよな」
ブラン「そうだったわね」
俺達は、とりあえずカフェ店に寄って軽い食事を済ますことにした。リーンボックスの案内が以内から、近くの店に寄ったところで今に至る。
ブラン「ねえ、ジント」
ジント「ん?」
ブラン「ずっと聞きたかったんだけれど、ダークホワイトは倒されたのよね?クロテューヌに」
ジント「だと思うよ。お前は見ていなかっただろうけど、俺の妹はとんでもない力を持っていた。それに圧倒されて倒されたよ」
ブランは驚いていた。確かダークメガミを倒すにはシェアリングフィールドが必要だったな。その結界を出せる人物は天王星うずめと言う女神。でもその女神がいない今、現状はダークメガミを倒すのは難しい。でもクロテューヌはそれを簡単に倒した。その事に驚いているんだろう。
ブラン「後3人ね」
ジント「3人?まだ他のダークメガミがいるのか……」
ブラン「そうよ」
まだ3人……試しにやってみた大技をまともに食らって、それでも立つような奴が3人か……
心の中でそう呟きながら、頼んだ料理を口の中に運んで食べる。
ジント「向こうのみんなは元気にしてるかな?」
ブラン「もしかして、ノワールが心配なの?ジント」
ジント「あぁ……強気なノワールがあの崩れようだぜ?しかも俺から離れようとしない仕草を見せられたら、もう他人事じゃないしさ」
ブラン「あなたは本当に優しいわね。ちょっと妬いちゃうわ」
ジント「何を言ってるんだよ。お前にもちょっと心配してるんだぜ?」
ブラン「え?」
ブランはジントの予想外の言葉に動揺して、紅茶を飲もうとしたところでピクリと行動が止まった。
ジント「当たり前だろ。お前は今、
ブランは顔をほんのり赤くして、ジーと俺を見ている。いやこれはあれだ。ジーじゃなくてボーっとだな。何せ手を顔面の前に振っても反応しないんだし、これは余計な事言っちゃったかな?
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リーンボックス 海岸
[アダスオラ]
討伐クエストを終え、吠えてくる犬を返り討ちにして今、リーンボックスの海岸に来ている。
アダスオラ「………………」
アリファ『また会えに行くわ。兄さん』
アダスオラ『………………』
アリファ『冷たいわね。引き止めてもいいのに』
俺はあの時、引き止めたかった。でもそれが出来なかった。何故だかは知らん。また遠くに行ってしまう、それを理解した上で止めなかった。
アダスオラ「思い不足だからだとでも言うのか?」
俺の欠点は把握している。他者を思いやる気持ちが曖昧だと言う事、力に特化しただけの孤独な戦士。邪魔な物は排除し、必要とする物にだけ集中する。だからこそ、あの時の2人を行方不明にさせてしまった。
アダスオラ「2人の女性…………」
誰だか分からない。だが少なくとも俺やジントと関係する人物。花園に来た時に連れていったあの2人……
アダスオラ「何故このタイミングに頭から蘇る……」
どういう引き金で蘇った記憶なのか、それは花園型の禍空間【扉】に侵入した事が引き金だ。その時にアリファとジントとその妹と2人の影のヴィジョンが見えた。そしてクロテューヌを見て、2人の影が女性だという事を思い出した。
アダスオラ「誰だ……貴様は……」
赤い太陽と波の音が大きく響き渡る海岸でフードを下ろし、やっと見せた外形には青い長髪とアリファと似たように右目の下に垂直に伸びる青い線上が見えるその表情には誰にも見せなかった暗い表情で暁の空に訴えた。
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一方 リーンボックス コロシアム
リーンボックスのコロシアムのシステムサービスの一つ【ドッペルゲンガー】名の通り「分身」コロシアムでは自分の戦闘能力を一度レコードし、全国のコロシアムへと分身として記録される。その分身に挑戦する事ができ、己の戦闘能力や基礎能力を磨く事も出来る。そこにアダスオラの戦闘能力をレコードされた分身と戦い、負けたが惜しいと話を盛り上げた人物がいた。
???「はぁーくっそ! 後もう少しだったのにぃ!」
1人悔しがっている女性がそこに居た。コロシアムでのアダスオラの評価はランクで示すとSランク。世界でSランカーを持つ者は、四女神と3人だけ。そんなSランクの戦闘能力をレコードされたアダスオラの分身を、あと一歩で負けたその女性で、場が盛りがっている。
周りからは「やるな」「ルーキーとは思えない」などの驚きと声援をあげている。
???「覚えてろよ!アダスオラ!次は絶対に倒してやる!」
女性は叫びながらそう訴えた。分身集に並ばれた掲示板に向けて叫ぶ様子から、密かにツッコミ人達がいた。
「いや本人にいいなよ……」
アダスオラをライバル視するその女性は皆「アホの銃虎」と異名で呼ぶようになった。
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リーンボックス教会 リビング
[ブラン]
《超次元ゲイムネプテューヌシリーズ Lite Light》
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そして夜、私達は夜食を食べていた。
ベール「料理が出来るなんて凄いですわ。ブラン」
ブラン「簡単な料理しか出来ないけれど、美味しい?」
ジント「美味しいぜ。特にコンソメスープの風味がいい」
ブラン「ありがとう。アダスオラは?」
アダスオラ「………………」
ブラン「…………」
ベールやジントは感想を言ってくれるけど、アダスオラは相変わらず何も喋らない。でも手を止まらずに食べているって事は少なくとも不味くないと私は思った。
ジント「ところでよ。お前の素顔初めて見たぞ?」
そう言えばなんで今気付いたのか私も不思議だけど、アダスオラは今までフードを被っていて、素顔は影で見えず特徴的な青眼だけは把握していたけれど、フードを下ろしいる今のアダスオラは長髪の青い髪と、右目の下に青い線上がある。兄弟の印のようにも見えた。
ブラン「あなた、どうして今まで素顔を隠していたの?」
ベール「そうですわよ。あなたの顔は、女性向け恋愛ゲームに出そうな顔をしていますわ。私好みでしてよ?」
アダスオラ「気が向いただけだ」
アダスオラには特に理由がないらしい。それよりベールの発言に私は気になる部分がある。
ブラン「ベール、ジントの顔も女性向け恋愛ゲームに出ると私は思うわよ」
ベール「あら?それはもしかしてあなた……」
ブラン「ここで言ったらどうなるか分かるな?」
ベール「いやですわねー。冗談ですわ。そんなお気になさらずに(ボヨン)」
ブラン「おいベール。喧嘩売ってるのか?」
頭の中はイラつきでいっぱいになる。次元が違ってもやっぱり忌々しいわね。二つの大きなマシュマロめ。
ジント「まあ落ち着けってブラン」
アダスオラ「ふん」
ブラン「ぐぬぬ……」
私はジントの呼び掛けに、大人しくする事にした。私はマシュマロの事になると何かしら頭の中は興味とイラつきで埋まる私の悪い癖。
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ベール「まあご冗談はここまでにして、早速ですがちょっと気になる事がありますわ」
ベールはブランをからかうのを止めて、気を取り直して話を変える。その話題は今まで程の緊張感は感じない。
ジント「気になる事って?」
ベール「アダスオラさん、コロシアムのドッペルゲンガーに記録されているあなたのレコードがあるのは知っていますわよね?」
アダスオラ「それがどうした?」
ベール「そのレコードに挑む1人の女性が居りました。結果は負け。しかし惜しいと話が盛り上がって、それを機に噂が出始めていますわ」
アダスオラのドッペルゲンガーをあと一歩に追い込ませた女の子?一体誰?
ジント「もしかして妹達じゃあ」
アダスオラ「それはありえん。妹ではない」
ジント「違うのか?」
アダスオラ「ベール。貴様が言いたい事はこうか?その挑戦者は、Sランクと対等に戦う奴。それは女神や時空進化と同じような特殊能力、身体能力を持つ奴だと」
ブラン「一般人とは考えにくいけれど、それがどうかしたかしら?」
ベール「その者が使用する武器が……銃だとしたらどうでしょう」
アダスオラ「なに?」
銃!?アダスオラの剣技は両剣と二刀流。近接に持ち込んでしまえば不利になるような中距離、遠距離の武器であと一歩…… 普通に考えれば、戦闘能力は女神と同じかも知らない。その戦闘能力を一般人が持つとは考えにくい、可能性があるとしたらゴールドサァドのケーシャくらいしかない。確かに気になるわね。
ジント「只者じゃないって事か」
アダスオラ「本気じゃないとはいえ、俺を追い込んだ奴だ。興味深い」
ベール「とは言っても私が気になっただけでして、危害が加わるような話ではありませんでしたわ」
アダスオラ「なるほど。一度顔を見てみたいものだ」
ベール「それでしたら、負けてしまった時、また来るような発言をしておりました。きっとまた明日に挑戦されるかも知りませんわ」
アダスオラ「ふん、先に上がる」
そう言ったアダスオラは自分の食器を片付け、先にリビングから出ていくところで止まった。
アダスオラ「おい小娘」
ブラン「何よアダスオラ、何で私だけ小娘って呼ぶの……」
アダスオラ「貴様の料理、次も楽しみにしている」
ブラン「え?」
背を向けたままそう言ったアダスオラはリビングを後にする。アダスオラは、私の料理が美味しいと思っていてくれたんだ。普段から冷たい彼からその言葉を聞くと、妙な達成感を感じてくるわ。
ジント「素直じゃねぇなアダスオラはー。普通に美味しいって言えばいいのによ」
ベール「ノワールに似ていますわね。素直ではないところが。でもツンデレではないようですわね」
ブラン「ちょっと前に教えてもらったかいがあったわ。ネプギアに…………」
ジント「あ…………」
ベール「…………」
暖かった雰囲気は私が踏んでしまった地雷が爆発したかのように一瞬で場の空気が暗くなる。一週間経った今もネプギアとユニは目を覚ましていない。個室のベッドに寝かしてある2人はいったいいつになったら目を覚ますのか。心配でしょうがなかった。
アリファ「ふ〜ん。あなたの料理、美味しいわね」
ジント「!?」
しかし一瞬で暗い空気は晴れた。声は窓から聞こえた。そこにはジントの食器を奪って味見をしているアリファが居た。突然現れたアリファに私達は動揺する。いつの間に!?
ベール「リーンボックスの教会に不法侵入。あなたは誰ですの?」
ブラン「待ってベール。彼は私達を助けてくれた人よ。アダスオラの……」
アリファ「説明しないくれる?弱者に説明されるのは不愉快よ。私はアリファ、アダスオラの妹よ。リーンボックスの女神。そしてジント……」
ジント「ちょ!?おま!なんで俺の食器を!って言うか俺の箸で!?」
アリファ「え?」
アリファの手には食器とジントが使用した箸を持っている。その箸で料理を食べていたアリファは少し頬を赤くしていた。
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《超次元ゲイムネプテューヌシリーズ minicar》
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ジント「なんで…………俺は何も悪くないのに」
ジントはアリファに関節技をやられて床にうつ伏せで倒れている。アリファは余程恥ずかしかったらしい。
アリファ「破廉恥な!私の口はお兄ちゃんだけ…………じゃなくて、良くも私のファーストキスを盗んだわね!」
私の聞き間違いかしら?私の口はお兄ちゃんだけ……?
ジント「いや……お前が勝手に取って勝手に食べイタタタタ!止めろ!」
アリファ「今すぐ忘れなさい!今すぐに即座に迅速に瞬発に!」
ジント「アリファ、瞬発は早さじゃなくて、衝撃イィィィィ!痛い痛い痛い!」
アリファ「認めたからと言って調子に乗るなアァァァ!」
ブラン「………………」
ベール「………………」
私とベール、その2人の行動に呆気に取られる。
なにこれ、ギャグかしら……
女神を圧倒した実力者が、自分のミスで焦りを見せ、理不尽にやられているジント……
実は前から仲がいいんじゃない?ん?仲がいい?
ブラン「もしかしてジント、あなた記憶を?」
ジント「ま、まあそんなところだ。って言ってもアリファとは戦闘仲間と勉強を教えエェェェェ!イタタタタタタ!関節折れる!止めろ!」
最後の単語を引き金にアリファは関節技を強くする。その痛みにまたしてもジントは苦しむ。
アリファ「まあそんなところよ」
ジントに関節技を決めながら、何も無いかのように私達に顔を向いて代わりに答えた。
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ベール「ま、まあそれはいいとしまして、あなたは何が目的でここにいらしたんですの?」
アリファ「私とした事が、まさか弱者に教えられるとはね。まあいいわ。私はクロテューヌに頼まれてここに来たわ」
弱者……ベールはそれに反応するが、大人しくアリファの話を聞く。ジントは変わらず関節技で動けないまま。
アリファ「あの2人はまだ寝ているわね?」
ベール「そうですわよ。今も個室で目を覚まさないまま」
アリファ「そう。それじゃあ単刀直入に言うわ」
その言葉を最後に、アリファの雰囲気が気高い獅子のように変わり、私達は新しい情報と同時に新しい問題を聞く事になった。
アリファ「その2人は今後単独行動をさせない事、第三者に狙われているわ」
第三者…………
新たなる敵、私とベールはそう読み取った。
ネプギアとユニが狙われている?何故?
アダスオラをライバル視する謎の女性、そしてネプギアとユニを狙う第三者の存在。【扉】の出現は激減した次は第三者の存在に気を配る。
一方その日の朝、サクラは目覚めた力を極めようとコロシアムで討伐クエストのついでに修行するが、その討伐クエストは普通レベルとは違う物だった。
アルブムはある優しいロボットと一緒にホワイトを看病していた。そしてピーシェはある悩みを胸に、紅葉に囲まれた公園にただ1人ベンチに座っていた。
次回
Episode12 無双と思いと成長