次々と襲われる生徒
林先生は我に返り、僕の手を取り、準備室に向かった。
「せ、先生!!」
「いいからここに入れ!いいか?絶対開けるんじゃないぞ!」
林先生は強引に僕を準備室に押し込み、理科室の出入り口を椅子などで簡易なバリケードを作っていた。
「先生あれは一体・・・僕達どうなるんですか!?」
「いいからお前はそこにいろ!絶対音や声をたてるな!」
いつも穏やかで優しい先生が激しく怒鳴る。
一体なんなんだ?何が起きているんだ?
バリケードを作ったら、先生は薬品などを調合していた。
液体が空気に触れたら引火する薬品・・・硫酸・・・・。
よく解らないが、何か危険や薬品などを調合していた・・・。
一通り調合が終わったら僕の所に来た。
「先生な・・・先生・・・ちょっと出るから・・・」
先生は泣きそうな顔で僕に語り掛ける。
「お前は何があってもこの部屋を出ては駄目だ!いいな?先生・・・お前と過ごした時間忘れないよ・・。もし・・・無事に帰れたら・・・」
先生?何言っているの?先生?
僕はその意味を知るのはずっと先だった・・・。
先生は僕をギュと抱きしめ、頭を撫でる。
「いいか、絶対何が来ても開けては駄目だ!さ、早く扉を閉めてカギを!」
僕は言われた通り、準備室のカギを掛けた。
先生はニッコリ笑い、理科室を出て行った・・・・。
それから数分しただろうか・・・
ガチャン
何かが割れる音がした。
それと同時に「グオオオオオオ」と不気味な声が聞こえて来た
ドンドンドンッ
激しくドアを叩く音
「な、なんだ!?」
理科室の扉を激しくゾンビの群れが居た
「ど、どうしよう・・・あれじゃいつ破壊されてもおかしくない・・・な、何か武器になるものは・・・」
周りを見渡すと、木刀と果物ナイフがあった。
木刀の先端にナイフを紐で固定し、槍の代わりにする
「気休にしかならないが仕方ない。来るなら来やがれ!」
僕は槍を構え、いつドアが破壊され、この準備室に来てもいいように戦闘態勢をとった。
その時、ドアを叩くのを止め、その場を立ち去るゾンビ達。
「な、なんだ一体・・・どうして・・・?」
窓を見ると外は真っ暗だった。
「もしかして・・・夜になったから帰ろうと・・・している?」
理科室を出て校庭をみると、ゾンビ達が学校を出ようとしている
「やっぱりそうだ・・・人間だった時の記憶が少し残っているんだ・・・映画と一緒だ・・」
その時、スマホが鳴った
ブブブブッ
姉さんからだ!
「めぐねえ、今何処!」
『大樹!無事なのね?私は屋上よ。由紀ちゃんも一緒よ!』
「良かった・・・今、理科準備室にいるんだ。そっちは大丈夫なの?」
『大丈夫よ。さっきまでドアを叩く音がしたけど今はしないわ・・・』
「やっぱり・・・。取り敢えずそっちに向かうね」
良かった・・・。姉さんも由紀も無事で・・・
僕は涙を拭いて、槍を構えて屋上へと向かった。
~屋上~
屋上の扉を開けると、姉さんと由紀、後女の子が2人に・・・遺体?
前髪をバレッタで髪留めしている女の子。確か若狭悠里さんだったかな?
もう一人の女の子は・・・なんかシャベル持っているけど・・・?恵飛須沢胡桃さんだっけ?
それにこの遺体は・・・??
由紀は・・・泣いている・・・。無理もないか・・・・。
姉さんは事の経緯について語った・・・。
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あの後、補習が終わった由紀が帰ろうとしたら、電車が止まっていると言うので学校に留まった。
お腹が空いた由紀は、屋上の菜園で何か食べようと姉さんと向かい、園芸部の若狭と出会う。
若狭さんの手伝いをしていたら、あの騒動がおきた・・・。
それを逃れた恵飛須沢と負傷したOBの先輩を連れて来たが、もう先輩は既に感染していてゾンビ化になってしまい、傍にあったシャベルで恵飛須沢さんは殺害してしまったのか・・・。
「皆無事で良かった・・・取り敢えず生徒会室に行こうか?さっき見たけど無事だったよ?」
一同は一瞬不安になったが、僕が大丈夫だからと言うと一旦生徒会に向かった。
アニメ・原作でも屋上から生徒会に向かうシーンは語られてないが、こんな感じじゃないかと解釈しました。
本当はこの2話に生活部設立まで考えていましたが、あまり文字数が多いのも
どうかと思い、生徒会に向かうまで書きました。