完全生命体、幻想郷を彷徨う   作:KYマッシュ

27 / 33

…だいぶ間が空いてしまいました。申し訳ないです。




彼に『安心』の日々を

 

 

〜前回のあらすじとその後〜

 

 

蒲田進が魔法の森を灰にしたその日から、犯人の捜索とその犯人の噂が流れ始めた。『闇夜の災い』や『姿無き災害』などの異名が付けられたりなかったり。

だが、事件後の彼の姿を見た者は未だいない。

 

そして当の本人は、密かに妖怪の山に入ろうとしているが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜妖怪の山の中〜

 

 

 

 

呉爾羅(どこへ進んでも草木ばかりだ。だがあまり探索し過ぎるとまずいか…。早く寝床を見つけねばな。)

 

 

 

 

 

 

 

???「誰かそこにいるのですか。」

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(…またか。この世界には[安心して隠れられる場所]がないのか…?)

 

 

 

 

 

 

 

???「その辺りを斬りつけていけばいつかは出てきますね。」

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(……たまには素直に出るのも有りか?いや、それをするとまた1人目撃者が増えてしまう。しかしだからと言ってずっと潜んでいるのも厳しい。だが…)

 

 

 

 

???「…ッ!」シュバッ

 

 

 

 

 

 

呉爾羅(なん…だと…?)

 

 

 

 

 

 

彼の目に映っているのは、問答無用で草木を斬り始めた1人の女。そして空からも1人。…ん?空から?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「何をやっているのです?椛。草なんか切って。草刈りしている暇があれば…」

 

 

 

 

 

椛「この辺りに侵入者が潜んでいます。この辺りのどこかに。だから、端っこから斬っていけばいつか出てくるんじゃないかと。だから邪魔しないで下さい。射命丸文さん。」

 

 

 

 

 

文「あやや?別に邪魔をしたつもりはないんですがねぇ。

…まぁ先程から妙な気配を感じます。いい加減出てきたらどうですか?『闇夜の災い』さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「……。」ガサッ

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「下がって下さい文さん。ここからは私の仕事です。」

 

 

 

 

 

 

文「…その代わり、後で取材をさせてくださいね?」バサァッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「さて、これで一対一です。貴方を侵入者と見做し、排除を開始します。自己紹介が遅れました。私は犬走椛。まぁ、これから去ってもらうのに紹介は不要ですが。」

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「……。」

 

 

 

 

 

 

 

椛「…相手が名前を言ったのですから、貴方も名乗るのは当然でしょう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…不必要。」ギロッ

 

 

 

 

 

 

 

椛「そうですか…。なら早く終わらせましょうか!」ザザッ

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…ッ。」サッ

 

 

 

 

 

 

椛「腕で防ぐ気ですか?貴方、頭大丈夫ですか?」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「……。」

 

 

 

 

 

 

 

椛「なかなか喋らない貴方は、叫ぶ程の痛みを与えましょう。そうすれば自然と声が出るでしょう!」シュバッ

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「……?」ガギッ

 

 

 

 

 

 

 

椛「か…堅い!?本当に生身の腕で防ぐとは…。」

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…ッ!」ブン

 

 

 

 

 

 

椛「ガハッ…!?は、腹…パン!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬走椛の口と地面には紅い血。そして蒲田進の腕には傷一つ付いていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「逆に声を出させてやったぞ…」

 

 

 

 

 

 

椛(たった一撃で…この威力…。間違いない。こいつは[油断していると殺される]ヤツだ…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「今度は…俺の番…」ゴゴゴゴゴ…

 

 

 

 

 

 

 

椛(来るッ…!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒲田進は、腕の一振りで剣を弾いて落とした。ガラ空きになった本体を…殴る。殴り、殴り、殴る。簡単に言えば、[フルボッコ]である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「ガッ…」

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…俺は取材を受ける気はないと、鴉に言っておけ。寝床を探しにきただけだ…。」ザッ ザッ

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「ま、待て…!」

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…?」ピタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椛「せ、せめて…名前だけでも…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅「…蒲田進。…これでいいか。」ザッ ザッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椛(蒲田進…か。文さんが最近興奮している理由が、なんとなく分かった気がする…。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





やっぱりなかなか上手く書けないです。申し訳ないっスっス

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。