お待たせしました!
某鎮守府、夕方ーー
◇執務室◇
サラトガ「姉さん、こっちの資料はまとめ終わったわ。次は何をすればいい?」
レキシ「ありがとう。次は……」
〜提督は他所の鎮守府へ出向いていて、レキシントンはその留守を任されている。サラトガは彼女の補佐〜
サラトガ「Admiralがいなくて寂しい?」
レキシ「何よ、急に……」
サラトガ「んー? なんかいつもより覇気がないなーって思って」
レキシ「そんなことないわ。まああなたしかいないからこそ、気を張らずに済んでいるのは事実かもしれないわね……」
サラトガ「Admiralの前だと気を張るの? 普通なら気を張らずにいられるんじゃない? 夫婦なのに?」
レキシ「夫婦だからこそよ。あなた知ってる? 翔鶴も瑞鶴も私の
サラトガ「知ってるというか、知らない人はいないでしょ。あの二人の部屋はある意味ホラーハウスだもの」ニガワライ
レキシ「私も初めて二人の部屋を見た時は戦慄したわ」
〜当時のことを思い出して思わず乾いた笑いが出てしまうレキシントン〜
サラトガ「凄いわよね。部屋一面、Admiralのpicturesばっかりで」
レキシ「明らかに盗撮されたような物まであったわね」
サラトガ「青葉ちゃんにでも頼んだんじゃないかしら?」
レキシ「有り得そうで怖いわ」
サラトガ「話が逸れちゃったけど、結局翔鶴たちがAdmiral Loveなのとなんの関係があるの?」
レキシ「ああ、気を張ってないとすぐに二人がBaby boyとスキンシップを取るのよ」
サラトガ「別にそれくらいは仕方ないと思うけど?」
レキシ「肩を撫でたり、手を繋いだりするのに? 腕に抱きついて頬擦りするのに?」
サラトガ「Uh……」
レキシ「明らかにライン越えてるわよね?」
サラトガ「……
レキシ「だからこそ気を張って、警戒して、私がBaby boyを守護るのよ!」
サラトガ「なるほどねぇ」
トントントン……
レキシ「どうぞー」
ガチャリ……
翔鶴「失礼します。昨日の報告書を提出しに参りました」
瑞鶴「参りましたー」
レキシ(噂をすれば、というやつね)
「Okay, okay……Admiralは今留守だから、戻って来たら渡しておくわね」
翔鶴「はい、よろしくお願いします」
瑞鶴「というか、もうそろそろ戻って来るわよ?」
レキシ「あら、そうなの? でもどうしてそんなことが分かるのかしら?」
翔鶴「GPSが付いてますから」サラリ
レキシ「なんですって?」
サラトガ「待って、姉さん。落ち着いて。ね?」ドォドォ
レキシ「あなたの顔に免じて落ち着いてあげるわ……」ピキピキ
瑞鶴「なんでそんなキレてんの? 出先でもし何かあったらすぐに助けに行けるように翔鶴姉と私が付けておいたのよ? 寧ろ感謝してほしいんだけど?」
レキシ「人様の旦那に勝手に無断でGPS付けるとかどれだけ頭happyなの? しかも誇らしげに言わないでほしいのだけど?」
サラトガ「まあまあ、姉さん」
レキシ「止めないで、シスターサラ。今日と言う今日はぎったんぎったんにしてやるんだから!」
翔鶴「ふっ……もう少し余裕を持ったらどうです? 第一夫人の名が泣きますよ?」
レキシ「第一夫人もなにも私が唯一の妻よ!」
翔鶴「第一は譲りましたが、第二、第三は私たち姉妹ですから」
レキシ「そんな訳ないでしょ!?」
提督「一体なんの騒ぎだ?」
レキシ「Baby boy……お帰りなsーー」
翔鶴「お帰りなさいませ、提督」
瑞鶴「お帰りー、提督さん」
〜二人はレキシントンを差し置いて提督の左右の腕に抱きついて猫なで声〜
レキシ「
サラトガ「まあまあまあまあ!」
提督「レキシントン、どうしてそんな暴言を二人に吐くんだ? 二人は仲間だぞ? 昔色々あったのは理解するが……」
レキシ「お言葉ですが、それとこれとは話が別なので」
提督「一体何があったんだ?」
レキシ「私や貴方の許可なく二人が貴方のどこかにGPSを付けたのよ」
提督「お〜、手が込んでるな」
レキシ「感心するところ? ねぇ、今の感心するところ?」
サラトガ「姉さん、瞬きして? ドライアイになっちゃう」
提督「ああ、すまん。でも安心してくれ、レキシントン。俺はレキシントン一筋だ。浮気なんてしないし、二人には悪いがカッコカリでも指輪は渡さない。レキシントンのみだ」
レキシ「Baby boy……♡」トゥンク
翔鶴「ジュウコン計画はまだ始まったばかり……」
瑞鶴「絶対にケッコンしてやるんだからー!」
〜そう言い残して、二人は提督の頬にキスしてから去った〜
提督「俺は前世に何か女性関係で悪いことでもしてしまったのだろうか?」
レキシ「早く頬を消毒しましょう」グリグリ
提督「いででで!」
サラトガ「ははは……」ニガワライ
〜それからサラトガも執務室をあとにし、夫婦だけとなった〜
レキシ「浮気、ダメ、絶対」ゴゴゴゴゴ
提督「しないって」
〜レキシントン、提督の膝上に鎮座して呪文のように同じ言葉を言い聞かせている〜
レキシ「浮気されたら私……立ち直れない!」ウルウル
提督「あの二人と今以上の関係になることはないから」ナデナデ
レキシ「でもテギコンとか……ある日私の通信機(スマホ)に『イェーイ、第一夫人さん、見ってるー?』とかされてる動画が送られてきたりとか……」
提督「なんでそんな薄い本みたいな展開が浮かぶんだよ……」
レキシ「秋雲がそういう内容のコミックを出してたから」
提督「よし、その手の内容のデータを全て秋雲のコンピュータ上からデリートしよう。復元も出来ないように徹底的に」
レキシ「秋雲のファンが悲しむわ」
提督「風紀が乱されるよりはマシだ」
レキシ「そんなことより、私が安心出来るくらい愛して!」ムギューッ
提督「翔鶴も瑞鶴も普段はああだが、本当は分かってくれてる。最終ラインは絶対に越えない。仮にも二人がやる気だったら、俺はとっくに二人に指輪を渡すことになっているんだから」
レキシ「それは、まあ、そうね」
提督「だろ? 自分で言うのも恥ずかしいが、今の二人は好きな俺を独り占めするレキシントンに悪戯して憂さ晴らししているんだよ」
レキシ「……じゃあ、ちょっとは安心してもいいってこと?」
提督「もっと安心出来るように、俺は毎日レキシントンに愛の言葉を送るよ」
レキシ「ええ、そうしてほしいわ♡」
提督「レキシントン」
レキシ「はい♡」
提督「
レキシ「嬉しいわ♡」
提督「ずっと愛してるよ」
レキシ「私も……ずっと愛してるわ♡」
それからも翔鶴と瑞鶴の悪戯は続いたが、その都度夫婦の愛は深まったので、ある意味で提督には感謝されたそうなーー。
レキシントン 完
レキシントン終わりです!
実装された際に色々とあった艦娘ですが、私は気にせず書きました!
お粗末様でした!