ジント「やばい……緊張感半端ない」
歓迎パーティーをすると言われた俺は準備があるので個室で待って欲しいと言われた。それで一人でポツンと座っています。他国の女神とその妹が来るのだ。この緊張はそこから来るもので……。
ジント「仲良くしてくれるのかな?歓迎会に参加するって事はそれなり雰囲気がいいと思うが、一体どうなるか」
コンコン
個室のドアからノックする音が聞こえた、誰か来た?
ジント「はい、今行きます」
ドアを開けると、そこに立っていたのは緑色のリボンがチャームポイントのアイエフだった。アイエフはネプテューヌの親友で、プラネテューヌの諜報部員を務める、ゲイムギョウ界に咲く一陣の風の異名を持つ女性。
アイエフ「こんばんわジント。入ってもいいかしら?」
ジント「あぁいいぞ」
個室に入ろうとするアイエフを俺は部屋に入らせる。ちなみな俺は18歳なんだが、ネプテューヌの話によるとアイエフは俺と同い年らしい。そのお陰か学生時代の雰囲気のように気軽に話せるから気分が紛れる事も少々ある。
ジント「ネプテューヌさん達の手伝いはしないのか?」
アイエフ「したいのだけど、あたしは今仕事で気が疲れてるのよ。だから片付けの時に手伝うつもり。あんたはどうなの?」
ジント「イストワールさんに部屋で待って欲しいと直々に言われたから大人しく待ってるんだ。まあお前と同じく、片付けくらいはするつもりだぜ」
アイエフ「そう、じゃあ一緒にお片付けする時、よろしく頼むわジント」
ジント「あぁ、ところでアイエフ お前は何しに俺の部屋に?」
アイエフ「なんとなくよ。歓迎会の準備中ひとりで座っていたら罪悪感を感じるから、ネプ子に貴方がどこにいるかを聞いたら個室にいるのを聞いてここに来た。それだけよ」
ジント「そうか。つまり暇なんだな」
アイエフ「まあそうなるわね。それに仕事関係以外で男と話す機会がないからっていう理由もあるわ」
ジント「ふ〜ん。まあ適当に座りなよ」
アイエフ「じゃあ遠慮なく」
そう言ってアイエフは、俺のベッドに座った。俺は冷蔵庫に何か飲み物はないかと探る。
アイエフ「飲み物はいいわ。どうせい歓迎会で飲む事になるし」
ジント「そうか」
アイエフに出す飲み物を探すのをやめてコタツの中に足を伸ばし、コタツのテーブルにあるリモコンを手に取ってテレビを付ける。
ジント「にしても設備いいなここは」
アイエフ「プラネテューヌの中心よ? 当然よ」
ジント「女神の加護とは、暖かい物だな」
アイエフ「全くね」
アイエフと何気ない話題を交わしてる最中、気になるチャンネルを探してると、テレビ番組で一つ気になる物が映り出した。
ジント「携帯か」
アイエフ「あなた、携帯は持ってないの?」
ジント「まず金がないしな。買う余裕がないし、この世界に迷い込んだばっかりだから色々とな」
アイエフ「そう言えばジントは二日前にこの世界に来たんだったわね。記憶はどう? 何か思い出せた?」
記憶……。思い出した事は、今のところ自分の歳だけ。それ以外の事は特に何も無い。
ジント「残念ながら自分の歳だけだ。歳はお前と同じだ」
アイエフ「は…はぁ!?どうして私の歳を知ってるのよ!?18歳だって!」
俺がアイエフの年齢を知っている事に酷く動揺し顔を真っ赤にして叫び気味に返事を返してきた。
ジント「ネプテューヌさんからだ。一応言うけど俺が聞いたんじゃなく、向こうから教えてきた」
アイエフ「ぐぬぬ……ネプ子め……いつか冥府に落としてあげるわ」
アイエフは拳を握り締めながら、冥府にとかあまり意味の分からない単語を使って心境の表現を表している。
コンコン
話の最中に誰がドアをノックする音が鳴った。誰か来たようだ。
ネプギア「ネプギアです、歓迎会の準備が出来たから来てね、他国の女神と女神候補生も来てるから、待ってるね」
声主はネプギアだった。準備が終わった事の報告に来たらしい。
アイエフ「もう出来たのね。 ほら行くわよジント」
ジント「お前のおかげで緊張が解れた気がしたんだけどまた緊張してきた」
俺とアイエフはネプギアの呼び掛けに動く。個室から出ていき、歓迎会を行うリビングへと向かう。そして他国の女神とその芋がいる神の聖域の前に立つ。
ジント「こ、ここのののささきっきにいるのかかか?」
そのあまりのプレッシャーに俺は言葉をまともに話せないくらいほどに落ち着きをなくしていた。
アイエフ「あなた、いくら何でもそれは緊張し過ぎよ」
その様子を隣から見ていたアイエフは溜め息を吐く。
ジント「だって 女神様だよ?神様だぞ?」
アイエフ「はぁー もう仕方ないわね」
またため息を吐いたアイエフは俺の正面に向き、突然俺の頬を両手で軽く叩き、じっと見つめる
ジント「あぁ………」
アイエフ「どう? 落ち着いたかしら」
落ち着いたけど痛い……なんて口に出来ない。
ジント「ま、まあなんとか…」
地味に痛かった痛みをごまかしてそう言った。
アイエフ「よろしい」
そうしてアイエフは俺の頬から手を離して、再び目の前のリビング行きの扉に向く。俺はそろそろ入るべきだと思い、一度深呼吸をしてから参る。
ジント「えっえと、失礼します!」
扉のドアノブに手を掛けて、後は女神の聖域に足を踏み入れるだけ!かっと〇ングだぁ! 俺ー!
リビングへの道を歩き、俺は女神様達の姿を見た。そして、その光景を見た。
???「ちょっとネプテューヌ!邪魔をしないで!」
ネプテューヌ「敵を邪魔して何が悪い!」
???「お2人が言い争ってるすきに、私は1位を……」
???「そうはさせないわ。あなたの1位は私の1位よ…」
ネプテューヌを入れた4人組の女性はテレビゲームに熱中。
???「出来たぁぁ!ロムちゃん!見てみて〜!」
???「わぁ〜ラムちゃん 絵うまい」
白い帽子を被った2人の女の子は床でお絵かき。
???「流石ネプギア。G級の火竜をひとりで狩るなんて」
ネプギア「やったぁ!これでクエストクリアだね!」
ネプギアと黒いワンピースを着た女の子はNギアで協力プレイ中。
ジント「……なあ……アイエフ。女神様って………実は遊戯の神様なんじゃね?」
アイエフ「そ………それはー」
アイエフは何も答えず、ただ呆れた顔で女神達を見ていた。
ぶち! パリーン!
俺のイメージしていた神々しい雰囲気はガラスが割れたようにぶち壊され、さっきまでの緊張していたのがアホらしく思えて、一瞬にして緊張が吹き飛んだ瞬間だった。
―――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
―――――――――
――――――――――――
―――――――――――――――
プラネタワー リビング
イストワール「こほん…それでは、ジントさん歓迎を込めて!ようこそゲイムギョウ界へ。乾杯!」
「かんぱーい!」
イストワールさんに続いて、全一同一斉に乾杯の祝福を上げた。
ジント「ありがとう!」
もはや緊張の欠片もない俺は気軽に乾杯する。その後ネプテューヌは早速自己紹介をしようと提案し、みんなは賛成した。
ノワール「まずは私ね。私はノワール、ラステイションの女神よ。よろしく」
ユニ「私はユニ。ラステイションの女神候補生で、お姉ちゃんの妹。よろしくね」
まずはラステイションの女神と女神候補生の自己紹介から始まった。
ジント「よろしく。ノワール、ユニ」
ブラン「次は私ね。私はブラン、ルウィーの女神よ。趣味は読書と小説を書く事よ。よろしく」
ラム「私はラム!よろしくね!」
ロム「私はロム、よろしくね………(わくわく)」
その次はルウィーの女神と女神候補生。頭を下げて礼儀正しく自己紹介をしてきた。
ジント「よろしく。ブラン、ラム、ロム」
ベール「最後は私ですわね。私はベール。リーンボックスの女神ですわ。以後お見知りおきを、ジントさん」
リーンボックスの女神、最後に胸を強調しているが、いかにも自慢してるようにも見えた。
ジント「よろしく。ベール」
簡単な自己紹介を終えた今、互いに話を交わしながら用意された歓迎会の料理を味わう。そして腹いっぱい済ますと、ネプテューヌが何かをしようと自分に注目させるよう誘い出した。
ネプテューヌ「自己紹介は終わったね!さあお腹いっぱいになったらところで!次はみんなでアカヒゲパーティーをやろうと思いまーす!いいかな?」
女神と妹、みんなが賛成の手を上げた。それを見たネプテューヌは早速準備に取り掛かる。アカヒゲパーティー?確か、前にやったやつだよな。
ノワール「さっきの借りを返させてもらうわよ!ネプテューヌ!」
ブラン「私に得意ジャンルをやらせた事、後悔をプレゼントしてあげるわ」
ブランはゲームにも関わらず殺気満々の表情でそう言った。そこに口挟むようにベールが割り込む。
ベール「あら いきなり勝利宣言ですの? 私に負けて恥を掻いても知りません知らなくてよ?」
ブラン「ほざいてなさい」
ベールはブランに対して挑発を掛けてきた。そんなブランは目を鋭くしてベールの目を見つめる。すると、向き合って見ている2人の間に火花なってるのが雰囲気で読み取った。この2人……マジだ……。
ジント「俺も負けないぞ」
そして一時間後。
ジント「か…勝てない…」
俺の順位は10位、中10位……。遊戯女神に勝てないのは仕方ないとして、アイエフとコンパにも負けるとは…………。
アイエフ「ネプ子とゲームに付き合わされた事が何回もあってね」
なるほど、それは勝てない。
コンパ「アイエフちゃん、凄いです」
この声の主はコンパ。ネプテューヌの親友でアイエフとは幼馴染みらしい。特徴を言うとすれば口調「〜です」っと言う口癖が特徴的で……俺が言えるのはここまでだぁ!
コンパ「ジントさんも、お疲れ様です」
「ありがとう、コンパ」
勝敗が決まった。これはもういじめだ。9人のプロと素人1人、もうこんな感じだ。後から、ノワールとブランとベールの納得いかない勝敗が長く続き、また長い時間のゲーム会が続いた。そして最終的には総合上、ブランが一位に輝いた。
時間が流れて、そろそろ歓迎会の終了がやってきたところでみんなで手分けして片付けに入った。
ジント「この皿はどこに戻せばいい?」
イストワール「あの棚の、二段目に置いてください」
イストワールさんに言われて行動を起こす。片付けをする人はネプギア、ユニ、ブラン、ベール、アイエフ、そして俺の6人。ネプテューヌとノワールとコンパは、屋上で風に当たりに行って、残り2人のロムとラムはリビングでお絵かき中である。
ジント「これでよし」
ブラン「ジント」
ジント「ん?」
ブランが俺に声を掛けてきた。ブランの方を振り向くと、ブランは複数に重なった皿を持っていた。
ブラン「見ての通り、私は背があまり高くなくて、5段目の棚まで手が届かないの。変わりに置いてくれるかしら…」
ジント「あ〜いいよ、貸してみな」
ブランから皿を貰え、5弾目の棚へ運ぶ。
ジント「ここでいいんだよな?」
ブラン「そう、ありがとね…」
ジント「どういたしまして」
ブラン「背が高いわね。ベールと同じくらいかしら」
ジント「え? そうか?」
ベール「確かにそうですわね。私の背と同じ高さでしてよ」
すぐ近くにいたベールが話に割り込むといきなり肩を合わせて来て、背の高さを確認してきたベール。その際、俺の肩とベールの肩が密着する。
ジント「ちょ、ベール!?肩!肩!」
ベール「あら?そんなにびっくりする事ですの?」
ベールは焦っている俺の反応に面白がっている。俺はすぐさまベールの肩から離れる。
ベール「そんな事で動揺するなんて、なかなか可愛いところがございますのね〜」
ブラン「ベール、ジントをからかうのは辞めなさい。今は片付けよ」
ベール「そうでしたわね。私とした事が、ついあなたを攻略しようと……。機会があればまたお話が出来ると嬉しいですわ」
ブランに指摘されたベールはそう言い残し、残りの皿の洗い物を済ましに台所に戻っていった。
ジント「こ、攻略?」
ベールは一体俺に何をしようと?
ネプギア「ベールさんは相変わらずですね」
ユニ「先を越されたわ」
ネプギア「ユニちゃんも、ジントさんと話してみたいの?」
ユニ「こ、好奇心よ。だって怯えたあんたを助けてくれた男なんでしょ?」
ネプギア「うん!そうだよ」
ユニ「私としては、ライバルのあんたとの関係もあるから
ちょっと気になるのよ」
ネプギア「なら、片付けが終わったら、私が話に誘うよ?」
ユニ「い、いいわよ、自分でやるわ」
ネプギアと一緒にいる子……ユニだったかな?なんか妙に視線を感じるんだが……
ノワール「ジント、ちょっといいかしら」
ジント「ノワール? どうしたんだ?」
ノワール「ちょっと話があるわ。付いて来なさい」
ノワールに呼ばれた俺は言われるがままにあとを付いていく。そして着いた先はプラネタワーの屋上だった。
プラネタワー 屋上
初めてプラネタワーの屋上に来たんだけど、凄く綺麗だ。
ジント「プラネテューヌ、綺麗だな〜」
ノワール「だそうよ、ネプテューヌ」
ノワールは特にどこに向かずにそう言うといつの間に後ろ居たネプテューヌが景色の感想に感激した。
ネプテューヌ「でしょでしょ!えっへん、自慢の街だからね〜」
ノワール「早速だけどあなたに一つ確認した事があるわ」
ノワールが真剣な表情で俺を見つめてきた。
ジント「なんだ?」
ノワール「あなた、ネプテューヌが言っていた、突然現れた【扉】に入った1人よね?」
ノワールの口から今朝にあった【扉】の話が出た。俺はノワールの質問に答える。
ジント「あぁ、吸い込まれたネプテューヌを助ける為に、ネプギアと一緒にな」
ノワール「そして、次にネプテューヌにあった時は女神化状態のパープルハートに会ったのよね」
パープルハート?ネプテューヌが変身した時姿がそうなのか。
ジント「パープルハートってネプテューヌが女神化したあの形態がそうだよな?」
ネプテューヌ「そうだよ!」
ノワール「という事はシェアエナジーはその未知の空間で届いていたのに」
ジント「シェアエナジー?」
ノワール「女神の力は、民の女神に対する信仰が女神の力の源。つまり信仰がエネルギー、それがシェアエナジーよ。信仰がなければ女神の力が発揮しないし、ただの一般人と同様になるわ」
ジント「そのシェアエナジーは、どこにいても届くものなのか?」
ノワール「そうよ。でも別次元にいるとシェアエナジーが届くことも無く、感じる事は出来ないわ」
ジント「というと、あの時見た遺跡は別次元や異世界の場所じゃなくて、正真正銘この世界のもの?」
ネプテューヌ「その筈何だけど、私達女神は凄い昔から生きてるんだけど。あの時見た遺跡は見た事がないんだよねー。これでもゲイムギョウ界を回った身なんだけどな〜」
ノワール「私はあなた達のように体験した訳じゃないからなんとも言えないけれど、新たな問題の予感がするわね。まあとりあえずこの事は明日みんなに話してみましょ。ありがとうジント。ネプテューヌが訳の分からない事を言うから、戸惑ってたのよ」
ジント「大丈夫だぜ」
ノワール「それじゃあ戻りましょ。ベッドの準備もしないと」
ネプテューヌ「泊まっていくの!?ノワール!」
ネプテューヌは予想していなかった展開に一気にハイテンション。ノワールにその事実確認しようとノワールに抱きつく。
ノワール「そ、そうよ?悪い?」
ノワールはネプテューヌに抱き着かれて事に照れながら答えをいいながらその場を後にして先にリビングへ戻る。俺はもう少し風に当たってると2人に伝えて、屋上から街中の建物の眺めを見ながら呟く。
ジント「タキオン……この力は一体何かは知らないけど、きっとクエストに使える力。使いこなさない手はないな。使いこなす為には、やっぱり特訓だよな。生活を慣れ始めてきたら、提案してみるか」
心の中で決断した俺は、みんながいるリビングへ戻って行った。
歓迎会を終え、ある程度女神達との仲を深められたジント。自分の個室に持って寝ようとした時、ある人物が個室にやってきた。その人物とは?
遺跡の中で覚醒した【タキオン】を討伐クエストの為に使いこなそうと決意する。特訓相手を求めると提案した結果、以外な人物が引き受けてくれたが、それは特訓相手としてじゃなく挑戦者だった。その相手とは?
Episode04 実戦稽古