遊☆戯☆王Avenger(リメイク執筆中)   作:きりゅー@イグニスター

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お待たせしました。
記念すべき第1話目です。


学園編
第1話


21XX年……決闘(デュエル)での実力がものをいう時代。

「デュエルモンスターズ」は世界中で行われている、年齢・性別・出身を問わず、誰もが楽しめる競技だ。

大多数の子供たちが目指す"プロ決闘者(デュエリスト)"を始め、"アイドル決闘者(デュエリスト)"など、様々な肩書きが生まれている。

そんなこの時代、日本でプロを目指す1人の少年がいた。

これはそんな少年の物語である。

 

 

「急げ拓哉!このままだとテストに間に合わねー!」

 

少し跳ねた黒い髪の少年が廊下を走り出す。

彼の名は、遊乃煌介(ゆのこうすけ)

ここ市立墨月高校(しりつすみづきこうこう)に通う高校1年生である。

 

「はは……。ちょっとスピード出しすぎじゃないか?」

 

茶髪の眼鏡をかけた茶髪の少年。

北条拓哉(ほうじょうたくや)は苦笑しながらも後を追った。

 

「こらー!廊下を走るなー!」

 

物凄い形相で追いかけてくる少女。

赤い髪をポニーテルで纏めた彼女の名は、美川朱音(みかわあかね)

煌介の幼馴染である。

 

「やべっ生徒会の鬼だ。振り切るぞ拓哉!」

 

「おう」

 

「誰が鬼よ!こらー!拓哉君!煌介ー!」

 

 

市立墨月高校。

墨月市が誇る、数々のプロ決闘者(デュエリスト)を輩出している学校だ。

校長の獅子山泰蔵(ししやまたいぞう)は、隣町の名門、日光学園をライバル校であり、日光を超える優秀な決闘者の育成に力を注いでいる。

この日、墨月高校では、学園対抗戦の代表を決める試験が行われていた。

試験が行われるデュエルルームには煌介が所属する1-Aの生徒が集まっていた。

AからEまであるクラスの中で、総合成績が優秀だったAクラスが選ばれたのだ。

 

「全員試験用のディスクは受け取りましたね」

 

この試験では不正防止の為、学校側が用意した決闘盤(デュエル・ディスク)を使用する。

また、決闘(デュエル)をじっくり観たいという校長の意向により、試験は1対1のシングル戦を1度ずつ行う事になっている。

 

「思ってたより緊張するわね」

 

「俺もだ……」

 

「……」

 

煌介と朱音の、デッキケースを持つ手が震える。

それに比べ、拓也は堂々と構えていた。

 

「それでは、今から名前を読み上げますので、呼ばれた生徒は前に出るように。まずは……北条拓哉さん!」

 

「はいっ!」

 

準備万端、といった表情の拓哉は気合の入った声で返事をする。

 

「拓哉!頑張れよ」

 

煌介は立ち上がった拓哉にエールを送る。

 

「もう1人は……遊乃煌介さん!」

 

「……俺?」

 

まさか自分が呼ばれるとは思っていなかったのか、煌介は思わず自分自身を指差した。

 

「はい」

 

「拓哉君と煌介の決闘(デュエル)……何だか久しぶりな気がするなあ。……2人共頑張れーっ!」

 

名前を呼ばれた2人が前に出る。

ソリッドビジョン・システムが起動され、決闘盤(デュエル・ディスク)にカードを置く領域が出現した。

 

「……へへっ。拓哉、やっぱり頑張らなくてもいいぜ。今日こそお前を倒す!」

 

「俺にか?ふっ、やってみろ」

 

2人の間に火花が散る。

そして決闘(デュエル)が始まった。

 

「「決闘(デュエル)!!」」

 

煌介:LP4000

拓哉:LP4000

 

「先行はもらった!俺は切り込み隊長を召喚!」

 

《切り込み隊長》

効果モンスター

星3/地属性/戦士族/攻1200/守 400

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。

 

「このカードが召喚に成功した時、手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる。俺はもう1体の切り込み隊長を特殊召喚するぜ」

 

2体の切り込み隊長が並び立ち、煌介を守る。

簡単には突破できない、鉄壁の布陣が完成した。

 

「切り込みロックか……面倒な布陣を敷きやがって」

 

「この布陣はそうそう突破できないだろ? 俺はこれでターンエンドだ」

 

煌介:伏せ×0

手札×3

LP4000

 

「いいやすぐに突破してやるさ。俺のターン、ドロー!」

 

拓哉:手札×5→手札×6

 

「俺はフレムベル・シードを召喚!」

 

《フレムベル・シード》 (オリジナル)

チューナー(効果モンスター)

星2/炎属性/炎族/攻 500/守 200

「フレムベル・シード」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードをリリースして発動できる。

自分の手札・墓地から「フレムベル・シード」以外の「フレムベル」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地から守備力200の炎属性モンスター2体を除外して発動できる。

このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。

 

小さな火種のモンスターが現れた。

 

「フレムベル・シードをリリースする事で、手札または墓地から、フレムベルモンスター1体を特殊召喚できる!俺はコイツを特殊召喚するぜ。来い、フレムベル・ハンマー!」

 

《フレムベル・ハンマー》 (オリジナル)

効果モンスター

星6/炎属性/炎族/攻2200/守 200

「フレムベル・ハンマー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのレベル6以下のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊する。

(2):このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。

デッキから「フレムベル」モンスター1体を墓地へ送る。

 

「開始早々、上級モンスターのお出ましか……!」

 

火種が燃え盛り、大鎚を持った炎の鬼が現れた。

並び立つ2体の切り込み隊長は剣を持ち構える。

 

「フレムベル・ハンマーが召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドのレベル6以下のモンスター1体を破壊できる!俺が破壊するのは勿論、切り込み隊長だ!」

 

「何っ!」

 

フレムベル・ハンマーが振り下ろしたハンマーから炎が放たれ、片方の切り込み隊長に襲い掛かる。

そのあまりの速さに、隊長は炎を避ける間もなく破壊されてしまった。

 

「バトルだ!俺はフレムベル・ハンマーで、残った切り込み隊長を攻撃!」

 

「くっ……」

 

煌介:LP4000→LP3000

 

「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」

 

拓哉:伏せ×2

手札×2

LP4000

 

「俺のターン!」

 

煌介:手札×3→手札×4

 

「よし!俺はゴブリン突撃部隊を召喚!」

 

《ゴブリン突撃部隊》

効果モンスター

星4/地属性/戦士族/攻2300/守 0

このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になり、

次の自分のターンのエンドフェイズ時まで表示形式を変更できない。

 

「!攻撃後に守備表示になる代わりに、破格の攻撃力2300を持つ下級モンスターか」

 

「いくぜ拓哉!ゴブリン突撃部隊で、フレムベル・ハンマーを攻撃!」

 

「フレムベル・ハンマーの攻撃力は2200……。この攻撃が通れば破壊できるわね」

 

決闘(デュエル)を観ていた朱音は、ゴブリン突撃部隊の、戦闘による勝利を確信した。

しかし、クラスで成績上位の拓哉がタダでモンスターを破壊させるはずがなかった。

彼は余裕の笑みを浮かべ、(トラップ)カードを発動する。

 

「……甘いぞ煌介。(トラップ)カード、フレムヴェールを発動!」

 

《フレムヴェール》 (オリジナル)

通常罠

(1):自分フィールドの「フレムベル」モンスター1体と相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

その自分のモンスターの攻撃力は、その相手のモンスターの攻撃力と同じになる。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。

デッキから「フレムベル」モンスター1体を墓地へ送る。

この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

「このカードは自分のフレムベルモンスター1体の攻撃力を、相手モンスターの攻撃力と同じにするカード!これで戦闘は引き分けだ!」

 

攻撃してきたゴブリンの集団を、炎を纏ったフレムベル・ハンマーが迎え撃つ。

激しい戦いの末、両者とも破壊されてしまった。

 

「くそっ」

 

「更に戦闘で破壊され墓地へ送られたフレムベル・ハンマーの効果を発動。デッキからフレムベルモンスター1体を墓地へ送る。俺はフレムベル・デスガンナーを墓地へ送る」

 

《フレムベル・デスガンナー》

効果モンスター

星6/炎属性/炎族/攻2200/守 200

このカードは特殊召喚できない。

自分フィールド上に存在する「フレムベル」と名のついたモンスター1体を

リリースした場合のみ召喚する事ができる。

1ターンに1度、自分の墓地に存在する守備力200の

モンスター1体をゲームから除外する事で、

除外したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

煌介:伏せ×1

手札×2

LP3000

 

「俺のターンだな。ドロー!」

 

拓哉:手札×2→手札×3

 

「前のターンに墓地へと送られた、フレムヴェールのもう1つの効果発動!このカードを除外し、デッキからフレムベルモンスター1体を墓地へ送る。俺はガード・オブ・フレムベルを墓地へ!」

 

《ガード・オブ・フレムベル》

チューナー(通常モンスター)

星1/炎属性/ドラゴン族/攻 100/守2000

炎を自在に操る事ができる、フレムベルの護衛戦士。

灼熱のバリアを作り出して敵の攻撃を跳ね返す。

 

効果を持たないチューナーモンスター、ガード・オブ・フレムベルが墓地へ送られる。

 

「また墓地へ……。何が狙いだ?」

 

煌介は拓哉の行動に首を傾げる。

その疑問に答えるかのように、拓哉が効果宣言をする。

 

「こうするのさ!フレムベル・シードの効果発動!墓地のフレムベルモンスター2体を除外する事で、このカードは墓地から特殊召喚する事ができる!」

 

《フレムベル・デスガンナー》

《ガード・オブ・フレムベル》

 

先ほど墓地へと送られた2体のモンスターが異次元へと吸い込まれる。

そして、フィールドには火種のようなモンスターが再び姿を現した。

 

「それで2体のフレムベルモンスターを墓地へ送っていたのね……」

 

朱音は拓哉のコンボに感服していた。

 

「フレムベル・シードの効果で、また上級モンスターを召喚する気か?」

 

「いや、違うな……」

 

拓哉は手札にある1枚のカードに手をかける。

 

「俺はフレムベル・グルニカを召喚!」

 

《フレムベル・グルニカ》

効果モンスター

星4/炎属性/ドラゴン族/攻1700/守 200

このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、

破壊したモンスターのレベル×200ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

「お前も知ってるはずだ。フレムベル・シードは『チューナー』だって事をな!」

 

「!来るか……!」

 

拓哉の狙いに気づいた煌介は気を引き締める。

 

「俺はレベル4のフレムベル・グルニカに、レベル2のフレムベル・シードをチューニング!燃え盛れ爆炎、熱き魂!」

 

フレムベル・シードが緑色の輪となり、その輪をグルニカがくぐる。

そして、白を象徴とするそのモンスターは現れた。

 

「シンクロ召喚!出でよ、フレムベル・ウルキサス!」

 

《フレムベル・ウルキサス》

シンクロ・効果モンスター

星6/炎属性/炎族/攻2100/守 400

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、

その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、

このカードの攻撃力は300ポイントアップする。

 

「出たな……シンクロモンスター!」

 

「さあバトルだ!フレムベル・ウルキサス!煌介に直接攻撃(ダイレクト・アタック)!」

 

炎を纏った拳が丸裸の煌介に襲いかかる。

 

「この攻撃は通さねえ!罠カード、炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)!」

 

《炸裂装甲》

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃モンスターを破壊する。

 

「相手の攻撃モンスターを破壊する!フレムベル・ウルキサスには消えてもらうぜ!」

 

「そうはいかないな。カウンター(トラップ)、フレムベルカウンターを発動!」

 

《フレムベルカウンター》

カウンター罠

自分の墓地の守備力200の炎属性モンスター1体を

ゲームから除外して発動できる。

魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。

 

「墓地の守備力200の炎属性モンスター1体を除外する事で、魔法(マジック)または(トラップ)カードの発動を無効にして破壊する!」

 

拓哉の墓地からフレムベル・グルニカが除外される。

炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)はその効果を適用する前に破壊されてしまった。

 

「なっ!」

 

煌介:LP3000→LP900

 

「ウルキサスが相手にダメージを与えた時、このカードの攻撃力は300アップする」

 

フレムベル・ウルキサス:ATK2100→ATK2400

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

拓哉:伏せ×0

手札×2

LP4000

 

「ライフ900か・・・でもまだまだ勝負はこれからだ! いくぜ、俺のターン!」




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