オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》 作:XENON
ソレスタルビーイング…天上人の意味を持つのは知っているだろうか。
現在、この世界には二大勢力が存在する。一つはIS学園を母体とし様々な研究機関、支援者により生まれた《ザフト》、そしてザフトに対して危機感を覚え各国(経済産業および軍需関係)が集まり生み出した《地球連合》
両者は互いを牽制しながら大規模な戦闘行動を継続している。戦火は拡大し連合、ザフトに帰属しない国家などでは政治、経済的に不安定になり紛争が勃発するのが当たり前になっている
連合、ザフト両者はそのような状況に他国が陥る中でも戦いを止めない
……この戦いは両陣営どちらかが滅ぶまで終わらないのか?
しかし、そのような状況にくびきを撃つモノが現れた
ーソレスタルビーイングー
先に述べたこの言葉は組織の名前でありザフト、連合
の戦いが行われる場への武力介入、そして人命救助まで行う彼らに対しての世論および一般人からは『戦闘状況を混乱させるテロリスト』、『自らの行いを正当化するための売名行為』だの誹謗中傷が流れている
しかし、果たして彼らは世間、世論がいうよう行動しているのだろうか?
私、ジェス・リブルはアマゾンで連合との戦闘から帰還中の《ソレスタルビーイング》所属機に接触し同行取材を申し込んだ
これは、私自身の目からみた彼らの同行取材の記録である
report:ソレスタルビーイング
「………すげぇな。コレがトレミーか…」
「あ、あのジェスさん。あまり見たりさわったりは…」
「あ、悪かったな。しかしマルスがこの世界に来てるなんて本当に驚いたな~」
茶髪の少年…マルスの肩を叩きながら歩くカメラを片手に歩く青年《ジェス・リブル》が懐かしそうに話しかけながらトレミーの艦内通路を抜けブリッジに入る
「ココがブリッジか~」
「マルス?ソイツは?」
「ああ、翔真さん。彼は」
「あんたがこの艦のリーダーか?あ、俺はジェス・リブル。フォトジャーナリストだ」
「……あ、あ…よろしく。俺は綾崎翔真だ(ジェス・リブル……な、なんでこの世界に?)」
「早速何だけど。俺にソレスタルビーイングの密着取材をさせてくれ!頼む!!」
挨拶を終えるといきなりの取材申し込をんできた。なぜジェスがいるのか困惑しながらもうなずくと好奇心いっぱいの瞳を向け笑顔を向けてきた
「ありがとうなショウマ。じゃあさっそく一枚いいかな?」
ニカッと笑いかけるジェス。ブリッジにいるメンバーと翔真、同伴してきたマルスと共に並んだのをみてカメラを構えた
「よし、とるぞ」
乾いた音とまばゆいフラッシュが輝く…それからしばらく会話し、ブリッジをでて食堂へと歩き出したジェス、マルス、翔真
「なあ、翔真。マルスってもてるのか?」
「ああ、実は…」
「し、翔真さん!プライベートなことは!ジェスさんも聞かないでください?ノーヴェさんとアインハルトの……はっ!?」
「自分で暴露するなよマルス…」
「なるほど、なるほど二人もいるのか~」
慌てふためくマルスをからかう翔真、それを面白そうにメモするジェス。この時の出会いがソレスタルビーイングに希望をもたらすことになるのは少し先の話だ
report:ソレスタルビーイング
了