ドラゴンクエストⅤ パパスと優秀な軍師   作:寅好き

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色々とありえない戦いになりますがご容赦願います。


死亡フラグを立たせないために。ゴンズ、ジャミとの戦い。

ゴンズの強烈な突進をパパスはひらりと最小限の動きでかわし、すれ違いざまに切りつける。「なに?」

パパスの一閃は確かにゴンズを捕らえていた。深く切りつけた筈であったが、固い手応えと、見た目から見ても小さな切り傷にしかなっていなかった。まさかという思いからでた一言であった。

 

「どうしたんだお嬢ちゃん。さっきからよけてばかりで、少しは攻撃をしたらどうだ。なんなら受けてやってもいいぞ。」

「べらべらとよく喋る馬ですね。」

ジャミとレイシアの戦いははたからみれば、一方的な防戦である。その戦いをパピンを抱えてやってきたサンチョが見てバルバルーに「レイシアさんは後衛タイプです。手助けしたほうがよいのではないでしょうか?」と問いかける。「大丈夫だ。あいつの戦いかたはよく見てから考えて攻撃する感じだからよ、今は考えている段階でこれからが本番だ。」

と言い余裕の表情で見守っている。

「それによ、この戦いに手を出したらあとでどうなるか。あの表情を見ればわかるぜ。」

確かにレイシアの表情はいつものように冷静そうには見えるが、ちらちらの表情が表れている。

「ふう。だいたいあなたの単調な攻撃は見切りました。」

レイシアはジャミの攻撃をかわした後にそう言い、グリンガムの鞭を振るう。三本の鞭が生き物のようにジャミに襲いかかる。的確に両腕、首に鞭の先端の刃が襲いかかり、薙いだ筈であった。しかし何かに弾かれ、全く無傷であった。

「どういうこと?」

傷つくこともなく、ジャミは痛がる素振りもなく、攻撃を繰り出してくる。その後もジャミの右、左の突きをかわしながら鞭を振るうがなにかに弾かれ全く有効打どころか、傷すらおっていない。

パパスの方はと見ると、レイシアと同様に何かに遮られているのか、ノーダメージではないが、あまり傷を負ってはいない。そこでレイシアは気づく。いくら固い皮膚を持っていたとしても、パパスのメタルキングの剣での攻撃であそこまでダメージをおさえられる筈がないと。

「パパスさん、この魔物達にはバリアのような者が張られています。今から解除します。」とパパスに呼びかける。

パパスは頼むというと思われたが、返ってきた答えは誰もが予想していなかった答えであった。いやバルバルーは言うのではないかと予想していたかのように微笑を浮かべている。

「いや、解除しなくてもいい。コイツらはバリアがあるから負けないと思っている。ならばあっても敗北を味わわせてやりたい。」笑いながら答える。

「しょうがないですね。私もお付き合いいたします。」

レイシアも苦笑いを浮かべながら自分も解除せずに戦うという。両者の発言を聞いたゴンズ、ジャミは怒り狂い『殺してやる』と襲いかかってくる。

「威力が弱いから攻撃が通らないというなら、バリアを破る威力の攻撃を加えるまでだ。」

ゴンズはバリアに任せて防御どせずに突っ込んでくる。鉈のような巨大な剣を大きく振りかぶる。そして降り下ろそうとしたときにはパパスはその場にいなかった。ゴンズの突進の勢いと、パパスの踏み込んで切りつける勢いが合わさりとてつもない威力の斬激になる。バリッという音とザシュッという音が交じりあって聞こえる。見るとゴンズの体に大きな切り込みが入っている。凄まじい痛みがゴンズを襲い吐血する。しかしパパスはそこで止まらない。

「これで終わりだ。魔神切り!」

パパスは凄まじい勢いで剣を降り下ろす。ゴンズの視界は互い違いになっていた。変だなと思った時には真っ二つになり、体が霧散していた。

 

レイシアもパパスに付き合うとは言ったが、もともと力の弱いレイシアは魔法で戦うしかないので、グリンガムの鞭をしまう。

「偉そうなことを言いながら諦めたか?」

ジャミは笑いながら蹄を降り下ろす。地面に深々と突き刺さる。レイシアは攻撃を低姿勢て避け、ジャミの懐に入り込む、ジャミの胸に手を当て「メラゾーマ」と唱える。ゼロ距離からのメラゾーマ。巨大な火球がジャミを押し上げるように天に上がりはぜる。

ゼロ距離からのメラゾーマにジャミのバリアは耐えられず、砕ける。だがジャミ本体にはダメージはない。

「まだです。イオナズン。」ジャミの頭上が爆発する。爆発の衝撃がジャミに襲いかかり、地面に叩きつける。ジャミが地面に叩きつけられクレーターが出来上がる。しかしレイシアの魔法は止むことはない。

「マヒャド。」ジャミの頭上から巨大な氷柱が降り注ぐ。その氷柱の内の二本がジャミの体を貫く。

「グア。」ジャミは痛みにもだえる。近づいてくるレイシアに対してジャミは「命だけは助けれくれ。助けてくれれば俺が知っていることは全てはなす。だから」

と命乞いをする。

「情報はもうキングレオさんから聞き出しましたからもういりません。だ·か·ら」レイシアは笑みを浮かべる。それはもう恐ろしい。その笑みを見たパパス達は何かを感じたのか緊急退避を行う。

レイシアは体から魔力を迸らせながら「ジゴスパーク」と唱える。地中から青黒い球体が浮かんでくる。その球体が収縮し、爆発すると同時に内包されていた地獄の雷が解き放たれ一体を、破壊し、焼き付くし、消滅させた。ジャミがいた場所から半径50メートルはなにも存在していなかった。唱えたレイシア以外は。この後地獄の雷が破壊し、焼いた場所には永遠に生命が根付くことはなかった。

 

サラボナ近くの丘

「ゲマの部下を圧倒か。あの女の素性は置いとくとして、これだけの力があれば十分にわしの力になってくれるな。フハハハハ。わしにもつきが回ってきたな。」

男は満足そうに呟くとどこかへ去っていった。

ボブルの塔の一室

「ほぉ、バリアごとあの二人を葬りさるとは、予想以上の強さですね。私もおもてなしの準備を念入りにしなくては。ホッホッホッホ。」

ゲマの不気味な笑い声がボブルの塔に響いていた。

 

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