艦ラ松さん~カラ松、神通、ときどきレ級~   作:たんぺい

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三話~二人のフィッシング~

とりあえず、前回部屋に案内された神通とカラ松。

いったん自室を片付けよう、という事になった。

 

そんな訳で、どこからかマスクとサングラスを取りだし、箒とたたきで埃を粛々と落としていくカラ松。

埃が舞いくしゃみと目痛に格闘しながらも、すこしずつでは有るが部屋は綺麗さっぱりとした感じになっていく。

一方、神通の方はというと…

 

ガルルルルル!ガシャン!ガン!バシン!ボカン!

こんな感じに部屋から、弾もない筈なのに銃撃音が鳴り響く…

 

「ッテ!何ヤッテンダ神通!!」

「……う、うう…」

 

慌ててレ級が神通の部屋に突入すると、そこには調度品が粉微塵になった部屋の隅で泣きながらへたりこむ神通がいた。

カラ松も様子が気になって、神通に質問する、何してるんだ、と。

 

「…ご…ゴキが……」

「ゴキブリガ出タグライデ部屋ヲ粉々ニスルナ!」

 

とんでもない理由で部屋を粉砕玉砕する神通にツッコミを入れるレ級。

しかし、神通は一切怯まずに、話を続けたのだった。

 

「アレが…私の顔に…飛んできて、つい…」

「なら、しょうがないか」

「ナルホド、確カニショウガナ…ク、ネエヨ!」

 

カラ松と神通の二人は、ハリセンで仲良くレ級にしばかれた。

なお、基本ギャグ時空なので、神通が壊した調度品は次話ぐらいにきっと直ぐに直るでしょう(確信)。

 

「イヤ、ギャグ時空間デモ物理法則ニハ勝テ無イカラナ!?」

 

 

~それから~

 

 

「…追い出されちゃいましたね」

「…そうだな」

 

神通に巻き込まれる形でついでに激おこレ級に追い出されたカラ松。

食料でもとってこいとレ級に命令された二人は、館から出て島の海岸線へと来ていた。

…なお…

 

「ところで女神、食料調達の手段は?」

「…No Planです!」  

 

…何故か、カラ松の疑問に対してものすごく神通はどや顔だった。

と言うか、それは隣のクズの台詞である。

ちなみに…

 

「俺も…左に同じだ!」

 

そうして、無駄に洗練された無駄の無い無駄なモーションでカラ松はグラサンを投げ捨てる。

…全体的にツッコミ不在だった。 

 

それからというと。

人は木の枝とその辺に流れ着いてたワイヤーでそれっぽい釣竿を作り、

小さな崖の上から、釣り糸を垂らした。

ちゃぽんという音と共に沈んだその釣り糸を、二人はつまらなさそうに眺める。

 

ところで、話は変わるが。

 

カラ松は、基本的にアホな女子に免疫が無い童貞である。 

神通は、ど天然の男子に免疫が無い処女である。

つまり…

 

(…こう言うとき…)

(何を話したらいいんでしょうか…)

 

…なんだか、カラ松と神通の間にお見合いの席のような、妙な緊張感が漂っていた。

 

 

その内、なんだか耐えられなかった神通は質問する。

釣り糸に付けたエサはなんですか、と。

出来うる限り、無難かつまともな質問だった。

 

「…ラブレター…」

「…え?ラブレターですか?」

「…魚に、愛をしたためた…」

 

…カラ松からかえってきた回答は、劇薬だった。

 

「…今時の女の子はラブレターぐらいじゃ靡きませんよ?」

「…!やはり、こっちか!?」

「ええ、花束は良いセンスだと思います!」

 

違う、そうじゃない神通。

なにもかも違う、カラ松…とツッコミたくなるのを我慢して。

花束をエサに変えた途端、はたして、その釣竿には変化が起きたのだ。

 

「釣竿引いてますよ!カラ松さん!?」

「わかってる女神!こりゃ大物だ!?」

 

ぐぐぐ、と大きく竿がしなり、カラ松は海に引っ張られる。

明らかににその荷重は一キロ二キロという重さですら無い。

まるでマグロかカジキのような威力で、その獲物はアタックをかける。

当然、素人のカラ松一人に手に負える代物ではなかった。

 

「私も手伝います!」 

「背中は預けるぞ!柔らかいものが背中に当たるだろうし!」

「…失礼、前に行きます」

 

慌てて神通もカラ松の前に立ち、その釣竿をうしろに引っ張る。

よいしょぉ!チェストォ!バルス!と二人は掛け声をかけながら釣り上げた獲物はというと…

 

「…なるほど」

「…大物です」

 

二人が感嘆をあげる代物、それも二匹もくっついていたのだった。

 

 

~それから~

 

 

館に戻った二人はというと、その獲物を「調理」して、レ級の待つ食堂に持っていく。

その、出てきた料理がどんな代物かと言うと…

 

「こちら、『ヒジリサワ↓ショウノスケ↑のヲ級盛り』、でございます」

「待テ待テ待テ待テ!ツッコミ所山盛リダゾ!?」

 

ツッコミどころ満載の代物だった。

 

 

「マズ、ソモソモ誰ダ!ッテカ何ダ!?ヒジリサワ↓ショウノスケ↑ッテ!?」

「ヒジリサワ↓ショウノスケ↑は…ヒジリサワ↓ショウノスケ↑意外の何物でも有るまい」

「ダカラ、具体的ニ誰ダ、カラ松!?」

 

まず、ヒジリサワ↓ショウノスケ↑という概念について。

 

「ソンデ、ヲ級盛リッテドウイウ事ダ!女体盛リミタク言ウナ!」

「…だって、ヲ級ってどこから捌けば良いからわからないですし、もう皿代わりにするしか…」

「捌ケタラクワセル気ダッタノ!?テカヒジリサワ↓ショウノスケ↑ハ捌ケタノ!?」

 

次に、ヲ級盛りという言葉について。

 

「テカ、ヲ級ハオ前ハソノ扱イデ良イノカ!」

「…エクスタシー…」

「ドMナノ!?」

 

ヲ級本人の扱いについて。

 

もはやツッコミ疲れというレベルじゃないツッコミを、レ級は強いられるので有った。

なお、ヒジリサワ↓ショウノスケ↑のヲ級盛りは、このあとスタッフがおいしくいただきました。

 

 

「スタッフッテ誰ダァ!?」

「たぶん、ダヨーンかな」

「ないしは、那珂ちゃんですかね?」

「舞台ハ無人島ダッテ言ッテンダロ!?」

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