オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》    作:XENON

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「マルスさんにはコレが似合いますね」


「いいや、マルスにはコレが似合う!」


「あ、あの二人とも…僕は着れれば何でも」


「「よくない!!」」


「ひう!?」


「いつも同じ服ばかり着てますよね!それに少し匂います」


「それにお前の部屋には飾りっけもナニもないんだよ!この際、お前の生活観念とか服装関係をコーディネートしてやる!!」

「で、でも」


「い・い・/です/な!!」


ノーヴェ、アインハルトの強気な目と言葉に詰め寄られ、冷や汗混じりでうなずくマルス…現在、三人がいるのは南極にある海底都市《リディアン》のショッピングモール。トレミー買い出し班として翔真たちと別行動……またの名をデートをしていた


「なあ、やっぱりタペストリーもいるよな」


「ベッドも少し大きめにしましょうか?あ、絨毯もふかふかに」


「テーブルも、あとデスクも……カーテンも」


《あと、照明もそろえた方がいいぞ》


(あう?なんか僕の部屋の改造計画が進んでるし!?)


もちろん、ロウから預けられた8(ハチ)からもだめ押しされ困惑するマルス…その後ろには


(ふふふ~ねえねえソーナちゃん。ノンノンとハルにゃんってマ~ちゃんのこと)


(姉さん。さすがに重婚は……でも魔界なら……早くにおばあちゃんになるかも)






三人の楽しいデート?が続いていた頃、新たな脅威がソレスタルビーイング、トレミーⅡに迫りつつ在ることに誰も知る由もなかった


Martian:00「兄貴を探して」

「ここが地球……ホントに居んのかよ…」

 

氷に包まれた大地《南極》に赤と白の塗装が目立つ猫?、そのコクピットに座るのは白銀の髪を首あたりでむすび、やや強気な目、特に胸を強調させるパイロットスーツ姿の少女

 

生きてて地球にいると聞きある人物の力を借りきたがはいいがどこにいるか解らず途方にくれていた

 

 

「生きてたんなら連絡よこせよ。《兄貴》…」

 

 

Martian:00「兄貴を探して」

 

 

8年前、火星のコロニー建設中の事故で両親を失ってから、あたし《雪音クリス》はストリートチルドレンに身をやつし荒れていた、三年と半年まえの《ある日》アタシと仲間はヘマをやって豚おやじに娼館に売り飛ばされそうになった。《ヘヘヘ~コレからタップリ身体で稼いで貰うからな。特にお前はその手の奴らににんきでそうだな》って舐めるような目でみていってた時、その豚おやじの顔面に拳がめり込んでた

 

 

ー失せろゲス………ー

 

 

…倒れた豚おやじを見下ろし立つ少し年が上の野郎がいた。ソイツは豚おやじを警察に引き渡してすぐにあたしたちの身元引受人になった。他の奴らは何でかわからないけどなついていやがる……あたしはだまされねぇ、隙あらば生活に必要な金を奪い取って逃げようと寝込みを襲ったら逆に組み伏せられた

 

 

ーく、離せよ!?他のヤツは騙せてもあたしは信じないからな!!ー

 

 

ー信じる信じないは自由だ…学も無く、こうして組み伏せられ返せす力もない。ならば力を手に入れろ…オレを見返せるぐらいのなー

 

 

淡々と告げるコイツの言葉に頭にきた……やってやらあって…その日からあたしとコイツとの戦い?は始まった

 

 

ー………まだまだダメだ。動きに無駄があるー

 

 

ーく、くそ……みてろ次はあたしが勝つー

 

 

 

ー………期待しないで待っておく……次の組み手で負けたらオーストレルコロニーの学院に入学して貰おうか。さあ来いクリスー

 

 

……カチンと頭に血が上って結局、負けちまった…オーストレルコロニーの学院に入った…でも気に居らねぇ、アイツの思い通りってのが

 

何度か喧嘩をして先公を困らせ、授業をサボった…誰も関わってこないし……まあ清々したな。街へ繰り出し遊びまわり路地裏に入る、あたしにとって庭みたいなものって油断していた。首筋に電気が流れ地面に崩れ落ちた。あの豚おやじがゲヒた笑みを浮かべている

 

 

ーぐへ、くへへ……あのガキのせいで俺はおわりだあああ…最後にお前でたのしませて貰おうかあああー

 

 

身動きができない…あたしの身体をいやらしく触り制服に手をかけいきいよく引きちぎられた…いやだ、さわるな

 

 

ーああ、最高だあ~瑞々しいなあー

 

 

さわるな…いや…痺れて声も出ないあたしをオモチャのように撫で回していく手が下半身で止まる…太ももに手を添え開こうとする…必死に抵抗するけど無理…いや、やめて

 

 

ーはあ、はあ、こんな下着をつけていつでもいいってか……なら遠慮なくー

 

 

ーた…助けてー

 

 

ーはあ、はあ、た、誰も来ないよお?お前を助けるヤツなんか《この世》居ないんだよおー

 

もう居ないんだ。あたしを助けてくれる人は…一瞬だけアイツの顔が浮かぶ。手がスカートに触れ一気におろそうとする…いや手がとまっている…豚おやじがガタガタと震え一点をみている。かろうじて目を向けた先には顔をうつみかせたアイツがゆっくりとあげた時にみえたのは極寒の嵐が渦巻く目

 

ー……どけ…ー

 

 

ーぐぺら!?ー

 

 

紡がれた言葉と共に風がなる…豚おやじの顎へ拳が決まり鈍い音が響く。骨が砕け散った音…数分後、顎を砕かれた豚おやじは病院へ運ばれ、あたしとアイツだけ少し離れた車の中に座っている

 

ナニも話さないアイツの拳から血がにじんでいる…

 

 

ーな、なんで助けに来たんだよ……あたしなんかどうなったって…ー

 

 

頬に痛みを感じる…はたかれたって気づいた。アイツの目があたしを見ていた

 

 

ー…………自分を軽々しく扱うなクリス……二度というなー

 

 

はたかれた痛みでハッとなる。アイツの服や髪は汚れ乱れほうだい、それに汗の匂いが凄い…家に帰ったあたしは、みんなからすごく心配されてた事もだけど。それより驚いたのは、学院から連絡がきて、仕事を放り投げオーストレルコロニー中を探しまわったって

 

…シャワーを浴びながら、叩かれた頬に手を触れる…こんな風に怒られたのはひさしぶりだ…ただ怒り任せに殴ったものじゃない

 

本当にあたしを心配してくれたお父さんと、お母さんと、同じ暖かさだ

 

 

な、なんだ胸がドキドキしてきた…変だ……こんなの。ノズルを止めバスルームからあがると仕事中で力尽きたのかソファーに突っ伏し眠るアイツの姿…見たことの無いMSの概念図…

 

 

ーごめん…心配かけて……アレス……兄貴ー  

 

 

今までいえなかった名前を小さくつぶやくとソファーに眠るアイツ、《アレスにぃに》に毛布をかけ部屋に戻った

 

 

みんなはそれぞれ子供のいない夫婦の養子として引き取られていった。でもあたしだけは引き取り手が見つからなかったから、《アル兄貴》とくらし始めた仕事が忙しくてあまり家にはいなかったけど二人で食卓を囲んで学院で会ったことを話すんだけど《わかった》《そうか》《ああ》しか返さなかったけど少しだけ笑みを浮かべてたっけ

 

でも、《見た目はアレだけど激うま混ぜご飯》はさすがに……体重が、それに胸が……体育の時に着替える度にダチに羨ましがられてもまれてマジで困ったし。でもコレが兄貴だったら……いやいや!ナニ考えてんだあたしは!

 

 

でも、そんな日は長く続かなかったんだ…兄貴が行方不明になった…それに捜索願いを統制局に出したら「その様な人物は存在しない」って門前払いされた

 

何度も行ったけど門前払いの繰り返し………ざけんな!じゃあ、あたしと一年間暮らしていた兄貴は幻だっていうのかよ!

 

学院に通いながら、昔の仲間たちと一緒に探したけど足取りも掴めなかった…そんなときだった

 

 

ーあなたかしら、アレス・ルセディスを探しているのはー

 

 

ーだれだ?……兄貴を知ってるみたいだな!!ー

 

 

ーええ、知ってるわ……アナタ以上にねー

 

 

サングラスに濃い紫の髪を腰まで伸ばしたスーツ姿のみたからに怪しい…でも兄貴を知っているなら、少しでも手がかりが掴めるなら…無言でついていった

 

 

ーあなたの義兄はこの火星に圧政をしいる連合に反旗を翻しエクシェスで仲間たちと共に行おうとした、でもソレはソレスタルビーイングのせいで費え、エクシェスは破壊されアナタの義兄《アレス・ルセディス》は洗脳され今は《マルス・レディーレ》と言う名前と記憶を与えられ尖兵として使われているわー

 

 

ーな、なんだよ!それ……じゃあ兄貴はソレスタルビーイングに利用されて……ふざけんな!!ー

 

 

ー義兄さんを助けたい?…今の彼はすごく不安定。アナタの助けを待っているわ……あなたに力をあげるわ《ニャイアアストレイ・イチイバル》。コレでソレスタルビーイングから義兄さんを……貴女だけの義兄さんを助け出すのー

 

 

何度もあたしの耳元でささやく……アタシだけの兄貴…誰にも渡さない。他の女にも指一本触れさせない…あたしだけ、兄貴の匂い、皮膚、髪の毛一本すらも渡さない……ワタスモノカ……

 

ーさあ、いきなさい。地球へ…《雪音クリス》ー

 

 

目の前に白銀に赤に染まった機体に呼ばれるように近づくとハッチが開く…コレで兄貴がいる地球に行くんだ。ソレスタルビーイングから助け出す

 

ー……まってろ兄貴……今、行くから……ソレスタルビーイング…兄貴を利用する悪党……首洗って待ってろよー

 

 

あたしの意思に応えるように瞳に光が走り、不思議な空間を抜け、こうして地球についた……兄貴、あたしだけの兄貴……カナラズタスケルカラ

 

 

アニキをアイシテイイノハ、アタシダケダカラ

 

 

 

ーーーー

 

 

「………ふふふ、さあソレスタルビーイング。いえ綾崎翔真はどうでるかしら?災いの軍神《アレス・ルセディス》《マルス・レディーレ》という《爆弾》を抱え、《雪音クリス》期待しているわよ」

 

 

サングラスを外し無人のMSデッキに立つP・T…最高評議会議長プレシア・テスタロッサの新たに投じた波紋はさらなる混沌を招きソレスタルビーイングに襲いかかろうとしていた

 

 

 

 




キャラクター紹介(三)


雪音クリス


ザフト、連合、オーブにも名を知られた音楽家の両親との間に生まれ、幼い頃から世界を巡る生活を送っていた。しかし招かれた火星圏で建設中のコロニーで起きた事故に巻き込まれ両親を失い天涯孤独の身に。以降は貧民階層でその日を生きるために同じ境遇の子たちと共に生活していた。心無い大人から浴びせられた言葉、汚い部分をみてきた為か人を信用できなくなってた故に、《誰か(大人)に頼る》ことに臆病になり、それを悟られないよう気をはりつづけていた

しかし仲間たちと共に捕まり、娼館へ売り飛ばされそうになったところを《アレス・ルセディス》に助けられた。しかし信用できず反抗していたが、かつて娼館に売り飛ばそうとしたした男に捕まり危うい所で再びアレスに助けられてから、ぎこちないながらも心を開き一緒に生活するうち改善、アレスを義兄としてではなく《一人の異性》として見るようになっていった

二年前にアレスが姿を消し、その行方を探していた時に出会った、謎の女性に導かれMS《ニャイアアストレイ・イチイバル》を与えられ地球へと向かった



誕生日:12月28日

血液型:A

身長:153cm

BWH:90/57/85

年齢:15

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