NPCの可能性を見たので作ってみようと思う   作:テレッ・テ

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かなり時間が開いてしまいました

新しくNPCを作ろうとしたアインズ様はそのため必要な物を宝物庫に取りに行きます


俺のNPC(黒歴史)

 〜ナザリック宝物殿前〜

 

ブゥ――ン

 

「……よし《センサーブースト/感知増幅》でも感知無しっ……と、良かった誰も付いて来てないようだ」

 

 

 ここはナザリック地下大墳墓最下層宝物殿。山のように積み上げられた金銀財宝から希少なマジックアイテム・莫大なデータクリスタル等がそこらかしこに使われることもなく眠っている。当然というべきか、残念ながらその全てのを確認することは出来ない。

 

 正確には出来るのだが、膨大な量の為いちいち全てを見て回ることはかなりの時間の無駄だと言える。

 

 貴重な物は宝物殿の壁にあるケースの中に保管されているから心配ご無用!

 

 そこら辺の金貨の山を漁れば伝説級―レジェンドクラスのお宝もあるけど、源次郎さんも多分このアイテムの量に疲れ果てて諦めたんだと思う。

 

 源次郎さんはギルメンにいた頃、宝物殿の管理を任されていてその整理整頓っぷりには皆ドン引きしてたよなぁ……だけど自分の部屋は汚部屋らしいから不思議だよ。

 

 

「さてシズ、さっそく扉を開けてもらおうか」

 

 

 シズ――ナザリック戦闘メイドプレアデスが1人シズ・デルタ、正式名称『CZ2128・Δ(シーゼットニイチニハチ・デルタ)』

 

 種族『自動人形/オートマトン』でナザリックの全てのギミックを熟知している設定になっている。彼女には前回シャルティア戦の時に宝物殿のギミックを解除して貰ったが、自分でやるのが面倒なので、今回も同じく解除用員として同行して貰ってる。

 

「ん……開いた」

 

 

 流石ナザリックのギミックを知り尽くしてるだけあって解除もらくらくだね!

 

「ご苦労。下がって良いぞ、ここからは俺一人で行く。そしてシズよ。今俺がここに居ることは他言無用だからな」

 

「了解」

 

 

 別にシズには付いて来てもらっても良いんだけどさ……前回ここに来た時、普段無口で感情を表に出さないシズがアイツに向かって「うわぁ」とか言ったんだよ……

やだなーこの奥には行きたくないなー……。

 

 

 通路を抜けて広間に出るとイスにどっしりと座っている人物がいた。銀の鎧を纏った戦士はぐにゃりと形を変え本来有るべき姿へとなり自分の元へとゆっくりと歩を進めた。

 

 

「おぉ! 我が創造主たる至高のうぉんかた! ん〜アインズ様ではありませんか! 今回はどの様なご用件で?」

 

 

居たよ……さっきのアイツって今そこに居るヤツのことだよ。

 

 パンドラズ・アクター、ユグドラシル時代俺が作ったNPCだ。まぁ一言で言うなら黒歴史だね!!! 以下割愛!!!

 

 

「あー……パンドラズ・アクターよ実は今回お前に頼み事があってに来た」

 

「了解しました、アインズ様……私は何をすればっ!」

 そう言うとパンドラは舞台の役者のようにマントを翻し――呟いた。

「……良いのですかな?」

 彼はドッペルゲンガーだ。本来の、のっぺりとしたその顔に表情を出させることは出来ない。もしも別の種族であったなら、その顔にさぞやご満悦な表情が浮かんでいたことだろう。

 

 恥ずかしい! 恥ずかしくて死にそう! アレ変な動きしてるだろ? 俺が作ったんだぜ?

 

「お前には私が言ったデータクリスタルと武器を集めてきてほしい」

 

「Wenn es meines Gottes Wille(それが我が神のお望みとあらば)」

 

くっ胃に穴が開きそう……辛い。

 

 

 

 

「アインズ様お待たせ致しました。仰せの通り、データクリスタルを集めてまいりました」

「ご苦労パンドラズ・アクターよ。ついでにお前に1つ……いや2つ言っておきたい事がある。1つ目はもう少し動きを小さくして欲しいほらその方が強者感が出ていいだろ? そして2つ目は――」

 

 

「今からお前の後輩となる者を作ろうと思う」

 2つ目の話を聞いた時、パンドラは驚愕し落胆した。

「アインズ様……後輩とは新たにナザリックを守護する者を創造すると言うことでしょうか……私の力では物足りないのでしょうか……?」

 

 現在ナザリック内で想像主がいるNPCはパンドラのみとなり、彼は想像主へ忠誠を捧げることを誇りに思っている。

 

 しかし想像主は新しいNPCを創ろうとしている。パンドラは自分の力不足の為にアインズが新しく『使える』NPCを作るのでは無いかと考えた。

 だが、その圧倒的絶望とも思える考えはたった一言で消し飛ばされた。

 

「パンドラ……お前はこの私自身が手塩にかけた最高傑作だぞ? そんなお前が力不足の訳ないだろ」

 

パンドラはハッと顔を上げると自らを恥じた。

 

「アインズ様ッ…………! アインズ様は私目に対し慈悲きお考えを持っているのに私はなんと不敬な考えを……!」

 

パンドラは人であれば目にあたる穴から涙が溢れでていた。

 

 ……俺はコイツを嫌っていた。昔の俺が好き勝手しその時の趣味を濃厚に詰め込んで作ったコイツが恥ずかしかった。

 

 だがパンドラは俺の事を思い涙まで流してくれた。俺は大バカ者だ、自分自身に対して恥ずかしくなってくる。

 

「良いのだパンドラよ。お前の全てを許そう」

 

 恥ずかしい。ナザリックで俺に対し1番とも言える忠誠心を持つパンドラを誰も入る事ができない宝物庫に閉じ込めた。すまないパンドラよ。

 

「新たに作る者達はお前の後輩になる。確かに唯一では無くなるが、お前の事を大切に思っている事実が変わることはないのだ。今回の非礼を許してくれとは言わない。しかし、これを受け取ってくれ」

 

 アインズが差し出したアイテムはギルド名がその名に刻まれた真紅の指輪《リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン》であった。

 

「これでお前はナザリック内どこでも転移出来る、私とナザリックに更に忠義に励め」

「慈悲深き至高なる御方アインズ様。我が全てを貴方様に……!」

 自室に戻りアインズはパンドラへの罪悪感を残しながNPCの制作へ入った

 




次回新キャラ爆誕っっ!!!
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