らいな・いん・禁書目録   作:kizuka3

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約一年放置してたことを思い出した。


第三話

あれから俺は白い修道服の少女、インデックスに連れられ『まんしょん』という大きな建物の一室に案内された。

 

鉄のような素材で出来た扉を開ける。やっぱり見たことのないものがほとんどだ、と部屋を見渡すと、

 

 

一つの家具に目を奪われた。

 

 

真っ白な直方体の物体に。

 

天日干しをしたあとなのかソレはミルクのように白く。

 

麻で出来た粗末なモノとは違うしっかりとした質量のある布。

 

そして極めつけは

 

そこらの宿よりはるかにグレードの高い、

 

 

 

「………『ベッド』だ…………」

 

 

 

頭の思考回路は既にフリーズしている。

だが、足はふらつきながらもしっかりと目的地へと歩を進める。

 

「ら、ライナ!?ちょっ、どこに行くの!?」

 

うしろで何かの声が聞こえるがそんなもの今の俺には関係ない。

 

もうベッド以外はなにも見えないし、聞こえない。

 

そして俺はそのままベッドへ倒れこんだ。

 

 

 

あぁ……

 

 

 

「ここが……理想郷か…………」

 

 

 

「なに言ってるんだよ、ライナ!!ってもう寝てる!?のび太君もびっくりなんだよ!!!」

 

 

ライナ!?ライナァァァァァぁぁぁ……

 

 

 

自分を呼ぶような声が

 

 

 

聞こえた気がした。

 

 

 

 

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「寝ちゃった……」

 

 

ライナが部屋に入ったとき、今まで物珍しそうに周囲を眺めていたが、その視線はただ一点に集中した。

 

ベッドである。

 

わたしがとうまの家にやって来て、譲ってもらった場所。女の子を床に寝かせるなんて出来ない、と言って半ば強引に譲られた。

 

学生寮らしく、高いものではない。ホテルにあるようなベッドでは勿論なく、一般家庭にあるごく普通のベッドだ。

 

それをライナはまるで至高の財宝を目にしたかのように、ふらふらとゾンビかなにかのような足取りで、しかし目は爛々と見開いてベッドへと歩を進める。

 

正直すごく怖い。

 

何度も呼び掛けたが反応はなく、そのままベッドへ倒れこんだ。

 

不安になって、ライナの顔をのぞきこむが、なんと既に意識を手放し、穏やかな顔で寝入っていた。

 

以前見たジャパニーズアニメの主人公のようだ。

 

そんなライナの幸せそうな顔を見ていると、起こす気も失せる。

 

 

「ライナってば初めて来た部屋で即座に寝られるなんて、もしかして大物?」

 

 

この様子だと当分起きそうにない。

 

とうまが帰ってくるまでにまだ相当時間があるし、今のうちに情報を整理しよう。

 

 

ベッドで寝ている彼は『ライナ・リュート』。黒目黒髪で、とうまより上背のある男性。

 

見た目は30代手前くらいであるが、無精髭を剃ればもっと若く見えるだろう。

 

 

そして……恐らく魔術師だ。

 

それにしては随分と間の抜けた人物であるが。

 

イギリス清教『必要悪の教会(ネセサリウス)』の魔術師、ステイル=マグヌスや神裂火織のもつある種の迫力などまるでない、ひたすらに脱力した雰囲気をもつ。

 

「この姿が演技だったら凄腕の魔術師なんだろうけど……」

 

どう見ても演技には見えない。この安らかな寝顔に演技の『え』の字も見当たらない。

 

だが、ライナがこの部屋のベランダから落ちた時に感じた、魔力。

 

あれは十中八九ライナによるものだろう。

 

だとすればベランダにいた(干されていた)のはなぜ?

わたしのもつ10万3千冊の魔導書を狙った魔術師なのか?というと違う気がする。そんな大それたことをする人がベランダで寝ているなんて間違ってる。

 

とにかく、ライナが起きたら事情をきいてみよう。そのときにとうまもいたら、とうまも一緒に。

 

ライナが何者かはわからないけど、きっと悪い人じゃない。

 

だって、こんなに幸せそうに、寝ているんだから。

 

ライナの寝顔見てたら眠たくなってきた。

わたしは寝ているライナの隣に、腰を下ろす。そしてライナを壁側に押しやり、わたし1人分のスペースをつくって横になる。

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「学校から帰ったら、インデックスが知らない男と一緒に寝ていた件。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 








やあ、知らない人ははじめまして。知ってる人は久しぶり。

僕は安心院なじみ。「7932兆1354億4152万3222個の異常性(アブノーマル)」と、「4925兆9165億2611万0643個の過負荷(マイナス)」、合わせて「1京2858兆0519億6763万3865個のスキル」を持っている、ただの平等なだけの人外(ノットイコール)さ。
読者諸君は親しみを込めて、安心院さんと呼びなさい。

べつに僕は作者の代弁者でも、ましてやこの後書きにおける主人公ではない。

ただ、君たちにあることを伝えようと思ってね。僕の1京分の1のどこにでも居られるスキル、「腑罪証明(アリバイブロック)」を使ってお邪魔したというわけさ。

どこぞの世界線では、愉快な悪魔公爵がローランドへ行ったようだが、それはアクマでひとつの可能性だ。この後書きは前回、作者が言った通りただの自己満足で、自己簡潔なお話だ。だからこそ続くとは限らない。もしかしたらいつかまた続きを書くのかも知れないし、書かないかもしれない。

さて、察しの良い読者は気付いたかな?僕が何を伝えに来たのか。

これより、この作品の後書きで始まるのはある男女のローランド旅行だ。
読者諸君は勿論誰のことだか分かったろ?

さあ、口上をあげよう。







球磨川君を見るときは、

未来を明るくして、

現実から切り離してみてね。







続くかは不明でござる。
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