サラボナが一望できる丘
「なかなかやりますね。さすがグランバニアの王とその一行ですね。ホッホッホッホ。」
「どうしてあの女が!?いや、まさか…」
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない。だがあの女がもしもわしの思っている女であれば…面白いことになるな。」
禍々しい男とゲマは同じものを見ながら、別のことを考えていた。どちらも悪辣なことには変わりがないが。
ブオーンとの戦場
「皆さんは先程と同じようにブオーンの体力を削ってください。私が最後に強力なものを当てて終わりにします。早く終わらせないとサラボナに被害が出そうなので。」
「わかった。」「おいしいとこどりは納得できねえが、しょうがねえ。」
「ありがとうございます。」
パパスとバルバルーはまたブオーンに突っ込んでいく。しかしブオーンはもう間合いに入れさせまいと激しい炎を吐いて近づけまいとする。「二度も同じ攻撃が聞くと思うな。」
パパスはドラゴンシールドで完全に炎を防ぎながら着実にブオーンに近づいていく。
近づいてくるパパスに恐れを感じ天に咆哮をあげ雷を呼ぶ。
雷はスピードは早いが範囲は小さいので難なくよけることができた。そしてブオーンが気づいた時にはパパスはすでに間合いのなかに。
焦ったブオーンが巨大な蹄で殴りかかる。
「魔神切り」蹄と剣がぶつかり合う。体の大きさでは全く勝負にならないが。パパスの洗練された一撃は蹄を切り裂いた。
痛みでのけ反ったブオーンに対しパパスがさみだれ切りを、バルバルーがつるぎのまいを空いた胸部に浴びせかける。
『決まった、今だ!!』
パパスとバルバルーがレイシアに叫び、ブオーンの近くから退避する。
「ありがとうございます。煉獄火炎。」
地獄の赤黒い炎がブオーンを飲み込む。ブオーンが吐いた激しい炎とは異質であり、次元そのものが違う。ブオーンは炎に飲み込まれのたうち回るがり断末魔をあげると、その場に倒れた。
ブオーンが消し飛ばなかっただけでも驚くべきことであったが、より驚くべきことに、ブオーンが倒れたその場には、体調一メートルぐらいに縮んだブオーンとなにやら歪な鍵のようなものが落ちている。
戦闘が終わったと気を抜いたその時だった。
ブオーンの倒れるその横に突然現れたゲマ。
すぐにまた戦闘体制に移る三人。
「何者だ?」
「お初にお目にかかります。名前は知っていると思いますが、私はゲマといいます。」
ゲマという言葉を聞いた瞬間すぐさま激しい怒りに捕らわれパパスが切りかかり、レイシアが「メラゾーマ」と魔法を唱える。
強烈な斬激と魔法がゲマを捕らえたと思われた、しかしゲマの姿は蜃気楼のようにかき消える。
「いきなりとは恐れ入りますね。私は戦いに来たわけではありません。あなた方の戦いが素晴らしかったことと、この鍵を回収しにきました。」
ゲマの手には先程現れた鍵が握られている。
「この鍵はあなた方が持つには早すぎます。そのため回収しに来たのです。」そのようなゲマの話は、怒りに燃えるパパスとレイシアの耳には入っていない。「貴様がマーサを拐ったのか?」
「ええ。私が拐いました。」
怒りにもえるパパスにゲマは飄々と答える。
「まあ、顔見せもできましたし。鍵を回収することもできました。次はボブルの塔でお待ちしていますので、せいぜい死なずにお越しいただいて、再会したいものですね。」
『逃がすと思うのか(思いますか)。』
「やれやれ、仕方ないですね。私は戦う気にはなりませんのでジャミ、ゴンズ少しお手合わせしておあげなさい。」
ゲマが手を叩くと、大きなスパイクが付いた盾と大きな鉈のような剣を持ち、鎧を着こんだ豚?もしくは猪?のような魔物と筋肉質な馬のような魔物が現れた。
「ゲマ様。コイツら殺して食っていいですか。」
「ええ。構いません。では生きておられたら後程ボブルの塔で。」
とだけ言うとゲマの姿がかき消えた。
「くそ、逃がしたか。まずはあの魔物を退治することにするか。本当なら私一人でもいいのだが、レイシアお前も頭にきているようだからあの馬を退治してするがいい。」「ええ。お心遣い感謝します。」
「じゃあ俺は見学でもするとするか。」
パパスはゴンズと、レイシアはジャミと対峙する。
「オレヲヒトリデアイテスルダト。オッサンミノホドヲワキマエサセテヤルゼ。」
「ベラベラとうるさいやつだ。すぐにあの世に送ってやる。」「コロシテヤル。」
パパスとゴンズがぶつかり合う。
「ゲヘヘ、俺は女かついてるぜ。うまそうだ。せいぜい楽しんだあと食ってやる。」「あら、あなたは私が相手ということで後で後悔することになりますよ。まあもうすでに遅いですけど、あのゲマの配下ということで。」「俺はツンツンした女も好きだぜ。」
「……汚らわしい…。」
ブオーンに続きゴンズ、ジャミとの連戦となる。
ジャミ、ゴンズとの戦いです。もう原作を壊し始めていますが、次でしっかり壊れてしまうと思います。原作ファンの人には申し訳ありません。