人が死ぬのは嫌いだ。
殺すのも嫌い。
泣かれるのだって、泣くのだっていやだ。
人生を選べないというのはどういう気持ちだろう?
家族が死ぬのは?
好きな人が死ぬのはどうだろう?
誰もそんなこと望まないはずなのに、なぜか世界は、そんな無意味な悲しみばかりを、笑いながら欲しがる。
何かを無理矢理にかなえたいと思ったことはなかった。けど、変えなきゃ悲しいし、もうなにも失いたくないから……
めんどうくさい話だが……
そろそろ前へ進もうかと思う。いままでずっと、目をそらしてきたけど、必要なら、自分の過去だって見つめてみよう。
そして、
もう誰もが、なにも失わない世界を手に入れるために。
『みんなが笑って、昼寝だけをしてればいいような世界へ。』
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~地下牢~
「ようやく書き終わった…………ふあぁぁ、ねみぃ。俺ってばこんなに頑張る奴じゃなかったんだけどなぁ。」
そう黒髪の青年は呟いた。
彼の名はライナ・リュート。かつて『ローランド最高の魔術師』とよばれた青年は、現在牢屋の中にいた。
黒目黒髪で長身痩躯、猫背の彼は囚人服のような麻の薄い衣装をまとっている。
特徴的なのは、その眼。眠たげに細められたその眼には、薄く星形の紋様がのぞいている。
『複写眼』アルファ・スティグマとよばれるその眼には、どんな魔法も見れば構造をコピーできるという能力が備わっていた。
そこだけを見れば便利な能力だと思うが、複写眼は世界で忌み嫌われている。
複写眼は、激しい感情により暴走することがあるからだ。
暴走すれば理性を失い、ところ構わず破壊し尽くし、その複写眼保持者は死んでしまう。
そう、本来ならば。
だが、ライナは違う。
彼は既に2回も暴走し、そして元に戻っている。
それが、今彼が牢屋にいる理由でもある。
上層部のお偉方は恐ろしいのだ。
ライナ・リュートがローランドを裏切るのではないか、と。
敵方に付かれるとローランドに甚大な被害が及ぶからだ。
だから、上層部はライナを、複写眼の化け物を飼うことに決めた。
そんな立場にいるライナは、牢屋に入ることに対して、いくら寝てても怒られないし、飯は出るし最高!と思っていたりするのだが…………
閑話休題
彼はほぼ日課となっているある作業を終わらせ、横になった。
「もうあらかた調べ尽くしたなぁ。図書館にはもうめぼしいもんもないだろうし。……ってあれ?もしかして俺ってばこれからは寝放題だったり?よっしゃぁあああああ!!もう寝る!これからはずっと寝てやるんだ!」
そしてライナは寝息をたてはじめ、眠りについた。
この日をさかいにライナはローランドから姿を消えた。
これはIFのはなし。
英雄も、勇者も、悪魔も、なにも関係ない。
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「あぁ、この男なら、私の孤独を…………」
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科学と魔術が交差する世界に、一つのイレギュラーが投入された。
シリアスもどきもここまで!
基本的にこの作品はコメディーとなっているので、ヨロシク。
一応、原作の知識があった方が色々と分かりやすいと思います。
んだよ、訳わかんねえよ。と思われた方々も、質問してくれれば、後書きの方で、できる限り説明させてもらいます。
批評、質問等々待ってます。