がっこうぐらし!~皆で生きる~   作:どらえふ

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高校編最終回です。




第12話 卒業

ハァハァハァ・・・皆いるね?」

 

僕は皆がいるか再確認する。

 

「大丈夫よ。皆いるわ」

 

 

よし・・・。

 

 

 

1Fに着くと、黒煙が廊下に広まり、視界が悪い・・・。

 

タオルを水につけて、口に当てる。

 

小学校の時に、避難訓練でやった事が活かされるなんてな・・。

 

 

~地下~

 

 

 

ドンッ

「くそっ・・・なんでこうなったんだよ・・・!」

俺は壁に殴りつけた。

 

 

「ちくちょう・・・折角助けが来たと思ったのに・・・!」

 

胡桃さんが悔しそうに、拳を握りしめる。

 

「もういや・・・もう耐えきれない・・・」

悠里さんらしくない、情緒不安定に陥っている・・・

 

「・・・」

後輩の美紀さんや圭ちゃんも俯いたままだ・・・。

 

姉さんは皆を宥めている。

 

それにしても、一体何故ヘリは墜落したんだろう?

 

いや、今はこれからの事を皆で考えないと・・・。

 

「暫くここで体を休めよう・・なんだ色々疲れた・・」

 

 

 

~翌日~

 

少しだが、皆落ち着いてきた・・

 

コンテナにあったチョコと水を食べ、地下を出る。

 

1Fに向かうと、廊下一面黒い煤だらけ・・・。

 

「部室や屋上の菜園は大丈夫かしら?」

悠里さんは不安なのか、急いで部室に向かう。

 

 

~3F学園生活部~

 

ここも煤だらけ・・・。

 

スクリンプラーが作動し、部室は水浸し。

 

 

「もう駄目ね・・」

 

炊飯器など電化製品はもう使えない・・。

 

 

「ここはもう使えないわね・・。皆、地下に行きますよ・・」

 

 

~地下~

 

 

「電気は駄目・・今予備電源で動いているだけ・・」

姉さんが状況報告をする。

 

 

「じゃ、巡ヶ丘高校(ここ)での生活はもう無理なんですね?」

 

「・・・・(コク)」

 

 

「・・・・・っ」

一同沈黙する

 

 

暫くすると

 

「ならここを卒業して大学に行こうよ?」

 

由紀が突然大きな声を出した。

 

 

「大学・・・か・・・。」

 

 

高校(ここ)を卒業したら、イシドロス大学に行くんだし丁度いいか。

それに・・緊急避難マニュアルにも載っていたし・・。

 

皆を見ると、もうそこに行こうと一致団結していた。

 

 

「お、決まりだな。そうとなると色々忙しくなるぜ」

胡桃さんはニッと笑う。

 

相変わらず頼もしい相棒だぜ。

 

「そうですね。今ある予備電源を活用して、ここを出る準備とかした方がいいですね。

先輩、私達も手伝います。何すればいいですか?」

 

姉さんは周りを見渡して、何をすればいいか考える。

 

「そうねぇ・・・あ!じゃあ・・美紀さんと圭さんは食料や医療品の仕分けをお願いしようかしら?」

 

「「仕分けですか?」」

 

 

「そう。保存食とか、怪我とか熱などの医療品は車に積んで、そうじゃない日持ちしない食料は

この準備期間で食べきるの。それをやって欲しいのよ。」

 

「「解りました」」

 

後輩達は仕分けか。美紀さんは悠里さんのお手伝いをしていたから大丈夫だろう。

 

「さて、私達はソーラーパネルとかで車をする改造わよ。ガソリンとかなくても、パネルがあれば

いけると思うわよ?」

 

「よし、早速行動・・・あれ?由紀は?」

 

さっきまでいた由紀がいない・・。

 

 

「あれ?そういやあいついないな」

 

僕と胡桃さんは辺りを見渡す。

 

 

辺りを探すと、由紀は隅っこでポツンと座っていた。

 

「あ、居た・・。お~い、由紀?なにやっ・・」

 

僕が声を掛けると、由紀はビクンッと体を震わせる。

 

恐る恐る由紀は振り返る。

 

「あ・・・」

 

 

そう。由紀はこっそり「うまか棒」を食べていた。

 

「あのね・・その・・・えへへ」

 

笑って誤魔化んじゃない・・・。

 

 

「由紀ちゃん・・・」

 

ゴゴゴゴッ

 

はっ!?この気は・・・

 

 

僕も振り返ると、悠里さんと姉さんが仁王立ちで、しかも般若のお面を被っている(?)

ではありませんか。

 

 

 

 

 

 

 

「さ、準備に取り掛かりましょう。時間は限られているわ」

満面の笑みの悠里さん。

 

この人と結婚したら大変だな・・。色々と・・・。

 

 

由紀はゆるモードから覚醒モードに切り替わっている。

一体あの2人はどんな事をしたんだろう?

 

 

 

 

~数日後~

 

なんとかパネルを装着させた。

これでガソリンが無くなっても車は動くだろう・・。

 

 

後は水と食料・・この人数なら数ヵ月はいけそうだ。

モールに行った時と違って、今度は長旅になりそうだ・・・。

 

しっかり準備しないと・・。

 

 

 

「これで準備は万全だね。後は・・由紀が卒業式やりたいと言ってたが・・」

 

「卒業式かぁ・・・別にどうでもいいんじゃね?」

 

「胡桃ちゃん嫌?高校最後の思い出にしたいなぁ・・(´・ω・`)」

 

 

「うっ・・・ったく。しゃーねな。」

 

しょぼーんとする由紀に、胡桃さんはやれやれと折れる。

 

 

 

「やった♡じゃ、私。教室をお掃除してくるね~」

 

「あ、おい由紀・・・」

 

僕が止める前に由紀はスキップしながら、さっさと行ってしまう。

 

「まぁいいや。じゃ、飾りつけとか、卒業証書でも作りますか」

 

由紀が掃除している間に僕達は卒業の準備をする。

 

 

暫くすると・・・

 

 

 

「わぁあああああああ!」

 

 

「!!!!!」

 

 

由紀の悲鳴が聞こえてきた。

 

 

「今の由紀だ。俺ちょっと行ってくる!!」

 

僕は由紀の悲鳴がする教室に向かう。

 

 

由紀は廊下で蹲っていて泣いている。

 

 

「どうした!」

 

 

「大樹~!!」

 

由紀は泣きながら僕に抱き付いてくる。

 

 

「うっ・・うっ・・」

 

 

僕は教室を見る。

 

「はっ!」

 

 

教卓の所に一体のゾンビが黒焦げで倒れている。

周りにはモップが落ちていて、血痕が付いている・・・。

 

ま、まさか由紀が?

 

 

由紀は泣いている・・・

 

 

 

僕は由紀を思いっ切り抱き締め、大丈夫大丈夫と頭を撫でながら由紀が泣き止むまで

抱き締めた・・・。

 

あのゾンビ・・確か由紀の友達だったな・・。あの見覚えのあるパンチパーマは・・・。

 

 

 

※♫~「仰げば尊し」のBGM

 

由紀が落ち着きを取り戻した所で、僕達は卒業式を始めた。

一人一人答辞を読み、証書を授与した。

 

この高校では色々あったが、こんな形で卒業とはな・・。

 

「仰げば尊し~わが師の恩~」以下略

 

 

「先輩、ご卒業おめでとうございます」

 

「やだぁ~美紀ってばぁ~。私達も一緒に卒業するのにぃ~」

 

「もう・・圭ったらムード台無し・・」

 

「ふふっ、二人とも有難う。後、これからも宜しくな」

 

 

 

 

~地下~

 

「予備電源は明日で無くなるわ・・。なんとか間に合ったわね・・」

 

「ええ」

 

 

「さて、明日は皆さんはここを卒業ですね。今日が最後のお風呂です。

ゆっくり体の疲れを癒して、明日に備えましょう。校舎で過ごす最後の夜です。」

 

 

最後のお風呂か・・。

 

ゆったり浸かろう・・・。

 

皆が寝静まった後、僕もお風呂に入る。

 

 

 

~男子風呂~

「ふぅ・・もう明日には大学生かぁ」

 

 

そんなしみじみと思い出に慕っていると、扉が開いた。

 

「大樹・・」

 

「ちょ・・由紀・・ここ男湯・・」

 

「うん・・久し振りに一緒に入らない?」

 

チャポン・・

 

 

背中合わせで湯船に浸かる・・。

 

 

「どうしたの?」

 

 

「うん・・・あのね・・私・・・仲が良かった友達を殺めちゃったの・・」

 

「・・・・・」

 

 

「教室にいてね・・私の足を掴んだの・・・それがとても怖かった・・」

 

「・・・」

 

 

「自分でも解らないの・・・でも体が勝手に動いてね・・」

 

 

あの時の事だろうな・・・。

 

「私・・・」

 

 

「大丈夫だよ・・・。きっとあいつは由紀に感謝していると思う・・。由紀が

苦しみを解放したんだと思う・・・。だから・・自分を思い詰めるな・・・」

 

僕はそう言い残し、風呂場を出る。

 

 

由紀・・・ずっと思い詰めていたんだろうな・・・。

 

 

 

~翌日~

 

僕達は校庭に一列に並び、学校に一礼をする。

 

「さ、皆。そろそろいいかしら?もう思い残す事はないですか?」

 

「・・はい」

 

僕達は最後の校舎を目に焼き尽くした。

 

 

車に乗り込み、学校を出る。

 

 

「次はイシドロス大学に向かいますよ・・って先生も引率でいいのかしら?」

 

「姉さんは僕達にとって必要な大人です。だから一緒にいて下さい」

 

「・・・そうね・・・。私は先生であって、貴方の姉でもあって、親代わりですものね」

 

 

「それじゃ皆~」

 

 

「「レッツゴー」」

 

 

 

次の大学ではどんな事が待ち構えているかな?

 

大学にはどんな先輩がいるんだろう?

 

怖い人かな?

 

もしかして人間同士の争いになるのかな?

 

 

そんな不安と期待を持ちながら僕達は大学へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回:大学編突入!

 

「るーちゃん・・」「ワンワンワン放送局~」

「なめかわ小学校?」「久し振りだね。るーちゃん」

「ここがイシドロス大学?」「新入部員になるかもよ♪」

「このコンテナ・・・」「出てけ!」

「あの餓鬼を連れてこい!」「ふふっちょろいね」

「!しまった!!」「自堕落サークル?」

「あの子・・」「どうしたんですか?先輩」

「うっ・・・」「急げ!」

「ようこそ。イシドロス大学へ」

 




由紀とのお風呂シーンは「新世紀エヴァンゲリオン鋼鉄のガールフレンド」
の霧島マナとシンシが背中合わせで温泉に入るシーンがあったので、それを
拝借しました。

最後のは「グリザイアの果実」っぽい予告をオマージュしました。

大学・・「ゴールデンタイム」「げんしげん」とか
見てると、行けば良かったなぁと・・・。
羨ましいキャンパスライフですね・・・。

さて、佐倉慈も大学に向かいます。
今の所、誰も死亡していません。

原作キャラ死亡を生存ルートにするのって難しいですね。
色んな人の生存ルートを見ていますが、皆、この作品が好きなんだな
と伝わってきます。

でも大学編では・・・どうかな?

私はあまり死亡ルートは好きじゃないですね・・。
好きな人・嫌いな人・・十人十色ありますが、
私は出来れば生存ルートで、それぞれのキャラには幸せになって欲しいです。

例えば「ドラゴンボール」の16号。
あれも死亡しないで、どこかの自然な所で過ごして欲しいな
とか・・

あまり関係ない話でしたね。すみません・・。
では次回「大学編」でも、由紀達や私、どらえふ共々
宜しくお願いします。


               どらえふ

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