まだまだ不慣れな点が多く、至らない点ばかりです。
生暖かい目で見守ってください。
木造りの家が、まるで絵画のように並ぶ街並、果物やお菓子なんかが並ぶ道沿いの出店、人々の和気あいあいとした雰囲気、そして道端に、ここは俺の場所だと言わんばかりのウサギ・・・
「やっぱりいいなぁこの町・・・」
特に祭りだとかそういうわけではないのだろうが、とにかく道沿いに露店が多い。そういう通りなのだろうが、それでもかなり多くの人が買い物をしている。
スーパーなんかもちらほら見えるが、人の入りは・・・心なしほかの町より少ないだろうか?繁盛していないというわけではないのだろうが、出店のほうが人が多く見える。
まぁ、まだ午後になったばかりである。奥様方は昼寝の時間だろうか?
というか、
「なんだろうな・・・人の多さとかそういう話じゃなく、雰囲気が安心する・・・」
人の活気がそのまま空気になっているような、明るい雰囲気。空気が甘いのはそこにあるドーナツ屋のせいだろうが、空気の温かさは日差しのせいだけではないだろう。
「こういう賑やかな雰囲気の場所だと、腹が減るのは必然ってことで・・・」
手をこすりながら、さっきから目の毒だったドーナツの出店に向かう。ウィンドウに陳列されている、揚げたてであろうその黄金の輪は、バターの香りをこれでもかと放って俺の胃袋を刺激する。
「おばさーん、シュガードーナツ一個お願い」
「はいよー」
幸い人の待ちは少なく、ドーナツを包んだ小さい紙袋はすぐに手の上に来てくれた。
「お兄さん、よその人かい?」
ドーナツを渡しながら、おばちゃんが言う。
「おや、なんで分かった?」
「ここの通りで買い物をする人は、大体覚えてるさ。なにせ20年もここでやってるからね」
「へぇ、そんなに」
ということは、この通りは20年以上も昔からあるのか。そりゃスーパーも人がいないわけだ。
商売をやるうえで、人のつながりに勝るものなんてほとんど無いのだ。
「で、お兄さんはどこから来たんだい?誰かの家の親戚かね?」
「ちょいと遠くから、出稼ぎにね。いや、一身上の都合のほうがしっくりくるかな?」
「なんだい、家出でもしてきたのかい?若いのによくやるもんだ」
「家出とかそんな大層なものじゃないよ。そういう我儘を言えるほど偉くもないし」
ドーナツを開けながら他愛もない話をする。こういうことができるのも、出店の大きな強みなのかもしれない。
「そうだ、ちょうどいいや。おばさん、ちょいと道を尋ねたいんだが」
「なんだい、人生にでも迷ったかい?」
「いやいや」
初対面の人間に人生を語ってもらうほど、哲学に飢えてはいない。
「ちょいと道を尋ねたいんだがね」
「さっき言ってた出稼ぎの場所かい?」
「ああ。どうやら小さい店みたいでさ、大まかな地図しかないから迷っちまってよ」
この町の地図を差し出し、おばさんに見せる。
「ラビットハウスってバーを知らない?」
See You Next Time...
主人公の名前が出ないという・・・
次の話で出しますが、主人公は似木リン君といいます。男です。リンなのに。
由来は紅茶のニルギリからです。二次小説をあまり読まないので、被ってないか心配です。
まだまだ勉強不足ですね、精進せねば