メインキャラ三人組+一匹の登場回です。
これ、時系列いつなんだろう・・・作者の私も把握しきれねぇズラ・・・
「スヤァ・・・」
寝ている。
「スピィ・・・」
自称姉が、
「スピュピュピー・・・」
テーブルで。
「・・・・・・・」
お客さんがいなかったのが救いでしょうか。
箒を持ったまま、よだれを垂らしてひだまりで眠る自称姉は、いい夢でも見ているのでしょうか?溶けそうな顔で気持ちよさそうに眠っていました。
たしかに今日の日差しはいつも以上に温かく、うっかりしたら私も眠ってしまいそうです。
ですが・・・
「すやすや・・・」
普通こんなに堂々と眠ろうとは、絶対に思いません。
「ココアさん、起きてくださいココアさん」
「スピスピ・・・」
ゆすっても反応は無し、ただの屍のようです。
ココアさん、昨日は私より早く寝たはずなのですが・・・なぜこの人はこんなに眠ることができるのでしょう?
ラビットハウス七不思議があったら入れたいくらいです。
「はぁ・・・すみませんリゼさん。コーヒーの袋、裏からとってきてもらえますか?」
「すやぁ・・・」
「寝てる!?」
ココアさんに勝るとも劣らない寝顔でした、いまにも溶けそうな。
普段はこんな風に居眠りする人ではないのに・・・恐るべし、うららかな日差し。
「・・・」
というか、
こういう場合、店側としてはどうするべきなんでしょう?
バイト代を減らせばいいんでしょうか?
「何か罰でも考えてみたらどうじゃ、チノ」
頭の上からティッピーの声。
「罰、ですか・・・」
この二人に効く罰って、何でしょう?
「まぁ、ココアさんはほぼ決まりですね」
三日間のモフモフ禁止令。
真っ青になったココアさんを想像して、少し愉快です。
「リゼさんは・・・フルール・ド・ラパンのようなフリフリの衣装で一日バイト、とかでしょうか?」
ピチッとした明るい紫のフリルエプロンのリゼさんを思い浮かべ、また少し愉快n
『たふん』
ピチッとした・・・
『ぽよん』
強調される・・・ボデーライン・・・
『ぷるんぷるん』
「・・・・・」
「チノ?」
「何でもないです、おじいちゃん・・・」
傷つくのはリゼさんではなく私のような気がしてきました。
ちゃんと働いているのに罰を受けるとは、なんとも理不尽です。
ともあれ、罰を考えるよりもリゼさんを起こす方が先です。
「リゼさん、起きてください、まだ仕事中ですよ」
「ぅ、ぅん・・・?」
「良かった、目が覚めてくれt
「食い逃げだぁ!!発砲許可!頭を狙ええええ!!!」
「なんて夢を見てるんですかリゼさん!?」
まさか千夜さんのモノマネが現実になろうとは・・・
もしかしてうちに新規のお客さんが寄り付かないのって、こういうことが日常だからでしょうか?
「落ち着いてください!食い逃げはいませんし発砲許可は下りてませんしそもそもそれはモデルガンなので頭は撃ち抜けません!!」
「どけええええええ!!」
どたんばたん、と
すやすや眠るココアさんの脇で、寝ぼけたリゼさんが暴れます。
ほんとにどうしたんでしょう?普段はこんな事絶対しないのに・・・
「暴れないでください!もしお客さんがきたらどうするんで・・・って、わあ!?」
足を絡めたリゼさんが、体勢を崩して・・・
あれ?これって
「わああああ!?」
ドーン、と
リゼさんが私に倒れ掛かってきました。
ティッピーは倒れる寸前に抱きかかえましたが、リゼさんがちょうど覆いかぶさってしまって動けなくなってしまいました。
「イッタァ・・・って、チノ?わぁぁごめん!つい寝ぼけて!!」
「は、早くどいてくださいリゼさん!こんなところお客さんに見られたら・・・!」
「あのぅ・・・すみません見てました・・・」
「「!?!?!?!!!」」
聞きなれない声の方向を見ると、
ああなんてことでしょう、男のお客さんがドアを開けて、こちらを見ているではありませんか・・・
「「い、いらっしゃいませ・・・」」
「・・・お取込み中でしたら、出直しますが?」
「「大丈夫です営業中です!!」」
ああまさか、
そこで寝ているココアさんになりたいなんて思う時が来ようとは思わなかった・・・
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「失礼しました、お見苦しい物を・・・」
「いやいや、賑やかで良いことじゃないか」
ああもう・・・
まさか寝ぼけてあんな失態をさらすとは、我ながら情けない。
「リゼさん、ココアさんを早く起こしてください」
「あ、ああ・・・」
さっきの騒ぎでも、ココアはどうやら起きなかったらしい。
お客さんの前で寝るって、どんな神経をしているんだ?あいつは。
・・・今日ばかりは、人のことを言えないか。自分を呪おう。
チノはチノで、相当ご立腹らしい。まぁ当然といえば当然だが。
しかし、なぜ今日に限って居眠りなんか・・・昨日はそこそこ早く寝たはずなんだがなぁ。
「ココア、おいココア」
「ふにゃふにゃ・・・」
「・・・起きて、お姉ちゃん」
「起きます!!・・・あれ、リゼちゃん?」
「はぁ・・・おはよう、ココア」
魔法のワードを口にした瞬間「シャキーン」という効果音とともにココアが起きた。
・・・なんだろう、ヤケでやってみたのはいいが凄く大変なことをしてしまった気がする。
大切な何かを失ったような・・・
「ご注文はお決まりですか?」
「ええと・・・ウィンナーコーヒーとサンドイッチを」
「かしこまりました、少々お待ちください」
「あと、その頭の上のウサギを」
「非売品です」
「おやおや」
カウンターでは注文が終わったらしく、チノがコーヒーメーカーの準備をしていた。
「あれ、チノちゃん?その人って・・・」
「・・・お客さんです、ココアさんが居眠りしてる間に来た人です」
「ええ!?ご、ごめんなさい!つい陽だまりが気持ちよくて・・・」
「いや構わないよ。確かの今日は気持ちがいいし、寝たくなるのも分かるさ」
普通は怒るでだろう所を怒らないこの人は、すごくいい人なのかもしれない。
「・・・あれ?お兄さん、旅行の人?」
「ん?なんでそう思う?」
「このお店に来たことない人だし、町の中でも見かけない人だったから!旅行で来た人なのかなーって」
「へぇ、町の人の顔覚えてるんだ」
「まぁ、全員じゃないけどね」
早速お客さんと打ち解け始めるココア。
人とふれあうことに関して、ココア以上にうまい人間はそうそういないだろう。
ココア以上にふんわりしている奴もそう多くはないだろうが。
「この町には、ちょいと出稼ぎにね。家の都合ってやつさ」
「出稼ぎ?どこかのおうちの手伝いをするの?」
「そ、下宿しながらね」
「すごい!私とおんなじだよ!」
「へぇ、ココア・・・だっけ?あんたも下宿人かい?」
「うん!チノちゃんとチノちゃんのお父さん、あとウサギのティッピーと一緒に、ここで暮らしてるんだ!」
・・・本当に人との会話がうまいな、ココアは。
こういうところは、チノや私も見習ったほうがいいのかもしれない。特にチノは。
「お兄さん、どこで働くの?」
「ああ、多分この辺だと思うんだけど・・・なあココア、この辺で別なラビットハウスって店は無いかい?」
「え?」
「喫茶店じゃなくてバーを探してるんだよ、バー『ラビットハウス』って店を」
「「「え、えええ!?」」」
「ど、どうした!?三人で素っ頓狂な声上げて!?っておいお嬢ちゃん!コーヒー零れる!零れる!」
「え、あ、わわわわわ!」
「ち、チノ!早く火を消せ!」
「わぁチノちゃん!サンドイッチ落ちちゃうよぉ!!」
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「ラビットハウスはうちです・・・」
「いや、喫茶店じゃなく」
「夜は父がバーをやってるんです・・・」
「あぁ・・・そういう」
得心行った。さっきの混乱も、ここら一帯を探してもバーらしい建物が見当たらなかったことも。
コーヒーの香りに混じってウィスキーの匂いがしたのは気のせいじゃなかったのか。
「あー・・・そうなると、あれか?あんたら三人が同居人って事かい?」
「いや、私はここに住んではいないんだ」
「あ、そういえば住んでるのは三人と一匹だったか。」
さっきココアがそんなこと言ってたっけ。
「じゃあそっちの二人が・・・」
「うん!ここに住んでるのは、私とチノちゃんだよ!」
「私、父からは何も聞いてませんが・・・」
「父って、香風タカヒロ?あれ、親父が連絡入れてるはずなんだが。おかしいなぁ」
ま、うちの親父はその辺だらしないからなぁ・・・
「ほんじゃま、とりあえず自分から話しに行くか。いまチノの親父さんはどこに?」
「さぁ・・・たぶんそろそろ、お酒の仕入れから帰ってくるはずですが」
「そう。じゃあ挨拶は後回しにして、まずは」
さっきの大混乱で散らかった床を見る。
「落っこちたサンドイッチを片付けるのが、この似木リンの初仕事かな?」
・・・精一杯キザを気取ってみたが、思いのほか虚しいな、こういうのは。
See You Next Time...
実は作者、ごちうさはアニメしか知りません。いうなればニワカです。
各種設定、キャラクターのキャラなんかがかなり不安定です。
・・・この先ちゃんと伏線とか張っていけるんだろうか、この足りない脳みそで。
そんな感じで、事実上の第一話でした。不定期だから更新速度とかあんまり期待しないでネ。本業は学生ですし、趣味でやってる歌ってみたのミキシングもありますし。
まぁ、今年のうちにもう一個くらい上げられればと思います。初売り始まったら小説どころじゃねぇ。。。