前回手に入れたワールドアイテム【伊邪那美】を使ってみようと思うアインズ様です
ワールドアイテムはその入手の難しさからまさに世界級!と言われた至高の1品なのだが何故変哲もない洞窟の奥に置いてあったのか不思議でならない。
このアイテムの詳細が知りたく
『
効果:所有者に適正があれば所有者に合わせた生命を無限に産みだすことができる。』
という化け物じみた性能を持っていた。
(適正?ワールドアイテムが所有者を選り好みするなんて聞いた事はないんだけどな?生命体を無限に産みだすことが出来るなんて本当なら凄いアイテムだな。
「すみませんがパンドラさん、アインズ様はどうしてしまったのでしょうか?」
「ん〜詳しくはわかりませんが恐らくワァアアルドゥアイテムを前に思考の迷宮にぃっ...!入り込んでしまったのかもですね...」
小声で話したかったのだがパンドラに話しかけたのがミスだったと心底思うデミウルゴスであった
(はぁ...仕方がない)
「あ、アインズ様?どうなされましたか?」
一言声をかけるとアインズはハッと顔を上げ辺りを見回した
「あっああ!すまないちょっと考え事をな...実験するなら広いとこがいいな、そうするといつもの...デミウルゴス!」
「はいアインズ様」
「アウラに今からコロッセオに向かうので用意をしとくように伝えてくれ。それとフォルネウスには完全武装で恐怖公は下僕を全員連れてくるよう伝えるように、ついでにエントマも呼んどいてくれ」
「畏まりました、さっそく伝言を伝えると共に以上の3名を招集しに参ります。失礼します」
「よし後は、アサシン達よ!お前達にはこの大義に見合った褒美を後日必ず渡すとしよう、考えておいてくれ。」
そう言うとエイトエッジアサシン達は予想外の出来事に嗚咽をしながら泣き出す者に膝を着き祈るように忠誠の姿勢を取るものもいた
いつもは無愛想なクモたちだが今は子供のように喜びを分かち合っていた
「いやまて、このアイテムを見つけた者は誰だ?」
アインズが声をかけるとアサシン達は静かに整列を組み、中から1匹前に出てアインズの前で膝を着き忠誠の姿勢をとった。後ろの連中がピクリとも動かないので嘘ではなさそうだ
「お前は...アサシン達のリーダーか?」
「はい、拙僧はアサシン管轄の者でございます」
「ふむ...そうかお前には特別な褒美をやらねばな」
「いえ滅相もございません、拙僧一人では見つけ出すことは出来ぬ品物でした。皆の力があった故でございます」
「そういう訳にはいかないな。そうだな、お前とお前達の部隊に名前をつけてやろう。私直々にな」
そう一言告げ実験の準備に入るために部屋の外に出ると中からエイトエッジアサシン達の歓喜の声が挙がってた
(何も学ばない俺じゃないからな!俺も褒美を渡したいんだけど受け取らない奴には伝家の宝刀【私or俺直々にな】がクリティカルヒットするんだよなぁ)
(まぁお互い嬉しいし良しとするか!)
〜第6階層コロッセオ〜
転移した先にはフォルネウス・恐怖公・デミウルゴスと魔将達・エントマが揃っていた。そして何故かアルベドとシャルティアもいた
「ふむ全員揃ってるようだな。お前たちをここに呼んだのは他でもない、ワールドアイテムの実験をしようと思ってな、お前達の力を貸してほしい」
「何故自分たちが?と思うかもしれないがこの【伊邪那美】には無限に生命を産みだすという唯一無二の能力を秘めている事がわかった。」
「そこでだ、私がコレを使い産みだす敵をお前達の召喚した手下をぶつけてくれ。どのぐらい出せるのか確かめたいのだ。わかったか?」
「「「はい!」」」
「そうか、もしもの時のためにコロッセオを囲むようにコキュートス・牛頭・セバス・アウラとマーレを完全武装で配置している。それにパンドラにはワールドアイテム【山河社稷図】をわたしてあるから遠慮せずにかかってこいよ」
アインズはそう言うと懐から黒く禍々しい筒を取り出し目の前で構えた
「準備はいいな!いくぞ【伊邪那美】発動!」
筒の蓋を開けるとそこから禍々しくこの世の憎悪を何万年も煮詰めたような黒い塊が空を、地を埋め尽くした。
悪魔であるデミウルゴスやフォルネウスですら恐怖するような黒い塊だった
「何なんだコレは!マズイこちらに向かってくる!」
デミウルゴスは魔将にありったけの悪魔を召喚させ自らも形態変形し戦闘態勢にはいる。
恐怖公は後ろに数十もの陣を出し手下の無限召喚の準備にはいる。それをエントマは援護するように大百足を数百匹召喚した
「フォルネウス!解析は終わったか!」
「はい!伊邪那美から出てきた物はいずれにせよ不明!しかしレベルは総じて30から40程度です!敵の数およそ100万!」
襲ってきた「ソレ」の正体はわからなかった。「ソレ」はデミウルゴス達の方に物凄い速さで向かってくる。その時フォルネウスは気付いた。
黒く途方もなく大きな軍勢の正体は間近で見ると人目で分った、分かってしまった。これはアインズの分身体ともいえる
「うぉおおおおお!【公爵の号令】!」
分身体とはいえ能力は劣化してると言え御方の分身、下手をしたら殺られる。そう考えたフォルネウスは力の出し惜しみなどする訳もなく最初から全力でスキルを発動した
フォルネウスの背後から現れた666もの軍隊が黒の渦に入っていく。
召喚獣たちはガストを減らしてはいるがこちらの軍勢も同じようにみるみるうちに減っていき【公爵の号令】でも黒い塊達の3割ほどしか削れなかった。
フォルネウスが今一度スキルを発動しようとしたその時
「準備完了しましたスキル発動【無限のG】!」
恐怖公から声がかかり皆後ろに飛び去る
恐怖公の背後からも前方と同じような黒い塊が飛んでいくがこちらの物は幾億もの「ゴキブリ」である。ゴキブリの大きさは様々で普通サイズから軽自動車サイズのゴキブリもいる。
ゴキブリと
「これは...何と言うか」
アインズはあまりの強力ぶりに少し腰が抜けそうになっていた。アインズは伊邪那美を開けた瞬間予想以上の速さで出るガスト達に驚きすぐに蓋を閉めた。その時間にしておよそ1秒。
(ちょこっと開けてすぐ閉めたのにガストが万単位で出てくるとかナメてるだろ!?しかも出てきたの俺のパチモンみたいなのだし...なんなんだこれは?...ハッ!)
「そうだお前達大丈夫か!」
ここにいる皆を集めてみたが負傷した者は誰一人としていなかったようだ
「お前達すまなかったな、よもやあれ程とは...」
「いえアインズ様とワールドアイテムの実験のためです。」
「そうか、そう言ってもらうと助かるな。デミウルゴスにフォルネウスよ。後日シズ=デルタと一緒にこのアイテムを持って第9階層の研究室に行ってくれ。このアイテムの詳細を調べるのだ」
「はっ!」
「皆ご苦労、今日はもう休むとしよう。各解散するように...それとアルベドとシャルティアとエントマはコロッセオ内を片付けるように、ガストが倒しきれなかったGがまだいるからな。」
「は...はい...」
「うぅ...惨めでありんすぇ...」
二人は肩を落としアインズが見えなくなるまでその姿を見つめていた。
「きゃふふぅ...まってましたぁ〜オヤツをいーっぱい食べれるなんて幸せ〜」
二人はエントマを幸せそうだなと感性が変な方向に傾きはじめていた。
コロッセオを掃除してると不憫に思ったアウラが手伝いに来てくれました。
次回はG部屋にいた二人の話だと思います