1ヶ月以上間を開けてしまいました(_ _)ゝ
職場環境改善を目指すアインズ様のお話
〜玉座の間〜
カリカリカリカリ...
「...アインズ様差し出がましい様ですがそろそろご休息を取られてはいかがでしょうか」
「少しまてこの書類が終わったら...よし、どうしたフォルネウス」
「いえアインズ様、アインズ様がリザードマンの集落の決算等を初めてからもう10時間程が立ちました。そろそろお体をお休めになられてはいかがですか」
(えっ10時間も経っていたのか!?うーんこの体じゃあ睡眠欲も食欲も疲れも無いから仕事の辞めどきが分からないなぁ。)
(てかフォルネウスずっと立ちっぱなしだけど大丈夫か?少し休ませようかな...よし)
「あぁそうだな...私はもう少しやるからお前は先に休んでいいぞ。立ち仕事は疲れるだろう。」
「何を仰りますか!私はアインズ様のお役に立つために創くられた身、その私がアインズ様よりお先に休息につく訳にはいきません!」
おぉう10時間立ちっぱなしなのに顔色ひとつ変えず即答とかすげーよ...ブラック企業なら絶対に欲しい人材だよマジで。
てか今ナザリックの現状ブラックじゃないのか?
この世界に転移してから守護者達はフルで働いてるっぽいけどちゃんと休みを取ってるのか?
「話は変わるがフォルネウスよ現在ナザリック内で働く者達であー...その.....休みを取った者はいるのか?」
ナザリック内の防衛や労働の指揮はアルベドとデミウルゴスがしていたが、最近になってフォルネウスがその中に入って内部状況を把握してると思うんだが
「はいアインズ様、皆ナザリックのために身を捧げております。休みなど無為な時間を取った者はおりません」
フォルネウスはまるで褒められた子供の様に誇らしげに話している。マジかよ...本当にブラック企業じゃないか
「ちょっとまて...それは一般メイドもか?」
フォルネウスは首を縦に振り肯定した。
(自分もヘロヘロさん程ではないがブラック企業で働いてたからわかる。文字通りに過酷な労働の辛さを)
「フォルネウスよ皆の事を考えた事はないのか?」
フォルネウスは凛とした眼差しを向けこう答えた。
「私は常にナザリックとアインズ様の事を1にと考えております。皆同じ気持ちでしょう」
その言葉には一点の曇もなく、現在ナザリックで働く全ての者の気持ちを代弁したことだろう
しかし俺の求めていた答えとは違う
「違う違う、俺が聞きたいのはそういう事じゃない。俺が聞きたいのは皆の心情云々ではなく身体的な現状だ。まさかお前より遥かに脆弱な一般メイドがこの状況でなんの支障もなく仕事が続けられると思っているのか?」
「っ...それは...」
「お前も少しはおかしいと思っただろう。確かにナザリックに尽くす事は嬉しく思うぞ。しかし尽くし過ぎる事はその者にとっての良くない。」
「ここで働けなく皆は我が同胞達の子供みたいなものだ。少しずつ疲弊して、壊れる姿を俺は見たくない。お前の親である私がこう思うのだ、分かってくれるかフォルネウスよ。」
「下々の我々に対する労いの言葉...その慈悲深き御心には敬服しかございません」
(何という...言葉にすら表せない。圧倒的強者にして下の者の体調面にまでの配慮、この御方はまさに主と呼ぶに相応しい人だ。太陽の光ですらこの御方の前では陰りに見える)
フォルネウスはこれ以上ない忠誠をさらに引き上げていた。
(よしフォルネウスも分かってくれたようだ!しかしどうしようかな。休ませるにしても伝達やメッセージでは皆すぐには納得しないだろうし...直接面を見て言わなきゃダメだろうな)
んーこんな時間だが警備の都合上誰か起きてるだろう
「フォルネウス、現在活動中の守護者たちを招集せよ。ヴィクテ厶・ガルガンチュアはもちろん、休息を取ってる者を除いてだ。」
「畏まりました」
〜数分後〜
「よくこんな時間に来てくれたな、シャルティア、コキュートス、アウラ、マーレそれにアルベド、牛頭よ。デミウルゴスは...」
守護者の後ろで空間が割れ中からデミウルゴスが出てきた
「遅れてしまい申し訳ございません。」
全員集合かよ!ファ――
...ビックリしすぎて安定化したわ
「よく来てくれた、お前達を集めた理由なんだがな、少し聞きたいことがあってだな。」
「し...質問ですか?そ...それならご命令してくれれば」
「いや...マーレそれではダメなのだ。皆の率直な意見を聞きたい、嘘・偽りなしのな。それでは聞くぞ」
アインズが質問するべく口を開こうとした時、守護者全員は御方の質問に答えられるのかどうかと緊張で冷や汗をかいていた。
「お前達はここで働けて嬉しいか?」
質問の意図が分からないデミウルゴスは思考の迷宮に入ってしまいしばらくの――数秒の沈黙が続き、最初に答えたのはアルベドだった。
「アインズ様、私...いやここに居る者の全ては御方に忠誠を誓い、手足と慣れる事を至上の喜びとしています。嬉しくない者などございません」
(...やはりフォルネウスと近い返しをするか。多分これ以上質問しても帰ってくるのは同じ答えだろうな。高すぎる忠誠心にも困ったものだな)
「アルベド感謝す...いやありがとう。お前の心の内が聞けて良かった。」
「なっ... えっアインズ様!?」
(ありがとう!?感謝ではなくありがとう!?あわわわわわわわわ!)
アルベドは急にアインズが距離を縮めてきたので恥ずかしさと嬉しさの余りパニックを起こしていた。
アルベドはサキュバスでありながらそういう事には耐性が無く、実は種族名からは考えられないほどのピュアな性格の持ち主であった。
これもアインズがアルベドの【ビッチである】設定を勝手に書き換えてしまったせいである
「全員同じ意見であろうな、私も嬉しく思う。しかし皆の気持ちと裏腹に今全ての者が円滑に仕事が出来てるとは言えない。」
「そこで皆には休みを取ってもらう」
瞬間――フォルネウスを除く守護者達は固まりその言葉の意味を自分の中で必死に探していた。
(どどどういう事なノだ!?フ...フォルネウス!?なんでアイツあんなに落ち着いているんだ!?)
全員が静かながらもパニックに陥る中、牛頭は表情1つ変えない同僚を見て困惑していた
(ヤバイ!)
「いやいやいやいや!前も言ったがお前達の力不足云々ではないぞ!お前達は働き過ぎだと思ってな!試験的でも良いから休暇...とまではいかず休憩をとって欲しいのだ!」
アインズの言葉を聞き内心落ち着いた一同だったが、何故至高の御方がその様な考えを持ったのか不思議でならなかった。
その後、何故この様な話になったか俺の代わりにフォルネウスが淡々と説明してくれたおかげで納得してくれた。
「...という事だ。私はお前達は無論ナザリックの全てを考えている。この労働環境に耐えられる者もいるが下の者は耐えられない。それでまず上に立つお前達が休息を取り下の者も休みを取れやすいようにする。」
「...異論は無いな?」
まだ肯定をしてない者もいるが御方の頼みだ。
考える事すら痴がましい。
皆の気持ちは1つであった。
「「「「 はっ! 」」」」
「よし、それでは皆で健康な職場を創りあげるのだ!」
アルベドは設定上、初恋しかしてない恋愛初心者なんでタジタジになると思います