「はあ、長い道のりだったな。」
「僕は楽しかったな。宙に浮く床みたいなのとか。」
「ああ、あれか。初めて見たものだったな。」
「わたくしめは、あの床に乗っていた時は、生きた心地がしませんでしたよ。」
パパス達+プサンは荒れ果てて、瓦礫が転がっている、開けた場所に出ていた。そしてそこが目的地でもあった。パパス、プオーン、サンチョが話をしていたようにここまでの道のりは、楽ではなく、かつ宙を浮いて移動する床などがありたいへんであった。こちらの世界でいうとエレベーターみたいなものである。まあ周りの壁がないので高所恐怖症の者にしてみれば、限りない苦行を呈するものであった。
まあ、それだけでなくプサンという精神的な負担があったのはいうまでもない。
「やっと、ここまで来ましたねえ。」
『はぁ。』
プサンが暢気に今までの感想を述べると皆が深い溜め息をつく。
しかし、なぜパパス一向には足を止めているのか。それは目的地である頂上にはついたが、なにもそこには存在しなかったためである。
「レイシアよ。どうすればいいのだ(天空城とやらに行くには)」
信用できないプサンがいるため色々とはしょりながらパパスは問う。
「皆さんは天空城に行きたいのでしょう。」
『!!!』
皆は呆気に取られる。信用できないプサンから天空城というほとんどのものが知らないであろう、そしてパパス達の目的地の名が出たからである。
「何故それを」
「この塔は天空城に行くためのものであり。天空城に行く者しか来ることはないので。天空城に行きたければついて来てください。皆さんの疑問については天空城についたあと話ますので。」
そのようにプサンは話すが、皆はついて行こうかどうしようか迷っていた。
「ねえ、行こうよ。プサンさん言っちゃうよ。プサンさんは悪い人じゃないよ。僕はなんとなくわかるんだ。」
プオーンはプサンと頂上につくまで話をしていたため、プサンを信用していた。そのためにこのような発言が出たのだか、皆は踏ん切りがつかない。
「皆さん、プサンさんを信じてもいいです。ついていきましょう。」
突然、鉄仮面を着け異様な姿をしてずっと黙っていたレイシアが口を開いた。
「レイシアが言うことは間違っていたことはないし、このままここに居てもどうにもならんついていってみるか。」
「ああ、それでいいぜ。罠に嵌めようとするなら返り討ちにすればいいしな。」
「私はパパス様について行きます。」
前衛の三人が同意を述べると、皆はプサンを追い出い走っていった。
「これは?」
プサンの後をついていくと、途中で途切れている階段についた。
「なんだこれ、ついてきて損した、と皆さんは思っていると思いますがここから天空城に行けるのです。私がまずは行きますので、安全だと皆さんが思ったらついてきてください。」
というとプサンは躊躇することもなく階段を登り、途切れたところから足を出そうとする、皆は落ちると思い目をそらす。
しかし、悲鳴や落ちる音などはない。目を向けると、プサンは宙に浮いている?、いや雲の上に乗っていた。
「これに乗って天空城に行くんです。大丈夫落ちることはありませんし、この雲はどんな邪な考えを持っている人も乗れますので安心してください。」
「わーい。」
プオーンは喜んで雲に乗り込む。
「わー、フワフワしてる。みんなも早くきなよー。」
無邪気に声をあげるプオーンに言われると、まだ疑っていた自分がバカらしく感じ、苦笑いをしながら皆は乗り込んだ。
「では、天空城へレッツゴー。」
プサンがいうと雲は天高く舞い上がっていった。
「つきましたよ。」
皆の目には雲が一面に拡がっており、中央には大きな城がたっている。かなりファンダジーな光景である。
もう大抵のことでは驚かなくなっていたが、これにはパパス達も驚いていた。
「さあ皆さん驚いていないで行きますよ。」
またもやプサンがどんどん歩いて行く。
「何がなんやら。まあいいプサンが言ったことは本当だった。行こうか。」
『はい。』
先を歩くプサンについていく。
「目の前にしてみると大きいな。」町ひとつが城の中にあるグランバニアと同じくらいの大きさである。
「皆さん、ぼうっとしてないで手伝ってください。」
プサンは大きな扉を開けようと引っ張っているが、びくともしていない。
ということで皆で引っ張りなんとか開けることに成功する。
「はあ、やっと帰ってこれた。」
プサンは誰にも聞こえないように呟いた。
天空城の中に足を踏み入れると、魔物がいた。
「何故、ここに魔物が。皆気を付けろ。」
パパスが声をあげ、皆先頭体制をとるがいつになっても魔物がかかってくる気配はない。
そうしてしばらく睨み付けていると、人間のような神官服をきた魔物、悪魔神官が前に出る。
「お客人、城の主がお会いしたいと言っているのでついて来てください。主とお会いになるまでは攻撃もしませんし、罠もありません。そのようなことをすれば我々が主に殺されてしまいます。」
と言うと背を向けて歩いて行く。他の魔物は道を開けている。
「ついていって見るか。」
「そうですね。城の主に会うのが目的ですし。」
パパスがいい、パピンが頷くと皆も同意し、悪魔神官について歩いて行く。
次回城の主登場です。