パパス達はやけつく息により麻痺したためゲマとデュランの一騎討ちが始まる。ただし、ゲマは完全な状態であるのに対しデュランは手負いの状態でありふりであることは言うまでもない。もしこれが逆の立場であればデュランはゲマを回復して戦いになったかもしれないが、ゲマはそのようなことをすることは天地がひっくり返ってもない。
「さあ、反逆者は消し炭になりなさい。メラゾーマ。」
ゲマは直径3メートル代の火球をデュランに対し放つ。
「ふん、この程度か。」
デュランは迫るメラゾーマを槍で両断する。メラゾーマは真っ二つになり消し飛ぶが、メラゾーマが消えたと同時にゲマが死神の大鎌を振り上げて迫っていた。
「ホッホッホッ、メラゾーマは目眩ましですよ。」
ゲマは勝ち誇ったようにいい放ち、デュランの首を鎌で刈る、いや刈ったはずであった。首を刈られたデュランは残像であった。
「そのようなことも見切れない私と思っていたのか。ふん嘗められたものだな。」
残像が消えると同時にゲマの後ろからデュランの声が聞こえた。
「ぐはっ。」
ゲマは後ろに現れたデュランに槍で突かれ血を撒き散らしながら床に落ちる。
「これで終わると思うな。」
デュランは追撃にでる、ゲマに魔法を唱える時間も与えずに追撃にでるがゲマは焦ることはない。
「私は魔法だけではないのですよ。」
ゲマは下卑た笑みを浮かべ冷たく輝く息を吐き出す。
デュランはすでにゲマの間合いに入っていた為にもろに冷たく輝く息を受けることになる。デュランのスピードが裏目にでたことになる。
「くっ。」
急ぎゲマから離れるが、一足遅く防ぐためにあげた左腕が凍り付いており、着地した瞬間に崩れ落ちた。
「ホッホッホッホ、私は魔法だけではないのですよ。さすがに肉弾戦では貴方には勝てませんが。左腕を失った貴方ではもう肉弾戦でも私のほうが上でしょうがね。」
「まさかお前にここまでの怪我を負わされるとは。だが私は逆境には強いたちでね。終わりにさせてもらうぞ。」
「どうぞご自由に。メラゾーマ。」
またもやゲマは得意のメラゾーマを唱える。
「私も奥の手を見せてやる。」
デュランは槍を地面に突き立てる。
「ジゴスパーク。」
レイシアが以前に使った魔法でもある。デュランが槍を地面から引き抜くと槍先に青黒い球体がついている。その球体が収縮して弾ける。迫るメラゾーマを簡単には消し去り、地獄の雷が辺り一面に広がり、あたり一面を焼き付くし消滅させる。
「――――」
ゲマは断末魔をあげることすら許されない。
地獄の雷が辺りを焼き尽くすと満足したかのように消える。
パパス一行は、ジゴスパークの雷が迫る前に、レイシアが唱えたアストロンにより、鉄の塊になり難を逃れていた。
「ふう。助かったぞ、レイシア。まさかデュランがあのような技を持っていたとは。なぜ私には使わなかったのだろう。」
「パパス様とは魔法ではなく、力と力の戦いをしたかったのでしょう。」
アストロンがとけもとに戻り、麻痺しながらも話すことはできる状態であるので、そう話していると。
焼け焦げボロボロになり、多量の血を流しながらゲマは立ち上がる。
「私のジゴスパークを受けながらまだ立ち上がるのか。」
「まさか…、貴方に…このような奥の…手があった…とは。少々油断…が過ぎた…ようで…す。しかし、このま…ま去る…わけにはいき…ません。」
「逃がすと思ってか。」
立場はすでに逆転していた。もうゲマに勝ち目はないと誰もが思っていた。
「私の…最後…で最…強の魔法…です。くらいなさ…い。メラガイアー!!」
ゲマは体中から魔力を迸らせながら、魔法を唱える。メラガイアーはメラゾーマより上位の魔法で、最上級の火属性の魔法である。
だが、その魔法はデュランに向けて放たれたのではなく、パパスに向けて放たれていた。デュランは倒せなくとも、パパスさえ倒せればすべてが上手くゆくと思っての判断である。
「ここまでなのか。すまないマーサよ。私は力不足だったようだ。」
麻痺して動くことができないパパスに、メラガイアーが迫る、レイシアのアストロンも唱える時間がなく、パパスは観念し、目を閉じる。
メラガイアーが当たり爆風が吹き荒れ、巨大な火柱が立ち上った。
「ホッホッホッホ、綺麗…な花火です…ね。もう少…し見ていた…いのです…が、これ以…上ここにい…たら私…も命が危…う…い。残念…です…が。これだけで…もよしと…しま…しょう。」
ゼエゼエと虫の息のような状態のゲマはそのように呟くと、ゲマの回りの空間か歪みゲマは姿を消した。
デュランのジゴスパークはテリーがデュランに教えてもらった遊びでジゴスパークがでるということから、デュランはジゴスパークを使えるということにさせてもらいました。