ドラゴンクエストⅤ パパスと優秀な軍師   作:寅好き

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因縁のゲマとの再会。

パパスサイド

パパス、バルバルー、パピン、プオーンはレイシア達と別れてから一時間ほど経っていたが、まだゲマのもとに辿り着けていないでいた。

「あれ、ここさっき通ったよ。」

「そうだったか。」

「うん。」

「おいパパス、お前迷ったんじゃねえか?」

「うっ。」

と言うようにパパス達は迷っていた。パパスは頼りがいがあるが方向音痴でもある。ある通路を抜け、おじいさんに話し掛けその後、また同じ道を戻るということをするぐらいである。

「パパス様、私は道を覚えています。差し出がましいかもしれませんが、ついてきてください。」

「頼む…。」

とパピンが先頭を歩くこととなった。

 

 

レイシアサイド

サンチョの振るうウォーハンマーがブラックドラゴンの背に直撃する、しかし固い鱗で守られたブラックドラゴンには致命傷には至らない。振り返り、激しい炎を吐き出すが、既にその場にはサンチョはいなかった。

「次は私です。マヒャド。」

氷属性の上級魔法マヒャドで生み出された氷柱が、ブラックドラゴンを襲う。

「グギャー。」

氷柱はブラックドラゴンの固い鱗を物ともせずに、切り裂きあるいは、削りとったりしている。ブラックドラゴンは襲いくる氷柱を、激しい炎でかきけす。

「今ですサンチョさん!」

「いきますぞ。はあっ。」

氷柱を消すべく、激しい炎を上に吐き出したため、ブラックドラゴンの腹部ががら空きになる。サンチョは全力で、ウォーハンマーを腹部に叩き込む。

ブラックドラゴンは声ならぬ断末魔をあげ、倒れると同時に霧散した。

「やりましたね、サンチョさん。」

「はい。レイシアさんの適格な補助があったからですぞ。」

「いえ、そんな。でも脳筋の他の方より大変組みやすかったですよ。」

「そんな、パパス様達に悪いですぞ。」

「私は誰とは言ってませんよ。フフフ。」

「これはご内密に。ハハハ。」

和やかに話した後にレイシアは宝箱を開ける。「それは?」

「これが私が探している物の1つです。さあパパス様の元に急ぎましょう。」

「そうですな。」

 

 

パパスサイド

パピンの正確な案内で大きな広間に出る。

「あからさまに怪しいとこだな。」

バルバルーが思った通りのことを言う。

「お前の考えは当たっていたようだ。皆来るぞ。」

パパスが皆に檄を飛ばす。

四方八方の空間が揺らぎだし、魔物が現れる。現れた魔物は黄金色に輝き、上半身が人間で、下半身が獣の半人半獣であり、長柄戦斧ハルバードを持っている魔物ゴールデンゴーレム。そして、前方の道を塞ぐように現れた魔物は、姿こそ同じであるが、それよりも一回り大きく、青緑がかった色をしている魔物、ゴールデンゴーレムの上位種セルゲイナスである。

それらの数は半端ではなく、かなり大きな広間(大体学校のグランドの半分ほど)にところ狭しと現れた。

「ゲマはここで我々を殺すつもりのようだな。皆いくぞ。」

「待てパパス。」

敵の群れに攻撃を仕掛けようとするパパスを、バルバルーがひき止める。

「お前は先に行け。ここは俺とパピンでなんとかする。お前はゲマの元へ急げ。」

「しかし、この数では。」

「お前は俺たちを信じられないのか?」

「分かった。ありがとう。必ず追ってこいよ。」

「ああ。それとプオーンお前もパパスについていけ。」

「え、僕も。」

「鍵を取り返しに来たんだろ。」

「うん。」

パパスとプオーンが、進もうとする前方に、セルゲイナスが立ち塞がる。

「お前の相手は俺だ!」

バルバルーがセルゲイナスが振るうハルバードを大剣で受け止め、鍔迫り合いに持ち込む。

「今だ!」

「行くぞプオーン。」

「うん。」

パパスとプオーンは走り、部屋を出ていった。「ふん。」

鍔迫り合いから、大剣で相手のハルバードを弾き、セルゲイナスを弾き飛ばす。

「パピン、大変だとは思うが、俺があの青緑の奴を倒すまで、あいつらの相手を頼む。」

「かなり骨が折れるな。まあ任せろ。」

「すまんな。あいつは他のやつらとは段違いだ。放っては置けんからな。」

バルバルーはセルゲイナスに、パピンは数えきれないほどのゴールデンゴーレムに戦いを挑んだ。

 

パパスとプオーンが次の部屋に入ると、気分が悪くなるような、憎しみや殺意に満たされた部屋に辿り着く。

「ホッホッホッホ。待ってましたよ、パパス王。どうやら死に損ないの邪魔者も一匹いるようですが。」

「気にするなプオーン。」

「うん…。」

「私が、こちらに来ると、分かっていたような口ぶりだな。」

「ええ。貴方のお仲間が足止めをし、貴方が一人で来ると予想していましたので。」

「そうか。マーサを拐かした件と、デュランを殺した件の覚悟は出来ているだろうな。」

「マーサの件は私ですが、デュランの件はご自分の力不足と、デュランの馬鹿さかげんが災いしたものだと思うのですが、ホッホッホッホ。」

「力不足は重々承知だが。デュランを馬鹿にするのは許さん。私があの世に送ってやる。」

「そうですか。それは楽しみです。私も今度こそは、貴方をあの世に導いてあげますよ。」

パパスはメタルキングの剣を抜き、今まで、ほとんど使っていなかったドラゴンシールドを、左手に持ち、構える。

ゲマは死神の大鎌を構える。

パパス対ゲマ因縁の戦いが始まる。果たしてパパスは未来を変えることができるのか。

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