プリキュアオールスターズ 地球滅亡の危機と月の都を救え! 作:夢原光一
サグメの屋敷・仮療養室
のぞみ「あ、つぼみ!」
ひめ「めぐみにいおな!」
ラブ「みんな、無事だったのね」
永琳との話を終えて部屋に入ったつぼみ達に向けてそう言うのぞみとひめとラブ。
ゆり「あなた達も、元気になって何よりね」
ゆりがそう言う。
美希「あ、でも、まだ寝ている子たちもいるから」
美希がそう言う。
まだ、寝ているのは、なぎさ、咲、うらら、響、みゆき、やよいの6人である。
残りは、元気そうに目覚めていた。
祈里「それにしても、永琳さん。すごかったわ」
エレン「うんうん。まさに、天才ドクターって、感じだった」
祈里とエレンがそう言う。
六花「そうなんだ。そう聞くと私も、あの人のそばで修業したいわ」
かれん「私もよ」
将来、医者を目指している六花とかれんがそう言う。
ありす「そういえば、2人は、将来お医者さんになることが夢でしたわね」
ありすがそう言う。
うどんげ「へぇ~、かれんと六花は、医者を目指しているの。けれど、師匠に弟子入りするのはあまりおすすしないわよ」
そこに、うどんげが入ってきてそう言う。
マナ「それは、どういう意味なの?」
うどんげ「確かに、師匠の腕は確かよ。もちろん、薬師としての仕事もね。私も師匠の弟子で、薬師としての技能を学んでいるですけれど、雑用やパシリなどが多くて、ほとんど学べていないのが実態です」
うどんげがそう言う。
永琳「優曇華院。それは、どういう意味かしら?」
うどんげ「し、師匠!?」
突然部屋に入ったてきた永琳にびっくりするうどんげ。
永琳「まったく、あなたに、技能を教えるには、まだ本格的に学ぶ能力がないからよ」
永琳のその言葉に涙目になるうどんげ。
永琳「さて、プリキュア。そろそろ、戦場へ戻るのかしら?」
つぼみ「もちろんです!このまま、陽動作戦をしないとフローラ達が見つかってしまいますから!」
つぼみがそう言う。
永琳「その話は、サグメに聞いたわ。まあ、今のところ兵士の動きが都に集中しているということは、まだバレていないようだけれど。それは、そうとまた、出ていき、兵士を殺さずに戦うの?また、けが人・・・、いいえ、死人を出しに?」
永琳がそう言う。
えりか「あたし達は、死なないわよ!」
永琳「甘い考えよプリキュア!戦場は、あなた達が考えているほど、おはぎ並みに甘くないわ!今回は、たまたま運がよかったけれど、次は、必ず死人を出す!あなた達が、兵士を本気で倒さない限り!」
永琳がそう言う。
兵士を本気で倒さない限り、つまり、本気で兵士を殺せと永琳がそう主張する。
六花「それは、わかっています!」
マナ「でも、人を殺すことは、絶対しません!人を殺せば、殺すほど、人を殺すことをためらうちゅうちょさが薄れていき、最終的には、殺人犯と同じとなってしまいます!」
マナがそう言う。
めぐみ「だから、私達は、さっき言った通り、人は殺さない!例え、相手が本気で私達を殺そうとしても!」
めぐみがそう言う。
永琳「はあ~、わかったわ。もうこれ以上何を言っても無駄らしいわね。まあいいわ。好きにしなさい。ただし、今治療したプリキュアを連れて行くことはご遠慮してもらうわ」
のぞみ「なんで!」
永琳「けが人を連れて行ったところで、足を引っ張るのが目に見えているわ。大人しくここで、休んでいなさい。これは、薬師として、言っておくわ」
永琳がそう言う。
ホワイト「わかりました。それだけは、お約束します」
ラブ「そ、そんな~」
のぞみ「私は、もう大丈夫なのに!」
ホワイトの言葉に反論するラブとのぞみ。
六花「のぞみ、ラブ。医者の命には、従いなさい。万一のことがあったら、先へ進めないわ」
かれん「そうよ。大人しく、けが人は、ここにいなさい」
六花とかれんの強い口調で、のぞみとラブは黙り込んでしまう。
いつき「そうそう、行こうか」
いおな「ええ」
そう言うといつき達は、療養室から出ようとする。
エレン「みんな」
エレンがそう言うとホワイト達の足が止まる。
エレン「無事に戻ってきてね」
えりか「そんなの当たり前でしょう!」
せつな「今度こそ、あかつき軍団を倒すわ」
えりかとせつながそう言うと今度こそホワイト達は、療養室から出て行った。
■
サグメの屋敷・玄関前
ハート「それじゃあ、行ってきます」
うどんげ「気を付けて行ってください。あ、それと、これを渡しておきます」
うどんげがそう言うとバックをダイヤモンドに渡す。
ダイヤモンド「これは?」
うどんげ「これは、師匠が作った薬です。もしもの時は、これを使ってください」
ブロッサム「ありがとうございますうどんげさん!」
ブロッサムがそう言う。
うどんげ「(薬は、渡しましたけれど、まさか、危ない薬類を入れてないでしょうね師匠・・・)」
心の中が心配そうにそう言ううどんげ。
永琳は、薬師であるが、時々変な薬を作るため、うどんげがとても心配そうにしていた。
ロゼッタ「それじゃあ、行きましょう」
ロゼッタがそう言った時だった。
うどんげ「あ、そうだ!師匠から言付けを預かっていました!」
ソード「言付け?」
うどんげ「はい。この先の森は、避けて、岩山の方へ行ってください。あそこは、かなり足場が悪いですけれど、あそこならあかつきに見つからずに都へ行けると師匠が言っていました」
うどんげがそう言う。
ホワイト「わかりました。じゃあ、そこから通りましょう」
リズム「それじゃあ、行こう」
ブロッサム「それでは、行ってきますうどんげさん」
そう言うとブロッサムたち20人は、サグメの屋敷を出て行った。
永琳「行っちゃたようね」
そこに永琳が現れる。
うどんげ「あ、師匠!」
永琳「それより、うどんげ。言付けは、ちゃんと言ったかしら?」
うどんげ「はい。伝えておきましたけれど、師匠。どうして、森ではなく岩山の方からなんです?」
永琳「まあ、兵士が森でうようよしているという他にもう1つあるの」
うどんげ「え?それは、どういう・・・」
「お師匠様~」
そこに、うどんげと同じウサミミをした幼女が現れた。
うどんげ「あ、てゐ!」
うどんげがそう言う。
彼女の名前は、因幡てゐ。永遠亭に住んでいる住人で、結構にお調子者で悪戯好きで、詐欺を働いている。
けれど、うどんげと違って、てゐは、玉兎でなく妖怪兎である。
てゐ「あ、うどんげ!」
うどんげ「てゐ!なんで、ここに?!永遠亭で留守しているんじゃあ・・・」
永琳「私が呼んだのよ」
うどんげ「師匠が!?」
永琳「ええ。それより、てゐ。ちゃんと仕事したかしら?」
てゐ「もちろんよ。森に、大量に作って来たました!」
てゐがそう言う。
うどんげ「し、師匠。てゐに何をやらさせたんですか?」
永琳「てゐのイタズラこっさを、利用したトラップよ」
■
月の都・仮司令所
アールドール「一体・・・一体、これは、どういうことだ!」
アールドールが叫んでそう言う。
指令兵C「わかりません。各自、森にはなった兵達が次から次と罠に引っかかり、重軽傷者や身動きができないとのことです!」
指令兵がそう言う。
あかつき兵A『おーい、助けてくれ!』
あかつき兵B『ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!』
あかつき兵C『う、動けない・・・』
あかつき兵D『あちいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!』
あかつき兵E『し、指令!は、早く!救援を!』
あかつき兵の声が指令所に通じて来る。
アールドール「なんで、何で、こんなに森に大量のトラップがるんだ!」
指令兵B「そ、そんなこと言われていも、わかりませんよアールドール様!」
アールドール「このままじゃあ、ベトナム戦争でのアメリカ兵のような展開になってしまうでないか!」
アールドールがそう言う。
近代兵器のアメリカ軍に対し、ベトナム軍は昔ならではの罠やゲリラ戦で応戦し、アメリカ軍が大苦戦した。その展開と今回の展開によく似ていた。
指令兵A「アールドール様。こ、このままでは、兵の身動きや重軽傷者を増やしてしまいます」
指令兵がそう言う。
アールドール「(プリキュアの仕業か?いや、41人のプリキュアデータでは、そのようなことをする奴は、該当にいなかったはず。では、一体誰が、こんな罠を)」
心の中でそう言うアールドール。
指令兵B「アールドール様!ご、ご指示を!」
アールドール「く・・・。身動きができる兵は、すぐに罠にかかった連中を救助しろ!それから、トラップに警戒しながらプリキュアを探し出せよう指示しろ!」
指令兵C「りょ、了解!」
指令兵がそう言うと指示を出す。
しかし、このトラップが永遠亭のいたずら好きのてゐの仕業とは、誰も気づくことはなかった。
■
永琳「・・・とまあ、てゐのいたずらで兵士らは罠に引っかかりまくり、パニックになっているでしょうね。近代兵器ばっかり頼っている連中には、効果抜群ね。外の世界でも、同じようなことがあったし、試してみる価値があったからね」
永琳がにこやかにそう言う。
うどんげ「さ、流石、師匠です・・・」
うどんげが苦笑いでそう言う。
てゐ「お師匠様。これからどうする?」
永琳「そうね・・・」
永琳がそう言うと何故かうどんげを見る。
うどんげ「え?し、師匠、何故私を見るんですか?」
永琳「優曇華院。あなた、森にいる兵士達のところへ行って来てもらえるかしら?」
うどんげ「え・・・えええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!」
永琳の爆弾発言に驚くうどんげ。
うどんげ「し、師匠!非武装の私に、完全武装の連中に向かっていけと!?」
涙目でそう言ううどんげ。
永琳「いや、戦うんじゃなくって、優曇華院の能力で兵士達を混乱させてほしいの。そうすれば、同士討ちして、兵の数も減るわ」
永琳がそう言う。
うどんげ「で、でも・・・」
永琳「行かないんなら別にいいけれど、あ!この間作った薬、優曇華院に試して・・・」
うどんげ「行きます行きます!行きますから、変な薬を私に使わないでください!」
うどんげがそう言う。
そして、うどんげは、笑顔で永琳に見送られながら森の中へ入っていった。
てゐ「お師匠様。私の罠やうどんげの能力を使うの?」
永琳「そうね・・・。プリキュアが兵士を殺せないというから、代わりにてゐの罠とうどんげの能力で兵士の数を減らし、士気を下げさせるの。ただそれだけよ」
永琳がてゐにそう言う。
永琳「さあ、てゐ。うどんげが戻ってくるまで、プリキュア達の看病してくれるかしら」
てゐ「わかりました、お師匠様」
そう返事をして、永琳とてゐは、屋敷の中へ入っていったのであった。
東方縁起図鑑
因幡てゐ(読み:いなばてゐ) CV:井口裕香(夢想夏郷)
永遠亭を住処とする妖怪兎。
かわいらしく、幸運を与える程度の能力を持ち妖怪兎だが、実際は、非常にお調子者で悪戯好きで、特にうどんげがよく被害に遭っている。さらに、悪戯を超えて、詐欺的行為をしている。
元は、永琳と輝夜が迷いの竹林に永遠亭を建てて数百年後に永遠亭に侵入し、その際に迷いの竹林の所有者を自称し、2人に「人間を寄せ付けなくする代わりに(手下の)兎達に知恵を授けろ」と契約を持ちかけ、それ以来部下共々永遠亭に住み込んでいる。
本来は、うどんげがてゐの上司だが、実態は部下で、格下に見られている。
また、竹林や永遠亭に住む妖怪兎たち(モブイナバ)のリーダーであり、彼ら(彼女ら)は全ててゐの手下で、てゐの言うことはよく聞くが、うどんげの言うことは聞かない。