戦女神×魔導巧殻 ~転生せし黄昏の魔神~   作:Hermes_0724

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最初は気軽に書いたのですが、書いているうちに結構長くなりそうなので、物語の前提について書きたいと思います。

【原作】
戦女神や魔導巧殻などの大鑑巨砲型ゲームで馴染みの「㈱エウクレイア」が設定している世界観「ディル=リフィーナ」です。

【独自解釈】
ゲームとしての設定上、仕方がありませんが、実際にディル=リフィーナの世界を描こうとすると、細かい部分での設定が必要になります。ゲームと違う場合もありますが、その辺はご了承ください。

例えば通貨などはその代表例で、ゲームではどの街でも使えますが、実際にはあり得ません。商神セーナルによる発行という設定も考えたのですが、どこで誰が鋳造しているのか、どのように流通しているのか、経済成長に対する通貨流通量の調整はどの様に行っているのか、などを考えると、神による通貨発行は無理があるので、より現実的な設定にしています。

【哲学的思索】
本作の中には、神々や人間についての様々な思索が出てきます。これは私自身の意見が多分に盛り込まれています。別の解釈をする人もいるでしょうが、それは「思想・言論・表現の自由」として、ご理解くださいませ。


作者からのお断り、および作品年表

【年表】

 

■BC2,100以前:先史文明期

 

高度に科学技術が発展した世界「イアス=ステリナ」では、人類がついに「並行世界」への扉を開こうとしていた。最も距離が近かった並行世界「ネイ=ステリナ」の観察を行うようになる。

ネイ=ステリナには、アークリオンをはじめとする神々が存在していた。イアス=ステリナにも神々はいたが、科学の発展と共に信仰心は薄れ、イアス=ステリナの神は力を失っていた。そこで人類は、自分の手で神を生み出そうと考えた。「科学が生み出した人造の神=機工女神」の誕生である。

機工女神は人類に恩寵をもたらしたが、その行き過ぎた愛情が「より豊かな世界の創出」という暴走を生み出す。機工女神は「イアス=ステリナ」と「ネイ=ステリナ」の並行世界を繋げることで、より豊かな「新たな世界:ディル=リフィーナ」を誕生させてしまった。

ディル=リフィーナは、これまでの科学的前提を破壊するものであった。人類は科学を失った。呆然とする人類に、新しい神々が恩寵を与えようとする。科学に替わる技術:魔術であった・・・

 

 

■BC2,100頃:三神戦争

 

新たに誕生した世界「ディル=リフィーナ」には、それまで人類が信仰していた神「古神」と、ネイ=ステリナの神「現神」、人類が科学で生み出した人造の神「機工女神」の三種の神が存在していた。

 

この世界を誰が導くか・・・

 

神々は新世界の覇権を賭けて、壮絶な大戦争「三神戦争」を引き起こす。後世において神話として語られるこの戦争は、現神の勝利によって、終結をした。古神の多くが「封印」をされ、あるいは「魔人」とレッテルを貼られて追放された。機工女神は現神勢力に加担をしたが、現在は眠りについている・・・

 

 

■BC2,000~BC1,100:世界融合期間

 

異なる二つの異世界が融合するには、それなりの期間が必要であった。神々が起こした戦争の爪痕も深く、世界的な気候変動や地殻変動、物理的法則の調整などが行われた。ディル=リフィーナの「理論的前提」が形成される期間である。

 

 

■BC1,000頃:七魔神戦争

 

現神より「魔人」とレッテルを貼られた「七柱の古神およびその末裔」が、現神に戦いを挑んだ「神対神」の戦争。巨大な力の衝突により、ブレニア内海が形成された。巨大内海の誕生は、気候に影響を与え、この戦いにより絶滅をした種もいるらしい・・・

 

 

■BC1,000~BC010:生物繁栄期

 

七魔神戦争による気候変動は、生物に影響を与えたが、その環境に適応した生物たちは、平穏の中で繁栄と繁殖を進めた。

 

エルフやドワーフ、竜族など「寿命は長いが繁殖力が弱い」生物は、その地に留まり、文化と歴史を醸成する。

 

「寿命は短いが繁殖力が強い」生物=人間は、より広い世界を求め、未踏の地へと踏み出していく。

 

ディル=リフィーナの「生物的分布」などはこの時代でほぼ、形成された。

 

 

■BC010:フェミリンス戦争

 

闇の現神を信仰する「闇夜の眷属」であった大魔術師「ブレアード・カッサレ」が、神の力を欲して引き起こした戦争。ブレアード・カッサレは、レスぺレント地方の地下に大迷宮を構築し、十柱の魔神を召喚、「深凌の楔魔」として旗下に加る。姫神フェミリンスと壮絶な戦争を繰り広げ、ついには姫神を屈服させるが、人間の身に神の力が収まるわけもなく、激高したブレアードは姫神に対して「殺戮の魔女」の呪いを掛ける。

 

フェミリンス戦争によって、エルフ、ドワーフ、獣人族はその住処を変えざるを得ず、特に獣人族は散り散りとなってしまった・・・

 

 

■BC030~:国家形成期

 

フェミリンス戦争は、レスぺレント地方に大きな災厄をもたらしたが、アヴァタール地方をはじめとする各地では、人々がそれぞれに都市を拓き、都市国家形成が始まりつつあった。生産能力の高い都市では、通貨が発行されるようになり、近隣集落を共通経済圏に組み込むことで、より大きな国家へとなりつつある。

 

・ルドルフ・フィズ=メルキアーナがメルキア国を建国

 

■AD00:黄昏の魔神「ディアン・ケヒト」降臨

 

神の過ちにより転生をした魔神が、ディアン・ケヒトと名乗り、各地の放浪を始める。彼の登場が、その後の歴史にどのような影響を与えるのか。この時点では誰も知らない・・・

 

 

■AD250頃:戦女神誕生

 

バリハルト神殿の戦士セリカ・シルフィルが、女神アストライアを斬殺、その肉体を乗っ取る。人間の魂と女神の肉体を持つ存在「戦女神」が誕生する。

 

 

■AD550頃:メルキア帝国最盛期

 

皇帝の庶子ヴァイスハイト・ツェリンダーが、メルキア帝国の内乱を鎮圧、ヴァイスハイト・フィズ=メルキアーナとして皇帝に即位する。メルキア帝国最盛期を迎える。


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