グランバニア城門
「ではオジロンあとは任せたぞ。カカロンもオジロンのことを支えてやってくれ頼んだぞ。」「わかりました。兄上、グランバニアのことは気にせず安心してお旅立ちください。」
「よかったわね、オジロンちゃん。わたしたちの仲を義兄様が認めてくれたわ。オジロンちゃんのことはわたしが守りますし、浮気などさせませんから安心していってらっしゃい。」
少しパパスは心配になったが、いつまでも別れを惜しんでいる訳にもいかないのでレイシアに、ルーラを使うように促す。
「ルーラ」レイシアが唱えるとパパス一行は光に包まれ空に舞い上がり見えなくなった。
「兄上。頑張ってください。」オジロンは心の中でパパス達の無事を祈っていた。
パパス一行がやって来たのは大きな港があるポートセルミである。天空の塔には船でしか行くことができないためにまずは船を手にいれようということになった。そのためポートセルミにやって来た。レイシアは一度ポートセルミに来たことがあったのでルーラが使えたのである。「大きな街だな。街の活気だけならグランバニアに負けず劣らずだな。」
「本当にそうで、いやそうだな。」パピンの答え方が変なのはグランバニアから旅立つ前に皆で約束したことによる。
「旅ではグランバニアの王という身分を極力隠していこうと思う。そのために皆には私のことはパパスと呼び捨てにして、またため口で話をしてもらうことにする。」とパパスが宣言したことによる。そのためにバルバルー以外のメンバーは戸惑っているところであった。
「私とパパスさんで乗せてもらえる船を探して来ますので皆さんは自由にしたいと思います。夜に宿屋で待ち合わせということにしましょう。」
「わたくしめもお供いたします。」
ということでパパス、レイシア、サンチョは船着き場に向かった。
「じゃあ俺達は酒でも飲みにいくか。パピンよ。お前は意外と酒に強そうだしな。」
「いいだろう、その勝負のった。」
と二人は意気揚々と宿屋の備え付けの酒場に向かった。
「いやあ。大きな船がこれほどあるとは。リュカよ見てみよ。お前の初めての船旅だぞ。」
「パパスさん。少し気が早いです。」
「悪い。久しぶりの船旅でついつい私も嬉しくなってしまい。船に乗るのもエルヘブンに行った以来だからな。」
「あのときマーサ様を連れて船まで帰ってきて「船をすぐに出せ」と言われた時には度肝を抜かれましたよ。」
「すまないなサンチョ。あのときは若気のいたりで。」
「まああのときのエルヘブンは大変な騒ぎになりましたからね。マーサ様が拐われたと。」
「レイシアお前まで。この話はここまでにしよう。あまりいい思い出ではないのでな。」
という話を三人でしていると目的の場所にやって来た。
「では私達を乗せてくれる船を探しましょう。数が多いので手分けして探すことにしましょう。」
とレイシアが言うので手分けして乗せてくれる船を探すことになった。
一時間後
「サンチョよどうであった?私の方は乗せてくれる船どころか、出港する船すらなかったぞ。」
「こちらも同じです。魔物の出現が頻繁になり、襲われる船が多くなったと言うことで出せないと言われました。」
「やはりお前の方もそうか。しょうがないレイシアに期待するしかないな。」更に30分後
「お待たせして申し訳ありません。何とか一隻だけのせてくれそうな船を見つけることができました。ただその船のオーナーに了承を取って欲しいということなので、今から向かいたいと思います。」
「さすがだな。私達が見つけられなかった船を見つけて来るとは。その船のオーナーとはどのような人物なのだ?」
「どうもルドマンという大富豪だそうです。サラボナという街に住んでいるようです。」
パパスとレイシアの話を聞いていたサンチョがサラボナという言葉に反応する。
「サラボナはここからではかなりの距離があります。少し遠回りになってしまいますね。」
とサンチョは危惧するが、いつも通りレイシアがどうするかを話す。
「私もサラボナという街は知りませんが、サラボナに近いルラフェンという街には行ったことがあるのでそこまではルーラで行けます。そこからは歩いて行くことになりますが。」
「よしそれでいこう。では宿に向かうとしよう。」
ポートセルミの宿屋兼酒場
「おい。聞いたか。なんでもルドマンさんが腕のたつ者を高値で探してるっていうぞ。」
「ルドマンさんとはお近づきにはなりたいのはやまやまだが、腕に自信がない俺たちには無縁の話だな。」
バルバルーとパピンのとなりからそのような話が聞こえてくる。
かなりの勢いで大ジョッキを空にしながらバルバルーが
「時間があれば面白そうだから行きたいんだがな。」
「そうだな。少し興味深い話ではあるな。」バルバルーと同じように大ジョッキを空にしているパピンもそのように返す。
「だが我々の旅は時間をかけていられないものだがらしょうがないな。諦めよう。」
「ああそうだな。パピンよパパス達が帰ってくるまでまだまだ飲むぞ。」
「ああ。」
その後パパス達が宿屋につくと大ジョッキに囲まれて酔いつぶれて寝ている二人を見ることになる。この二人が次の目的地が興味を引かれたルドマンのところだというのに気づくのは、二日酔いに悩まされる次の日になる。
サラボナでは時期は早すぎますが皆さんが苦しめられたあいつを出そうと思います。