プリキュアオールスターズ 地球滅亡の危機と月の都を救え! 作:夢原光一
話の半分以上が、回想シーンです。
一部戦闘シーンを描いています。
翌日、プリキュア41人は、ひめの家。ブルースカイ王国の大使館に集まった。
遅刻すれすれで来たメンバーもいたが、全員そろった。
トワ「こんなにたくさんいらっしゃったのですね」
ゆい「ホントだわ・・・」
はるか達以外のプリキュアを見て驚くゆいとトワ。
はるか「みんな。この子が、私達の新しいメンバーの紅城トワちゃんと親友で、私他のサポート役をしている七瀬ゆいちゃんです」
はるかがそう紹介する。
トワ「初めまして、ホープキングダムの王女、紅城トワです」
ゆい「七瀬ゆいです」
「初めまして。あ、私美墨なぎさよ」
「雪城ほのかです」
「九条ひかりです」
「日向咲ナリ!」
「美翔舞です。よろしく、トワさん、ゆいさん」
「夢原のぞみで~す」
「ちょっと、のぞみったら!たく・・・。あ、夏木りんよ」
「春日野うららです」
「秋元こまちよ」
「水無月かれんです」
「美々野くるみよ。よろしく」
「桃園ラブよ」
「蒼乃美希よ」
「山吹祈里です」
「東せつなです」
「花咲つぼみと申します」
「来海えりかだよ!よろしくね!」
「明堂院いつきです」
「月影ゆりよ。よろしく」
「北条響よ」
「南野奏です」
「黒川エレンです。よろしくトワ姫」
「調辺アコよ」
「星空みゆきでーす」
「ウチは、日野あかねやで」
「き、黄瀬やよいです!」
「緑川なおよ」
「青木れいかです」
「相田マナです」
「菱川六花よ」
「四葉ありすです」
「剣崎真琴です」
「円亜久里ですわ」
「愛乃めぐみでーす」
「白雪ひめよ」
「大森ゆうこよ」
「氷川いおなよ」
37人がトワとゆいに挨拶をする。
ゆり「さて、挨拶は、この辺にして、事情を聞かせてもらえないかしら?」
最年長プリキュアであるゆりがレイセンを見る。
はるか「レイセンちゃん。一体何があったの?」
レイセン「はい。あれは、2日前の話です・・・」
回想シーン
月の都が霊夢達によって、救われてから、そんなに月日が経っていない頃、月の都は、平和なムードであった。月の都を守る兵、玉兎達は相変わらず訓練をサボる始末。
「また、サボっていたようだわね」
レイセン「よ、依姫様!?」
レイセン達、玉兎の前に現れたのは、月の民であり、月の使者のリーダーの1人である、綿月依姫である。
戦闘力は、月の都のの中では、最強を誇る人物。何しろ、八百万の神を自分に宿らせて、力を借りて使役する能力を持っている。
玉兎A「サボっておりません依姫様!」
玉兎B「私達は、休憩をしていただけでして・・・」
玉兎兵2人がそう言う。
それを聞いていた依姫は、少し呆れてしまう。
玉兎C「そ、それより依姫様!今日は、確か会議があったはずですが・・・」
依姫「会議のことなら心配しなくていいわ。さて、そんな無駄口を叩く暇があるなら、厳しい特訓を私直々してあげましょう」
その言葉にレイセンを始めとした玉兎達が震え上がる。
依姫は、ただでさえ自分や他人に厳しい面がある。
そして、地獄の特訓が始まろうとしたその時。
ドカーーーーーーーーーン
突如宮殿の方で爆発音が聞こえた。
レイセン「な、なんですか!今の爆発音!?」
依姫「宮殿の方!?く!訓練は、中止よ!すぐに宮殿室へ向かうわよ!」
レイセン・玉兎達「「は、はい!」」
そう言って、依姫率いるレイセン・玉兎の部隊が宮殿へ向かった。
宮殿室まで、全速力で走っていた。
そこで、門番が2人倒れていた。
依姫「どうした!何があった!」
依姫が門番の1人に話しかける。
門番A「よ・・・。依姫様、と、突如、な、な、謎の集団が・・・き、奇襲を・・・仕掛け・・・、きゅ・・・宮殿内に侵入・・・。て、敵は・・・会議室の方に・・・」
門番が苦しみながら依姫に真相を話す。
依姫「もういい。喋らなくてよい!おい、すぐに医者を呼んで手当を」
玉兎B「あ、はい!」
玉兎の1人のそう指示を出す依姫。
レイセン「(謎の敵・・・。あの月を2回攻めたスキマ妖怪と言う可能性は、考えられない。もし、そうだったら、門番2人を銃弾で撃つはずがない、というよりする必要がないです)」
レイセンが心の中で言う。
スキマ妖怪――それは、幻想郷を作った妖怪、八雲紫のことだろう。紫は、2度に渡り、この月を攻めた。
しかし、妖怪の彼女なら銃を使うことない。
だったら、何者なのか?
依姫「敵に関しての情報はない。ここから先、敵と出くわすことがあるでしょう。気合を引き締めていくわよ!そして、一刻も早く制圧するのよ!」
レイセン「はい!」
レイセンがそう言うと依姫とともに宮殿に入る。
宮殿内では、倒れている玉兎が幾人かいて、その都度運ばれていく。
そして、会議室まで、もう少しと言うその時!
ダダダダタダダダーン
銃撃が聞こえた。
依姫は、慌てて隠れて、目を向けると、そこに武装した格好の兵士らが3人いた。
依姫「(あの武装した格好。どう見ても、地球の兵隊が来ている服装!しかし、何故そんな奴らがここに!)」
そんなことを疑問に思いながらも武装した兵士らが攻撃して来る。
そして、依姫は、剣を床にさす。すると、兵士らに前に突然周囲に無数の刃が突き出して取り囲む。
そう依姫の能力である、神霊の依代となる程度の能力の1つ、祇園様の力である。
兵士A「な、なんだこれは!」
兵士C「構わん!撃ち続けろう!」
だが、兵士達は、それでも、抵抗しようとしている。
兵士B「面倒だ!手りゅう弾で片づけてやる!」
兵士の1人が手りゅう弾を投げようとしていた。
レイセン「っ!?」
レイセンは、勇気を絞り銃剣をもって角から飛び出して、兵士3人に向けて発砲した。
ダーン
ダーン
ダーン
兵士3人は、レイセンにより射殺され、手りゅう弾を阻止した。
玉兎A「れ、レイセン!?」
玉兎C「だ、大丈夫?」
レイセン「アハハハ・・・。このぐらい平気です」
依姫「まあ、私のペットとしては、上出来な働きだったわ」
依姫は、そう褒めた。
依姫「それより、この格好とこの武器。間違いなく、地上で使っている物だ。しかし、何故ここに。そして、どうやって、月まで・・・」
依姫は、そんなことを考えていたその時。
ダダダダタダダダーン
銃撃の音が聞こえた。
依姫達は、素早く角へ隠れる。
「月の都の兵達よ!今すぐ、武装解除しろ!」
男性らしき声が依姫達に聞こえる。
依姫は、角からのぞくと数人の兵士達の後ろに偉そうなやからが立っていた。
恐らく、この兵士より立場が上な人間であろうと予測がつく。
依姫「誰が武装解除するものですか!」
依姫がそう言う。
月の都の武器と技術は、地球より優れている。
「たった今、会議室は、我々が制圧した!会議室にいた連中のほとんどを拘束した!これは、ハッタリではないぞ!」
男性がそう言う。
依姫は、男が嘘をついている可能性もあった。が、あの自信を見るから、ハッタリとは思えない。
レイセン「そ、そんな・・・」
玉兎D「豊姫様やサグメ様達が捕まるなんて・・・」
後ろで控えるレイセンと玉兎がそう言う。
依姫「お静まり!あれは、ハッタリに決まっています!動揺することはない!」
依姫がそう言う。
兵士D「どうしますエリドリー様?向こうは、信じてはおりませんが?」
兵士の1人が男の名前を明かす。
エリドリー「信じるか、信じないかは、向こうの勝手だ。まあ、抵抗するようなら制圧するのみだ。それに、会議室にいた連中を今殺すわけにはいかない。陛下の命令だからな」
エリドリーがそう言う。
依姫「(陛下!?と言うことは、こいつらの親玉ってところかしら?)」
心の中でそう言う依姫。
エリドリー「しかし、普通に戦闘しても、兵士をあまり失うわけにはいかない。だから、こいつらに相手をさせるか」
パチーン
エリドリーが指を鳴らす。すると・・・
「アカンベー」
「ゼツボーグ!」
そこに、なんとプリキュアが戦っていたアカンベーとゼツボーグが現れる。
もちろん、そんなことは、依姫たちには知るよしもないが・・・。
玉兎D「ひ!?」
玉兎A「か、怪物?!」
アカンベーとゼツボーグを見てそう言う玉兎達。
レイセン「よ、依姫様!」
レイセンが依姫を呼ぶ。
依姫「レイセン。よく聞きなさい、私が殿をやります。ですから、あなたは、このことを師匠に!」
依姫がレイセンの耳元でそう言う。
レイセン「師匠!?八意××様にですか!」
レイセンがそう言う。ちなみに八意××とは、八意永琳のことです。永琳は、月の都を作った創設者の1人で、月の使者のリーダーを長年務めただけでなく、依姫達の師匠・教育係もしていた。また、どんな薬でも作れるとい天才的頭脳者である。ちなみに、この××とは、永琳の本名であるが、地上の人間には発音できないため、こういう表記になってしまう。
依姫「ええ。月の民としては、地上にあまり頼りたくはありませんが、このままでは、いずれ月の都を占拠させるわ。都を凍結するのは、今回は無理です。ですから、地上にいる師匠に知らせるのです」
レイセン「し、しかし。依姫様を見捨てるわけには・・・」
依姫「いいから行くのです!これは、命令よ!」
レイセン「わ、わかりました!」
レイセンは、依姫の命令を受け入れる。
依姫「玉兎達。今から、レイセンに援軍を呼びに行ってもらいます!それまで、ここで私とともに耐えるのです!」
依姫がそう言う。もちろん、これは、嘘である。
地上に向かうなどと、月の都の民からしては、けしてあってはならないのだから。
その言葉を聞いて、玉兎達は、覚悟を決めて戦うことにした。
そして、レイセンは、何も言わずにその場を立ち去る。
エリドリー「何を考えているかわからんが、こいつらの前では、お前達は、無力であろう。アハハハハハ」
依姫「それは、やってみないと分からないわよ」
エリドリー「無駄なことを。仕方がない・・・やれ!」
エリドリーの命令にアカンベーとゼツボーグが動き出し、依姫達が戦う。
レイセンは、必死に後ろを振り返らずに走った。
■
レイセンは、急いで地球へ向かおうとする。
レイセン「早くこのことを八意様と霊夢さんに知らせて、月の都を救って・・・」
兵士E「あ、あんなところに玉兎が!」
そこに運悪く敵兵に見つかってしまう。
レイセン「まずい!」
レイセンは、すぐにその場を脱出し、地球へ向かう。
兵士E「あいつ。何処へ・・・。まさか!プリキュアに知らせようとしているのか!そうはいかん。このことを陛下に知らせなければ!」
兵士のとんだ勘違いをして、このあとレイセンは、追撃をつけてしまい、幻想郷ではなく、外の世界へ落ちてしまうのであった。
回想シーン終わり
レイセン「・・・ということです」
レイセンは、そう説明をした。
なぎさ「月に本当に人が住んでいたなんて、ビックリしたわ」
ほのか「なぎさ。今は、そこじゃないわよ!」
なぎさの言葉にほのかがツッコム。
トワ「それで、レイセンは、その幻想郷とやらへ行くつもりが、この地に来てしまったのですね」
トワの発言にレイセンが頷く。
六花「それより、気になるのは、その月の都を占拠した人達ね。一体を何のために月の都を占拠したのかしら?」
ゆり「それに、計画とか。プリキュアに邪魔とか言っていたんだったねみなみ」
みなみ「そうです。ゆりさん」
えりか「これは、きっと、月の技術を使って、何か悪いことをしようにしているに違いないわね」
ひめ「あ、それ、ありえるかも!」
えりかとひめがそう言う。
響「まあ、とりあえず、月の都へ行って、月の民を救おう」
響の問いに40人全員頷く。
レイセン「あ、ありがとうございます!何も関係ないプリキュアの皆さんが助けてくれるなんて」
みゆき「気にしない気にしない」
めぐみ「人助けに理由などないわよ」
のぞみ「うんうん」
レイセンの言葉にみゆきとめぐみ、のぞみがそう言う。
ラブ「それで、どうやって宇宙まで行く?」
いつき「僕らは、宇宙空間で戦った経験があるから、変身したままなら宇宙空間も大丈夫だよ」
いつきがそう言う。
エレン「でも、それは、空を飛べる組はいいですけれど、私達、空を飛ぶ能力ないわよ」
エレンの言葉に、マックスハート、5GOGO、フレッシュ、スイート、プリンセスが頷く。
アコ「それに、月は、近いようで遠いし、敵もバカじゃなさそうだわ」
レイセン「それに、プリキュアの皆さんでは、月の都にある結界をくぐるのは、無理です。僕ら玉兎や月の民なら話は、別ですが・・・」
レイセンの言葉にプリキュア41人は悩んでしまう。
どうやって、月の都に入るか・・・。
めぐみ「こんな時、ブルーがいたらミラークロスで月まで行けそうなのに・・・」
めぐみがそう言う。
ブルーとは、以前地球を見守って、プリキュアの力を与えていた神様である。彼は、現在兄・レットとミラージュとともに別のところに行って地球にはいない。
やよい「あ、そうだ!本棚を利用すれば、月の都に行けるかも!」
やよいがそう言う。
あかね「あれか!確かにあれなら、月の都にいけるかもしれんな!」
あかねがそう言う。
本棚とは、スマイルプリキュアが拠点とする本棚の中に作られた秘密の場所で、そこで、思い浮かべた場所に連れてってくれる。一種のワープ機能だ。
れいか「これで、決まりのようですね」
はるか「よーし、今から月の都へ行くわよ!」
のぞみ「けってーい!」
はるかとめぐみがそう言う。
きらら「い、今から!?」
マナ「きららちゃん。善は、急げって言葉があるでしょう。早く月の民を助けないとね」
マナがそう言う。
つぼみ「なんか、決定方向になっちゃいましたね・・・」
ありす「まあ、仕方がありませんわね」
つぼみとありすがそう言う。
はるか「じゃあ、ゆいちゃん。留守番をお願い」
ゆい「うん。はるかちゃん、月の都を救って来てね」
はるか「もちろん」
はるかは、ゆいにそう答えた。
そして、みゆきが本棚を動かし、本棚が光って消えた瞬間、みゆき達はいなくなった。
プリキュア41人+レイセンは、月の都へと向かったのであった。
■
月の都・宮殿
「何、玉兎を追跡していた兵士らとの連絡が途絶えただと!」
その報告を受けた男は、驚く。
兵士D「あ、はい。し、しかし、あの玉兎に倒された可能性はほぼ低いです。恐らく、プリキュアに・・・」
兵士が恐る恐るそう述べた。
「く!最悪の事態だ。このままじゃあ、あの玉兎を連れてプリキュアがやって来てしまう!このままでは、この計画が潰されてしまう!」
「ご心配いりません陛下。プリキュアは、例えこの地にやってきても、我々には、月の兵器があります。やつらは、いろいろと戦っていますが、戦争と言うものをプリキュアは、知りません。それを思い知らせて、プリキュア41人を全滅させます」
別の男が陛下と呼ばれる人物にそう言う。
陛下「なるほど・・・。トリドリー、それはいいな。じゃあ、早速月の兵器をかき集め、厳戒態勢を取れ!それから、計画を急がせさせるために玉兎をこき使え!」
陛下がそう言う。
エリドリー「陛下。依姫ですが・・・」
陛下「まだ渋っているのか?」
エリドリー「はい」
陛下「強情な女だ。しょうがない、依姫の姉を利用させて、あれを使うよう脅せ!この計画を執行するためには、奴の能力が必要だからな」
エリドリー「かしこまりました」
そう言うとエリドリーがその場を去っていく。
陛下「さて、予想外だが、計画の邪魔は、させんぞプリキュア。この計画を成功させれば、我らの力を下さずとも勝手に自滅してくれるだろう。フフフフフフフ。アハハハハハハハ。アハハハハハハハ」
誰もいなくなった部屋で笑う陛下。
果たして、この男は、何を考えているのか?そして、計画とは一体・・・。
・東方縁起図鑑 東方を知らない人のための簡単な説明を毎話のあとがきに載せます。
【玉兎】(読み:ぎょくと)
月で生まれた人型兎こと。厳密的には月人達の奴隷階級の種族、または、ペット。奴隷階級といっても労働はほんの軽いものに過ぎない。あとはお酒呑んでそれぞれの趣味(お喋りとか将棋とか)に余暇をしている。
基本的に怠け者が多く、噂話などが好きで、月人に比べると教養や品位に欠ける。
普段の仕事は、餅つき(儀式的意義)や月人の従者、看守、兵士などである。
兵士は制服にヘルメットと銃剣を装備しているが、上記通り怠け者でだらだらとお喋りしたりその辺の桃食べてたりとフリーダムで、訓練なんかほとんどしていない。
上司の月人が近付くと訓練しているフリをするぐらいのことはする。
けれど、訓練はサボるが、実戦は強力な敵でない限りは敵を簡単に倒す。
玉兎固有の能力として、玉兎同士ならばどんな距離でもリアルタイムで会話が可能である。