魔法少女リリカルなのは〜夜天に浮かぶ月〜   作:すこすこノ助

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前回のあらすじ!
フェイトと模擬戦して勝ちました!



第7話 大切な友達

模擬戦が終わりフェイトと気絶していたアルフも目が覚め今は三人で訓練室の床に座り休憩していた。

 

「えっと…あの…か、カイト?」

「ん?何?フェイト。」

 

カイトの隣で体育座りをしてオドオドしながらフェイトが話しかけてきた。

 

いきなり名前呼びになっている事にもミッドチルダに来てからは普通の事なのであまり気にならなくなっている。

 

「えっと…カイトのあの魔法って…私のと同じ?」

「ん?あぁ三日月(みかづき)の事か。一応射撃魔法だけどフェイトのは誘導制御式だし障壁に噛み付いてきたりするじゃん。俺のはただ真っ直ぐ飛ぶだけだよ。」

 

確かにフェイトのアークセイバーとカイトの三日月は魔力刃の型が同じだけで性能は全く別物である。

どちらかというとフェイトの方が防御や回避が厄介だ。

 

「で、でも、スピードが速くて威力が高かった…」

「威力は魔力圧縮させてるからね。」

「そ、そうなんだ…」

 

フェイトも魔力を圧縮させて魔力刃を飛ばしているので、やっぱり同じだと少し嬉しさを感じていた。

性質の違いなどは、すでにフェイトにとってどうでもよかった。

 

「しかし強いね。フェイトもアルフも。」

「あたしなんか何も出来なかったのによく言うよ…」

「私も…一撃でやられた…」

 

二人に対して強いと言うカイトだったが言われた二人はあまり褒められている気がしない。

それもそのはず二人はカイトの一撃を喰らっただけで墜ちたのだ。

 

「それは魔力圧縮のおかげ。さらに近接メインだったからね。射砲撃混ぜられたらお手上げだよ。」

「でも後ろだと思ったらいなくて、でもやっぱり後ろで…えっと…」

 

フェイトは最後の攻防の事を言いたいのだが上手く表現できずにあわあわして全く頭で理解できてないのが見て取れた。

 

「それは、まず後ろに回り込んでフェイトが振り返ってくる間に更に後ろに回り込んだんだ。」

「え?嘘…そんなこと…」

「アンタまさかフェイトより速いってのかい?」

 

フェイトの高速起動は使い魔のアルフも良く知っている。

カイトも今まで模擬戦した相手の中でもトップクラスのスピードだと思った。

 

「瞬間的な速さだけならね。」

「えっと…どうゆう事?」

 

こてん、と首を傾げ聞いてくるフェイトにカイトは種明かしをする。

カイトは非常に短い距離ならフェイトより速く動けるが長距離となるとスピード落ちる事を説明した。

 

「それは移動魔法…?」

「いや、俺は高速移動魔法は使わないよ。使わないと言うか使えない。」

「えぇ!アンタ魔法無しであのスピードなのかい!?」

 

二人はこの短時間で何度驚くのだろうかと全く関係ない思考が働くカイトであった。

 

「ところでさっきから言ってる魔力圧縮って何なんだい?」

「あ、私も気になる…」

 

先程からカイトが口にしている魔力圧縮という言葉に疑問を浮かべる二人。

カイトは自身の魔力資質である魔力圧縮について説明した。

 

「へぇ…勝手に圧縮されるんだ…」

「それじゃ魔力圧縮で射撃魔法使えば高威力になるんじゃないかい?」

「いや、魔力弾を固める前に勝手に圧縮していくから上手く生成出来ないんだ。さらに俺に射撃魔法の適正が全く無い…」

 

射撃魔法の適正が無いと言った後目に見えて落ち込むカイトを見て、アルフは何だか可哀相なものを見る目をカイト向け、フェイトはただオロオロと戸惑っていた。

 

「あの…えっと…あっでも!カイト射撃魔法使ってた!」

「そ、そうだよ!あの魔法が使えるなら適正が全く無いって事にはならないんじゃないかい?」

「俺…アレしか射撃魔法は使えないんだ…どれだけ練習しても他のは…」

 

とてつもなく落ち込んだカイトを元気づけようと二人してとりあえず必死で励ますが、あまり効果が無くむしろ逆効果であり、その証拠にカイトは現在涙目である。

 

いきなりの涙目騒動も収まりアースラのデッキに戻った三人だが、そこにはカイトの見慣れない人物がいた。

 

「カイト!丁度良かった!紹介しようと思ってたんだ。」

 

クロノの隣にいる少年は金髪に黒い瞳の中性的な顔立ちでアースラのクルー達とは違う民族衣装みたいな服装をしており『ユーノ・スクライア』と名乗った。

お互い自己紹介を終えしばらく談笑しているとカイト、フェイト、ユーノは同い年だという事が分かった。

 

「ところでカイト。君はもしかして地球のニホンという国の出身だったりする?」

「え!ユーノ何で分かるの!?」

「名前の響きが似ているからね。」

 

少し談笑しただけなのに出身世界を言い当てられ驚くカイトだったが、ユーノの推理に少し疑問が生まれた。

 

「ん?あれ?ユーノって地球に行った事あるの?」

「あ、えっと…それは…」

 

管理局でも地球は「第97管理外世界地球」と呼称されており魔法文化は無い為まだ管理局による管理の必要が無い。

 

「それは僕から説明しよう。」

 

突然クロノが会話に入ってきた。

神妙な面持ちで後にプレシア・テスタロッサ事件、略してPT事件と呼ばれる事件の概要を話し出した。

 

「地球…いや海鳴でそんな事が…」

「僕の所為なんだ…僕がジュエルシードを発掘しなければこんな事には…本当にゴメン。」

「え?何でユーノが謝るの?俺はユーノに対して感謝の気持ちでいっぱいなんだけどなぁ…」

「え?」

「地球を救ってくれてありがとう!」

 

カイトは最初は三年前まで自分が住んでいた海鳴市が事件の舞台だった事に驚いていたが、自分の責任だと俯き謝るユーノにカイトは感謝を伝えた。

 

「いや本当に僕は何も…今回活躍したのは現地の民間協力者だから…」

「うん…そうだね。」

 

ユーノが現地の民間協力者と言うとフェイトが頷き何だか嬉しそうな表情を浮かべていた。

 

「ところで、現地の民間協力者って一体何者?俺が海鳴にいた時は魔導師なんていなかったし、魔力なんて感じた事も無かったよ?」

「カイトこれを見てくれ。」

 

クロノがモニターをこちらに回して映像を再生させる。

その映像にはカイトが通っていた聖祥大付属小学校に似たバリアジャケットを身に纏った見覚えのある少女が桜色の砲撃魔法を放っていた。

 

「え…?た、高町…?」

「え?なのはの事知ってるの!?」

 

思わず名前を呟くとフェイトが驚いていつもより大きな声を出していた。

 

「高町とは小学校の時の同級生で友達なんだ。もしかしてフェイトも?」

「うん。なのはは私のとっても大切な友達…」

 

高町なのはの事を思い浮かべたのかフェイトは満面の笑みでどこか誇らしげにハッキリ「友達」と口にした。

そんな様子を見てカイトは一年前くらいから手紙が届かない幼馴染の事を思い浮かべていた。

 




ユーノ君登場!
そして映像でなのはも登場!
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