Metal Sonic:とある夜の作戦(初投稿)   作:高機動ちくわ

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 このシリーズは今回で完結です。GUNのカオスエメラルド奪いにきたメタルソニック、対抗するべく動き出した巨大メカ。物語はクライマックスを迎えますが自分の筆力は彼らに追い付けるのでしょうか...


第4話

 施設の窓が飛び散り、見るも無残な鉄の残骸が地面に叩きつけられる。その隣にメタルソニックが飛び降りる。残骸をひょいと覗き込むメタルの背後に、最後の高機動ロボットが飛びかかる。しかしすでにボロボロ、武装は右手の折れたブレードのみ。メタルは振り向きもせず、ただ肘を相手に打ち込んだ。最後のとどめにはそれで十分であった。金属が崩れる音を聞きながら、メタルは周りを見渡す。

 

 Dr.エッグマン『むぅ?カオスエメラルドの反応?...メタル!気をつけるんじゃ!』

 

 メタルがとっさに振り向く、砲声が鳴り響く。

 

 

 回避が間に合わない、

 

 

 

 メタル「ーー!?」

 

 足元の残骸を踏んづけ、メタルは引っくり返る。

刹那、メタルのとがった鼻先を拳ほどの弾丸が掠め、施設を囲う塀を粉々に砕いた。

 

 施設の影から、巨大な兵器が姿を現した。

 

 隊長『ーよおうロボット。俺達の施設でよくもまあ、これだけ好き勝手してくれたなぁ...』

 

 硬い装甲に巨大なアーム、バルカン砲を両腕に備えたGUNの試作機、『オーバー・ウェイト』。カオスエメラルドを動力にした大出力ホバーで見た目にそぐわない機動性を発揮するGUNの切り札。

 

 隊長『こいつできっちり、お返ししてやる!覚悟しやがれ‼』

 

 

 大口径バルカンが一斉に火を吹く。

 

 コンクリートの地面が粉々に吹き飛ぶ、

 

 

 メタルは回避、そのまま最大速度まで加速する。

 

 

 エッグマン『あんな大きなガラクタを動かすとは...メタル!カオスエメラルドは奴が持っておる!奴を倒すのじゃ!』

 

 メタル「了解!対象ヲ破壊シ、カオスエメラルド ヲ奪取スル!」

 

 

 メタルはオーバー・ウェイトの側面に周り、高速回転しながらの体当たり...ホーミングアタックを仕掛ける。

 

 

 メタル「...!」

 

 傷ひとつ付かない。

 

 続けて2発、3発攻撃を仕掛ける。

 が、効果はいまひとつのようだ。

 

 

 

 隊長『っぉおらあっ!』

 

 

 オーバー・ウェイトが突然高速旋回する。

 

 

 巨大なアームがメタルにあたり

 

 

 何かが砕ける、酷く不愉快な音がした。

 

 

 メタルは吹き飛び、地面を転がり、塀に激突した。

 

 

 エッグマン『メタル!無事か!?』

 

 メタルの黒いバイザーが右半分、パラパラと地面に落ちる。

 

 メタル「...右ノカメラニ異常ガ発生、エンジンニ支障ハ無イ。」

 

 

 バルカンが再び、メタルに向けて放たれる

 

 

 今度は正面から突っ込む

 

 

 敵の弾幕を掻い潜り、懐に飛び込む。

 

 

 隊長『このオーバー・ウェイトは鉄壁だ!どんな攻撃も...うぉお!?』

 視界が一瞬、白に染まる。

 

 耳を貫くような音と共に、メタルは電撃を放つ。流れた電流は、オーバー・ウェイトの両腕に内臓された弾倉で誘爆を起こす。オーバー・ウェイトの両腕が肩から外れ、地面に突き刺さる。

 

 

 エッグマン『やったぞい!奴の腕を破壊しおった!これでバルカンは使えまい!』

 

 

 隊長『まだまだあぁっ‼うおおおぉ‼』

 

 

 腕を失ったオーバー・ウェイトはメタルに体当たりを仕掛ける。メタルはかわし、反撃するが、恐ろしく硬い装甲は少し凹むぐらで、本体に全くダメージが通らない。メタルはもう一度放電を試そうとした。

 

 

 メタルのエンジンが白い煙を吐き出した。

 

 メタル「‼」

 エッグマン『んなっ!?こんな時にオーバーヒートじゃとお!?』

 

 

 これ以上エンジンを酷使すると、メタルはショートを起こし、爆発してしまう。それを防ぐため、強制冷却システムが作動したのだ。冷却が終わるまで、メタルのパフォーマンスはガクンと下がる。本来のスピードを活かした戦いができないのだ。

 

 

 

 オーバー・ウェイトが正面に迫る

 

 

 なすすべもなく撥ね飛ばされ、

 

 

 

 

 

施設の壁に激突、壁が崩れ落ちる。

 

 

 エッグマン『めっメタル!しっかりせんかみっともない!』

 

 

 

 視界にノイズが走る。外れた首の関節を無理やりはめ直す。

 

 

 メタルがふと視線を下ろすと、そこに折れたブレードがあった。メタルはそれを握りしめ、ふらりと立ち上がる。

 

 

 隊長『そんなおもちゃが!このGUNの最新兵器に通じると思っているのかぁ!?』

 

 オーバー・ウェイトがとどめの体当たりを仕掛ける。

 

 

 

 

 メタルソニックもオーバー・ウェイト目掛けて駆け出し、

 

 

 

 

 

 ホバーで浮いてる機体の、下に滑り込んだ。

 

 

 

 隊長『なっ...なにぃ!?』

 

 

 

 すれ違いざまに剥き出しのホバーに、思い切りブレードを突っ込む。ブレードは深々と突き刺さり、火花が飛び散った。メタルはブレードを放し、機体の下から脱出する。

 

 

 

 爆音と共に赤い炎が機体を包み込み、動きを止める。

ハッチが勢いよく開き、操縦していた隊長がシートごと放り出される。安全装置が働いたのである。

 隊長「グヘッ...うう...」

 隊長は気絶してしまった。

 

 

 

 メタルは立ちあがり、開いたハッチに駆け寄る。奥に、赤に輝くカオスエメラルドを確認すると、メタルは手早く回収した。メタルが離れると、オーバー・ウェイトは爆発と共に、バラバラになった。

 

 

 ボロボロの施設に無数の鉄の残骸。赤く輝くカオスエメラルドを片手に、メタルソニックはDr.エッグマンに報告した。

 

 メタル「任務完了。敵ヲ排除、カオスエメラルドノ奪取ニ成功シタ。コレヨリ帰投スル。」

 

 上空待機していたステルス機がウィンチを垂らす。メタルがそれに掴まると、ステルス機はエッグマンの秘密基地目指して飛び出した。

 

 エッグマン『やれやれ、一時はどうなるかと思ったが、さすがはワシの最高傑作。よくやってくれたわい!』

 

 空が明るくなってきた。夜明けはもうすぐである。




 ああ、物語をひとつ完結させる事ができました。練習のつもりで書いた小説ですが、多くの方にみてもらい、満足しております。やはり自分の大好きなキャラを動かせるのは楽しいですね。
 新シリーズの構想がある程度整ってきたら、今度は長編新シリーズを書きにきます。

 今回も拙いお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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