この話はクリスマスイブの前日とかの話なので、サンタオルタさんなんて来なかった、パラレルワールド的な話になります(後付け)。
ぐだ子が「僕の考えた最強のぐだ子」になっているので違和感を感じた方はお早めに切り上げてください。
あらすじなんてなかった。

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第⁇章 欲望解放書店フーシュエ

第⁇章 欲望解放書店フーシュエ

 

ぐだ子「というわけでフーシュエに来たよね」

 

マシュ「突っ込みどころが山積みなのですが」

 

ぐだ子「英語で言うとタイガーホール」

 

マシュ「どうして英語で言ったんですか⁉︎」

 

ぐだ子「考えるな、感じろ、同人誌みたいに! 同人誌みたいに!」

 

マシュ「今日の先輩はおかしいです」

 

マシュ「それにわたしはどうして今まで目隠しをされていたのでしょうか」

 

ぐだ子「それはただの気まぐれだね」

 

マシュ「そんな理由で⁉︎」

 

マシュ「……んんっ。まず、レイシフトしたわけでもないのに、世界がこんなに平和であるはずがありません。お買い物するにしても世界は滅びかけていて、お店なんてないはずです。お買い物する余裕もありませんよね」

 

マシュ「わたしがデミ・サーヴァントの状態で買い物に連れ出されているのもよく分からないのですが」

 

ぐだ子「考えるなと言っただろう? 格好はそういうプレイだ」

 

マシュ「え? ……は?」

 

ぐだ子「ここは虎穴……つまり飢えた獣共の住まう洞なんだよマシュ……」

 

マシュ「……えっと」

 

ぐだ子「(まあ、マシュのことを邪な目で見るやつがいたらそいつの目ん玉くり抜いて、そこからやかんで熱湯を注ぎ込むけどな)」

 

マシュ「先輩、怖い顔してますよ⁉︎」

 

ぐだ子「大丈夫、私がついてるから」

 

マシュ「先輩が怖いのですが」

 

ぐだ子「大丈夫怖くないよ痛いのは最初だ」

 

マシュ「––––––それ以上はやめてください! 見てられません!」

 

ぐだ子「まだ序の口なんだけどな〜」

 

ぐだ子「まあね、マシュに外の世界を見せてあげたかったんだよ。この中、空気臭いけどちょっとだけ我慢してね。……あ、そっか、ずっとマシュのにおいを嗅いでればいいのか」

 

マシュ「真顔で言うのはやめてください!」

 

ぐだ子「冗談だよ冗談。冗談が冗談」

 

マシュ「本気なんですか……?」

 

ぐだ子「嘘嘘、私嘘つき星人だから。さあ、中に入ろうよ」

 

× × ×

 

マシュ「わぁ、本がいっぱいですね。これは……見たところ小説のようですが、表紙に絵が描いてありますね。児童文学でも、一般文芸というわけでもないようです」

 

ぐだ子「珍しい? それはね、ライトノベルって言って、マシュみたいな可愛い女の子が出てくる若い人向けの小説なんだよ」

 

マシュ「か、可愛い……ですか」

 

ぐだ子「後で見ようね。今はこっちこっち……新刊は〜っと」

 

マシュ「……っ⁉︎ あの、その辺の本はやけに肌色が多いです、先輩」

 

ぐだ子「そう〜? 気のせいじゃない」

 

マシュ「気のせいにしては盤面が肌色優勢過ぎます。それも女の子が描かれていますね……先輩がどうしてこんなところに」

 

ぐだ子「言っておくけどFateも元はエロゲーだからね!」

 

マシュ「先輩が何を言っているのかは分かりませんが、途轍もなく酷いことを言っていることだけは分かりました」

 

ぐだ子「私はね、魂のクラスがセイバーかランサーなの! どっちにしろバーサーカーなんだけどね!(意味深)」

 

マシュ「……先輩がそういうのが好きなことは分かりました」

 

ぐだ子「おっ、所長のがあったよ。買って帰って仏壇に飾ってあげよう……体は正直」

 

マシュ「個人的に楽しむのにとどめておいてください!」

 

ぐだ子「マシュも個人的に楽しみなよ〜大丈夫、私見てないから」

 

マシュ「楽しむとは言っても……」

 

マシュ「おや? これは……『時臣アゾット剣フルコース合同』? 肌色のものばかりではないのですね、興味深いです」

 

ぐだ子「サンタオルタはまだ早過ぎてないな……ダ・ヴィンチちゃんのもやっぱりないよね」

 

ぐだ子「あっ、『刺し穿たれる 突き穿たれる 貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク・オルタナティブ)』か……タイトルはアレだけどとりあえずキープしておこう」

 

マシュ「でも先輩。先輩はこういう本は読まないんですか?」

 

ぐだ子「どういう本?」

 

マシュ「これです。『FGOじゃアーチャーはランサーに敵わねぇんだよ! そら、俺の子供を投影しやがれ!』『く……ぬ、俺を抱いて溺死しろ!(俺の体に溺れろ、の意)』」

 

ぐだ子「こらやめなさい」

 

ぐだ子「この辺りの棚はマシュの教育上よろしくなさそうだからあっち行こうね」

 

マシュ「違いが分かりません」

 

ぐだ子「マシュは腐らせるには惜しい」

 

マシュ「? ……?」

 

ぐだ子「それにマシュがエロくなる分には不都合はないよね。都合がいいよね」

 

マシュ「か、勝手に言っててください……」

 

マシュ「ところで先輩。棚を移ったのはいいですが、先輩が今手に取っている本の表紙で、私にそっくりな女の子がとんでもないことになっているのですが」

 

ぐだ子「他人の空似だよ。世の中には自分と似ている人が三人はいるって言うからね。これもまた世界だね。マシュに見せてあげたかったんだ。ほら、よく見て! ここ! ほらっ!」

 

ぐだ子「さっきみたいに朗読してくれていいんだよ⁉︎ あ、ちょっと待ってね録音するから、いやでも他のやつらに聞かれるのは嫌だな」

 

マシュ「読みません。……先輩にもあまり読んでほしくはないです」

 

ぐだ子「嫌だ読みたい」

 

マシュ「駄々をこねないでください先輩。わたしだって恥ずかしいんです」

 

ぐだ子「じゃあ仕方ない……後でマシュにバレないように通販でこっそり買うよ」

 

マシュ「もっとこっそりしてください!」

 

ぐだ子「好きは偽れないからね。ほら、あそこの人達みたいに」

 

ジル・ド・レェ「おぉ、ジャンヌ……一糸纏わぬ、あられもない……でありながら美しい、私の仕える聖女よ……」

 

ジル・ド・レェの旦那「シャーッ! キェーッ!(声にならない声) 」

 

ぐだ子「(言っておいてなんだけど、なんでサーヴァントがいるの? また聖杯絡みなの?)」

 

マシュ「先輩。わたし、あの人達をオルレアンで見た気がします。あの人達って言うか、同一人物ですよね」

 

ぐだ子「二人ともジャンヌ本に夢中でお互いのことなんて気にしてない……ジャンヌにご執心だね、相変わらず」

 

マシュ「先輩、落ち着き過ぎです。気を引き締めてください。あれ、サーヴァントですよね? あちらの黒い方は前回戦いましたし、危険なのでは……」

 

ぐだ子「心配? じゃあ仕方ないか……危険の芽は早めに摘んでおくに限る」

 

ぐだ子「マシュ、盾貸して」

 

マシュ「えっ、は、はいっ」

 

ぐだ子「…………」

 

ぐだ子「ゴスッゴスッメキョッ、バキィ(ぐだ子がジル・ド・レェ×2の後頭部を背後から執拗に殴りつける音)」

 

ジル・ド・レェ「(ジルが消える音)」

 

ジル・ド・レェの旦那「(ジルが消える音)」

 

ぐだ子「……これでいい?」

 

マシュ「だから怖いです、先輩」

 

ぐだ子「危機は去った……後はただ安穏と過ごすのみ……」

 

ぐだ子「薄い本に気を取られてる隙に一撃で仕留めれば私にも倒せる」

 

マシュ「……そのようです」

 

ぐだ子「変わり果てても根っこは同じ。ジル・ド・レェはジャンヌ・ダルクを愛している……だから、そう、二人まとめて私が……あれ、何が言いたかったんだっけ……」

 

ぐだ子「……FGO的に考えて、サーヴァントがいるなら聖杯があるんだろうけど、今回の聖杯も様子がおかしい。英霊として現界して、あんな不名誉を被るくらいなら死んだほうがマシよね」

 

ぐだ子「それに他にもジャンヌ本を求めてやまない人がいるはずだよ。棚の独占はよくない。薄い本は一期一会! 目当てのものを求めて来る人、目当てのものを買って帰る人。邪な奔流は停滞と淀みを知らない清流でもなければならない……」

 

マシュ「これで、良かったんでしょうか」

 

× × ×

 

???「売女の絵がそんなに面白いか? ふん、くだらんな……どいつもこいつも鼻の下を伸ばしてアホ面だ。一体全体、俺はどうしてこんな衆愚の中にいる?」

 

???「何だこの本は。絵がへたれているな。外面だけ飾り立てたのにしても酷すぎる。こいつは全然間に合っちゃいない。焦って自分の全力すら出せないようなやつが締め切り間際まで遊び呆けるな、阿呆が」

 

ぐだ子「なんか薄い本を扱き下ろしてる嫌な客がいるなと思ったらアンデルセンだよね。私知ってる」

 

アンデルセン「俺の名前を知るおまえは誰だ。俺はおまえなんぞ知らん。なんだ、気分を害したか? そいつは気の毒だが、これは職業病とも言えるものだ。俺にはどうすることもできん」

 

ぐだ子「あなたも知らないの? じゃあ私も知らない。……別になんとも思ってないよ。ところでなんでつまみ出されないの?」

 

アンデルセン「妙なこと言うな? さあな、俺の知ることではない。大方、そこの小娘のせいじゃないのか? 優先順位の問題だろう」

 

ぐだ子「そこの小娘?」

 

マシュ「子供は見ちゃ駄目です!」

 

ナーサリー・ライム「ありすに絵本を持って帰ってあげようと思ったの……」

 

マシュ「分かってください。ここには大人の絵本しか置いていません。サーヴァントとは言っても見た目は小さい女の子なんですから、ここは大人しく他の本屋さんに行ってください」

 

ナーサリー・ライム「でも……」

 

ぐだ子「違うでしょマシュ。ここは『お姉さんが教えてあ・げ・る』って」

 

マシュ「わざわざこっちまで来て変なことを言わないでください。小さい子もいるのに……先輩は配慮が足りません」

 

ぐだ子「もっと言って! て言うかさ、私変なことは言ってないよね。深読みしたのはマシュだよね。ナニを考えたのかお姉さんに正直に言ってごらん?」

 

マシュ「ああもう、先輩は黙っててください!」

 

ぐだ子「はい喜んで〜」

 

アンデルセン「じゃれ合うのはいいが、やるべきことを先にしろ。俺と小娘がこの場から立ち去ればいいのだろう? そこにいるべきでない者はただいるだけで場を乱すからな。行くぞ小娘、書店なら探せば見つかる。おまえのような無垢が、今からこの汚濁に浸ることはないさ」

 

マシュ「行ってくれましたね」

 

ぐだ子「童話作家のサーヴァントと、絵本のサーヴァント……ねえ、マシュ」

 

マシュ「どうかしましたか、先輩?」

 

ぐだ子「小さい頃、夜寝るときに絵本を読んでもらったのを思い出すよね(そんなことしてもらったことないけど)」

 

ぐだ子「今日の夜にこれ読んでね」

 

マシュ「読みません。どうしてまたわたしの本を取って来てるんですか!」

 

× × ×

 

ぐだ子「いやこれはおかしい」

 

マシュ「サーヴァント! 下がってください、先輩。今までとは違います」

 

ぐだ子「なに普通にアンデルセンとかと入れ違いで入ってきてるの?」

 

ギルガメッシュ「喚くな。我は貴様ら雑種の存在を気取ってここに来たまでよ」

 

マシュ「敵対する意思はないと……?」

 

ぐだ子「ねえ、ここがどこだか分かってる? 聖杯にやられてるの?」

 

ギルガメッシュ「そうさな、気が変わらなければだが。そこな書物も我が宝物庫に加えてやるつもりはない」

 

ぐだ子「聞いてる? やっぱり聖杯の悪影響受けてるんでしょ隠さなくていいよ?」

 

ギルガメッシュ「たわけ、我は何者にも染まらんわ。そこまで早死にしたいか雑種」

 

マシュ「先輩、敵対意思のない相手を無闇に刺激しないでください」

 

ぐだ子「そうだね。戦っても勝算はなさそうだしね」

 

ぐだ子「お近づきの印に、贋作者の贋作(薄い本)でも読む?」

 

ぐだ子「って言うか贋作だからとか言ってこの店を焼き払わないでよね」

 

ぐだ子「焼き払いたかったら星5のサーヴァントでもプレゼントしてからにしてよね」

 

ぐだ子「あれ? さっきからマシュの突っ込みが来ないな……」

 

黒髭「ドゥルフフフwwwまた会えたでござるなぁマシュちゃん。可愛いぞぉ今日も可愛い! 何これ運命? 恋が始まっちゃうのです?」

 

マシュ「ひっ……それ以上近づかないでください!」

 

黒髭「ぐへへひょほほっ。誘ってんの? マシュちゃん、拙者を誘っているのでおじゃりますかぁ? 拙者、拙者あぁっ……その思いに応える準備はいつでもできていますぞお!」

 

マシュ「駄目、気持ち悪い……」

 

ぐだ子「またおまえか」

 

ぐだ子「しかもまたおまえが聖杯を持ってるのか」

 

マシュ「先輩っ。助けてください。さっきからあの人が気持ち悪くてわたし……」

 

ぐだ子「おーよしよし」

 

黒髭「おまえ、おまえー。見せつけてくれるじゃないですのよ? 拙者怒っちゃうぞ〜、ぷんぷん! ぷんぷん!」

 

マシュ「……先輩〜」

 

ぐだ子「もう喋るな……うちのマシュが気持ち悪いって困ってるんだよ」

 

ギルガメッシュ「おい、なんだアレは。疾く説明しろ。見るに堪えんぞ。そのくせ聖杯を持っていると見える」

 

ぐだ子「なに? まだいたの? ……あの聖杯が欲しいの?」

 

ギルガメッシュ「戯言を言うなよ。奴を選ぶような聖杯なんぞに用はない。その逆だ、我はアレを認めん。何時ぞのセイバーのように破壊するまでよ」

 

ぐだ子「じゃあその前に天の鎖を貸してよ。あいつにはマシュの借りがあるから」

 

ギルガメッシュ「ほう? 我の意向に差し挟むのであれば、さぞ笑える見世物なのであろうな? いいぞ、貸してやろう。道化を演じてみせるがいい」

 

黒髭「おぎゃあああぁ⁉︎ 締まるっ、締まるうぅ! 拙者ハードなのはごめんでござるゆえ! ぎょおおおおお!」

 

ぐだ子「悲鳴の割りにあんまり締まってないように見えるんだけど?」

 

ギルガメッシュ「アレの神性が低すぎる。気に入らないなら我が手を下すが」

 

???「勝手に締まらないなら私達で締めてやればいい。手伝おう」

 

ぐだ子「お? いきなり出てきたな。なんで麻婆がここに」

 

綺礼「細かいことは気にするな。今はあいつを縛り上げることだけを考えるがいい」

 

× × ×

 

綺礼「これで構わないか? そうか。それでは後は生かすも殺すも好きにしろ」

 

ぐだ子「魚心あれば水心。心を尽くして、陸に打ち上げられた哀れな魚には水を与えよう……熱湯ない?」

 

黒髭「熱湯ぅ⁉︎ 熱湯でなにするつもりでおじゃりますかなぁ⁉︎」

 

ぐだ子「うるせえ黙ってろ」

 

綺礼「バックヤードから給湯ポットを持ってきてやったぞ」

 

ぐだ子「ありがとう。それじゃあこのケダモノの目ん玉くり抜くかー」

 

ぐだ子「マシュは席を外してね」

 

黒髭「正気の沙汰じゃないでござるよぉ……」

 

ぐだ子「うるせえ。今からおまえの片目をくり抜いて、そこから熱湯を注いでやるよ。マシュのお返しだ」

 

× × ×

 

綺礼「こちら見本分となりますので痛みなどがあるかもしれませんがよろしいですか?」

 

ぐだ子「はい」

 

綺礼「ありがとうございました」

 

× × ×

 

ぐだ子「今年のクリスマスも何もないまま終わったな〜世界も終わってるけどな〜」

 

マシュ「先輩。まだ起きてますか?」

 

ぐだ子「起きてるよどうしたの?」

 

マシュ「部屋に入ってもいいでしょうか?」

 

ぐだ子「いいよ? 入って」

 

マシュ「失礼します。先輩、今日はクリスマスでしたよね。それももうおしまいですが」

 

ぐだ子「終わったね。この部屋の飾り付けも、明日には片付けないといけないね。……私、こういうお祭りの後みたいなのが寂しくてやだなぁ」

 

マシュ「まだです。まだ終わりじゃありません。クリスマスのプレゼント、まだ渡してませんでしたよね?」

 

ぐだ子「……え? プレゼントくれるの? マシュが? 私に?」

 

マシュ「はい。ささやかではありますが、わたしからの精一杯の気持ちです。受け取ってくれますか?」

 

くだ子「もちろんだよ。ありがとう、マシュ……開けてもいい?」

 

マシュ「どうぞ」

 

ぐだ子「わぁ、これは……サンタ服? サンタ服だよ、マシュ?」

 

マシュ「はい。先輩、ずっと言ってましたよね。わたしにサンタ服を着て欲しいって。事あるごとに」

 

マシュ「それに、クリスマスが近づいてくると先輩はずっと寂しそうでした。あと様子も変でした。先輩とずっと一緒にいたわたしには分かります」

 

マシュ「だから少しでも、先輩に喜んでもらいたくて……」

 

ぐだ子「マシュ! ちょっと待ってて‼︎」

 

マシュ「⁉︎ せ、先輩っ⁉︎ それは何をしてるんですか? 暖炉に一昨日買った大人の絵本を焼べてますかっ⁉︎」

 

マシュ「わっ⁉︎ かと思ったら身を翻していきなり抱きっ……ちょっと苦しいです先輩。それにいきなりは恥ずかしいです……」

 

ぐだ子「ありがとう……ありがとうありがとうっ。これからもずっと一緒にいてね。大好きよ、マシュ」

 

マシュ「そ、それはわたしもです……」

 

ぐだ子「さあ! クリスマスが終わる前にマシュにサンタ服を着てもらおうか……って、二着あるね?」

 

マシュ「先輩にしか見せないとは言っても恥ずかしいですし、わたしも今年は頑張ったので……」

 

ぐだ子「よし分かった。私はマシュだけのサンタになるよ。だから、マシュは私だけのサンタになってよね?」

 

ぐだ子「……いつもありがとう、マシュ。あなたを矢面に立たせるのは今も気が引けるけれど、私の隣にいてくれるのがあなたで良かった。あなたに守ってもらえて、嬉しいよ。良い子にはプレゼントをあげなくちゃね」

 

マシュ「……わたし、頑張ってよかった。先輩のことを守れて良かったです」

 

ぐだ子「……メリークリスマス!」

 

マシュ「メリークリスマスです、先輩」

 

× × ×

 

ぐだ子「なんで燃やしちゃったかな昨日の私……」

 

マシュ「そんなに落ち込まないでください先輩……あ、玄関のチャイムが鳴りましたね?」

 

ぐだ子「どうして玄関のチャイムが鳴るのかという指摘は受け付けない」

 

ぐだ子「一昨日注文しておいたマシュの本だ! 助かった〜」

 

マシュ「……先輩? なにも助けられてないです。ほんとに買ったんですね」

 

ぐだ子「マシュのだからいいでしょ?」

 

マシュ「わたしのだから駄目なんです!」

 

ぐだ子「そういう考え方もあるのか」

 

ぐだ子「とりあえず、あんまり待たせたら悪いからね、私行ってくるね」

 

マシュ「ちょっと! 待ってください、話はまだ終わってませんよ先輩、先輩〜⁉︎」


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