今まではiPodに繋いで音楽を聴いていましたが、たまにラジオもいいです。
もし、少しでもお時間がありましたらラジオなど聴いてみてはどうでしょうか?
~学園生活部~
「おはようございます・・って悠里さん、それ・・・」
「あらおはよう。これ?ここ最近色々あって電源入れてなかったから・・何かあるかなと思って・・」
机の上にはラジオが置かれていた。
「どう・・でしたか?」
「・・・・」
悠里さんは無言で首を横にふる。
震災でライフラインが使えなくなり、情報を掴むのに
必ず必要なアイテム・・ラジオ。
今の僕達には情報が必要だ。
だが、ラジオのスイッチを入れても何も聞こえない。
スマホのYahoo!ニュースを見ても
「巡ヶ丘で集団暴行」「巡ヶ丘駅で相次ぎ飛び込み自殺!?」「各地で相次ぎ・・」
あの日のままだった。
Twitterを見ても
「やばい・・巡ヶ丘で人が襲っている」
「おい、大阪でも・・」「青森でも・・・」「全国で相次いで?どうなってんだ!」
その呟きのままだった・・・。
それ以来誰も呟いていない・・・。
電源が切れて呟けないのか?
生き残る為に必死で、そんな余裕がないのか?
ザァーー
「駄目なのね・・」
悠里さんが肩を落とす・・。
「悠里さん、そんな方を落とさないで。きっと電波が悪いのか、もしくは向こうが
放送をする時間ではないとか、放送を終えたとかあるんだよ・・きっと」
そうでありたいが・・・
「そうね・・そうでありたいわね・・。所で・・・さっき私の名前呼んだわよね?悠里って」
あ、やっべぇ・・
「ううん。怒ってないのよ?寧ろ嬉しいわ。だって名前で呼ぶって事はもう大事な仲間って事でしょ?私も
貴方の事、大樹君と呼ぶわね。さて、皆を起こして朝食を食べましょ」
「ザァーー・・こ・・・ザァー」
「あれ?今声が聞こえたような・・」
ザァー
「気のせいか?さて、由紀達を起こすか・・。」
~生徒指導室~
机をコの字にして勉強を開始する。
由紀は相変わらずゆるモードだ・・・。
「由紀ちゃん・・」
姉さんの声にも反応しない
「クスッ。由紀先輩可愛いね」
由紀のそんな姿に微笑む圭ちゃん。
後輩達よ、こんな風になっちゃ駄目だぞ?
「おい、由紀。進学するんだろ~眠ってちゃ留年しちゃうぞ~」
胡桃の言葉にビクンッと反応し、急に勉強モードに入る由紀
「あ~あ~進学も大変だな~。いっそ就職にしようかなぁ~」
「由紀ちゃん、就職もテストあるのよ?」
「え!?じゃ、じゃあ主婦もテストあるの?」
「主婦は職業ではないよ。テストはないけど、お料理教室はあるかも・・」
「え~・・。それじゃ何もしないで・・」
「駄目よ!!」
ゴゴゴゴッ
「由紀ちゃん。ちょっと職員室に行きましょうか♪」
悠里さんの黒いオーラが現れる。
「ひっぃ・・」
お昼休み。
ステーキが出された。
ドンドンドン・・ちま。
ん?由紀のだけ小さくないかい?
「あ、あの・・悠里さん?由紀のはなんだか小さくないですか?」
「ふふふっ。」
不敵な笑みを浮かべる悠里さん。
これ以上聞いては駄目だ。
体が本能的に動いた・・。
由紀はワナワナしながら食べている。
お昼を食べ終えた後、ラジオの電源を入れ、アンテナを立て、窓の方に向かい
色々方向転換しながら受信出来ないか試してみた。
ザァー
相変わらず受信せず・・。
「う~ん・・駄目か」
肩を落とす・・。
すると、由紀は「こっちも何か放送してみようよ!」
と提案する。
確かにここの設備があれば、AM放送が可能だけど、かなり範囲に限りがある。
「まぁ・・出来ないことはないけど・・やってみますか?姉さん?悠里さん?」
「そうね・・・。何もしないよりかはいいかもね。」
「はい」
~放送室~
「えーっと、これでいいのかな?じゃ、放送するよ?」
「は~い。こちらGSHで~す」
「は?GSH?」
「学園生活部放送局。略してGSH」
ドヤ顔で説明する由紀
ははっ・・もうなんでもいいや。
「こちらGSHで~す。巡ヶ丘高校からお送りしています~。GSHとは学園生活部放送局の
事だよ。皆宜しくね~」
「学園生活部とはね・・・」
ふむ。出だしは好調だな。
後は・・これをうまく受信してくれる人がいるかどうか・・・。
「~そんな訳でGSHでは新入部員を募集しています~。興味がある方は是非こちらに遊びにきてね~」
~学園生活部~
「あの放送で大丈夫だった?」
「あぁ。由紀らしい放送だっだぜ」
胡桃さんが親指を立て、GJと褒める。
悠里さんも姉さんも「良かったわよ」と褒める。
「みーくん、圭ちゃんどうだった?」
「えぇ・・GSHはどうかと思いましたが、いいんじゃないでしょうか?ねぇ?圭」
「うん。とっても良かったわ。由紀先輩」
うん。僕もいいと思うよ。
後は・・・聞いてくれる人がいるか・・だな。
翌日
再びラジオの電源を入れる・・・。
ザァーー
ガガッ
「・・ら・・・局・・・」
「!!」
『ワンワンワン放送局~』
「入った!」
「人の声だわ」
「僕達の他に生存者がいたんだ!」
久し振りに僕達以外の人の声を聞いた。
嬉しかった。
僕達以外にも人がいた!
少しだが希望の光が見えてきた。
『昨日、GSHの放送を受信したよ~』
「あ、私達の放送だよ!届いたんだね」
「由紀・・シッ。静かに」
『GSHの皆、これ届いているかな~?楽しそうな生活部だね。私、今一人だから、淋しいんだ~』
声の人は若い女性の様だ。
多分20代?
『他にもこれ聞いている人いるかな?もし聞いてたら遊びに来て欲しいな~。じゃ、今日はこの
音楽を流すね』
♪~※ガールズ&パンツァー BGM「アメリカ野砲隊マーチ」を参照
「この人も一人で生活しているんですね・・物資とかどうしているんでしょうか?」
「みーくん、そんなの決まっているじゃない。この人も遠足したんだよ」
美紀さんの疑問に、由紀は楽観的に言う。
確かに由紀の言う通り、コンビニやモールで調達しているんだろう・・。
でも一人で行くのはあまりにもリスクが大きすぎるんだが・・・。
「遊びにって言われても、何処に住んでいるのかわからないな。」
「そうね・・せめて住所とか言ってくれたら行けるんだけど・・」
皆が考えていると・・
「でも、他にも生存者はいたわ。少しだけど希望が見えるわ」
姉さんの言葉に、皆一同明るくなる。
そしてまた翌日
今日もお姉さんのラジオが放送されるかな?
そんな期待をしながらアンテナを調節すると・・・
『・・こちら・・・・・生存・・い・・』
今度は他の放送が届いた。
「おい!!」
胡桃さんが大きな声を出す。
「ああ、恐らく駐屯地か自衛隊だと思う。もしかしたらヘリが来るかもしれない。
急いで屋上に行ってみよう!!」
僕達は屋上に向かった。
辺りを見渡す・・
・・・バリバリバリッ・・・
遠くからかヘリの音が聞こえてきた。
「本当にきた・・」
僕達はヘリに向かって叫んだ
「おーい!!ここだ~!!」
手を振るが、向こうは気付かない。
ペンタイトで、モールス信号を送る。
「おまっ・・出来るのか?」
「見よう見まねさ。」
チカッチカッ
ヘリが方向転換する。
どうやらここの存在に気付いてくれたみたいだ。
不時着しようとしているが、何だか様子がおかしい。
フラフラとしている・・。
そう思った瞬間
ガガガガ
ベキベキッ
ドォン・・・
ヘリがグランドに落下した・・。
激しい爆音と共に、校舎にいたゾンビ達が次々と落下したヘリにへと外に出ていく。
「そんな・・・」
「嘘だろ・・」
「折角助かったと思ったのに・・・」
漫画や映画では助かるのにどうして現実はこうなんだろう・・・。
そして、落ちた場所は最悪だった・・・。教員達の車が停めてある付近だ。
引火したら只事ではない・・・。
でも、本当にその事態が起こった・・・。
ドォォン
ヘリから漏れたガソリンが引火し、車にも炎上する・・。
次々と車から車と引火し、爆発を起こす。
「車がっ!!」
「大丈夫!キャンピングカーはここから離れているから!」
激しい炎に包まれるヘリと車。
そんなのにお構いなしにゾンビ達は炎の中に入っていく。
そして、黒煙が校舎の中にも入ってくる。
「ゴホゴホッ」
やべぇぞ・・・。これ!
「まずい・・早くここを出よう!」
でも何処に・・・・
考えるんだ・・・
・・・・
「・・・地下に・・・あの地下に避難しよう・・・」
「解ったわ。皆、大事な物は持って避難しましょう」
姉さんが避難指示を出した。
皆急いで大事な物をリュックに入れ、避難準備をする。
エレベーターは使えない・・・。
階段で降りるしかない。
幸い、1Fのやつらは外に出ている。
1F以外は胡桃さんや美紀さんと駆除したので、速やかに降りられた。
1Fに着くと黒煙が校内に入っていて、周りが見えない・・・。
皆で手を繋ぎながら、地下へと向かった。
タイトル通り、ヘリが墜落して学校が崩壊になりました・・・。
さて、ワンワンワン放送局が出てきましたね。
あのお姉さんは一人で電波を飛ばしています。
一人・・コンテナに食料があるので、大丈夫でしょうが
一人であそこにいるのは恐らく淋しい思いと、恐怖と不安・・
色々あると思います・・・。
原作では噛まれていないのにゾンビ化になってしまいました・・。
空気感染とも流説はありますが、今の所不明ですね・・・。
さて、いよいよ高校編もラストを迎えました。
高校編→大学編と続きますので、どうが由紀ちゃん達。
また私、どらえふの事も、どうか宜しくお願いします。
どらえふ。