ダンジョンに緑のアイツが出没するのは間違っている   作:サンマ味のヨーグルト

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ランスのレベルどれくらいにしようか悩む


第2話

 

夜の帳もとうに落ち、鈴虫がけたたましく鳴いている夜中と言える時刻。夜に活性化する魔物たちも休眠状態に移行し、最早動物は活動していないと言える環境の中、喧しく歩き回っている人影が見えた

 

その男は、緑一色に染めた服を身に纏い、腰には煌びやかな剣を下げている

 

「迷ったぞ」

 

ランスである

 

ランスは村から飛び出した後、平原を抜け、山を登ったのだが慣れぬ山登りと、夜目が効かないことから、あっさりと迷ったのである。自身の方向感覚を信じて適当に歩き進めているが、どんどんと違う場所に進んでいるのには気づいていない

 

「ベルめ……話が違うではないか!何が町には山から歩きで6時間だ!もう5時間も経っているのに見えもしないぞ!だからお前は兎なのだ!男なら狼にならんか!」

 

ランスは責任を子分……ベルに押し付けている

確かにベルの言ったことは正確ではない。だが彼はまだ子供であり、村から出たことも無い

これはランスの適当さ加減が災いしているのだが、全く悪びれも無い

 

「ぬお!蜥蜴を踏んでしまった!」

 

「ほへ~~~。やはりパンパンに溜めてからの立ちションは最高だ~~~」

 

等々。

ランスは踏み潰した蜥蜴に腹いせに小便を掛け、溜飲を下げたが、迷っているのは相変わらずだった。

 

そしてもう夜中になり、就寝時間になったが、全く町が見える予感のないランスは地団駄を踏んだ。全力で踏んだ場所には犬の糞が落ちていたのだが、夜に視界が悪いのと頭に血が上ったランスは気づくことは無かった

 

「むむむ……もっと早くに町に着きたかったが………仕方がない、今日はここで一泊だ」

 

ランスは仕方なく、近くで一番高い木に登り、安全を確保してから眠りに就いた。

 

ランスの不思議頭に浮かんでいるのは、世界中の美人、女性の事であった。

 

「ぐへへへ、俺様モテモテ~~zZZ」

 

自身がモテると信じて疑わないランスはハーレムの夢を見ている。

世界で最も素晴らしいと謳われる偉業、黒竜を討伐、囚われの姫を颯爽と助け、求婚される。戦国大陸を統一する。等々

 

 

しかしランスは知らない……

 

自身よりもっと強く、モテる人物は上には上が居る事を…………

 

 

「むにゃむにゃ……ぐ~すかぴ~~~」

 

 

きっと彼が知ると、喜々として闇討ちに出かけることだろう

 

 

 

 

 

 

     ☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

日が昇り、人々が活動し始める時刻、珍しくランスは朝早くに目覚めた。

実は彼は毎日惰眠を貪る村一番の怠け者ではあったが、剣の稽古と遊びに関しては早起きをする子供のような性格だった。

 

そして今日は、剣の稽古以外での珍しい早起きであった。

何故なら堅苦しい村から脱出でき、自由に活動できる生活が待っていたからだ。さながら連休にワクワクする少年である

 

「………んお、朝か」

 

ランスは口から滝のように流れ出る涎を拭き、木から飛び降りた。

欠伸を噛み締めながら朝食を作る。

朝食は村からパクった干し肉を噛みながら、適当に鍋で干し肉と少量の塩を投入し、煮汁を作る。水は昔村で作った木製の水筒に確保してある

 

こう見えてランスは器用である。ノミで大木からこつこつと毎日水筒を彫った事もあるのだ

あまり料理は出来ないが、最低限の料理は出来る。これは冒険者の必須項目でもある。

 

「朝食とはめんどくさいな……誰かに押し付けたいぞ……」

 

そしてこの干し肉は、10年以上前から出没し始めた“男の子モンスター”と呼ばれている一種。“バンバラ系”“ぶたバンバラ”の干し肉である。

 

男の子モンスターとは、謎の多いモンスターである。現れた原因もわからなく、魔石の価値は高いものの、生殖体系・生態系が謎に包まれているのだ。

一説ではヒューマンの女と交わり、子を成すと言われているが……

 

そしてバンバラ系の肉の栄養価値は高く、魔石を落とすだけでなく、豊富な栄養を持っていることから高級食材として扱われている。

ぶたバンバラはバンバラ系の中では最下位に位置するが、それでも栄養豊富であるので、高い。

 

もっとも、ぶたバンバラは何処にでも出現するのだが……

 

 

 

『……!……ァ………!!……!……』

 

 

 

「なんじゃ……?」

 

ランスが味の薄いスープを辟易しながらすすっていると、争うような騒音が耳に入る。

ランスには全く関係の無い事なのだが、ランスの美少女センサーが反応する。先に美少女がいる。と

 

「うっほほ~い!待ってろよ美少女ちゃん!俺様が颯爽と助けてやるぜーーー!」

 

ランスは腰に携えた、村で老人からパクった【名剣・ヒデオの剣】を鞘から引き抜き、野山を走った。

明らかに剣を鞘に戻した方が邪魔にはならないのだが……ランスは気にしてはいない。

 

 

 

 

段々と喧騒が近くなる、自身の邪魔となる木々を切り倒し、騒動の中心へと向かう。

ランスが走ったその距離は、600m以上と離れていたのだが、恐るべき聴力である。中心点に一直線に向かっている。

 

「ここだああああ!!どこだ俺の……む?」

 

死臭が鼻孔に突く。誰かが殺されたという事だろうか。魔物か、ヒューマンか

 

「見つけた…………!!」

 

鬱蒼とした木々を伐採したランスの目の前に飛び込んできたのは、2mに及ぶ巨体の怪物であった。

 

 

頭は牛となっている牛頭のモンスター。恐ろしいほどに鍛え上げられた筋肉を身に纏っている。

辺りには散乱した荷物が散らばっていて、女性の死体が見える。近くに馬車が倒れていることから、商隊の護衛であり、

女性はこの魔物に挑んで死んだのだろう

 

「ア……ァ……助け……」

 

助けを求める声が聴こえる……が目の前に居るモンスターに隙を見せることは出来ない。

 

 

ミノタウロス

迷宮都市オラリオではLv:2のランクを持つ二級冒険者のランクに相当する冒険者に対して討伐が推奨されている

謂わば新米冒険者の最初の壁。その力強さに怯え、冒険者を辞める者も多い。

しかしそれを乗り越えた者にはその魔物が持つ力が籠った魔石と角を手に入れられる。故にこの魔物に対して挑戦する冒険者は少なくはない。

別に怯え、逃げるのは卑怯な事ではない。力が無いので集団で戦うのも、賢しく退却するのも、一つの手だ。死にたがり以外の冒険者にとって逃避は謂わば常識なのである

 

それが【神の恩恵(ファルナ)】を持っていないランスの前に現れた。先ほど言った通り普通なら怯え、退避に専念するか、遠距離での魔法を使い、安全に退治する手があるのだろうが

 

 

ランスは違う

 

「くおらあああ!家畜畜生風情があ!世界の宝の女の子を殺すとは何様のつもりだあ!俺様がぶっ殺してやる!!」

 

目の前の魔物に対する恐怖よりも、女性が死んだことに対しての怒りが上回っているのだ。これは死んでも治らないだろう、だがこれは美点でもある。

 

ランスの罵声に気付いたのか、ミノタウロスはランスの方に振り向く、その重圧と悍ましい顔は、Lv:1ですらないランスにとっては心臓が止まる程の恐怖である。

 

ミノタウロスが口を開く

 

警告の雄たけびを挙げるのだろうか

食事の邪魔をされた怒りの咆哮を挙げるのか

 

 

一体―――――――――

 

 

 

 

「みゃ~みゃ~」

 

 

 

 

………………………………。

 

 

 

「みゃ~みゃ~」

 

 

「………………うしバンバラではないか」

 

 

 

うしバンバラ。

男の子モンスター科バンバラ系に登録されているモンスター。

うしバンバラはその筋肉隆々な身に反して、特徴的な鳴き声を発し、うしバンバラから取れる肉は非常に美味であり、高級食材として店に並んでいる。

その値段はぶたバンバラが100g、1000ヴァリスに対して、うしバンバラは100g、20000ヴァリスである。

最も人気なのが、バンバラの舌と肝臓である。特に生レバーを食べたものは虜になると言われている。

だがうしバンバラが産まれる確率は低く、養殖体制も安定していない事から、食卓に並ぶのは稀である。

 

それがうしバンバラが高級食材として扱われる由縁であろう

 

 

そしてうしバンバラの力は

 

 

 

「みゃ~みゃ~!」

 

「ぬが!?」

 

 

 

――――――――――――――ミノタウロスよりも恐ろしい

 

 

 

 

 

ランスは一瞬の内に間合いを詰めてきたうしバンバラに咄嗟に反応し、剣を斜めに構え、右手を添えてガードしたが、うしバンバラの強力な膂力に吹き飛ばされた。

3m以上も宙に浮いたランスであったが、呆けることはなく、ダメージを減らしながら着地し、うしバンバラに突撃した。

 

 

「死ねええ!!」

 

 

言っていることは全て三下の言葉ではあるが、ランスは結果を出す男である。言わば有能な下種。

ランスが持っていた剣を両手で持ち、頭から振りかぶり叩きつけるように斬りつけた。唐竹割とも言えるこの行動ができたのはランスの素早さと、うしの鈍重さのお蔭であろう

 

 

「みゃ~」

 

 

しかしうしには効いている感触は無かった。

うしは両腕を交差させ、砦のような程の堅牢な筋肉ガードを使ったのだ。

ランスが放った攻撃は、重厚な筋肉に止められ、全くダメージが入っていない。腕にうっすらと切り込みが入っただけだ

 

ランスは危険信号を発した脳に従い、後ろに跳躍し、距離を取った。うしバンバラはガードを解き、つぶらな瞳でランスを見つめている

 

「あのクソジジイ!!何が名剣だ!全くダメージが入っとらんではないか!大体【ヒデオの剣】という名はなんなのだ!全く強そうに見えんぞ!!」

 

ランスがパクった剣。それは【名剣・ヒデオの剣】と言われている

 

鍬しか武器に使わなかった老人が大事にしまっていた剣である。ベルから聞いた話では、ますぞえと言われている巨大モンスターをこの剣で殺したという逸話を持っていると聞いていたが

 

「うしバンバラにすら効いていないではないか」

 

ランスは文句を垂れながらも、うしバンバラの攻撃を避けている。

うしバンバラの大砲を彷彿させる右ストレートを、左の軸足で半身して紙一重に回避し、その遠心力を応用して、うしバンバラを斬りつけた。

 

 

「みゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

「やかましい!!」

 

断末魔が聴こえた。耳元で騒がれたランスは駄目押しに脛にヒデオの剣を突き刺した。

 

ランスが斬りつけた部位は、万物生物の弱点となる眼だった。ランスに斬られた眼は完全に潰され、片目の見えない手負いとなった。そして突き刺さった脛は柔らかく、片足を使えない状態となり、ランスのチャンスになった

 

「死ねィ!」

 

「みゃあ‟」

 

眼を抑え、苦しんでいるうしバンバラ対し、ランスは首を刈り取るように、ヒデオの剣を横薙ぎした。ゴブリン等、一般モンスターであるならここで戦闘は終わるだろう。

 

しかしレベルという隔絶した差でランスの剣はうしバンバラの首に切り傷を入れただけであった。うしバンバラは斬られた影響で痛みを振り切り、目の前の敵に集中することにしたようで、丸太のように太い腕をぶんぶん振り回した

 

「ぐぬぬ………うしの癖にィ……」

 

ランスは振り回されている腕の重圧に少しビビり、後ろに退避した。

 

 

普通、モンスターに対しては【神の恩恵(ファルナ)】という加護を持ち、それを以って討伐するというのが常套手段であるが

 

昔は恩恵という物も無く、自身の武器と腕で戦うのが常識であったが、今は違う。

恩恵という学習装置無くては戦えないというのが常識となっているのだ

 

 

しかし

 

戦えないというわけではない。

 

勝てないというわけではない

 

 

 

「ふん……俺様がビビるとは……情けない限りだ。しかしこれで終わらせる。貴様を今日の晩御飯にしてくれるわ」

 

ランスは咄嗟に策を捻りだし、それを決行することに決めた。これが失敗すればランスの身体はうしバンバラに肉塊にされ、突撃明日はお前が晩御飯とされるだろう。

しかし、ランスはリスクを恐れない。

 

何故なら自分はここで死ぬとは思っていないからだ。

 

(脛が切れたのに首が斬れんのは何故か?……それはあいつが背中の筋肉のトレーニングを怠ったからだ。だから……)

 

ランスは策の実行の隙を伺いながら、うしバンバラのワンツージャブを避け、うしバンバラの死角、潰れた右目の視界に回り込んだ

 

「みゃ?!」

 

うしバンバラは唐突に消えた敵に、困惑したが、本能が告げたのか、ランスが回り込んだ方向に腕を突き出した。

 

だが

 

 

「馬鹿め!俺様は後ろだ!!」

 

ランスは横には居なかった。

 

 

ランスは横に回り込んだのではなく、後ろに回り込んだのだ

 

「つまり貴様は背中が弱点だ!死に晒せ!」

 

ランスはヒデオの剣を、渾身の力で振りかぶり、うしバンバラの背中を一気に切り裂いた。背中が弱点であったうしバンバラは、流石に格下のヒューマンの攻撃に耐えることも出来ず、切り傷しか残さなかった腕とは違い、アジの開きのように肉を裂かれた。

 

「みゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

うしバンバラは断末魔を挙げたが、倒れることは無かった

そして怒りの震えるままにランスに突撃したが、それこそがランスの策であった。

 

「ふん、読んでいたわ。死にかけている生物は生き残るために、傷を負ってでも敵を殺す。重量級のお前なら突撃だな……だから」

 

「みゃ?!」

 

ランスは笑っている。その顔は勝利を確信しているようだった。

 

突撃を中断し、正気に戻ったうしバンバラの目のに映っているのは、

 

 

ランスの横から倒れてくる巨大な樹だった

 

 

「ヘビー級にはヘビー級に任せるだけよ。がはは、恐れいったか」

 

 

うしバンバラは咄嗟にも背中の激痛に犯され、動くことは出来ずまんまと巨木に押し潰された。醜い断末魔が助けを求める声のように聴こえるが、ランスは樹を踏みつけて高笑いしている。

 

「がはははは!俺様最強!」

 

 

 

 

 

 

 

ランスはその後、うしバンバラから採取した魔石を懐に、肉を村で重宝していた豚の腸の素材袋に詰め、馬車の被害を確かめ始めた。

生き残っているのは男の商人と一人のキャットピープルと気絶しているエルフの少女であった。

 

「ありがとうございます!ここで死ぬことを覚悟していましたが、いやあ素晴らしい人が居るものですねえ。私感服いたしました」

 

「あ~。そうか(男に褒められても嬉しくないぞ……)」

 

「ありがとにゃ~」

 

「がはは、どうだ?惚れたか?」

 

「その発言で好感度ダウンだにゃ」

 

キャットピープルに釘付けになっているランスに無視された商人は猫撫で声でランスにすり寄っていくが、男とあまり会話したくないランスは適当にあしらっている。

ランスが辟易しているのを目敏く感じ取った商人は、本題を切り出した

 

「あの~そこでお願いがあるのですが、ランス様?私の馬車を……護衛してくれませんか?」

 

「何故俺様が男を護衛せねばならんのだ。さっさと消えろ」

 

「いやいや、唯ではございません。10000ヴァリスを支払いましょう。ポーションも3つ付けましょう」

 

しかし商人は諦めない。ランスの性格を読み取り、報酬を高く設定し、下手にお願いした。

何故ここまで下手に出ることにしている訳は

うしバンバラを倒すほどの力を持つ冒険者とコネを作っておくという事と、負傷しているランスはポーションを付けると引き受けるという確信を持っているからだ。

これで懇意になれば一石二鳥である。

 

しかしランスは以外と強かである

 

「6だ」

 

「は?」

 

「60000ヴァリスだと言っている」

 

「いえいえ、少し高すぎませんか?」

 

レベル1の4人の冒険者パーティーで一日働いて稼げる額は、おおよそ25000ヴァリスだと言われている

 

「何だ?貴様の命はそんなに安いのか?あ~あ、この馬車売ったら何万稼げるのかな~?」

 

暗に脅しである。見ての通り脅しである。

ランスは冗談で言っているわけではないと悟った商人は必死に説得するが………

 

「世色癌とかポーションとか一杯あるではないか。ここでお前を消せば数か月は生きていけるな。うん」

 

つんつんと剣を馬車に突き付けているランスに負け、

 

 

「もう、それでいいです………」

 

60000ヴァリスを支払う事が決定した。

 

「がははは、利口ではないか。どうだアーニャちゃん。俺様と遊びに行かないか?」

 

「唯のクズだにゃ」

 

「がはは、照れるな照れるな」

 

「照れてないにゃ」

 

 

 

「所で、何処に向かうのだ?」

 

キャットピープルと乳繰り合っていたランスは馬車を操縦している商人に話掛ける

 

「………………オラリオです……あそこは人が大勢いますからね……成功する人も……どん底に堕ちる人も……ぼくの様に……へへへへへへへ……」

 

魂の抜けた商人はそう答えた

 

 

 

「オラリオはビックドリームを掴む為に挑む者どもが大勢いるにゃ」

 

「オラリオか………成功するビックドリーム………」

 

ランスは顎に手を当て、思考する。そして

 

 

 

 

「俺様にぴったりではないか!!金を稼いで女の子にモテモテ!正に俺様の為に存在するような国ではないか!早くとばせ!かわいこちゃんが俺様を待っているのだああ!」

 

 

 

 

 

「すぐ死にそうだにゃ」

 

こうして、ランスは迷宮都市オラリオに行く事を決めた。ランスには失敗することなんて一切無い

成功することが当然であると考えていた

 

 

ある意味、これが伝説の始まりであったのかもしれない

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

「あれ?ミノタウロスは……?ここはどこですか?確か私……」

 

「おお、エルフちゃんが目覚めたではないか。うしバンバラなら俺様がやっつけたぞ」

 

「え?あ、そ、そうなんですか……あの、貴方は?一体…?」

 

「俺様はランス様だ。エルフちゃんのお名前は?」

 

「あ、助けてもらったのに、すみません偉そうに……私

 

 

―――――――レフィーヤ。“レフィーヤ・ウィリディス”っていいます」

 

 

これが

 

ランスとレフィーヤの出会いでもあった

 

 

 

 

 

 

 




・ヒデオの剣
ますぞえと謳われている魔物を討伐したと言われている剣
ランスはオラリオでアイスの担保として売った

・バンバラ系
ぶたバンバラ<あぐーバンバラ<虎バンバラ<うしバンバラ<象バンバラ
象バンバラはダンジョンの深層でしか発見されていない

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