みんなでお風呂に行きます
「んー終わったか」
「羊皮紙の御目通しお疲れ様でした。つきましては大浴場の方にアインズ様専用の温泉を用意してあります。お身体をお休めになられてはいかかですかな?」
「気が利くなセバス、それでは御言葉に甘えるとするか。お前も今から数時間休憩になるだろう、一緒に風呂でもどうだ?」
「滅相も無いのですが...よろしいのでしょうか?」
「全く構わんさ。もう夜も深い、他の守護者も休憩時間に入るだろうし皆で風呂でも入りに行こうか」
「かしこまりました。しばしお待ちください。」
セバスは真紅の指輪に意識を向け、能力の1つ『空間転移』を使い他階層へと転移していった。
「ふふっ...わざわざ転移しなくてもメッセージを飛ばせば良いのにな」
(そんな律儀なところは完璧にたっちさん譲りだな)
アインズはたっち・みーとセバスを重ねて昔の事を思い出していた
(...まだ時間はあるか、ちょっと寄り道して先に行ってみんなを待ってるか)
〜スパリゾートナザリック〜
「アインズ様ー!こっちですー!」
アウラがヒョコヒョコ跳ねながらこちらに手を降っている。その後ろには牛頭やシャルティアの姿もあった
「みんな集まったようだな。」
(マジか、まさかもうみんな集まってるなんて考えてもなかったわ。しかも勢揃いとかね)
「アインズ様、今回はこの様な場を設けていただき深く感謝いたします。」
「そんな深々と頭を下げなくてもいいぞデミウルゴス。今日は無礼講とするから思う存分楽しんでくれ」
「でっでもよろしいのですか?僕なんかがアインズ様と一緒にお風呂なんて...」
「マーレ、アインズ様ガ先程言ッタ言葉ヲ思ダシテミヨ。ソノヨウナ心配ハシナクテモイイゾ。」
「そうだよ!マーレは何を恥ずかしがってんだか、ねアインズ様!」
「そうだなアウラ、では皆準備が出来たから風呂に入るとするか」
「ではこのアルベドがアインズ様のお背中をお流しします!」
アルベドはそう言って戦士職に相応しい、魔法職のアインズでは回避不可能な動きで抱きつき胸元に手を添えて弄ろうとするが――骨の隙間にスポッと指が入り込んでしまった
「ワハハハハハハハ!」
間抜けな光景を見た牛頭はこみ上げる笑いを抑えられず浴場前の廊下に笑い声が響き渡った。
アインズは苦笑いをしアルベドに話しかけよう顔を引きつらせる。
アルベドはアルベドで『アインズ様の大事なところに指が入って...』と頬を赤く瞳を濡らしていた。
(――おいアウラ、アルベドってこんなキャラだったっけ?)
(――…すいませんアインズ様。色々とあったんです。えっとそうですね色々疲労が溜まってるんだと思って下さい。お願いします。)
(――そ、そういうじゃ仕方ないな。うむ!)
小走りで歩き出そうとしたアインズのローブを何者かが掴む。
それが誰かは見るまでもない
「えっちょっ!アルベドお前本当にどうしたのだ!?」
「私っ!先日私にかけてくれた『ありがとう』の一言を聞いてからというもの体の火照りが冷めません!私はアインズ様をっ!アインズ様っ!アインズ様ぁっ!」
アルベドは変なスイッチが入って錯乱した。
「アルベドさん!落ち着いて下さい!」
側にいたフォルネウスが即座に抑えようとするがLv100の戦士職のパワーは伊達ではなく、元々近接戦闘向きでは無いフォルネウスはズルズルと引きずられていた
「コッ、コキュートス!」
「アインズ様、オ任セヲ!」
スキル発動!《フロスト・オーラ/冷気の波動》
廊下に冷気が駆け抜ける。急な温度の変化のおかげで我に帰ったアルベドに理性が戻った
「アルベドヨ、アインズ様へノ無礼、許セルモノデハナイゾ」
「アインズ様、失礼しました。我を忘れていたようです。」
「んっん――よいアルベド、重役に座るお前にも溜まってるものがあるだろう。とりあえず風呂に入ってリラックスしてこい。」
(――コキュートス、お前の働き感謝するぞ!)
(――モッタイナキ御言葉デス。)
「まったく...もっと守護者統括様は感情を抑える練習をしたほうが良いのではないのですか?」
デミウルゴスはメガネを上に上げ細い目を見開いた。フォルネウスもデミウルゴスと同じく多少なる敵意をアルベドに向けている
(あーもうこんな険悪なムードじゃみんなで来た意味ないじゃないかここは1つバシッ!と言ったほうがいかn...)
「馬鹿野郎!アインズ様ノ目ノ前で争う者があるか!」
牛頭の喝で冷静さをを戻した2人はアインズに謝罪のため、片膝をついた
(おぉ牛頭は怒ったりもするのか、俺が言おうとしたけど...先をこされちゃったな)
「はぁ...こんなくだらん事で争うな。皆が争う姿など私が最も見たくない。分かったな?」
全員から返事を受け、アインズは自分自身も宥めた
「よし風呂に入ってサッパリさせるぞ。男衆はついて来い、アウラは女組をよく見張ってくれ。二人が馬鹿をしないようにな」
「畏まりました!」
「うぇぇ...私は何もしてのにぃ...」
シャルティアは急に超とばっちりを受けて動揺を隠せなかった
――――――――――――――――――――――
「アインズ様の前であの様な失態...統括としてまだまだですな」
「いやしかしアルベドさんのあのような姿が見れるとは...」
「まったく...困ったものです」
「でっでもコキュートスが本当槍を向けた時どうなるかと思ったよぉ...」
「アノ時ハ緊急時ダッタノダ、シカシ場合ニヨッテハ別ノ行動二移シテタダロウナ。デハ自分ハ先二ハイッテルゾ」
「コキュートスは脱ぐ服がないから早いですね」
「デミウルゴス、意地悪ナ事ヲ言ウナ。マルデ自分ガ変態ミタイデハナイカ」
(俺も今日はゴテゴテした装備じゃなくてローブだから脱ぐだけで楽だな)
各々服を脱いで行く。皆、流石守護者と言える体付きをしていた。
コキュートスはそのまんまフォルネウスとデミウルゴスは引き締められた細マッチョ、牛頭のその丸い体は脂肪ではなく筋肉の塊であった。
セバスは設定された年齢とかけ離れた筋肉を持ち、マーレは年相応の男の子のプニプニっとした体をしていた。
「よし行くぞ」
ここスパリゾートナザリックは、ブループラネットさんとベルリバーさんが制作を手掛け9種17個浴槽を備え、12のエリアに分かれた大浴場が目玉である。
【獄炎サウナ】
「サァデミウルゴス、今日コソ決着ヲ付ケルゾ」
「ふふ、ちゃんと耐性を外しましたね。毎度聞きますがコキュートスには不利な場ですがよろしいのですか?」
「サウナノ温度二負ケルナドアリエンナ」
「フフフ...面白そうな事ヲしてるじゃないか。儂も混ざらせてもらうぞ」
「ほぉ牛頭さんとは...強敵現るですね」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【世界樹風呂】
「フォルネウス様はどのようにして服の擦れる音を消しているのですか?もしよかったらご教授してくれると嬉しいのですが。」
「セバス様の頼みとなると断る訳にはいきませんね。あれはですね...」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【大洗場】
「マーレよ痛くはないか?」
「いっいえ!アインズ様の洗い方が上手なので痛くはないです!むしろ気持ちいいです」
「それは良かった良かった」
皆各自に、好きな様に自由な時間を楽しんでいった。
途中サウナで牛頭とコキュートスがダブルノックアウトし引きずり出すのが大変だった
【ワールドジャグジー】
「あぁ...極楽だ」
最後の締めに全員が同じ風呂に入り心も体も癒やされていった。
「この様にみんなと腹を割って話せる機会が巡ってくるとは...本当にアインズ様には感謝しかございません...」
「「いや私も皆と話せて嬉しいぞ。...ところで皆周りを見て不自然な所はないかな?」」
「えっ不自然所は...」
「気づか「気づかないか?」ないか?」
「あっアインズ様が2人!?」
アインズが2人――
その本来ありえない現状に浴場内の全員が無意識のうちに臨戦態勢をとっていた
もう一人のアインズはぐにゃりと形を変えツルリとした人型に姿を変えた。
もう一人のアインズの正体、それは姿を変えたパンドラズ・アクターだった
「パンドラ!主さんいたノか!?」
「ンフフフ、この私がアインズ様の影に紛れていたことに誰も気づかないなんてンーまだまだですね!」
「ハッハッハ!パンドラよドッキリ大成功だな!」
「アインズ様、イツ頃カラパンドラハアインズ様ノ影ノ中ニイタノデスカ」
「最初からだ、ここに来る前に私から提案してな」
フフフと笑う至高の御方を見た守護者達は心の内を見せてくれたアインズを見てこれ以上ない喜びと幸福感に満たされていた
ドカーン ドカーン ドカーン
「ハッハッハ...なんか隣が騒がしいな?」
ドカーン
「なんでありんすかこのゴーレムは!?」
「装備品がない今、この身で戦うしかないわね!」
コレハチュウサツデアル!!! ドカカーン
(またるし★ふぁー隠しゴーレムが起動したのか)
「...ふぅ皆装備を整えて女風呂に行くぞ」
(せっかくの良い雰囲気をだったのに...どっと疲れが出てきたなぁ)
「まったく静かに入れないのか」
アインズがぼそっと呟いた一言に守護者達は一斉に頷いていた。
るし★ふぁートラップにコテンパンにされかけた女性陣はアウラを除き後で罰として恐怖公の部屋に行き色々仕事をしました。